ホロスプランニング
堀井計の午睡
2006.02.04

「国家の品格」が問われる「ライブドア粉飾事件」の最中、ハイヒールを履いたら「有頂天ホテル」???

どーでもいいことですが久しぶりにクツを買いました。それも飛び切りヒールの高いブーツタイプです。これを履けば身長5㎝は高く見えます。(多分念願の170cmは軽く超えているはずです)心なしか見える景色が違います。なんだか堂々とした気分にもなります。もう他のクツを履く気がしなくなってしまいましたね。

このコンプレックスを解消させる道具によって、私は「背伸び」に慣れてしまい、もはや「チビ」には戻れない自分がいます。

今世間を騒がせているホリエモンの粉飾事件も根源的には私のチビコンプレックスと共通しているのかもしれません。何かのコンプレックスの裏返し、もしくは本人も気づかない潜在意識に埋め込まれたトラウマ(心のキズ)があり、その無意識から突き上げてくる欲求を満たすために度を越した拡大思考に発展していく・・・

もっと単純に表現すると、一度格好つけてしまうと、もう以前の自分には戻れず、目的(もっともっとお金を増やしたいホリエモン、もっともっと女性からモテたいホリイモン?)を達成するための手段を選ばなくなってくる・・・

まぁ私の場合救われるのは回りの人たちにもヒールの高さを自慢しては「もー俺をチビとは言わせん!」「誰かもっとヒールの高い、松崎しげるが履いてるようなんあったら買うてきて。この際形はどうでもいいから!」と隠さずにコンプレックスをギャグに変換させていることですかね。

でも、できることならあるがままの自分、等身大の自分を認め、好きになり、格好つけなくても自然に格好いい活き方したいですね。(仕事でもできない人程できるように見せたがるものですがすぐに見破られてしまいますよね。無理な背伸び、実はそれが一番格好悪い・・)まだまだ未熟者の私です。いやー反省反省(^^ゞ

ところで今日はその自慢の?ハイヒールを履いて「有頂天ホテル」を観に行きました。はっきり言ってめっちゃ面白かったです。また観終わった後は気持ちが軽くなり、元気になりました。有頂天ホテルで繰り広げられる個性あふれるホテルマンや宿泊客たちの生き様がユーモアたっぷりで表現されています。私的解釈では「みんな、他人とか世間とかを気にせずに自分らしく本音で生きようよ。あるがままの自分でいいじゃない。例えそれが大きな夢とか目標じゃなくてもさ。」というメッセージと受け取りました。恐らく三谷幸喜監督は今の日本の社会が常に他人と比較され、個性の尊重より人並みもしくはそれ以上を求められることによって子供から大人まで様々なストレスを生んでいることに警鐘を鳴らしたかったのでしょう。

夢の大きさや目標の高さを自分のサイズ(もちろんそれが大きくてもいいんですが)で決めることができ、他人の評価など気にならず、今を充実して活きてる人はマズローの言う最も高次な欲求である自己実現欲求に達している人といえそうです。
私も頭の中ではわかっていても、日常ではついつい他人や他企業と比較してしまい、悔しがったり安心したりと心がふらつくことばかりですが、経営者のはしくれとして言わせてもらえば、出る結果(業績)は働くメンバーの心の状態に連動します。常に競合と比較し、短期的数値達成に追いかけられてストレスをためている状態より、愉しんで働く環境が形成され、一体感の持てる仲間意識が先行しているときのほうが得てして業績が上がるものです。

たまに接するエンターテイメントの世界で「理屈抜き」に感じたことを大事にしたいものですね。

「理屈抜き」といえば目下ベストセラーの「国家の品格」でも数学者の藤原正彦氏はアメリカ流の理屈(論理)の世界を否定しています。「人間にとって最も重要なことの多くが論理では説明できません。別の言葉で言うと所詮論理は世界をカバーしない、ということです。人を殺してはいけない論理的理由なんて何一つない。私に1時間くれれば、人を殺しても良い理由を50くらいは発見できます。人を殺してはいけない理由も同じくらい見つけられます。論理的というだけなら、良い理由も悪い理由もいくらでもある。人を殺してはいけないのは、『駄目だから駄目』ということに尽きます。『以上、終わり』です。論理ではありません。このようにもっとも明らかにのように見えることですら、論理的には説明できないのです。」と論理のプロである数学者が本当に重要なことは押し付けろと喝破しています。そして論理では説明できない野に咲くスミレの花やモーツァルトの美しさ、謂わば情緒とか形、感性を大事にすることが本来の日本人に備わった誇りであり、品格だと述べられています。

ホリエモンの「違法でなければ何をしても構わない。」「人の心はお金で買える。」などの過激な論理は、その実績と相まって若者を中心に支持を得てきましたし、その論理そのものは否定できないところも多かったと思います。ただお金偏重、規模追求を良しとする論理に、どこかスッキリしない感情が残っていたのは私だけでしょうか?

21世紀はロジック(論理)の世界からマジック(不思議)の世界へ

ホロスプランニングはMAGICAL COMPANY(理屈ではよくわからんけど何か不思議な魅力を持った会社)を目指します!

「ホロスって会社、何やってるかわからないけどなんだか理屈抜きで愉しそ~」
「あそこの社員はいつも遊んでるようにしか見えないけど業績はすっごい伸びてるんだって。不思議よね~」

う~ん、Delightful(有頂天)・・・

堀井 拝

<参考文献>
藤原正彦「国家の品格」(新潮社)

この記事を書いた人
堀井計
堀井計
(株)ホロスホールディングス
代表取締役社長
(株)ホロスプランニング
代表取締役会長
Profile
ソニー生命保険株式会社 京都中央支社長/株式会社アダムス 取締役ゼネラルマネージャー/株式会社エスクァイアマガジンジャパン 取締役/2001年4月 株式会社ホロスプランニングとしての営業を開始/2007年11月 株式会社HOLOS-BRAINS 取締役会長就任 ※現任/2014年2月 株式会社ホロスホールディングス 代表取締役社長就任 ※現任/2017年10月 株式会社エルティヴィー 代表取締役会長兼社長就任 ※現任 ☆趣味は読書、サーフィン、落語。☆
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皆さんこんにちは。ホロスグループ代表の堀井です。
日常にあるちょっとした出来事や体験で気付いたことにユーモアをブレンドし、独断と偏見に満ち満ちたコラムやブログを書いてます。お気に召す方は是非無料のサプリとしてご愛用ください(笑)
ブログ:ワタスがほりいけいダッ