銀行でお金を借りるといってもさまざまな銀行ローンがあります。
自由に使えるカードローンから、起業やブライダル、教育など目的を絞った低金利の専用ローンなど幅広い商品が用意されています。
「どのような目的でお金を借りたいのか?」というニーズに合わせた銀行ローンを選ぶ必要があります。
それでは、利用目的に合わせた銀行でお金を借りる方法をご紹介します。
銀行カードローン | 金利 | 限度額 |
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三菱UFJ銀行カードローン | 年1.8~14.6% | 500万円 |
三井住友銀行カードローン | 年1.5%~14.5% | 10~800万円 |
横浜銀行カードローン | 年1.5%~14.6%(変動金利) | 10~1,000万円(10万円単位) |
住信SBIネット銀行カードローン | 年2.49~14.79% | 10万~1,000万円 |
東京スター銀行スターカードローンα | 年率1.5%~14.6% | 10万円~1,000万円 |
- 銀行からお金を借りるにはどんなローンがある?
- 銀行からお金を借りる手続きは2種類
- 銀行からお金を借りる際の流れ
- 個人がネットですべて完結する便利な銀行カードローン
- 銀行カードローンを借りる前に知ってきたい5つの注意ポイント
- 銀行からお金を借りれない人の特徴4つ
銀行からお金を借りるにはどんなローンがある?
都市銀行も地方銀行も、さまざまなローン商品を用意しています。保証会社の違いであったり、金利の違いであったり、目的に合わせたローンも用意されています。
「起業資金」を銀行からお金を借りる
これから起業をしようという方は、銀行融資よりも公的融資が向いています。実績がない創業期では信用がないため銀行融資での審査には非常に通りづらくなります。
良いスタートをするためには自己資金だけでは足りないことのほうが多いものです。どこから借りるのかは非常に重要なポイントでしょう。
日本政策金融公庫の新創業融資制度
- 金利が低い
- 審査に通る確率が高い
- 審査に3週間から1ヶ月ほどかかる
日本政策金融公庫の新創業融資制度は、他の融資制度と併用することで低金利、無担保、無保証人で利用ができます。
申し込みから融資実行までには1ヶ月ほどかかるものの、何よりも金利の低さが安心につながります。
ただし、新創業融資制度は単独では利用できません。
他の融資制度と組み合わせて使う制度という点は事前に理解しておきましょう。
申し込み年齢 | 年齢要件なし「新たに事業を始める方」または「事業開始後税務申告を2期終えていない方」 |
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融資限度額 | 3,000万円(うち運転資金1,500万円) |
借入金利の目安 | 2.05~3.45%程度 |
資金の使途 | 新たに事業を始めるため、または、事業開始後に必要とする設備資金および運転資金 |
借入までにかかる時間 | 一般的には3週間程度 |
返済方法 | 口座引き落とし |
返済期間 | 各融資制度に定めるご返済期間以内 |
担保・保証人 | 原則不要※法人の利用者が希望した場合は、代表者が連帯保証人となることも可能。 その場合は利率が0.1%低減される。 |
事業のために「事業者ローン」で銀行からお金を借りる

日本政策金融公庫で事業性の融資も行っていますが、緊急を要する場合には申し込みから融資実行までに時間がかかるため銀行のビジネスローンを検討する方が多いでしょう。
金利は低くはないものの、申し込みから融資までが最短数日と短く利用ができます。
事業者ローン(ビジネスローン)
- 融資までが最短数日
- 担保不要、保証人不要
- 振込融資に対応
- 金利が高い
- 確定申告書や事業計画書が必要
申し込み年齢 | 20歳~60代くらいまで※ローンによって異なる |
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融資限度額 | 500万円~最大5,000万円程度※ローンによって異なる |
借入金利の目安 | 銀行系:年2.0~14.0%程度 消費者金融系:年5.0~18.0%程度 |
資金の使途 | 生計費および事業費に限るのが一般的 |
借入までにかかる時間 | 銀行系:2営業日~2週間程度 消費者金融系:最短即日が可能 |
返済方法 | 毎月の口座振替(約定返済)繰上返済も可能 |
返済期間 | 最長で3年~10年程度※ローンによって異なる |
担保・保証人 | 原則不要であることが多い |

「教育ローン」で銀行からお金を借りる

教育ローンは、入学費用や学費といった教育資金の借入を目的にしたローンです。
国の教育ローンと銀行などの民間金融機関のローンがありますが、子供名義でお金を借りる奨学金と違って、「親がお金を借りる」という特徴があります。
子供が将来に学費を返済する必要がなく、卒業後の生活を圧迫しないのは大きなメリットです。
また、奨学金とは違って申し込みがいつでもできるので、家計状況の急変でお金が必要になったときも安心でしょう、
融資額が振り込まれるのも、申込から数日~2週間程度と奨学金と比べてスピーディです。
一方、「融資には審査がある」「奨学金と比べれば金利が高め」というデメリットもあります。
教育ローンは国から借りる、これがもっとも金利を低く抑えられる方法ですが、条件が厳しいことが特徴です。
国の教育ローン(教育一般貸付)
国の教育ローンの審査に通る条件
- 世帯年収890万円以下
- 勤続(営業)年数3年以上
- 居住年数1年以上
- 年間所得に対する返済負担率30%超
審査の条件が厳しくなっていること、申し込みから融資までには時間がかかることなどから急を要する場合には民間金融機関の教育ローンを利用する方が多くいます。
金利は国の教育ローンに比べると高くなりますが、進学先が決まる前でも利用ができるなど国の教育ローンにはない利用ができます。
申し込み年齢 | 要件なし ※融資の対象となる学校に入学・在学する生徒の保護者(主に生計を維持されている方)で、世帯年収(所得)が一定金額以内の方 |
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融資限度額 | 350万円※一定要件を満たす場合は子ども1人につき450万円 |
借入金利の目安 | 固定金利1.95% ※2023年3月10日現在 |
資金の使途 | ・入学金・授業料・受験費用・定期券代・在学のためのアパート代・パソコン購入費 など |
借入までにかかる時間 | 申込み完了から審査の結果が出るまで⇒10日前後更に、実際に融資金が口座に振り込まれるまでに⇒10日前後(合計20日程度) |
返済方法 | ・元金と利息を合わせた毎月の返済額が一定になる元利均等返済・在学期間中は「利息のみ」を支払う元金据置も可能 |
返済期間 | 18年以内 |
担保・保証人 | 連帯保証人または教育資金融資保証基金による保証 |

銀行の教育ローンには「証書型」「カード型」の2種類がある
教育費用を集める手段としては国の「教育一般貸付」だけでなく、銀行カードローンの教育ローンも利用できます。
銀行の教育ローンには「証書型」のほか、「カード型」の商品がある点も覚えておきましょう。
証書型 | ・口座振り込みによる一括借入を行うタイプ ・国の教育一般貸付と同様の借り方 ・必要な資金額をまとめて借入できるのがメリット |
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カード型 | ・利用限度額まで何度でも借入可能 ・返済した分は借入可能額が復活する ・長期間にわたって教育資金が不足しそうな場合の選択肢になる |
カード型の場合、ATMを使ってその都度借入できるのが特長です。
お金が不足するたびに追加で借入できるので、利便性はカード型の方が上でしょう。
ただし、何度も借入していると借入元本が減らず、一向に完済まで辿り着けない可能性もあります。
証書型であれば借りるのは1回きりなので、計画的に返済を進められます。
両方のメリット・デメリットを理解したうえで、ご自身に合った方を選びましょう。
結婚式費用を「ブライダルローン」で銀行からお金を借りる

結婚式に限らず、新婚旅行、指輪、結婚による転居引越しなど結婚に関する費用に利用できるのがブライダルローンです。
結婚式場が提携するローンもありますが、金利の比較ができないため自分でさまざまなブライダルローンを比較することがおすすめです。
金利の相場は3%~10%程度とカードローンに比べると格段に低くなっています。
また申し込みから融資までには必要書類も多く審査にも1ヶ月程度がかかるため余裕を持った申し込みが必要です。
- 金利
- 繰り上げ返済手数料はかかるのか
- 返済方法
結婚をして二人で生活をするようになってから大きな借金がある状態です。
金利を比較するのはもちろんのこと、返済するための方法や繰上げ返済にかかる手数料などもしっかりと比較しましょう。
申し込み年齢 | 20歳~60代くらいまで ※ローンによって異なる |
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融資限度額 | 300万円程度 ※ローンによって異なる |
借入金利の目安 | 銀行系:年2.0~7.0%程度 ブライダルハウス:年5.0~20.0%程度 |
資金の使途 | ・結婚式の費用・披露宴の費用・結婚・婚約指輪などの購入費用・新婚旅行の費用 など |
借入までにかかる時間 | 1~2週間程度 |
返済方法 | 毎月の口座振替(約定返済)繰上返済も可能 |
返済期間 | 最長で3年~10年程度※ローンによって異なる |
担保・保証人 | 原則不要であることが多い |
「住宅ローン」で銀行からお金を借りる

住宅の新築や改築、または土地の購入などの費用として銀行で住宅ローンを用意しています。
住宅を購入するときには住宅を販売する会社の提携ローンを強く勧められますが、自分の目で比較をして判断をするとよいでしょう。
住宅ローン特徴は、
- 返済額が大きいこと
- 返済期間が長いこと
- 借入時に諸経費用が必要になること
- 金利が低いこと
公的融資となる公的住宅ローンと民間銀行の住宅ローンがありますが、公的融資は制度の変更・廃止があり、現在は住宅ローンといえば銀行融資が主流です。
- 金利プラン
- 保証料の有無
- 保障
- 特典
固定金利にするのか変動金利にするのかも大きな分かれ道です。数千万円の借入を30年以上かけて返済する場合には0.1%の違いが60万円以上の違いになります。
また、数十万円する保証料も現在は保証料不要の住宅ローンも増えてきました。
保障についてもどのような特典があるのかも詳しく調べましょう。団信以外に8疾病保障などが備えられている住宅ローンも増えています。
申し込み年齢 | 20歳以上70歳以下(完済時は80歳未満)が一般的 |
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融資限度額 | 1億円程度 ※銀行によって異なる |
借入金利の目安 | 変動:0.35%程度~ 一部固定:1.05%程度~ 全期間固定:1.465%程度~ ※2023年3月10日現在 |
資金の使途 | ・新築物件(マンション・戸建)の購入 ・中古物件(マンション・戸建)の購入 ・住宅の新築・増改築(リフォーム) ・他の金融機関から借入している住宅ローンの借り換え など |
借入までにかかる時間 | 仮審査:3日~1週間程度 本審査:1~3週間程度 |
返済方法 | 毎月の口座振替(約定返済)繰上返済も可能 |
返済期間 | 最長35年程度 |
担保・保証人 | 担保:購入する物件 保証人:保証会社でも可能 |
住宅ローンで採用されている金利の違いを把握しよう
住宅ローンの金利には「固定金利」「変動金利」の2種類があり、それぞれ適用される金利水準やメリット・デメリットが異なる点に注意が必要です。
【固定金利とは】
「住宅ローンなどの借入金の返済までの期間中、金利が一定のままのタイプ」
【変動金利とは】
「借入期間中に適用される金利(適用金利)が変動するタイプ」
それぞれのメリット・デメリットを表にまとめると以下のとおりになります。
– | 固定金利 | 変動金利 |
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メリット | ・完済まで金利が一定なので返済計画が立てやすい ・景気や市況に金利が左右されない |
・固定金利よりも金利水準が低め |
デメリット | ・変動金利より金利が高め | ・一定期間で金利が変動する ・返済計画が立てにくい |
固定金利は、期間中ずっと返済額の変動がありません。
返済中にどれだけ市場金利が上がっても影響がなく、返済計画が立てやすいのがメリットです。
ただし、金利設定が変動金利よりも高いため、契約時に決まる返済総額は変動金利よりも高くなりがちです。
変動金利の場合、一般的には4月と10月の半年ごとに金利が見直されます。
金利が頻繁に変動すると返済額も変わってくる可能性がある点に注意が必要です。
金利が変わっても返済額は5年間据え置かれる「5年ルール」、6年目以降で返済額が変わっても前の返済額の125%以上にはならない「125%ルール」が適用されるケースもありますが、返済額に占める利息は大きくなります。
見た目の返済額が変わらなくても、最終的には値上がり分の清算が必要です。
「リフォームローン」で銀行からお金を借りる

住宅のリフォームや増改築などの資金に利用ができる専用ローンです。
住宅ローンとの最大の違いは「担保不要である」こと。
そのため、申し込みに必要な書類は少なく、審査期間も比較的短くなっています。
また、ローンによっては一定条件を満たすことで「金利の優遇」を受けることができるのもメリットです。
たとえば、三菱UFJ銀行の「ネットDEリフォームローン」の場合、住宅ローン優遇・バリアフリー優遇という2種類の金利優遇制度を選択することもできます。
三菱UFJ銀行「ネットDEリフォームローン」 | 金利(2023年3月10日現在) |
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通常の金利 | 年2.875% |
住宅ローン優遇あり | 年2.375%※通常金利より年▲0.5% |
バリアフリー優遇あり | 年2.49%※通常金利より▲0.385% |
両方の優遇が適用される場合 | 年1.99%※通常金利より▲0.885% |
通常金利だけでなく、優遇金利とその条件も比較して、もっとも条件の良いローンを選ぶと良いでしょう。
申し込み年齢 | 20歳~60代くらいまで※ローンによって異なる |
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融資限度額 | 有担保:1億円程度無担保:1,000万円程度※ローンによって異なる |
借入金利の目安 | 1.60%程度~ |
資金の使途 | · 住宅の増改築 ・内装、外装の修繕資金 ・システムキッチン、ユニットバス等の住宅関連設備資金 ・外構工事 など |
借入までにかかる時間 | 1~2週間程度 |
返済方法 | 毎月の口座振替(約定返済)繰上返済も可能 |
返済期間 | 最長で10年~15年程度※ローンによって異なる |
担保・保証人 | 有担保のプランと無担保のプランがある保証人が不要のケースが多い |
車購入のために「マイカーローン」で銀行からお金を借りる

車を購入するための専用ローンがカーローン、自動車ローンと呼ばれるものです。固定金利・変動金利がありますが、カーローンは返済年数が5年程度と短いため金利が低い変動金利が選ばれやすくなっています。
自動車メーカーやディーラーが用意したカーローンを選ぶより、金利などを比較して自分で選択するとよいでしょう。
申し込み年齢 | 20歳~60代くらいまで ※ローンによって異なる |
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融資限度額 | 500万円~1,000万円程度 |
借入金利の目安 | 銀行系:1~4%程度 ディーラー系:4~8%程度 |
資金の使途 | ・新車・中古車(乗用車・自動二輪車・原動機付自転車など)購入資金 ※ただし、個人間売買・オークションによる購入や事業用の車輌購入は不可 |
借入までにかかる時間 | 銀行系なら1週間程度 |
返済方法 | 毎月の口座振替(約定返済)繰上返済も可能 |
返済期間 | 最長で3年~10年程度※ローンによって異なる |
担保・保証人 | 購入する自動車が担保になる |

多目的に使える「フリーローン」で銀行からお金を借りる

借り入れの目的が決まっているけれども目的別ローンに当てはまらないときには銀行のフリーローン(多目的ローン)があります。
担保や保証人は不要ですがカードローンとは違い融資限度額の範囲を自由に利用することはできません。
一度融資を受けて、もう一度借りたいときには再度申し込みが必要です。
ただし、金利はカードローンと比べて格段に低く設定されているため目的がはっきりとしている借り入れで、見積書などの提出ができる方は検討するとよいでしょう。
申し込み年齢 | 20歳~60代くらいまで ※ローンによって異なる |
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融資額 | 最大1,000万円程度 ※ローンによって異なる |
借入金利の目安 | 1.5~14.5%程度 |
資金の使途 | 原則として自由 ※事業資金や投資、ギャンブルなどには使えない |
借入までにかかる時間 | 2週間程度 |
返済方法 | 毎月の口座振替(約定返済)繰上返済も可能 |
返済期間 | 最長で10年程度 |
担保・保証人 | 原則として不要 |
自由に使える銀行カードローン

審査によって決められた融資限度額の範囲を自由に利用ができます。
カードが発行されてATMからの借入や返済ができますが、ネットバンキングを利用して借入や返済もスマホから行うこともできます。
申し込み年齢 | 20歳~60代くらいまで ※ローンによって異なる |
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融資額 | 最大1,000万円程度 ※ローンによって異なる |
借入金利の目安 | 1.5~14.5%程度 |
資金の使途 | 原則として自由 ※事業資金には利用できない |
借入までにかかる時間 | 翌営業日~2週間程度 |
返済方法 | 毎月の口座振替(約定返済) ATM返済 インターネットバンキング等 ※繰上返済も可能 |
返済期間 | 借入額によって異なる |
担保・保証人 | 原則として不要 |
ゆうちょ銀行でお金を借りる

ゆうちょ銀行でもカードローンがありますが、一般的に「ゆうちょ銀行でお金を借りる」となれば定額貯金、定期貯金などを利用している方が利用できる貸付もあります。
残高の90%までが限度額となりますが、審査がないというメリットがあります。
申し込み年齢 | - |
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融資額 | 預入金額の90%以内※1冊の総合口座通帳につき300万円まで。 |
借入金利の目安 | ・担保定額貯金を担保とする場合返済時の約定金利(%)+0.25%・担保定期貯金を担保とする場合預入時の約定金利(%)+0.5% |
資金の使途 | - |
借入までにかかる時間 | 通常貯金の残高を超える払戻しの請求があったときに、その不足分が自動的に貸し付けられる |
返済方法 | 貸付金額と貸付利子の相当額について、通常貯金に預入することで自動的に返済 |
返済期間 | 貸付けの日から2年※(貸付けの日から2年以内に担保とする貯金が満期を迎える場合は、その満期までの期間) |
担保・保証人 | 担保定額貯金または担保定期貯金が担保になる |
銀行からお金を借りる手続きは2種類
銀行からお金を借りるためには、当然ですが事前の申込手続きが必要です。
大きく分けて「店頭で申し込む」「Webから申し込む」という2つの方法があります。
店頭で申し込む

自宅近くにある支店に出向き、その窓口で手続きをする方法です。
普段インターネットを利用していない世代や、若い世代でもパソコンが苦手という人にはおすすめの方法といえます。
【店頭で申し込むメリット】
- インターネットが苦手・分からない人でも申し込める
- 分からないことがあれば、その場で担当者に聞ける
【店頭で申し込むデメリット】
- 店舗までの移動時間や店舗での待ち時間が発生する
- プランを比較検討しにくい
Webから申し込む

Web申込は、パソコンやスマートフォンでローン商品等の申込手続きを完結させる方法です。
店舗に出向くことがなく、複数の銀行の商品をじっくりと比較検討したうえで、そのまま申し込むことができます。
【Webで申し込むメリット】
- 店舗への移動時間や、待ち時間が必要ない
- お金を借りることが誰にも知られない
- 申し込み手続きが完了するまでが早い
【Webで申し込むデメリット】
- Web申込に対応していない銀行もある
- 不明点があっても相談できない
待ち時間が発生せず手続きもスピーディに完了することから、インターネット環境さえ整っていればおすすめの方法です。
一方で、不明点があっても自分で解決することになるのがネックです。どうしても不明点が解決しない場合は、店頭申し込みを活用しましょう。
銀行からお金を借りる際の流れ

銀行からお金を借りる方法には「目的別ローン」「フリーローン」「カードローン」などがあり、細かな手続き方法はローン商品ごとに異なります。
ただ、大まかな手続きの流れは共通しており、初めて銀行のローンに申し込もうとしている人は、事前に流れを把握しておくことをおすすめします。
1.手続きで必要になる書類を準備する
カードローンに申し込む際は、いくつかの必要書類の提出が必要になります。以下の書類は事前に準備しておき、手続きがスムーズに進むようにしておきましょう。
- 金融機関のキャッシュカードまたは通帳
- 本人確認書類
- 収入証明書類
ローンを組む際は、同時に返済用口座を設定する必要があります。
そのために用意することになるのが、銀行のキャッシュカードまたは通帳です。
支払い口座をWEBで設定できるケースもありますが、銀行が対応していない場合は署名を記入して郵送での取引になります。
また、オンラインで口座の登録ができない場合には「本人確認書類」、融資額によっては「収入証明書類」の提出も必要になります。
本人確認書類の例 | ・運転免許証・個人番号カード(マイナンバーカード)・健康保険証・パスポート など |
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収入証明書類の例 | ・源泉徴収票・給与明細・確定申告書・年金通知書・所得証明書 など |
申し込みの際に慌てないように事前に必要書類を調べておき、スムーズに提出できるようにしておきましょう。
2.ローンに申し込む
書類の準備が整ったら、申し込み手続きを始めましょう。
複数の申し込み方法から選べる場合、WEB申し込みがおすすめです。
WEBからの申し込みであれば24時間いつでも申し込みが可能であり、わざわざ店舗に出向く必要もありません。
3.銀行の審査を受ける
申し込みすれば誰でもお金を借りられるわけではなく、所定の審査を通過する必要があります。
審査では提出された書類と申込内容、申込者の信用情報を照会して、融資の可否を判断します。
「信用情報」とは、ローンやクレジットの利用などの信用取引に関する、過去から現在までの客観的な取引事実を表す情報です。
引用:信用情報について|指定信用情報機関 株式会社 日本信用情報機構
信用情報には借入した内容や返済の実績、返済遅れなどマイナスな情報があればそれも事細かに記録されています。
そのため、信用情報に「返済延滞」等の事故情報(異動情報)が記載されている場合、審査を通過することは難しいでしょう。
返済延滞の記録は完済から5年間は残り続けるため、すでに借入をしている人は絶対に返済を遅らせないようにしましょう。
上記の内容を加味して審査が行われ、結果はメールまたは電話で伝えられます。
4.契約・借り入れ
審査を通過できれば、契約手続きが行われます。
カードローンやカード型の目的別ローンではローンカードを受け取り、その後にコンビニATMなどで出金が可能です。
最近はカードローンでもカードレスで取引できる商品も増加傾向にあり、その場合はローンカードを受け取る前に「振込」「特定のコンビニATM」を利用することで出金できます。
スマホATMとは、カードを使わずにスマホだけで入出金ができるセブン銀行ATM・ローソン銀行ATMのサービスです。
アイフルカードがなくても、スマホアプリひとつでセブン銀行ATM・ローソン銀行ATMから原則24時間365日、借入れ・返済が可能です。
引用:QスマホATMとはなんですか?|よくある質問|アイフル
以上が、ローンでお金を借りる際の大まかな流れです。実際の手続き方法はローンごとに細かな部分が違うため、ローン商品の公式サイトで確認してみましょう。
個人がネットですべて完結する便利な銀行カードローン

都市銀行や地方銀行で扱っているカードローン。今ではネット型が主流となり、都市銀行では申し込みから契約まで来店不要となる形が一般的となりました。
以下はネット完結できる便利な都市銀行、ネットバンク、地方銀行カードローンです。消費者金融と比べて上限金利が低く、限度額も高いのが特徴です。
銀行カードローン | 金利 | 限度額 | 対応エリア |
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三井住友銀行カードローン | 年1.5%〜14.5% | 10~800万円 | 全国対応 |
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 1.8%〜14.6% | 最高500万円 | 全国対応 |
横浜銀行カードローン | 年1.5~14.6%(変動金利) | 10~1,000万円(10万円単位) | 神奈川県内全地域・東京都内全地域・群馬県内の以下の市(前橋市、高崎市、桐生市) |
東京スター銀行スターカードローンα | 年率1.5%~14.6% | 10万円~1,000万円 | 全国対応 |
みずほ銀行カードローン | 3.5%~14.0% | 最高800万円 | 全国対応 |
オリックス銀行カードローン | 1.7%~17.8% | 最高800万円 | 全国対応 |
楽天銀行スーパーローン | 年1.9%~14.5% | 最大800万円 | 全国対応 |
ちばぎんカードローン | 年1.4%~14.8%(変動金利) | 最高800万円 | お住まい、またはお勤め先の所在地が当行本支店の営業地域内(千葉県、東京都、茨城県、埼玉県、神奈川県)にある方 |
きらぼし銀行カードローン | 年1.60%~14.80% | 10万円~1,000万円 | 東京、埼玉、千葉、神奈川に在住の方 |
住信SBIネット銀行カードローン | 年2.49~14.79% | 10万~1,000万円 | 全国対応 |
※バンクイックは、お申込みまではWEB完結
銀行カードローンを借りる前に知ってきたい5つの注意ポイント

銀行カードローンは低金利かつ安心して借りられる魅力的な商品ですが、実際に借りる際は以下の注意点を守って利用しましょう。
銀行からお金を借りる条件
各銀行カードローンでお金を借りるためには4つの最低条件があります。
- 20歳以上の年齢
- 安定した収入
- 保証会社による保証を受けられること
- 銀行の審査基準を満たすこと
融資を受けた分の返済を毎月続けていくためには、融資を受けた後も毎月安定した収入が必要になります。
そして、万が一返済できない状況になったときの保証人として、保証会社があります。
保証会社もまた審査を行って保証を請け負うかを判断します。そのため、銀行カードローンでは銀行と保証会社の2つの審査があります。
銀行でお金を借りる時に必要なもの
申し込みに必要なものといえばやはり書類です。大きく分けると本人確認書類と収入証明書類です。
銀行カードローン | 本人確認書類 | 収入証明書類(いずれか1点) |
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三菱UFJ銀行カードローン | 運転免許証 健康保険証 パスポート 個人番号カード 在留カード 特別永住者証明書 |
希望額50万円超の場合 源泉徴収票 住民税決定通知書 納税証明書その1・その2 確定申告書第1表・第2表 |
三井住友銀行カードローン | 運転免許証、個人番号カード、パスポート、住民基本台帳カード(顔写真付き) | 希望額50万円超の場合 年収が確認できる書類 |
みずほ銀行カードローン | 運転免許証 運転経歴証明書 パスポート 各種健康保険証 印鑑証明書 住民票 住民基本台帳カード 在留カード 特別永住者証明書 |
希望額200万円超の場合 源泉徴収票 住民税決定通知書 課税証明書納税証明書(その1・その2) |
オリックス銀行カードローン | 運転免許証 健康保険証 個人番号カード パスポート在留カード・特別永住者証明書 |
希望額50万円超の場合(※原則、ご利用限度額が50万円超の場合に、所得証明書類の提出が必要です。ただし、審査の結果、ご利用限度額が50万円以下の場合でも所得証明書類の提出をお願いする場合があります。) 【お勤めの方】源泉徴収票・住民税決定通知書または課税証明書・納税証明書(その2)・確定申告書(付表含む) 【個人事業主・会社経営の方】住民税決定通知書または課税証明書・納税証明書(その2)・確定申告書(付表含む) |
楽天銀行スーパーローン | 運転免許証 健康保険証 パスポート 住民基本台帳 個人番号カード |
【お勤めの方】源泉徴収票・給与明細書・課税証明書のいずれかの写し 【自営業の方】課税証明書・確定申告書のいずれかの写し |
アプリで提出する場合にはスマホについているカメラを使用して撮影、画像送信となります。郵送で提出をする場合の書類は、コピーで大丈夫です。提出した書類は戻ってきませんので原本を送らないように注意しましょう。
銀行からお金を借りるときに保証人は不要
銀行カードローンは保証人不要、担保不要で利用ができます。ただし、保証会社による保証を受けられることが条件です。
【保証会社とは】
契約者が万が一返済ができなくなった場合や一定期間返済をしなかった場合には、保証会社が代位弁済(代わりに返済)を行います。債権は保証会社に移動し、契約者は銀行ではなく保証会社に返済を行います。
銀行カードローンの審査では、銀行も審査を行いますがそれ以上に慎重に保証会社が審査を行っています。
銀行でお金を借りるにはその銀行口座が必要になる?
銀行カードローンは銀行の商品である以上、その銀行の口座が必要になる、というのは当然のように感じられます。
確かに地方銀行では銀行口座の開設が目的の一つであるためにその銀行口座を持っていることがその条件の一つになっています。
しかし、大手の銀行カードローンでは銀行口座開設は必須ではありません。
銀行カードローン | 口座開設 | 口座がないとできないこと |
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三菱UFJ銀行カードローン | 不要 | 自動支払(口座振替) 振込キャッシング |
三井住友銀行カードローン | 不要 | 口座振替 自動融資 |
みずほ銀行カードローン | 必要 | 申し込み |
オリックス銀行カードローン | 不要 | なし |
楽天銀行スーパーローン | 不要 | なし |
銀行カードローンの場合、口座開設が不要となっていてもやはり口座が無いことで利用できないサービスが出てきます。
例えば、ATMや提携ATMを利用して借り入れや返済をすることはできるものの、便利なはずの即日キャッシングや口座振替が利用できない、といったことがあるわけです。
そのため、申し込み時には口座開設は不要ですが、実際の利用には口座が無ければ利便性が低くなると言えるでしょう。
銀行からお金を借りるときの金利を借入額ごとに比較
消費者金融と比べて上限金利が低い銀行カードローン、メガバンクでも上限金利は14%台になっています。
しかし、借り入れをするときには自分が利用したい金額に対して適用される金利を比較しなければなりません。
金利には「下限〜上限」が表記されていますが、下限を比較するのは意味のないことです。
自分が借り入れをしたい額に対する適用金利を比較しましょう!
借入金額 | 三菱UFJ銀行カードローン | 三井住友銀行カードローン | オリックス銀行カードローン | みずほ銀行カードローン | 楽天銀行スーパーローン |
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100万円以下 | 年13.6%〜年14.6% | 年12.0%〜年 14.5% | 年12.0%〜年17.8% | 年14.0% | 年14.5% |
100万円超150万円以下 | 年10.6%〜年13.6% | 年10.0%〜年 12.0% | 年6.0%〜14.8% | 年12.0% | 年6.6%~年14.5% |
150万円超200万円以下 | 年10.6%〜年13.6% | 年10.0%〜年 12.0% | 年5.0%〜年12.8% | 年12.0% | 年6.6%~年14.5% |
200万円超300万円以下 | 年7.6%〜年10.6% | 年8.0%〜年 10.0% | 年5.0%〜年12.8% | 年9.0% | 年3.9%~年14.5% |
300万円超400万円以下 | 年6.1%〜年7.6% | 年7.0%〜年 8.0% | 年4.5%〜年8.8% | 年7.0% | 年2.9%~年12.5% ※300万円以上350万円未満の場合、年2.9%~8.9% |
400万円超500万円以下 | 年1.8%〜年6.1% | 年6.0%〜年 7.0% | 年4.5%〜年8.8% | 年6.0% | 年2.9%~年8.9% |
500万円超600万円以下 | – | 年5.0%〜年 6.0% | 年3.5%〜年5.8% | 年5.0% | 年2.5%~年7.8% |
600万円超700万円以下 | – | 年4.5%〜年 5.0% | 年3.5%〜年5.8% | 年4.5% | 年2.0%~年7.8% |
700万円超800万円以下 | – | 年1.5%~4.5% | 年1.7%〜年4.8% | 年4.5% | 年2.0%~年7.8% |
800万円 | – | 年1.5%~4.5% | 年1.7%〜年4.8% | 年2.0% | 年1.9%~年4.5% |
銀行からお金を借りれない人の特徴4つ

銀行カードローンを利用できない、審査に落ちる方の特徴を4つまとめました。
①銀行でお金を借りる理由がおまとめ
銀行カードローンでは1社からの借入を銀行カードローンに借り換えるということには対応していますが、現在おまとめには対応していません。
資金使途がおまとめだった場合には審査に通らない可能性が高くなります。
②他社からの借入が多すぎる
他社借入額だけではなく他社借入件数も審査には大きな影響を与えます。
- 中小消費者金融→他社借入4社まで対応
- 大手消費者金融→他社借入3社以上は審査落ち
- 銀行カードローン→他社借入2社以上は審査落ちの可能性が高い
現在他社からの借入件数が多い方は、借入可能額を使って完済できるものは完済するなど銀行カードローンに申し込みをする前の準備をしましょう。
③現在他社借入を遅延中
他社借入件数が少なくても、現在他社借入の返済が遅れている方は銀行カードローンの審査に通りません。
他社への返済が遅延している方はまずは返済を行ってから銀行カードローンへの申し込みを行いましょう。
④信用情報がブラックになっている
個人信用情報機関に異動情報(事故情報)が記録されているとブラックとなり銀行カードローンの審査に通ることはありません。
- 61日以上の返済の遅延
- 保証人や保証会社による代位弁済
- 債務整理
- 強制退会
自分の信用情報に不安がある方は、個人信用情報機関に情報開示請求を行ってみましょう。
情報開示とは、お客様ご本人のお申込みにより、
CICに加盟している会員会社(クレジット会社等)との契約内容や支払い状況等の信用情報を確認できる制度です。
お客様の情報が現在、信用情報機関に登録されているのか、
またはどのように登録されているかを確認していただくことができます。
引用:情報開示とは|株式会社シー・アイ・シー