
プレゼンテーションの使い分け『商品提案』と『行動提案』
前回、初回面談時に気をつけたいポイント「能力開示」についてお伝えしました。
今回は、プレゼンテーションについて少しお伝えしたいと思います。
皆様はプレゼンテーションと聞いて、何を連想しますか?
さもすれば、自社(自身)の商品や企画を「お客様に対して提案すること」と思われる方が多いのではないでしょうか。しかし、トップセールスほど商品提案にかけるプレゼンテーションの時間は短いように思います。では、彼らはどのようなプレゼンをしているのでしょうか?
その答えのひとつが【行動提案】です。
行動提案とは?
ここでいう行動提案とは、こちらからお客様に依頼した事に対して「了承」を頂ける事を指します。実は、一方的な商品提案よりもこの「了承」という過程を積むことが断然効果的になります。
お客様に対する行動提案の事例として、下記のようなものがあります。
・30分ほどお時間を頂いても宜しいでしょうか?
・自己紹介をさせて頂いても宜しいでしょうか?
・ご家族状況をお聴きしても宜しいでしょうか?
・この資料をご覧になって頂いても宜しいでしょうか?
このように、小さなプレゼンテーションでも「行動提案」を行い、「了承」を得るコミュニケーションをイメージしてください。つまり小さなことでも「YES」を積み重ねることによって、お客様の心理がポジティブになり、貴方に対する「信頼・安心・受容」の姿勢へ変化していくのです。
行動提案を行わないと…?
また、逆の場合も想像してみてください。行動提案を行わず(同意を得ず)に、営業パーソンが下記のようなコミュニケーションを取ったら、お客様はどんな気持ちになると思いますか?
・いきなり30分も時間を割かれたら?
・いきなり自己紹介されたら?
・いきなり質問されたら?
・いきなり資料を見せられたら?
多くの場合、このように一方的に話をされると、お客様は「迷惑だ」と感じることが想定できませんでしょうか?営業シーンでこれほど面倒くさいコミュニケーションはありませんよね。
つまり、お客様とのコミュニケーションは「小さな行動提案」と「了承」を繰り返しながら進めていくことで、よりスムーズになっていくのです。ごく小さな「YES」の積み重ねこそが、大きな承諾を頂く一歩だということは言うまでもありません。
さて、次回はお客様にプレゼントを届けるような気持ちのプレゼンテーション。「大きな行動提案」をお伝えしたいと思います。お楽しみに!
京都オフィス所属 将来設計士 藤本真之
【HP H190220-001-01】

京都オフィスß
広島県尾道市に5人兄弟の末っ子として生まれる。
国立京都工芸繊維大学卒業後、アパレルメーカーの営業職として入社。お客様と長いお付き合いをしたい!喜んでもらいたいという営業魂に火が付き、AIGエジソン生命入社。
さらなる顧客貢献を目指し、㈱ホロスプランニング入社。
サイコム・ブレインズ公認のHPCRトレーナー資格を取得するなど営業センスや指導力が見込まれ、営業部部長に就任する。営業部の成長を見届けた後、自身の営業スタイルを確立すべく、将来設計士(フルコミッション)へ転身。
クライアントと同じように年を重ねながら、長く寄り添える仕事がこの仕事の良さです。自身が、「売れない募集人からMDRT常連」になった経験をもとにみなさんへの営業活動のヒントをご提供できればと思っています。