シングルの老後に住替えは必要?
ビジネス
不動産 / 土地活用
2022.05.09

シングルの老後に住替えは必要?

近年は「働き方」や「価値観」などライフスタイルが多様化し、特にコロナ過になってからはそれが加速しているようにも思えます。そのうえで近年、生涯未婚率(45~49歳と50~54歳の未婚率)が注目されています。


2015年の国勢調査によると日本人男性の生涯未婚率は男性は約23.4%、女性は約14.1%となっていましたが、2020年では男性で約25.7%(+2.3%)、女性で約16.4%(+2.3%)とさらに増加しています。この結果から、独身のまま老後を迎えるライフスタイルも「当たり前」の時代になりつつあるようです。

住まい購入、メリットとデメリット


シングルで老後を迎えることを想定した際、住まいは「購入」か「賃貸」かで悩むところです。そこで、その観点からのメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

(1) 自分の資産になること、住みながら将来に向けた備えができるという点は魅力のひとつです。住宅の維持費用がかかりますが、賃貸はそれ以上に継続して家賃を払い続ける必要があるので、ある程度の蓄えを用意しておく必要があります。

(2) 自分の資産なので、バリアフリー仕様など自由にリフォームをすることも可能です。高齢になっても安心して住める環境にアップデートできます。一戸建てのリフォーム費用はある程度の資金が必要になりますが、分譲マンションは修繕積立金を負担しているので、部屋のリフォームだけで済むこともあるようです。


デメリット

(1) 頭金や初期費用のために、ある程度の資金が必要になります。

(2) リフォーム費用は自己負担となり、修繕の工務店手配など全て自分で行う必要があります。

(3) 固定資産税がかかります。空き家でも固定資産税の対象になるので、売却または賃貸を検討することになるが、すぐに契約がまとまらないリスクがあります。

その他、想定される選択肢


自分の家に定住するだけでなく、老後に新生活を選ばれる方もいらっしゃいます。

1)別地へ移住

気候の快適さ、税金を含む生活費の低さ、医療機関の充実さ、家族や友人が近隣に住んでいるなどの理由から、移住の選択をされる方もいらっしゃいます。

ただ、自分の判断だけで場所を選ばないことも重要です。例えば、夫を亡くした女性が子供家族の近隣へ転居したものの、住み慣れた環境や古くからの友人と離れてしまい、うまくいかなかったケースは存在します。

身近な人たちに相談に乗ってもらい、客観的な意見を得ることが大切かもしれません。


2)海外への移住

老後はゆっくり過ごしたい、費用を抑えて裕福な生活をしたいと、海外へ移住する方も多くなりつつあります。日本の家を賃貸・売却することで、家賃収入や資産を増やして、生活に充てることもできます。

一方で、移住先で住宅購入する際はしっかり下調べをすることが重要です。何年も経過すると自身の健康問題や、外国籍の住民に課される税金などを理由に、売却せざるを得ないケースも出てきます。国内とはルールが異なるので、購入から売却までセットでしっかり調べておくことがポイントになります。


3)自宅を売却して、借家へ移る

リタイアメント後は自宅を売却して、借家に移る選択肢もあります。自宅を現金化することは別資産への投資や、生活費に充てることが可能になり、結果として余裕のある生活になることもあるのです。


住まい購入は老後の貯蓄?


賃貸と購入の大きな違いは、「購入した住まいは自身の資産になる」ということです。

老後にどうしてもお金が必要になった場合、売却することはもちろん、住まいを担保にしてお金を借りることも可能になります。賃貸にすることで家賃収入を得ることも可能です。

一方で、高齢になるほど住宅ローンの支払い条件は厳しくなります。完済年齢は80歳未満、借入年齢は65歳未満を条件にしている金融機関が多いので、審査によっては借入が難しくなる可能性があります。生涯シングルのライフスタイルが選択肢の一つでしたら、ご自身の「住まい」について改めて考えていただければ幸いです。


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この記事を書いた人
上畑忠之
上畑忠之
株式会社ジェー・ピー・ディー清水
代表取締役社長 (現任)
株式会社ホロスプランニング
取締役
Profile
ゼネコン(不動産・建設)営業職10年後、1999年ソニー生命保険株式会社入社。2015年に株式会社ホロスプランニング入社、現在に至る。
【資格】
日本FP協会認定 ファイナンシャルプランナー
宅地建物取引主任者
生命保険協会認定 トータルライフコンサルタント
サイコム・ブレインズ認定 HPCトレーナー
Comment
興味・関心のあることに対して、物事の見方や考え方をお伝えします。
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ライフプランを中心に将来設計の考え方をお話します。特に、住宅に関すること・老後のお金の貯め方・相続について、コンサルティングします。又、暮らしに変化があった方(結婚・出産・マイホーム購入・転職・退職 等)のお役に立てると思います。