「増額」とはカードローンで現在決められている融資限度額の枠を増やすことで「増枠」とも呼ばれています。
例えば、現在のアコムでの融資限度額が20万円だとすると、それ以上の融資を希望するときには融資限度額を増額申し込みをするということ。
アコムで増額することで、より多額のお金を借りられるというメリットがありますが、デメリットもあります。
ここでは、アコムの増額について解説していきます。
消費者金融 | 金利 | 借入限度額 |
---|---|---|
プロミス | 4.5%~17.8% | 500万円 |
SMBCモビット | 3.0%~18.0% | 800万円 |
アイフル | 3.0%~18.0% | 800万円※ |
※ご利用限度額50万円超、または他社を含めた借り入れ金額が100万円超の場合は源泉徴収票など収入を証明するものが必要です
アコムの「増額」すると多く借りられる?
アコムでは「増額」の手続きを進めることで、より多くの金額を借り入れできます。
増額とは何か、アコムの仕組みと一緒に基本的な知識を身につけましょう。
アコムでは利用可能額の範囲で何度でも借り入れ可能
アコムを利用するにあたり、以下の単語の違いを押さえておきたいですね。
- 契約極度額
- 利用可能額
契約極度額(利用限度額)は、契約の際に「あなたは最大〇円まで借り入れできます」とアコムから通知される最大の金額のことです。
審査の内容に応じて個人ごとに変わります。
利用可能額とは、契約書の契約極度額を上限として、いくら借りられるかという金額のことです。
契約極度額が50万円ですでに20万円を借りている人の場合、利用可能額は30万円です。
アコムなどの消費者金融カードローンは、利用可能額が残っている限りは追加で借り入れできます。
契約極度額の増額によって借り入れできる金額が増える
増額とは、契約極度額の枠自体を増やすための手続きのことです。
- 追加借入:利用可能額の範囲内で新しく借りること
- 増額:契約極度額を増やすこと
契約極度額が50万円ですでに20万円を借りている人を例にとって説明しますね。
追加借り入れは契約極度額が50万円のままで、利用可能額30万円のなかで新しく借り入れすることです。
増額は、契約極度額の50万円を60万円等に増やそうとする手続きを指します。
契約極度額の枠そのものを増やせば、その後に借り入れできる金額が継続的に多くなるのがメリットです。
アコムの増額には審査が必要
アコムに限った話ではありませんが、契約極度額(利用限度額)の増額には審査が必要です。
申込すれば誰でも増額が実現するというものではありません。
契約極度額が増えれば利用できる金額が増える分だけ毎月の返済額が増える可能性があります。
返済能力を超えると貸し倒れに繋がるので、審査を行うのは当然ですね。
アコムの審査は原則として、申込当日に回答
増額の審査難易度は公表されていませんが、回答のタイミングについては公式HPで明言されていることがあります。
アコムの場合、
原則、お申し込み当日にご回答!
引用元:アコム
申込当日に審査結果の回答を受け取ることも可能です。
増額を申込する人のなかには「今日中に追加でお金を借りないと間に合わない!」とお悩みの人もいるでしょう。
即日融資を受けられるのは嬉しいですね。
ただし、あくまでも「原則」ですので、翌日以降の回答になる場合もあります。
できるだけ早めに、余裕をもって申込しておきたいですね。
即日融資を受けるまでのタイムリミット
アコムでは増額審査も即日対応可能なので、すぐにお金が必要な場合にも安心ですね。
ただし、審査対応時間(9:00~21:00)がありますので、時間外に申し込めば翌日に結果が出ます。
また書類提出が遅れる場合や審査状況によって、即日増額できないこともあります。
初回申し込みと同様に、余裕を持った申し込みが肝心ですね。
増額できるのは年収の3分の1までがMAX
増額の申込をするからといって、無限に契約極度額を変更できるわけではありません。
設定できるのは最大でも「年収の3分の1まで」と決められています。
これは貸金業法で「総量規制」として「貸金業者は申込者の年収3分の1までしか利用できない」と決められているためです。
しかも、他に借り入れがあった場合はその分は差し引きます。アコムの借り入れだけでなく、金融機関からの借り入れ全体で年収3分の1に収める必要があります。
アコムの契約極度額 | 他社での借り入れ | 増額できる最大の金額 |
---|---|---|
50万円 | なし | 50万円(増額後100万円) |
50万円 | 20万円 | 30万円(増額後70万円) |
アコムで増額する際の審査基準・難易度
【結論】アコムの増額審査は甘くない
契約極度額と増額の仕組みを理解したところで、今度は「審査」について目を向けてみましょう。
増額には審査があることはすでに紹介したとおりですが、審査の難易度が気になる人も多いのではないでしょうか?
ローンの申し込み前には審査が甘いか厳しいが気になりますが、審査基準は絶対にどんなローンでもわからないので審査の甘さは予測できません。
申し込んでみないとわからないのですが、増額ではやはり限度額が大きくなる傾向にあるため、契約の審査は慎重に勧められることが多いです。
利用限度額が増額した場合、利用者から見れば借り入れできる金額が増えます。
逆にいえば借金が増える、ということです。
借入残高が増えれば、同じ金利でも利息が高くなるので返済総額が増加します。
もし返済できなくなった場合、借入残高が多いほどアコムが受けるダメージが大きくなるわけです。
審査基準は公表されていないですが、アコムが負うリスクを考えれば審査は厳しいと考えられます。
これまでアコムを利用している(契約したけれど借入していない場合には増額は難しい)、返済に遅れていない、収入の3分の1以内までの増額といった点を満たしていれば審査に通過する可能性は高くなります。
アコムの増額審査の結果は、申し込み方法に応じて異なります。
インターネット、電話で増額を申し込むとメールや電話で審査結果がわかります。
自動契約機(むじんくん)か店頭窓口での増額申し込みなら、その場で審査回答が得られるようになっています。
アコムの増額で限度額や金利はどう変わる?
アコムで借り入れの増額した場合、限度額や金利はどうなるのでしょうか。
増額することで、金利の引き下げが可能になる場合はあるのでしょうか。
限度額に応じた金利が適用される
アコムでは限度額に応じた金利が適用されます。
一般的に高い限度額を設定できる場合には、低金利でのローン利用が可能です。
アコムでは、限度額に応じた金利は公表されていないものの、利息制限法に基づいた限度額の設定範囲内と考えておきましょう。
利息制限法では、10万円未満の限度額は20%、10万円以上100万円未満の限度額は18.0%、100万円以上の限度額は15.0%と決まっています。
アコムの最高金利は18.0%なので、10万円未満の利用でも18.0%が適用されます。
それ以外の限度額では、審査に応じて決まります。
増額も限度額設定は審査で決まる
限度額の設定は、通常の初回申し込み時と同様に審査で決まります。
アコムの契約極度額は最高800万円までとなっており、もちろん総量規制額(年収の3分の1)以内で設定されます。
初回審査と変わらず属性(年収や勤務先、勤続年数など)や他社借入、さらに増額の場合は利用・返済履歴を審査することで限度額が決まります。
アコムで増額をするメリットとデメリット
そもそもアコムの増額は希望すれば、誰でも融資限度額が増額するわけではありません。増額にOKが出るかどうか、実はもう一度審査があります。
増額審査は新規申し込み時の審査とは異なるため、まずは増額が適しているかどうかを確認しましょう。
少額を借り足したいなら増額にメリットあり!
現在の融資限度額以上の借り入れをしたいときに、新たな借入先を作らずに増額で対応をすることにはメリットがあります。
ただし覚えておきたいのは「一度の増額申請で大幅な増額はできない」こと。傾向としては10万円程度の増額が基本になっているようです。
新たに借入件数を増やすよりも、借入件数が1社=返済先が1社であることを基本にしていれば債務状況は簡潔で安全な利用ができるでしょう。
- いつ
- どこに
- いくら返す
たったこれだけのことに集中することが多重債務に足を踏み入れないコツです。
現在アコムを利用中で10万円以内の少額を希望するなら「アコムでの増額」は、現在持っているカードがあるため審査に通ればすぐに増額が完了し借り入れができます。
新規契約で新たな手続きを必要としないため、
- 手続きが少ない
- カードがあるから審査可決後すぐに借り入れができる
- 借入先を増やさずアコム1本のまま
というメリットがあります。
大きな増額を期待するならアコムではできない
メリットでも前述したように、アコムの増額手続きでは大きな融資(例えば20万円や30万円アップさせたいなどは大きい額)は期待できません。
増額は一度と決められたものではなく、何度でも増額の申し込みはできますが、「一度の増額申し込みで10万円ずつ」という傾向があります。
そのため現在の限度額は20万円だけど50万円にまで増やしたい、というのは難しい話です。消費者金融であるアコムでは増額に対応できる額ではないため新たな借入先を探す必要が出てきます。
また、新たに審査が必要になることもデメリットでしょう。
もちろん新しい借入先を探すためにはまた新たに新規申し込みの審査と契約手続きが必要になるため増額手続き以上の手間が出てきます。
金利が高くなることもある
現在上限金利が適用されているのであれば、増額によってアコムの金利が上がることはありません。しかし、金利が下がっている状態で増額をすると、
「増額はできるが金利は上がる」
となったというケースもあることが利用者の声から見つけることができました。
とはいっても、数%の金利の違いは大きな影響を与えるものではありません。
例えば30万円の借り入れで、金利が15%と18%では一ヶ月の利息の違いは、わずか740円です。
- 金利15%・3698円
- 金利18%・4438円
まずは増額を先決したいなら金利はさておき、返済額で利息の負担を軽減させるよう計画するとよいでしょう。
- 増額のための審査が必要になる
- 大きな増額は期待できない
- 金利が高くなる可能性がある
これがアコムで増額をするデメリットです。
誰が申し込んでも増額の審査に通るというものではなく審査に受かるための押さえておきたいポイントはあります。
これはアコムで増額するためにはかなり重要な項目になるためしっかりと後ほど解説いたします。
アコムで増額をする流れと申込み方法
増額の申し込みは難しい手続きはありません。簡単に流れをみてみましょう。
- 会員ページから増額の申し込み
- 増額審査開始
- メールか電話で審査結果の連絡
- 限度額変更の手続き
- 借り入れ可能
増額の可能性がある場合に目安として
- アコムの会員ページ内に「限度額変更の申し込み」項目が表示
- アコムATM利用時に「増額のご案内」が表示
この表示がない場合にはフリーコールに連絡、もしくは自動契約機からの手続きとなりますが、「表示されていない場合には増額の可能性が低い」ことを覚えておきましょう。
一定期間の返済実績ができた方に表示されています。
アコムの増額申し込み方法はいろいろ
アコムで限度額いっぱいまで借りて、さらに借入をしたいときにはキャッシング利用可能金額の増額を申し込みます。
増額する方法はいくつかあるので、自分にとって便利なものを選べばOKです。
申し込み方法 | 受付時間 |
---|---|
インターネットの会員ページ | 24時間受付(21:50~8:00)の申し込みは9時以降に回答 |
アコムATM | |
アコムフリーダイヤル | 平日9:00~1800 |
自動契約機 | 9:00~21:00 |
店頭窓口 | 平日9:30~18:00 |
方法は豊富にありますが、やはり一番便利なのはインターネットの会員ページ。
来店する必要もなく、ネット環境があればいつでもどこからでも増額の申し込みができます。
インターネットの会員ページから増額を申し込む
アコムの会員ページから増額を申し込めます。
会員ページでは増額の申請を24時間受付しており、21:50~翌朝8:00に申し込んだ場合は、9:00以降に審査の回答が得られます。
会員ページから増額できるかどうかは、ログインするとすぐにわかります。
会員ページで「極度額等の変更のお申込み」という案内が届いている場合には、そのままクリックすると増額審査を申し込めます。
自動契約機(むじんくん)で増額を申し込む
初回申し込み時と同様に、自動契約機(むじんくん)で増額審査も申し込めます。
自動契約機(むじんくん)の営業時間は9:00~21:00、土日祝も利用可能です。
※年末年始休業
ただし、店舗によって営業時間が異なることもあるため、事前にアコム公式サイトで確認しておくことをオススメします。
自動契約機(むじんくん)での増額申し込みの際には、運転免許証などの本人確認書類が必要です。
また、いくらまで増額するかによって、収入証明書を提出することになります。
アコムでの借入が50万円を越える場合、または他社借入を含めて100万円を越える場合に収入証明書類が必要です。
店頭窓口で申し込む
有人の店頭窓口でも増額申し込みができます。
店頭窓口は、直接担当者に相談できるのがメリットです。
増額するにあたってのシミュレーションや返済など、気になることを解決してから手続きできるでしょう。
店頭窓口の営業時間は9:30~18:00、平日のみとなっています。
店頭窓口でも、本人確認書類と必要に応じて収入証明書類を提出します。事前に準備をして持参しないと、出直すことになりかねませんので注意しておきましょう。
電話(カードローンデスク)で申し込む
アコム総合カードローンデスクへ連絡すると、すぐに増額可能かを調べてもらえます。
アコムの総合カードローンデスクは、0120-629-215、受付時間は平日9:00~18:00です。
基本的に、自動回答での対応となっていますが、最後にオペレーターとのやり取りは必要です。
アコムのアプリでは増額申し込みは不可
アコムの公式アプリでは、増額申し込みはできません。
アプリでは初回申し込みや、返済シミュレーションなど大変便利に利用できるのですが、増額は受け付けていないので別の方法で手続きしましょう。
アコム総合カードローンデスクは増額以外でも役に立つ万能な電話番号
アコムの増額は電話で受け付けています。
電話先は「アコム総合カードローンデスク」です。
アコム総合カードローンデスク
0120-629-215
アコムの総合カードローンデスクは「総合」の名前がついている通り、増額以外にもさまざまな手続きに利用できます。
申込できる種類 | 利用状況の確認
増額審査の申込 借入・返済に関する相談全般 など |
---|---|
受付時間 | 平日9:00~18:00 |
総合の名前は伊達ではありません。
増額審査以外にも、困ったことがあれば何でも相談できる窓口です。
増額が必要になった場合にすぐ連絡できるように、連絡先を控えておけると良いですね。
アコム増額の契約では「在籍確認」はある?
増額審査での在籍確認
基本的に増額審査でアコムの在籍確認はありません。(アコムに確認しました!)
状況によっては在籍確認をする場合もあるとのことでしたが、その「場合によって」とはどういうことでしょうか。
- 勤務先に変更があった
- 他社からの借り入れが増えた
- 新規申し込み時から3年以上経過している
収入がなければ返済ができませんが、その収入源となる勤務先情報は重要になります。
そのため3年以上が経過している場合には勤務先が変更になっている可能性を考慮して在籍確認を改めて行う傾向があるようです。
アコムの審査では収入証明書の提出が必要なケースも
増額のために収入証明書類が必要ということではありません。
新規申し込み時と同様に、総量規制に基づいて収入証明書類が必要になります。
- アコムに増額を申し込むことでアコムでの借入残高が50万円を超える場合
- アコムで増額をすると、他社からの借り入れも合算して100万円を超える場合
- 収入証明書類を過去に提出し、それから3年以上が経過している場合
このときには収入証明書類が必要になります。
用意する収入証明書類は下記のいずれか1点です。
アコムの増額に必要な書類 | 発行日 |
---|---|
源泉徴収票 | 最新年度のもの |
給与明細書 | 直近1か月分 |
市民税・県民税額決定通知書 | 最新年度のもの |
所得証明書 | 最新年度のもの |
確定申告書(第一表) | 最新年度のもの |
提出方法は簡単です。
- 会員ページからアップロードで提出
- スマートフォンや携帯電話のカメラで撮影して送信
- 自動契約機、店頭窓口で提出
- FAXで送信
- 郵送で提出
アコムの増額審査や手続きにかかる時間
新規申し込み時には、審査最短30分、申し込みから融資までも最短1時間です。
これが増額になったからといって大きな変更はありません。審査はすばやく最短即日となっています。
審査対応時間も同じです。
審査対応時間 9時~21時
この時間外に申し込みをすると翌日に審査は繰越となります。また自動契約機の営業時間は9時~21時(一部営業時間が異なります)となっていますが審査対応時間に変わりはありません。
アコムで増額ができるタイミング
いつから増額審査に申し込めのか
アコムを利用し始めて、ごく短期間(1~2ヶ月)で増額を申し込んでも、審査に通過しないといわれています。
増額するにあたって、やはり高い信用度が求められる為です。
信用度とはきちんと返済できるかどうかを意味しており、一定期間以上利用していないと返済実績がないので審査は通過しません。
また、利用履歴がない場合も、増額の必要なしとみなされてしまいます。
契約したまま全くアコムで借りたことがない状態で増額を申し込んでも、審査に通る可能性は低いです。
少なくともアコムを6ヶ月以上は利用していて、その間返済を遅れずにしていることが増額審査では重要です。
増額のタイミングは半年が目安
新規申し込みから半年、前回の増額申し込みから半年、つまり申し込みをしてから半年が増額のタイミングです。理由は2つ。
- 返済実績が必要になる
- アコムの利益になる
返済実績が詰まれたということはすなわち優良顧客だと判断されたことになります。アコムも利益を出さなければならない金融業者。新規申し込み時に決められた融資限度額はリスクを考慮して抑えられています。
例えば信用情報にも問題ない、収入も問題ない、これなら30万円は貸し付けてもよいだろうと判断されたとします。
しかし確実に返済をする人かどうかというリスクを考慮してまずは10万円を抑えて20万円の融資額に決定する、という形です。
返済を確実に行うと判断されるまでのタイミングに半年程度を使っていることになります。
増額の案内を確認する
実は増額の案内はあちらこちらにあります。
- 会員ページに増額のための「極度額変更」項目が表示される
- アコムATMを利用したときに「増額のご案内」が表示される
- アコムから電話があり増額のお知らせが来る
この3つの方法で案内があります。
アコムの増額は土日でも可能
ご安心ください。土日祝日ももちろん増額が可能です。
やはり覚えておきたいのは審査対応時間は9時~21時までということ。すでに契約をしておりカードを持っているため「カード発行のための方法」を新規申し込み時のように模索する必要はありません。
ネット、自動契約機(むじんくん)、どちらでも土日の増額に対応しています。
アコムの増額で審査に落ちる・増額を断られる理由
一番危険なのは「とりあえず増額を申し込む」ことです。
アコムの増額をするためには審査があります。その審査に受かる可能性が低いのに申し込むよりも、今の自分の状況ならアコムの増額審査に受かる可能性が高いと判断できていれば安心でしょう。
アコムに限らず大手消費者金融では半年に一度程度の割合で消費者金融から利用者に連絡が来るタイミングがあります。それは「増額のお知らせ」です。
利用状況によっては増額のお知らせが届くことがありますが、健全な利用をしている方には届くもの。これは増額のチャンスです。
但し、この段階でアコムが増額確実と考えてお知らせをしてきているわけではなく、審査に通る可能性が高いと判断されたときに届きます。
審査をすれば残念ながら落ちるということもあります。それでは増額の審査に落ちる理由とはなんでしょうか。
アコムの増額審査【最重要ポイント①】返済実績
何よりも重要になるのはアコムの返済による実績です。つまり「確実に返済をしていたのか」ということ。
目安となる期間は6か月です。最低でもここ半年間の返済は確実に行っていなければ審査に通る可能性は限りなく低くなります。
なぜ返済実績が重要になるのか?
確実に返済をしていなければ現在以上の融資を行うことはできません。当然、貸しても遅れるというリスクがあるからです。
さらに言えば返済の遅延は踏み倒しに発展しかねない大きなリスクを持っています。 ただし、返済をしていれば問題ないというわけではありません。
- 借り入れが頻繁に行われている
- 返済日が近くなると借り入れをしている
借りて返す、この繰り返しも返済が滞りやすいタイプです。
返済をするために借りているのであればいずれ融資限度額いっぱいまで借り入れが増え、返済のために借りる余裕額がなくなります。
ただ返していればいいのではなく、借りることと返すことの計画性が見えなければなりません。
アコムの増額審査【最重要ポイント②】他社からの借り入れ
ここもまた非常に重要なポイントです。アコムは消費者金融のため貸金業であり、総量規制を基にした貸し付けが行われています。
総量規制では個人が貸金業者全体から借り入れができる金額の上限を年収の3分の1までと定めています。
アコムを利用中に他社からの借り入れが増えたとなれば
- 総量規制に抵触する可能性
- 借り入れ件数が多くなったことで返済の負担が多くなった可能性
この2つが危惧されて審査に通らなくなります
一つひとつ解説していきましょう。
総量規制に抵触する可能性
年収300万円であれば総量規制で定められている貸金業者から借り入れできる上限となるのはその3分の1の100万円です。現在アコムから30万円借りているとしましょう。
アコムに申し込みをしたときには他社からの借り入れがなかったとしても、増額の申し込みをするまでに他社からの借り入れが増えて100万円に近い金額になっていたとしましょう。
これ以上の増額をすると総量規制に抵触すると判断された場合、新たな借り入れはできません。
他社からの借り入れが増えて返済が厳しくなる可能性
総量規制に抵触する可能性が低い借入金額だったとしても、他社からの借り入れが増えてしまえば、増額の審査は厳しくなります。その理由は「アコムへの返済まで回らない可能性が高くなる」から。
借り入れ件数が3社、それぞれに1万円ずつ返済をしているとしましょう。もし、返済が苦しい月がでてきたら「どれを優先させるか」を考えるでしょう。アコムを最優先に考えるかどうかは定かではありません。
そのため増額の審査ではアコムを優先的に返済するかどうかを考えるのではなく、どの借り入れも同じように返済をしていくだけの返済能力があるかを判断します。
借り入れ件数が多くなればそれだけ返済が負担になる可能性が出てくるため増額の審査は厳しくなります。
基本情報に変更点はないか?
アコムに初めて申し込みをした時と、現在、大きく変わっているところはないでしょうか。
チェックしておきたいのはこちらの項目。
- 住所
- 電話番号
- 勤務先
- 収入
最低限この4つの項目に変更があった場合には増額の前に変更手続きを済ませておきましょう。
アコムの会員ページにある「各種変更の手続き」から、
- 住所
- 勤務先
- 氏名
この3つの項目が変更可能です。
契約内容では申し込み時の基本情報が変更になった際にはすみやかに変更手続きが必要であると明記されています。
新規申し込み時と現在、その内容が異なれば審査の段階でアコム側から疑問が出てくるでしょう。申告忘れが大半ですが、中には新規申し込み時には職があったのに現在は無職で職があったときのままの状態にしているというケースもあります。
審査で疑問を持たせないこと、そのためにも変更した箇所があれば増額審査前に変更をしておきましょう。
申し込み時に利用限度額を抑えた?
近年増えているのが「使いすぎないための予防策」として申し込み時に決められた利用限度額を減額してもらうという方法です。
例えば融資限度額が30万円と決められても、必要額は10万円なので利用限度額を10万円にしてもらうという方法。
この場合にはすでに30万円が利用可能と判断されているため増額の審査は難しいものではありません。
アコムの増額で審査落ちした場合の対処法
新規申込と同様、またはそれ以上に厳しく審査が行われるのですから、審査落ちの可能性は十分あります。
増額審査に落ちた場合、以下の2つのいずれかの選択肢があります。
- ほかのカードローンに新規申込する
- 6ヶ月後にもう一度、増額審査に申し込む
ほかのカードローンに新規申込する
どうしても急ぎであれば、ほかのカードローンに申し込みましょう。
アコム以外にも「アイフル」「プロミス」「レイク」などの選択肢があります。
アコムの増額審査に落ちた場合でも、他社の新規申込に通る可能性もあるからです。
増額審査に再度申込する
もう1つは、「増額の審査に再度申込する」という方法です。
ただ、落ちてから数日では審査の重要ポイント(年収・勤続年数など)で進歩が見られないことがほとんどです。
増額審査に落ちた履歴は個人信用情報機関に半年間は記録されるため、この期間内の再申し込みは審査落ちの可能性があります。
再度の申込なら
- 年収や勤続年数などが前回より評価される数字になっている
- 前回の申込から6ヶ月が経過している
の条件を満たしてからにしましょう。
たとえば勤続年数が1年未満だった人が1年以上になれば、審査では評価が高まりやすいと言われています。
アコム増額で気になる疑問を解決
増額をしよう!と考えていても何かと不安があるでしょう。新規申し込み時の審査とは違うということはお分かりいただけたかと思います。
増額の審査では重要視されるのはアコムへの返済実績です。それでは一つ一つ増額審査への不安を解決していきましょう。
学生の方は、アルバイトでの収入の3分の1以下の額なら、限度額を増額できます。
ただし、アルバイトの収入が月によって上がったり下がったりする場合には、返済のことを考えて増額を決めましょう。
アコムの申し込み条件は本人収入がある方となっているため、無職の方はまず利用できません。
アコムを利用中に無職になってしまった場合は、もちろん増額不可です。
50万円以下の借入では収入証明書は必要ないとされていますが、アコムに提出を求められることもあります。
必要書類を提出できなければ、やはり増額審査には通過しません。
アコムATMや提携ATMでお金を借りようと思ってローンカードを入れた際「ご利用可能額 0円」と表示されることがあります。
限度額の枠より少額しか利用していないケースでも、利用可能額が0円となってしまう可能性があるのです。
利用可能額は、総量規制額に到達したことが判明すると0円と表記されることがあります。
総量規制額と他社貸金業者からの借入額を、アコムは把握できますので正直に申告し収入証明書を提出しておきましょう。
気を付けておきたいのは、増額を申し込むことで、正確な収入や他社借入が審査で判明してしまう点です。
通常利用しているだけでは他社借入の変化をすぐにアコムが把握することは難しいのですが、増額審査を行えば借入状況がわかってしまうでしょう。
他社のカードローンでお金を借りている方は、アコムの増額申し込みは慎重に行う必要があります。
また、総量規制額に到達していない場合でも、利用可能額0円となることがあります。
返済に遅れた場合、延滞ではない遅れでも数回繰り返している場合には、利用可能額が減らされたり0円になったりします。
次に他社借入での延滞も、個人信用情報機関に記録された時点で、アコム利用可能額0円となります。
ローン利用での情報は、アコムを含めて他社でも共有して把握されていると考えておきましょう。
現在の利用限度額を調べたいなら
今の利用限度額を確認するには「アコムの会員ページ」にログインをして利用状況を確認することで表示されます。
または、ATMを利用したときの「明細書」にも記載されています。
アコムでは、もう少しお金を借りたい方のために、追加融資と増額に対応しています。
追加融資は、アコムで設定する利用限度額の範囲内で、さらにお金を借りたい場合に利用できます。
たとえば、限度額が50万円ですでに30万円借りていた場合で、さらに10万円を借りた場合が追加融資です。
借入れ限度額を50万円から60万円にアップする方法が増額となります。
増額、追加融資どちらになるのかは、さらにいくら借りたいのかによって決まるでしょう。自分が利用したい限度額を知っておくことが大切ですね。
アコムでは、契約極度額の増額をオススメする勧誘電話をかけることがあります。
オススメされているなら、増額しやすそうですがもちろん審査は行われますから、増額したいと思っても希望通りにならないかもしれません。
勧誘されれば誰が申し込んでも審査可決、増額可能ではないのです。
収入を元に限度額を考えて、他社借入も含めて総量規制額までにまだ余裕があるのか、本当に増額が必要なのかをきちんと検討してから申し込みましょう。
まとめ
大手消費者金融の元従業員から興味深い話を聞きました。実は増額は新規顧客獲得以上に重要な仕事だというのです。
そのため各支店同士「今月の増額総額は○○万円だった!」などの競争があるとのこと。いったい、どういうことなのでしょうか。
もちろん新規顧客という大きな土台を作っていかなくてはなりません。しかしこれはリスクを含んだもの。
入念な審査をしてもなお、返済を行わない、返済が遅れがちなどの人柄までは判断がつかないものです。
そのため消費者金融は確実に返済を行っていく優良顧客への融資を増やしていきたいのが本音。そう言われれば確かにとうなずいてしまいますね。