
プレゼンテーションの使い分け『流れをつかめ!大きな行動提案』
前回はお客様とのコミュニケーションに関して、小さなことでも「同意や了承」、つまり「YESを積み重ねる」重要さをお伝えしました。続いて今回は、面談の流れを決める、大きな行動提案についてお伝えしたいと思います。
大きな行動提案のポイントは実に単純で、【面談の最後ではなく、面談の最初】を意識することです。多くの営業パーソンが陥りやすいトラップは、話している内容ではなく、話す順番が起因しているのです。
例えば面談の最後に、このような会話を営業パーソンがしてきたら…?
・ぜひ、提案をさせてください!
・この商品を契約してください!
・次回もお時間をください!
・社長に会わせてください!
お客様からすると、前向きに検討していたとしても(余程のニードがない限り)「結局売りたいのか」「どうやって断ろう」とマイナスの感情を抱くことが想定されます。実際、断られる可能性が高くなると思いませんか?
これは提案内容が悪いのではなく【売られそうだ】という印象が、反射的に【断りたくなる】感情へ繋がってしまうからです。
そこで、あえて面談の最初に…
・今日の話しをお聞き頂いた上で、次回のお時間を頂けるかご判断ください。
・今日の提案に問題がないと思って頂けたら、次回はご契約の手続きになります。
このように、次回は何をしてもらいたいのか【大きな行動提案】を面談の最初から明確にするのです。これには下記の様なメリットがあります。
・今日の面談は、次回の提案に向けたものだという「趣旨」が分かる。
・面談終了の際は、次回面談の「可否」を判断するだけで良いと分かる。
・終盤に強引なクロージングの必要が無くなる。
・面談目的が共有出来るため、話が逸れにくい。
最初に「次回のアポイント」を提案するのは気が引ける、または嫌がられてしまうのでは…と思われるかもしれません。しかし、面談の最後に無理な【お願い営業】をして撃沈するよりも、【内容が気に入らなければ断ってくれていい】というスタンスを明確にすることで、お客様も安心して話を聞く気持ちになるはずです。
ストレスなく提案を受け入れてもらい、内容の濃い面談になるように、一度チャレンジして頂けると嬉しいです。分かりやすい効果があるはずですよ!
京都オフィス所属 将来設計士 藤本真之
【HP H190305-002-01】

京都オフィスß
広島県尾道市に5人兄弟の末っ子として生まれる。
国立京都工芸繊維大学卒業後、アパレルメーカーの営業職として入社。お客様と長いお付き合いをしたい!喜んでもらいたいという営業魂に火が付き、AIGエジソン生命入社。
さらなる顧客貢献を目指し、㈱ホロスプランニング入社。
サイコム・ブレインズ公認のHPCRトレーナー資格を取得するなど営業センスや指導力が見込まれ、営業部部長に就任する。営業部の成長を見届けた後、自身の営業スタイルを確立すべく、将来設計士(フルコミッション)へ転身。
クライアントと同じように年を重ねながら、長く寄り添える仕事がこの仕事の良さです。自身が、「売れない募集人からMDRT常連」になった経験をもとにみなさんへの営業活動のヒントをご提供できればと思っています。