お金に関する資格

【日商簿記2級&3級】同時受験して一発合格した私の勉強方法

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私が日商簿記2級を取得したのは大学卒業後に国税専門官(国税局や税務署の職員)として就職する直前のことです。国税専門官は仕事をする上で簿記2級レベルの知識が必要なので、採用が決まると人事からできるだけ入庁前に簿記2級を取っておくよう言われます。

私は日商簿記2級と3級を同時受験&一発合格することができました。数字がとても苦手な私がどうやって短期合格したのか、当時の勉強方法や費用などを振り返ってみます。

著者
森本 陽子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)・CFP認定者・ 貸金業取扱主任者。自身の経験や知識を活かし、複雑なお金の仕組みや知識をわかりやすく解説しておりツイッターでの有益な呟きにも注目。

【準備編】簿記2級の受験スケジュールを見て勉強開始

日商簿記の日程は2、6、11月の年3回あります。私は就職が決まったのが9月だったので、それから地元に戻って数ヶ月間スクールで簿記の勉強をして、2月に受験しました。

簿記2級のスクールの選び方

独学で学ぼうか迷ったのですが就職先で絶対必要な資格だったので、ちゃんとお金をかけて簿記の講座に通うことにしました。地元の長野には選ぶほどスクールはないので、通える場所にあるところを選びました。

スクールに通うならやはり大手スクールのサポートが厚く安心できると思います。

簿記2級&3級取得にかかった費用

12~13万円、簿記のスクール講座費用と交通費、受験費用などで結局10万円を軽く超えました。講座は2級と3級が両方学べる講座にしました。

私が通った長野校は生徒数が少なかったので他校のビデオをひたすら予備校で1人見るだけの講座でした。交通費が高かったのに内容としてはほぼ独学だったのですが、今は自宅で学べる安いweb講座などがたくさんありうらやましいです。

スクールに通うメリット

本来は簿記2級程度なら独学でも合格できると思いますが、スクールに通うと自習室が使えたり、講師に質問できる点がメリットだと思います。自習室はやはり勉強が進みますし、結局演習の量で合否が決まると思います。

簿記2級3級一発合格にかかった期間

勉強期間は約3ヶ月でした。

試験は2月にあり、私は12月からスクールに通い始めて3ヶ月勉強しました。元々大学の授業で簿記の基礎を学んだことがあったので全くの初心者ではありませんでしたが、元々私は数字がとても苦手です。初心者の人でも3ヶ月あれば合格レベルに達すると思います。

【勉強編】簿記2級の私の勉強方法と手順

①講座ビデオを見たらすぐに復習

講座を受講したら忘れないうちに演習を解くことが大事です。インプット→アウトプットを繰り返して理解を深めます。

②試験までの1ヶ月は毎日過去問の演習

講座が終わったらあとはひたすら過去問など演習を解いて慣れます。簿記は何より演習で慣れることが大事です。

③予想問題集で力試し

過去問をある程度マスターしたら予想問題集も解いてみて自分のレベルを確認してみます。予想問題集で合格点の70点に達するかどうか自分で力試しをしていました。

安定的に80点ほど取れたら安心できると思いますが、私は工業簿記が全く理解できず最後まで60~70点前後をうろうろしていてたと思います。

1日の勉強時間

当時は実家にいて暇だったので最後の2週間ぐらいは1日7~8時間ぐらいだらだら勉強していました。

それでもやっぱり計算ミスは多くていつも最後の決算が合わないことが多かったです。

簿記2級の難易度

簿記2級は難易度が高いと言われていますが、その直前に公務員試験を経験している私には楽勝に感じました。

感覚としては難易度も労力も公務員試験よりずっと下です。それでも勉強量はある程度必要なので、どれだけ真剣に勉強できるか、で合格率が変わります。

簿記一発合格で大事なポイント2つ

①基礎からしっかり学ぶ

簿記は基礎から段階的に学ぶことが大事です。

会計は慣れないうちは難しく感じると思います。私も最初は貸方と借方の違いもよく分かっていませんでした。と言うかいまだによく分かっていませんが…

でも会計の基礎を理解すると最初の仕訳もやりやすくなります。仕訳は簿記のスタートで必ずマスターするべき箇所です。

会計は一連の流れがあるので最初にミスするとリカバリーが面倒です。

パズルのようになっているのでただ暗記するだけでは簿記は攻略できません。

②電卓を制覇する

簿記は電卓が全てです。

電卓は必ず使いやすいものを用意します。カシオかシャープがおすすめです。それと電卓の基本的な使い方を知ることも大事です。最低限AC(オールクリア)とC(クリア)を見なくても打てるように自分の電卓と仲良くなることが大事です。

私はブラインドタッチができませんが、商業高校出身者などは左手で電卓が打てる人もいるようです。

【試験編】簿記2級3級を同時受験した感想

受験会場は地元の商工会議所の2階でした。午前に3級、午後に2級を受けました。

とても田舎なので私を含めて受験者数は3級が3~4名、2級で2名という少なさです。試験監督も1人でこじんまりとした受験になり、緊張せずに済みました。

試験当日の大事なコト

簿記2級は時間がギリギリなので途中で電卓ミスがないようにとにかく集中力を高めることが大事です。一度ミスをするとかなり時間ロスになってしまうので、電卓ミスしないよう集中力を保つと合格に近づくと思います。

本番で集中力を高めるのは難しいですが、私は当日のお昼ご飯をきちんと食べる!という地味に大事なことを徹底しました。

簿記2級の合格発表

合格発表は今のようにネット発表などはなく、商工会議所の掲示板を自分で見に行きました。

ホワイトボードに手書きで書かれた自分の番号を見てホッとしました。その商工会議所では2級の合格者も2級3級の同時受験も私だけでしたので職員の女性の方が「おめでとう」とアットホームに言ってくれてとても嬉しかったです。

自分の点数を教えてもらえる

簿記3級の点数は満点に近かったのですが、2級は75点ぐらいでかなりギリギリでの合格でした。

苦手な工業簿記がかなり足を引っ張りましたが、受かれば点数など関係ありませんのでとにかく受かってよかったです。

簿記の資格の活用

私は簿記2級を取った後に国税専門官として10年間働いたのでその間は簿記の知識は当たり前ですが役立ちました。

就職した後に簿記2級を取得していた同期も半分ぐらいいましたが、税法の勉強と並行でとても大変そうだったので私は事前に取っておいて本当によかったです。

でも簿記の知識はどんどん薄れていくので、会計に関わる仕事をしていない人は2級を取ってもすぐに忘れてしまうと思います。国税専門官だった私でもかなり忘れていきました。

今簿記3級を持っている人は、間を開けずに2級の勉強を始めることをおすすめします。

もっとこうすればよかった点

簿記の勉強は演習を解く勉強量で合否が決まるので自習環境さえ整っていればわざわざ高いお金を払ってスクールに通う必要はなかったと今は思います。無料開放の自習室などを活用して、分からない点はネットで調べ、真面目に取り組めば市販の参考書でも十分独学で合格できると思います。

簿記2級3級一発合格のポイントまとめ

  1. 基礎から流れをしっかり学ぶ
  2. 合格点に到達するまでひたすら演習を重ねる
  3. 電卓の使い方をマスターする
  4. 試験当日は集中力を高めることが大切

 

簿記2級の一発合格は難易度高めです。でも解けるようになると簿記は楽しんで勉強できます。勉強は苦手だけど簿記は好きという人はけっこういるのでやってみると意外とハマるかもしれません。

数字と勉強が嫌いな私でも2級&3級を同時一発合格できたので皆さんもチャレンジしてみてください。

 

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