将来設計士と縁
生活全般
エッセイ
2018.03.08

将来設計士と縁

縁とは何だろう?今回は、縁についてのエピソード話をお送りします。
さて、「縁」(えん)を辞書で引くと、

1、「結果を生じる直接的な原因に対して、間接的な原因。
原因を助成して結果を生じさせる条件や事情」

 

ん??・・・「難しいな~」

 

2、「そのようになるめぐりあわせ」「人と人との関わり合い、
また物事との関わり合い」「関係を作るきっかけ」

 

なるほど!こっちの方がわかり易いか・・・

 

眠っていた遠い記憶

 

昨年11月上旬、取引先のA社長から一本の電話が入りました。

 

「慰安旅行の宴会で面白い余興を開催したいのだが、いいアイデアないかな?」
突然の相談で一瞬返答に困ったが、NO回答でなく、YES回答をしたくなる性分の私は、頼られると何とかしなくてはと、瞬時に脳をフル回転させ、出した答えが「大道芸人を呼びましょう!!」。

 

私がとっさに考えたこの大道芸人は、20年の大ベテランでパフォーマーとして第一人者であり、日本で大道芸を世に知らしめた大阪人である。
パフォーマンスに笑いを取り込み、笑いと驚きそして感動をテーマに日本全国で活動されている方である。

「そんな有名なタレントさん手配できるのかい?」
「ギャラも高いんだろう?」

確かに、A社長の言う通り、アイデアを出したは良いが、現実問題実現可能かどうかは正直わかりませんでした。もっと言うなら、このタレントとコンタクトを取れるかどうかもわかりませんでした。さらには、現在もタレント活動されていることもわかりませんでした。

「大丈夫です!少し時間をください!」

こういうのを「自分で自分の首をしめる」、いやいや、「ええかっこしい」というのです。

 

感動が起こしたふしぎな行動

 

今から遡ること10年前、私は日曜日の昼下がりに公園を散歩中に、大道芸人さんたちがパフォーマンスで盛り上げている所に遭遇しました。

約20分のショータイムでありましたが、一言もしゃべらない中観客を巻き込み、大爆笑と驚きの連続で、最後にはほぼ全員の観客からチップが出ていました。チップを入れる帽子の中には、コインも多かったのですが、沢山のお札もありました。中には赤いお札もありました。他のパフォーマーも観覧しましたが、内容も観客の反応もチップの多さもNO.1でした。

ショーが終わり、後片付けをしている時に勇気を振り絞って声を掛けに行きました。

「めちゃくちゃ面白かったです。こういったショーは依頼すれば、どこでもやっていただけるのですか?」「出演料はどれくらいですか?」
「もし、依頼する場合の連絡先を教えていただけませんか?」

今思えば、自分は何のためにこんなことを聞いたのか不思議で仕方ないのですが、何かの時に役立つのではないかという心理が働いたのでしょうか?タレントスカウトマンにでもなった気でいたのでしょうか?必死で聞いていました。

「パフォーマンスはどこでもやりますよ。」
「出演料は相談に乗りますよ。予算もあることでしょうから」
「連絡先は携帯電話を今すぐお教えしますよ」

私は、この芸人さんが、TV出演など、マスコミに度々取り上げられるなど、日本でも指折りのパフォーマーということは後々知るのですが、あの、日曜日の昼下がり以来、私の携帯電話にこの芸人さんの電話番号が、登録されていることはすっかり忘れていたのでした。

 

 

心に残る贈り物

 

A社長からの相談で10年前をふと思い出し、「ええかっこ」して何とかなると勝手に思い込み、恐る恐る、登録されている電話番号にかけてみました。

「プルルルル・・・」
「もしもし・・・」

なんとご本人にきっちりコンタクト出来ただけでなく、こちらの条件でお仕事を全て了解していただけました。さらには、10年前のこともきっちり覚えていらっしゃいました。早速、A社長に連絡をし、打ち合わせに入っていきました。その時に、一つ提案をしました。

「A社長、折角タレントさんが来るのなら、タレントさんと一緒にボランティア活動してみませんか?」

「どういうことなの?」

「御社は確か、今年で10周年ですよね。10年地元に愛されてきた企業として、地元に恩返ししませんか? 老人ホームや児童福祉施設を巡って笑いを振り撒こうではありませんか?」

結果、全て受け入れられ、全部君のアイデアだから君が責任をもって運営することは勿論、司会進行もやりなさいとなった。

2015年3月、慰安旅行の余興をはじめボランティア活動として、老人ホーム、託児所、グループホーム、幼時から高校生まで集まる
児童福祉施設を回り、「笑いと驚きそして感動」をプレゼントして来ました。

児童福祉施設などで、こういったイベントをするときには、行政に届出がいるなど、簡単にいかないことが多いようですが、今回のイベントでは施設側が直ぐにOKを出していただくことができました。

その背景には、今回主催者のA社長の30年前のエピソードがありました。

 

A社長は30年前、父の代から営んでいたクリーニング店を手伝っていたころ、施設の布団やシーツを洗っていました。

毎年クリスマスになると、子供達には匿名でクリスマスプレゼントを施設に送っていました。これはクリーニング店からでなく、A社長個人のポケットマネーでのプレゼントだったそうです。施設側は当時のことをずっと伝え聞いて今にいたり、A社長からの依頼であればと、行政に掛け合い直ぐにOKを出してくれたようです。

このイベントは、たくさんの方の協力のもと開催することができました。

子供から大人まで笑っている姿が、幸せそうに見えました。

全員が笑っているのに、何故か私は一人そんな姿を見て、少し涙が出そうにもなりました。

 

必然か、それとも偶然か

 

縁とは何でしょうか?

私と大道芸人の10年、A社長と施設の30年、その時の出来事が、今、目の前の、何十人もの人々を笑わせている。その縁がなければ、今、目の前の、何十人もの笑顔はなかったでしょうか?

縁は必然的でしょうか?偶然でしょうか?

最終日、児童福祉施設でのパフォーマンスを終え、今月卒園を迎える高校3年生の男子生徒が、全員を代表して、お礼を言ってくれました。

「こんな良い思い出を作っていただき感謝します。ありがとうございました。
これからの日本を私たちの力で良くしていきます。がんばります。」

宿泊のホテルへ帰る車中で、大道芸人さんは私に言いました。

「実は私も孤児でした。」

将来設計士として、相談者との縁の始まりは、いつからだろうか?とふと、考えることがあります。

はっきりした答えは、わからないが、ただ一つ言えることは、
新たな相談者との始まりは、まだ見ぬ将来の誰かとの始まりでもある。
私と誰かだけでなく、相談者と誰かの始まりでもあります。

今回のエピソードでは、人それぞれにある縁の力を信じて、目の前の縁に最大限力を注いでいきたいと改めて感じさせられました。

 

将来設計士 安村 英晃

この記事を書いた人
安村英晃
安村英晃
ホロスプランニング
大阪オフィス
Profile
関西大学 商学部卒業/株式会社 JTB(約9年間)
ソニー生命保険株式会社(5年間)/
株式会社ホロスプランニグ~現在籍中 ~

【資格】
総合旅行業務取扱管理者、住宅ローンアドバイザー、トータルライフコンサト、ファイナンシャルプランナー、認定ライフケアプロティクショナー、T-PECプロデューサー
Comment
旅行業界出身なので旅行に対するアドバイスもできます。
特に北海道旅行につきましては自信があります。
ライフプラン上での保険同様、旅行計画のアドバイザーとしてご活用下さい!!