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FP2級は難しい?独学・通信・通学の勉強方法と合格のポイントを徹底解説

 

ファイナンシャルプランナーは幅広い層に人気の資格ですが、就職に活かすならFP2級まで取らないとあまり意味がありません。

2級になると独学では難しく感じる人も出てくるかもしれません。

資格の中ではFP2級の合格率は高く、努力次第、勉強方法次第で必ず合格できます。

この記事ではFP2級の独学・通信・通学の勉強方法と、合格するためのポイントを解説します。

著者
森本 陽子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)・CFP認定者・ 貸金業取扱主任者。自身の経験や知識を活かし、複雑なお金の仕組みや知識をわかりやすく解説しておりツイッターでの有益な呟きにも注目。

FP2級試験の概要

FP試験(ファイナンシャル・プランニング技能検定)は金融財政事情研究会(きんざい)と日本FP協会の2団体が実施しています。どちらも学科試験と実技試験が行われます。

【学科試験】※両団体同一内容
マークシート方式による筆記試験、四答択一式60問
36/60点以上で合格

【実技試験】
(日本FP協会)記述式による筆記試験、 40 問
(きんざい)記述式による筆記試験、事例形式5題

試験日

1月、5月、9月の年3回

受験資格

受験資格は以下のいずれかに該当する場合です。

  • 3級技能検定の合格者
  • FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
  • 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
  • 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者

合格率

日本FP協会のFP2級の合格率は以下の通りです。
学科試験はおよそ40〜50%、実技試験はおよそ50〜70%です。

学科 学科 実技
2020年9月 49.19% 57.37%
2021年1月 44.02% 71.01%
2021年5月 55.61% 66.67%

参照元:https://www.jafp.or.jp/exam/syutoku/

3つの勉強方法

FP2級の勉強方法は大きく分けて以下の3パターンあります。

  1. 独学
  2. 通信講座
  3. 通学講座

一般的には独学よりも通信や通学講座の方が合格率が高いと言われています。

しかし単純に独学=合格率が低いとは言えないでしょう。独学は職場から要求されて仕方なく申し込んだ記念受験生も多く存在するからです。

どのパターンでも、正しい勉強方法で学ぶことが大切です。

FP2級の独学は難しい?

多くが独学を選ぶFP2級ですが、何度受けても独学合格できない人がいます。

独学で受かる人、独学に向かない人はどんな人なのか説明します。

独学で受かる人

FP2級に独学で合格する人は、保険や金融業、税務、資産運用などFP試験の内容に関連した業務を仕事にしている人です。

勉強する前から基礎知識があるので、資格取得にとても有利です。また、勉強や試験慣れしている人も独学で受かります。

独学では難しい人

今までこれといった試験勉強をしたことがない人は独学が難しいかもしれません。

FP2級は元から知識がなくても独学合格できますが、どうしても無理そうな場合は独学以外の手段を取った方がいいかもしれません。

資格の学校に通っていきなり成果を出す人もいます。
試験では頭の良し悪しより「勉強のやりかた」や「勉強仲間からの情報」が大きく影響することがあります。

FP2級の難易度

FP2級は合格率が50%近くあり、難易度はあまり高くないと言えます。

私は秘書検定や簿記2級、CFPなど色んな資格を取得してきましたが、個人的にFP2級を位置付けるなら中の中レベルです。ある程度勉強すれば合格できる試験です。

社会人や主婦、学生などどのような立場の人でも狙いやすい資格です。

FP2級勉強方法:独学

FP2級を独学で勉強する場合の勉強時間、勉強方法、テキストなどを解説します。
仕事の延長で資格を取る場合は独学で十分だと思います。

勉強時間

独学の勉強時間は一般的に4ヶ月ほどと言われていますが、人によって差が大きくなります。本気で短期合格を目指すなら1ヶ月でも合格可能です。

私の場合は全体の1/3の基礎知識があった状態で、スキマ時間を活用して1ヶ月で合格できました。

おすすめテキスト

独学受験生に人気のテキストの一部をご紹介します。Amazonの売上でも人気のあるテキストたちです。

  • TAC「スッキリわかる」
  • きんざい「精選問題解説集」
  • TAC「みんながほしかった」

上記のテキストは以前、TwitterでFP合格者たちにアンケートを取った際も人気でした。

私はTACの「スッキリわかる」を使用しましたが、シンプルな文章で分かりやすいのでおすすめです。

最初はどれを買うか迷って余分に揃えがちですが、FP2級はテキストと過去問が1冊ずつあれば他は何もいりません。

勉強方法

独学の勉強方法は、市販のテキストを購入してひたすら過去問演習するだけです。

過去問を5回転して完璧に解けるようになればまず合格です。予想問題集などの余分な勉強をする必要はありません。

私は過去問を4〜5回転して、さらに苦手な箇所をノートに書き出して覚えました。出題傾向があるので最新の過去問も解いておくべきです。

過去問はきんざいや日本FP協会のサイトからダウンロードできます。
検索すれば無料の解説サイトも存在します。

  • 独学は圧倒的に費用が安い
  • 教材費だけなので3,000〜4,000円で済む
  • 勉強を教えてくれる人がいない
  • 勉強仲間がおらず挫折しやすい

独学での学習は自由度は高いですが、自分のやり方やスケジュールが間違っていても指摘してもらえません。どんなに多忙でも自分で考え動き、孤独に勉強する意思の強さが必要です。

FP2級勉強方法:通信講座

FP2級で通信を選ぶのはもったいない気がしますが、独学に自信がない人にはおすすめです。

プロが用意した教材や勉強方法を理想のスケジュールに沿って指南してもらえます。

費用

FP2級の通信講座費用は数万円〜10万円程度です。
知名度のある通信講座の費用をいくつかピックアップしました。

通信講座 費用
フォーサイト 60,800円〜
TAC 96,000円〜
資格の大原 65,100円〜
きんざい 21,372円〜
ユーキャン 64,000円〜

勉強時間

通信の勉強期間は大体4ヶ月前後に設定されていますが、中には試験直前用の短期講座もあります。

勉強方法

通信講座でも基本は過去問演習を中心に学習する必要があります。

講義を聴くと勉強ができたような気になりますが、いざ問題となると全然解けないこともあります。

講義の内容をすべて覚えるのは大変なので、過去問を解くために必要な箇所や、講師が話す重要ポイントだけ抑えればOKです。

  • 人気講師の分かりやすい解説動画を自宅でいつでも見られる
  • プロが構築した合格セットで、通学時間なし、自分のペースで勉強できる
  • 通信講座は初学の人におすすめ
  • 教材が最初から完璧に揃っている点も魅力
  • 独学に比べ費用が高い

独学で何度受験しても合格できない、教材を多く買い込んでも受からない人がいますので必ずしも通信が高いとは言えません。最終的に資格を活かせれば安い出費です。

教育訓練給付制度(一般教育訓練)対象講座になっている講座もあるので、一定の条件を満たせば学費の20%(最大10万円)が支給されます。

FP2級勉強方法3:通学講座

FP2級を通学の講座で勉強する方法について解説します。生講義ではなくビデオ講義になる場合もあります。

費用

通学講座の費用は通信とあまり変わらず、数万〜10万円程度の講座が多いです。

通信講座 費用
TAC 96,000円〜
資格の大原 97,700円〜
LEC 81,400円〜
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勉強時間

通学の勉強期間は大体4ヶ月前後に設定されていますが、中には試験直前用の短期講座もあります。

勉強方法

通学の場合は、講義を聞いたらすぐに復習することが大事です。

時間をおくと忘れるので、その日のうちに問題を解いて講義の復習をルーティンにすると学習効果が高まると思います。あとは独学と同じように過去問の演習を繰り返すことが大事です。

せっかく通学するなら一緒にがんばる勉強仲間を作ると、より合格に近づきます。

  • 教室でリアル講座を受講(ビデオ講座の場合もあり)できる
  • 周りに人がいることもあって、通信よりも緊張感や集中力を保てる
  • 勉強仲間を作りやすく、お互い情報共有しながら自習室で楽しく勉強を進めることができる
  • 講師や勉強仲間に質問できる
  • 特に勉強慣れしていない人は、通学に切り替えると成果が上がりやすい
  • 独学に比べて費用が高くなる
  • 講座費用に加え電車代など通学費用もかかる

通学の手間もありますが、縛りがある方が頑張れる人もいます。

通信講座と同様に教育訓練給付制度(一般教育訓練)対象講座になっている講座もあるので、一定の条件を満たした場合は学費の20%(最大10万円)が支給されます。

FP2級に合格したいなら過去問をやるだけ!

FP2級は、過去問を勉強すれば必ず合格できる試験です。色々なことに手をつけず、過去問の完成度を上げれば受かります。

本番で点数が取れないのは習熟度の低さが原因です。
ほとんどどの試験でも同じことが言えます。

独学・通信・通学どの方法でも最終的な勉強方法は同じです。苦手な箇所はテキストを読んだり、レジュメ作成するなどして弱点をなくすことも大切です。

実技試験の対策

FP2級の実技は、計算問題をスピーディーに解くことがポイントです。

実技は学科より難しいイメージがあるかもしれませんが、難易度はあまり変わりません。何度も解いて慣れておく必要があります。

学科と同様に過去問をしっかり勉強すれば受かります。学科を先に合格して、実技だけ単体で受験することもできます。

FP2級まとめ

FP2級は過去問学習を徹底すれば4ヶ月で合格できる試験です。

ほとんどの人は独学で合格できますが、通信講座や通学講座の方が結果を出しやすい人もいます。

習熟度が上がるまで繰り返し勉強して理解することが合格のポイントです。合格するまで諦めない気持ちを持って挑んでください。