Chapter1 暮らしの夢
生活全般
マイホーム購入
2018.10.08

Chapter1 暮らしの夢

「理想の暮らし」を手にするための「家」の買い方。


言うまでもなく、我が家はもっとも安らげる場所であって欲しいもの。心がゆったりと落ち着いて穏やかな気持ちになれる、そんな心地よい我が家で、あなたの心が解き放たれ、心から癒されるシーンを思い浮かべてみてください。たとえば、時間を忘れていつまでも星空を眺めているとき。窓辺の花を心から美しいと感じたとき。駆けよる無邪気なペットと戯れているとき。そしてかけがえのない家族と一緒に笑う瞬間。「我が家」には無条件に気持ちのいい時間があります。

そんな時間を手にする場所こそが、あなたの「家」ではないでしょうか。この連載では、あなたが求める「理想の暮らし」を具体的にイメージしながら、その心地よい瞬間を現実のものにするための最大の手段である「家」の買い方を考えてみたいと思います。

家は「所有物?」それとも「暮らす場所?」


一般的に、住宅購入の大きな決め手は、目に飛び込んでくるインパクト、つまりオープンハウスやモデルルームの印象にあるようです。それらは、インテリアのセッティングなどによって、家族が集うリビングや美味しい夕食を囲む明るいダイニング、そして子供たちが無邪気に遊ぶ休日の庭先などを連想させ、購買欲を高めています。毎週土日の新聞には、そんな暮らしのワンシーンを連想させる一戸建住宅や分譲マンションのチラシが沢山入っていますよね。

こんな興味深い統計があります。「時期を決めてはいないが住宅を買いたい」と思っている人がモデルルームを見に行って購入する確率は4割。「2〜3年の間に購入しよう」と思っている人がモデルルームを見て気に入れば8割もの人がすぐに購入するらしいのです。さて、あなたはどうですか?

ここで、もう一度「理想の暮らし」づくりのポイントを整理してみましょう。

1.どんな生活シーンを実現したいのか?(例えば—癒しの空間)
2.そのシチュエーションはどんな環境なら満たされるのか?(例えば—川のせせらぎが聞こえ子供と遊べる庭がある)
3.それはいつ必要なのか?(例—子供が小学校に上がる前)
4.いくらまで費用をかけられるのか?(例—現在及び未来の収入予測で3000〜4000万円程度)
5.いつまでそこにいるのか?(例—20年,30年,一生)


「一生で一番高い買い物」だから、決断はちょっと待って!


「家」は一生で一番高い買い物であるにもかかわらず、衝動的な購買傾向も多く見られるのが現実。ここでじっくり考えてみましょう。一番欲しいものは?一番必要なものは?「家」を買う前に少し整理をしておけば、行動も変わってくるのではないでしょうか。例えば、キッチンが大理石であることやお風呂に窓があることなどの細部へのこだわり。家族の絆を重視して家の中の導線にこだわる方もおられるでしょう。そんなあなたのこだわりが、あなたの求める「暮らし」の本質にマッチしたものであるかどうかをじっくり検証することが重要です。外観デザインやインテリアの好みなどももちろん需要ですが、物理的な所有欲に気をとられて本質が見えなくなってしまうこともよくあるからです。

さてみなさん、ここでご注意頂きたいのは、一番はじめに目にしたモデルルームを気に入ってしまう人がとても多いということです。家探しは確かに面倒なこともありますが、足を伸ばせばもっと良い物件があるかもしれません。今はどのモデルルームも見た目にとても印象良くつくられています。パッと見た目に「いいなぁ」と思うことは多いでしょう。しかしそこで「ちょっと待った!」。数千万円もの一生の買い物だからこそ、今一度目的とじっくりと照らし合わせて、自分たちの生活の価値観と合致しているかどうかを充分に考えてみて下さい。

モデルルームまわりは最低でも10件以上!まずはチラシとインターネットで!


まずは出来る限り多くの物件情報を入手しましょう。新聞広告や折り込みチラシ、インターネット、知人からの情報。これら沢山の情報の中から、自分の価値観にあった情報をしぼっていきます。ここで注意! 当然ながら広告には、購買意欲を駆り立てる要素が満載しています。細かい文字をよく確認して、書かれていない事に着目します。例えば、ランニングコスト。一戸建てなら、庭の手入れにどれだけの費用がかかるかなどは記載されていません。

マンションなら、積み立て修繕費など。そしてなによりも重要なことは、ちゃんと足を運んで自分の目で確かめること。出来るだけ多くの物件に足を運んでみましょう。子供がいらっしゃる方は特に面白いことが起こります。大人の所有欲をさておいて、「この家嫌い」「この家大好き」など、子供が「理想の暮らし」に対する的確な答えを示してくれます。子供の価値観は、心地よい暮らしを創る上でとても参考になるものです。「どうして好きなの?」「どうして嫌いなの?」と聞いてみてはいかがでしょうか。

人生を終えるまでの長いスパンで将来を想像する


マンション、戸建に関わらず、「住まい」を購入するとそこに住み続けることになります。この意味を深く考えてみましょう。例えば、購入時には子供が2人でまだ小さく、1人1部屋あてがえば充分だと思える場合、マンションだと3LDKの間取りであればOKと考えるのが普通です。しかし実際は、将来もう一部屋必要になる場合が多くあります。収納が少ないマンションでは、生活を営む上で物置などに一部屋を使ってしまうことが多いからです。しかし事前にその事を考慮して4LDKにしようと判断しても、予算が足りないという現実にぶつかります。大体のケースでは、予算を一番に考えて今買える家を購入し、その結果、将来損をしてでも買い換えようという欲求が高まってしまいます。

ここでもう一度じっくり考えましょう。購入する時期は果たして今が最適なのかを。購入時期をずらして本来必要な間取りの物件を購入することが、長い人生を考えた上ではもっとも賢い選択である場合もあるのです。一度しっかりとライフプランを組み立てて、長い人生を想定した上でより豊かに暮らすための計画をつくってみるべきだと思います。

あなたはいかが?〔将来事情の想定リスト〕


未来の生活をより確かなものにするためには、いろいろな事情に対する策を考えておくことが必要です。例えば、今考えられる事情として・・・

1.息子に家を譲る
2.親の実家に帰る必要がある
3.子供一人一人が住める家を用意してやりたい
4.生活価値観が変わったので住居を変更したい
5.転勤が多いetc.



さらに想定しておきたいことは、人生には予測不可能なことも起こりうるということです。たとえば・・・

1.親が急に介護状態になった
2.会社が倒産してローンが支払えなくなった
3.世帯主が病気になり収入がなくなった etc.



大切なことは、予測不能なことが起こったとしても対処可能にしておくこと。例えば、転居の可能性が高い場合は、売却しやすい物件、貸しやすい住宅選びも考慮しておくなど。これは現状の不動産価値のみならず、将来の周辺環境変化なども大きく影響してきます。貯蓄計画や保険などでも対応可能な場合がありますので、確かなファイナンシャルプランを確立しておきたいものですね。


今回は、「理想の暮らし」を手にするためのあれこれを、若干の主観も交えてお伝えいたしました。次回は「ユーザーの知らない真実」について、皆様に知って頂きたいと思います。

この記事を書いた人
上畑忠之
上畑忠之
ホロスプランニング
土地バンクリース事業推進室長
株式会社ジェー・ピー・ディー清水
社長室長
Profile
ゼネコン(不動産・建設)営業職10年後、1999年ソニー生命保険株式会社に入社。2004年6月に株式会社ホロスプランニングに加盟、現在に至る。
【資格】
日本FP協会認定 ファイナンシャルプランナー
宅地建物取引主任者
生命保険協会認定 トータルライフコンサルタント
サイコム・ブレインズ認定 HPCトレーナー
Comment
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≪セールスポイント≫
ライフプランを中心に将来設計の考え方をお話します。特に、住宅に関すること・老後のお金の貯め方・相続について、コンサルティングします。又、暮らしに変化があった方(結婚・出産・マイホーム購入・転職・退職 等)のお役に立てると思います。