実録風!ザ購買エージェントへの道 序章
ビジネス
転職
2017.01.08

実録風!ザ購買エージェントへの道 序章

この物語は一介のサラリーマンからフルコミッション(完全歩合制)の保険営業の世界に転進し、その後真の購買エージェントの必要性に気づき更なるステップを踏み出したあるオトコのドラマである。

INDEX

序章 ある休日の風景
一章 一本の電話が人生を変える
二章 初めての営業
三章 友人知人からの洗礼
四章 飛込み営業の達人に弟子入り
五章 紹介入手の神様から学ぶ
六章 カリスマディレクターの技を盗む
七章 成功の3段ロケットで宇宙へ飛出す
八章 1段ロケット発射?我欲を満たす
九章 2段ロケット発射?使命感に目覚める
十章 3段ロケット発射?ただ愉しむ
十一章 顧客第一主義の行き着く先、購買エージェントという仕事
終章


序章 ある休日の風景



「お母さん、これも持って帰っていい?」
「はいはい、どうぞ。その隣にあるから揚げもおいしいからもって帰んなさい。」
「ラッキー!」

圭太は妻の実家での母子の会話をテレビを見ながら無反応で聞いていた。いつもの聞きなれた帰り際の会話だった。両手に一杯の「戦利品」を抱え上機嫌の妻。

「お母さんありがとう。次の休みも来るからね。お母さんも優に会いたいでしょ?」
「はいはい。優ちゃん待ってるからねー。」
「圭ちゃん。ちょっとこれ持って。今日もこんなに貰っちゃったの。」
「お母さん、いつもすいません。」
圭太は苦笑いしながら軽く会釈し、妻の実家を後にした。これもいつものパターンだった。

「俺はいつまで美津子の実家の冷蔵庫をあてにして暮らしていくんだろう・・」

圭太は最近よくそう思うようになっていた。それは32歳という年齢からか子供が生まれ父親になったという自覚からかは定かではないが、とにかく心のどこかでなにものかが囁いていた。

「このままでいいの?このままの人生でいいの?」と。

仕事は気に入っていた。就職先を決めるとき、どうせ一生働くなら好きなことに関われる仕事がいいと思いスポーツ用品を扱う大手流通業に決めた。圭太は商品部でスキー用品の仕入れを任され、メーカーからの買付けや海外のオリジナル商品の製作を担当していた。会社からの評価も高く、人間関係も良好だった。

ただ唯一の問題は給料が低いことだった。

税込み年収400万円。一月の小遣い3万円。慎ましい典型的なサラリーマンというところか。子供が生まれる前は妻のパート収入でなんとかやりくりできていたが子供ができて以来、圭太の収入だけで生計を立てている。よって休日には妻の実家詣でが習慣となり、その度に実家の冷蔵庫を空にして帰っていた。実家の母も初孫が可愛いこともあり、朝倉家の訪問を歓迎していた。

しかし圭太は夫として親として、また一人の男としての価値、大げさに言うと存在意義をその頃はまだ収入という物差しに置いていた。

休み明けの月曜日、会社に聞きなれない男性から電話が入った。「朝倉さんですね。根上と申します。突然で恐縮ですが是非お会いして話を聞いていただきたいことがあります。簡潔に申しますととヘッドハンティングの話です。」


続く


参考コラム

データ 2003年度 サラリーマン平均年収362.5万円(賃金構造統計基本調査(全国結果)による平均賃金/平均年齢40.3歳 勤続年齢12.2年) サラリーマンの平均小遣い38,300円。(2004年GEコンシューマー・ファイナンス調査結果)

幸せの価値観や自己実現欲求は様々です。マズローの五段階欲求説に基づくと最高位の欲求である自己実現欲求とは他人からの評価ではなく自己の価値観に基づく考えや行動が最も満足できる状態のこと。

今日本人は四段階目の欲求である認知欲求(人から認められたい)を飛び越えて、自己実現欲求に到達する若者が増えているといわれています。収入初め我欲を満たすことと自己実現とは似て非なるもの。
あなたの自己実現欲求はなんですか?