落語に学ぶ「相手を動かす伝え方」
ビジネス
スキルアップ
2019.12.11

落語に学ぶ「相手を動かす伝え方」

プライベートでもビジネスでも、相手に「〇〇してもらいたい」「〇〇をお願いしたい」という場面は多くあります。人を動かす「伝え方」はビジネス書にも多く見られます。


古典芸能が注目されている


昨今、古典芸能が若者やビジネスパーソン、経営者に注目されています。現代の題材(ワンピース歌舞伎など)や技術(落語のストリーミング配信など)とうまく融合し、現代ならではの楽しみ方が充実していることも要因の一つです。中でも、多くのビジネスパーソンが注目するのが、落語です。

落語は、江戸時代の日本で成立し、現在まで伝承されている伝統的な話芸の一種です。最後に「落ち(サゲ)」がつくことをひとつの特徴としてきた経緯があり、「落としばなし(落とし噺)」略して「はなし(噺)」ともいわれます。

落語は、ビジネスパーソンには役立つことが盛りだくさんなのです。

落語から学ぶ、ビジネススキル


まずは「とにかく楽しめること」。寄席でも動画や録音でも、リラックスして聴くことができることです。ストレス過多な現代社会には必要な時間でしょう。

次に「噺の内容」。江戸時代から親しまれてきた古典の演目でも、ビジネス課題や人間関係の問題など、現代に通じるものが多くあります。

そして「伝え方を学べること」。前述の通り、落語はひとりの演者が少ない小道具で演じ、聴く人の想像力に頼って噺を進めます。それには、語り口、演じ分け、道具の使い方、リズムなどを、聴く人は五感すべてで感じ取り、高座に様々なシーンを思い浮かべるのです。

それは、例えばセールスパーソンであれば、営業相手に伝えるときにリアルに疑似体験させることで活かすことが出来るのではないでしょうか。

古典だけでなく創作、つまり新作も


近年、脳科学の発展で様々なことが解明されつつあります。自律神経機能の中枢で運動機能の調整も行う「脳幹」、「視床下部」は食欲や性欲をコントロールし、「大脳辺縁系」は喜び・悲しみ・不安・恐怖・怒りなど、本能的な感情に関わっています。落語は想像力や感情を掻き立てるため、この大脳辺縁系を刺激する演芸と言えます。

ところで、落語というといわゆる古典落語をイメージされる方も多いと思いますが、近年は創作(新作)落語も盛んに行われています。笑福亭鶴瓶や立川志の輔、桂三枝などお茶の間で人気の方々はもちろん、若手にも精力的に創作を行う方もいらっしゃいます。

落語家の三代目桂春蝶氏は、近年創作落語を多くリリースし、「桂春蝶の落語で伝えたい想い。」シリーズとして人気を博しています。本シリーズは企業研修や教育機関での鑑賞会などで多く取り入れられ、聴く人は時に涙し、時に考えさせられ、深く心に残るものです。これも題材、内容と演者がうまく融合し、現代に生きる落語といえます。

人材育成における「落語」の活用!


落語を、まずは動画サイトで楽しむも一つ、CDで楽しむも一つ、寄席にふらりと行ってみるのも一つです。伝え方を学ぶことが出来、ビジネスで活用できる落語を、人財育成に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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詳細は下記サイトをご覧ください

『人財育成』×『落語』~三代目 桂春蝶 独演会~

この記事を書いた人
株式会社エルティヴィー 教育研修チーム
株式会社エルティヴィー 教育研修チーム
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・法人向け 人財育成・能力開発 集合研修 講習会等の企画・運営
・個人向け セミナーの企画・運営
・助成金活用サポート
などの事業を展開しています。
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