ビジネスローン

審査が甘くて通りやすいビジネスローンはあるのか?おすすめビジネスローンを金利・即日で比較

ビジネスローン審査甘い

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審査の甘いビジネスローンでおすすめはどこ?
ビジネスローンとは何でしょうか?

ビジネスローンを利用しようとする際に、一番気になるのが「審査に合格できるか」という不安です。

そのため「できるだけ融資を受けやすい(審査が甘い)ビジネスローンを探したい」と考える方もいるでしょう。

審査が甘いビジネスローンは、本当に存在するのでしょうか?

今回は「審査が甘いビジネスローンはあるのか?」「柔軟に審査を受けられる金融機関はどこか」といった点を中心に、おすすめのビジネスローンについて見ていきましょう。

要点まとめ

特におすすめするビジネスローンは以下の通りです。
各社の詳しい内容は記事をご覧ください。

【法人の場合】
銀行系ビジネスローンのGMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」がオススメ!
当座貸越×低金利で利息が節約できる!決算書・事業計画書は不要で、創業期や赤字でも申込可能

【個人事業主の場合】
ビジネスローン専門業者の「AGビジネスサポート」がオススメ!
限度額は最高で1,000万円と高額の設定で、最短で融資されるというメリット

著者
森本 陽子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)・CFP認定者・ 貸金業取扱主任者。自身の経験や知識を活かし、複雑なお金の仕組みや知識をわかりやすく解説しておりツイッターでの有益な呟きにも注目。
このページの概要
  1. 審査が甘くて通りやすいビジネスローンの見分け方
  2. おすすめビジネスローンを金利・即日で比較
  3. 審査が甘いと断言できるビジネスローンは存在しない
  4. ビジネスローンとは?
  5. 即日ビジネスローンの注意点
  6. ビジネスローンで開業資金は借りれるの?
  7. ビジネスローン審査通過のポイント
  8. ビジネスローンで審査落ちしてしまう理由は?
  9. 審査落ちの場合の対応は?
  10. 審査落ちでも「闇金」はNG
  11. 決算書不要のビジネスローンは?
  12. ビジネスローン審査落ちに関するQ&A

審査が甘くて通りやすいビジネスローンの見分け方

審査が甘いビジネスローンの特徴

審査が甘いと断言できるビジネスローンは(闇金以外には)存在しませんが、比較的柔軟に審査を受け付けてくれる業者を探すことは可能です。

少しでも審査を通過する可能性を上げたい人は、以下の特徴を持つ金融機関を探しましょう。

迷う場合は複数のビジネスローンを申し込んでおき、金利や借入限度額などの審査結果を比較するのもオススメです。
  1. 上限金利が高い金融機関
  2. ビジネスローンの専門業者
  3. 無担保・無保証人でも借りられる

①上限金利が高い金融機関

審査が柔軟に行われる業者を探している人は、上限金利が高く設定されているビジネスローンが狙い目です。

なぜなら貸し倒れのリスクに対して「金利を高くして多くの利息を受け取る」ことでカバーしているため、比較的柔軟な審査を期待できるためです。

銀行のビジネスローンの最大金利が9.0~15.0%程度消費者金融系列のビジネスローンは年18.0%であることを考えると、消費者金融の方が柔軟な融資が期待できることになります。

②ビジネスローンの専門業者

ビジネスローンを展開している業者は大きく分けて以下の2種類に分かれます。

  • 消費者向けと事業者向けの両方を提供している金融機関
  • 事業者向けローン専門の業者

    ビジネスローン専門業者は、事業者に融資をしないと利益を得ることができません。ゆえに消費者向けの融資と同時に提供している金融機関よりも事業者へ積極的に融資をしていることが考えられます。

    審査の柔軟さを求めるのであれば、事業者ローン専門の業者を選択すると良いでしょう。

    ③無担保・無保証人でも申し込める

    ビジネスローンは基本的に「無担保・無保証」のローンですが、銀行ビジネスローンなどでは担保や保証人を求められるビジネスローンもあります。

    審査の柔軟さを求めるのであれば、担保や保証人を求められないビジネスローンを検討することも重要です。

    申し込み時点で担保や保証人を不要にしているということは、前向きに審査を行ってくれる可能性があることが考えられます。

    担保がない以上は「本人の信用」が全てですから、返済能力さえあれば融資を受けられる可能性はあります。

    ④「当座貸越」タイプなら審査なしで何度でも借りられる

    ビジネスローンは、借入のたびに再審査して契約を行う必要があります。もし延滞履歴などがあった場合、審査が厳しくなる可能性が高いです。

    貸付形式が「当座貸越」タイプの商品であれば、契約後は審査なしで何度でも借りられます。カードローンをイメージすると分かりやすいでしょう。

    支払利息も抑えられるため利便性は高い一方、提供している事業者が少ないです。

    おすすめビジネスローンを金利・即日で比較

    ビジネスローン比較
    ビジネスローン 審査の通りやすさ 金利 限度額 即日 返済期間 融資形式 個人事業主 法人 決算書
    ビジネスローン
    専門業者
    AGビジネスサポート 3.10%~18.0% 1,000万円 最短即日 最長60ヶ月 証書貸付 決算書・確定申告書
    アクト・ウィル 7.50%~15.00% 1億円 最短即日 36ヶ月 証書貸付 × 決算書
    オージェイ 10.00%~15.00% 2,000万円 最短即日 36ヶ月 証書貸付 決算書・確定申告書2期分
    キャレントスーパーローン 7.80%~18.0% 500万円 最短即日 最長120ヶ月 証書貸付 × 決算書
    ビジネスパートナー 9.98%~18.00% 500万円 最短1日で審査回答 60ヶ月 カードローン 決算書・確定申告書2期分
    三鷹産業ビジネスローン 6.0%~18.00% 1,000万円 当日中に審査回答 36ヶ月 証書貸付 明記無し
    ニチデン 事業者ローン 4.80%~17.52% 1億円 最短即日 240ヶ月 証書貸付 明記無し
    クラウドバンク・フィナンシャルサービス 4.00%~20.00% 10億円 1週間~2週間 60ヶ月 証書貸付 明記無し
    信販・消費者
    金融系
    オリックスVIPローンカードビジネス 6.00%~17.80% 500万円 最短即日 122ヶ月 カードローン 年収証明書・確定申告書
    プロミス自営者カードローン 6.30%~17.80% 300万円 最短即日 80ヶ月 カードローン × 確定申告書前年分
    クレストフォービズ 6.00%~18.00% 300万円 数日 159ヶ月 カードローン × 確定申告書
    セゾンファンデックス 個人事業主専用カードローン 6.50%~17.80% 500万円 最短即日 60ヶ月 カードローン × 確定申告書
    アイフル 事業サポートプラン 3.00%~18.00% 500万円 最短翌日で審査回答 120ヶ月 カードローン 決算書2期分・確定申告書
    アコム ビジネスサポートカードローン 12.00%~18.00% 300万円 最短即日 89ヶ月 カードローン × 確定申告書直近1期分
    銀行系 GMOあおぞらネット銀行 あんしんワイド 0.90%~14.00% 1,000万円 最短2営業日程度 12ヶ月 当座貸越 × 不要
    三井住友銀行 ビジネスセレクトローン 最低年2.125% 1億円 2週間~6週間 84ヶ月 証書貸付 × 決算書3期分
    三菱UFJ銀行 ビジネスローン融活力 2.35%~9.00% 5,000万円 2週間~6週間 36ヶ月 証書貸付 × 決算書2期分
    りそな銀行 活動力 6.00%~14.00% 500万円 申込内容により変動 36ヶ月(個人事業主12ヶ月) カードローン 決算書2期分・所得証明書
    東京スター銀行 スタービジネスカードローン 4.5%~14.5% 1,000万円 1週間~2週間 12ヶ月 カードローン 直近1期分の収入が分かる書類
    楽天銀行 ビジネスローン 固定金利または変動金利(非公開) 1億円 2週間~6週間 60ヶ月 証書貸付・当座貸越 決算書・確定申告書3期分

    ビジネスローン専門業者(8社)

    AGビジネスサポート

    金利(実質年利) 年3.10%~18.0%
    最大限度額 1,000万円
    融資スピード 最短即日
    返済期間 最長60ヶ月

    AGビジネスサポートが提供する「ビジネスローン」は個人事業主・法人経営者向けのローンです。

    限度額は最高で1000万円と高額の設定で、最短で即日で融資されるというメリットがあります。

    申込から契約まで来店不要で、契約方法にはWEB、郵送、訪問が準備されています。ただし必要に応じて来店が必要になる場合もあります。

    上限金利が高めという点、また審査では決算書中心になるという点は若干のデメリットでしょう。

    利用者実績は15万口座以上と豊富で、ビジネスローン分野での知名度も抜群です。

    融資実績が豊富ということは、貸し倒れ率の低めにして審査することができるので、審査が緩めなことが期待できます。

    証書貸付のビジネスローンのほか、法人または個人事業主向けのカードローンもあります。

    AGビジネスサポートの公式サイト

    アクト・ウィル

    金利(実質年利) 年7.50%~15.00%
    最大限度額 1憶円
    融資スピード 最短即日
    返済期間 36ヶ月

    アクト・ウィルは中小企業など法人向け事業融資をしているローン会社です。

    大口の資金調達を検討している年商5,000万円以上の法人経営者におすすめのビジネスローンです。
    所在地は東京ですが、来店不要で全国対応しています。

    審査は最短60分、最短即日融資も可能とビジネスローンのなかでもトップクラスのスピードがメリットです。融資金は振込での入金の他、担当者が訪問で現金を届けてくれる対応も可能です。

    また新規貸付キャンペーンとして、小切手・手形をお持ちの場合は30日間利息無料になります。

    ただし、返済期間は36回までと比較的短期な点がデメリットかもしれません。

    年商5,000万円以上の法人を対象としたローンのため、5,000万円未満の法人や個人事業主は利用することができませんので注意してください。

    アクト・ウィルの公式サイト

    オージェイ

    金利(実質年利) 年10.00%~15.00%
    最大限度額 2,000万円
    融資スピード 最短即日
    返済期間 36ヶ月

    オージェイの無担保融資(ビジネスローン・事業資金融資)はオージェイの提供する融資プランの一つです。

    オージェイではビジネスローンだけでなく、手形割引や不動産担保融資など多くの資金調達方法があり、短期的な仕入資金やつなぎ資金はもちろん、大型の設備投資費などとしても利用できます。

    メリットは条件次第では最短即日融資も可能なこと、返済方法が一括・元金均等・元利均等・自由返済と多く用意されている点です。来店での契約が困難な場合は、希望の場所・時間に配達対応も可能です。

    ただし、返済期間が36回と比較的短いのが若干のデメリットと言えます。
    必要書類に決算書2期分とあるため、事業歴は2年以上が必要です。

    オージェイの公式サイト

    キャレントスーパーローン

    金利(実質年利) 7.80%~15.0%(利用限度額100万円以上)
    13.0%~18.0%(利用限度額100万円未満)
    最大限度額 500万円
    融資スピード 最短即日
    返済期間 最長120ヶ月

    「キャレントスーパーローン」は「株式会社IPGファイナンシャルソリューションズ」が提供するビジネスローンです。

    法人向けのビジネスローンで、個人事業主には対応していませんが、事業資金であれば資金使途が自由で、事業資金の範囲内で借入できます。

    インターネットから24時間365日申込OK。来店不要で申込から借入まで手続きが可能です。最短即日融資、平日14時までに手続きが完了すれば、当日中に振込で融資金を受け取ることができます。

    返済は振込の他、三菱UFJ銀行預金口座からの振替でも対応しています。

    最上限金利は18.0%ですが、100万円以上の契約で「7.80%~15.0%」の適用金利で契約可能。最高限度額500万円はビジネスローンとしてはやや物足りないかもしれません。

    キャレントスーパーローンの公式サイト

    ビジネスパートナー

    金利(実質年利) 年9.98%~18.00%
    最大限度額 500万円
    融資スピード 最短1日で審査回答
    返済期間 60ヶ月

    ビジネスパートナーはビジネスローンの専門会社としては老舗にあたる会社で、高い信頼性があります。

    「スモールビジネスローン」はローンカード型のビジネスローンであるため、借入期間中は限度額の範囲内で何度でも自由に利用可能です。

    原則来店不要で郵送ですべての手続きが完了します。セブンイレブン内に設置されたセブン銀行のATMと提携しており、カード利用の場合36524時間利用可能と利便性も高い業者です。

    審査回答は最短即日ですが、融資までは最短で5日となっています。
    金利が多少高めの設定であるため、短期の資金繰りに向いた業者といえるでしょう。

    三鷹産業ビジネスローン(商工ローン)

    金利 年6.0%~18.00%
    最大限度額 1,000万円
    融資スピード 当日中に審査回答
    返済期間 36ヶ月

    三鷹産業株式会社が提供しているのが「三鷹産業ビジネスローン(商工ローン)」です。

    1972年創業の事業融資の専門会社であり、ビジネスローンだけでなく、不動産担保ローンや売掛債権担保ローンなど多くの金融商品の取り扱いがあります。

    事業歴が長いため、信頼性は高いと言っていいでしょう。

    審査回答は最短即日、そして最短で翌日に融資とスピーディな点がメリットです。来店での契約が都合悪い場合、希望の場所・時間への配達対応も可能です。

    また中小の金融機関であるため、大手に比較すると審査のハードルは低いです。
    一方、デメリットは上限金利が高い点、また知名度が低い点も不安材料かもしれません。

    取引可能地域は大阪府、京都府、奈良県、和歌山県、滋賀県の関西一円と三重県、愛知県、岡山県に限られています。

    ニチデン「事業者ローン」

    金利(実質年利) 年4.80%~17.52%
    最大限度額 1億円
    融資スピード 最短即日
    返済期間 240ヶ月

    株式会社日電は、フリーローンやおまとめローン、不動産担保ローンなど幅広い商品展開をしているノンバンクで「事業者ローン」という名称のビジネスローンを提供しています。

    特徴は最大1億円という高額融資が可能で、1億円以上の金額も相談に応じてくれます。

    事業融資型ローンで、借入額の全額を借りて返済する一方のローンです。

    最長で借入期間を20年に設定できる点はメリットでしょう。

    最高金利が18%近くあって多少高めの設定になっている点はデメリットです。また対応地域も大阪・奈良 ・和歌山・滋賀・三重・京都・兵庫に限定されています。

    返済方法は元金一括返済や元利均等返済などから選択可能です。

    クラウドバンク・フィナンシャルサービス

    金利(実質年利) 年4.00%~20.00%
    最大限度額 10億円
    融資スピード 1週間~2週間
    返済期間 60ヶ月

    クラウドバンク・フィナンシャルサービスが提供するビジネスローンは、個人事業主や法人経営者向けの有担保ローンです。

    担保物件の価値次第ですが、最大で10億円の高額の融資が可能です。

    審査基準が通常のビジネスローンとは異なっていると言われており、柔軟に対応してくれる業者と評価されています。

    上限金利が20%と高いですが、下限金利が低いので融資額によっては低金利での借入が期待できます。

    担保としては有価証券、預金担保、不動産担保、売掛債権などを設定することが可能です。

    有担保ですので、登記費用など費用が必要なのはデメリットでしょう。また、保証人が必要となります。

    銀行系(6社)

    GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」おすすめ

    GMOあんしんワイド
    金利(実質年利) 年0.90%~14.00%
    最大限度額 1,000万円以内
    融資スピード 最短2営業日程度
    返済期間 12ヶ月(1年毎の更新)

    2018年7月に誕生した比較的新しいネット銀行である「GMOあおぞらネット銀行」の法人向けビジネスローンです。2022年5月16日申込開始からわずか3日間(2022年5月16日~5月18日)で200件超の申込実績を誇り、2023年3月末時点で申込実績15,000件を突破しています。

    銀行口座の入出金取引明細などの取引データをもとに審査を行い、決算書や事業計画書を提出する必要がなく、創業初年度から利用できます。

    GMOあおぞらネット銀行の法人口座に直近3カ月分以上の連続した入出金明細があること、または他の金融機関の直近3カ月分以上の入出金明細を「freee入出金管理withGMOあおぞらネット銀行」にて同期していることが申込条件です。

    GMOあおぞらネット銀行の口座を保有していない場合には、申込の前に法人口座を開設する必要があります。

    金融機関の入出金データはこれまで「直近7カ月以上」必要でしたが、2023年4月のアップグレードにより「直近3カ月以上」に短縮されました。これにより、さらに利用しやすくなりました。

    法人専用ですので個人事業主は利用できませんが、融資枠型で繰り返し利用でき、申込から契約まですべてオンラインで完結できます。最短2営業日程度のスピードも魅力です。

    金利は実際に借りた分しかかからないので、融資枠の設定だけなら無料でできます。借入金額を必要最小限とし、短期間で返済を終えればその分の利息が節約できるため、非常に使い勝手の良いビジネスローンといえます。

    あんしんワイドの公式サイト

    三井住友銀行「ビジネスセレクトローン」

    金利(実質年利) 最低年2.125%
    最大限度額 1億円
    融資スピード 2週間~6週間
    返済期間 84ヶ月

    日本を代表するメガバンクの三井住友銀行は「ビジネスセレクトローン」という中小企業経営者向けのビジネスローン商品を提供しています。

    最高限度額が1億円である点や、最低金利が2%台という点がメリットです。
    実際の金利設定は審査のうえで決定します。

    業績が2年以上あることや、債務超過がないこと、税金の未納がないことなど多くの条件は付きますし、審査には時間がかかります。

    審査に自信があり、1000万円を超える高額の資金調達が必要な法人におすすめのローンです。

    三菱UFJ銀行「ビジネスローン融活力」

    金利(実質年利) 年2.35%~9.00%
    最大限度額 5,000万円
    融資スピード 2週間~6週間
    返済期間 36ヶ月

    メガバンクのひとつである三菱UFJ銀行が提供するビジネスローンが「融活力」です。

    三菱UFJは個人消費者向けのカードローンも発行していますが、こちらは法人経営者向けです。
    運転資金やつなぎ資金、納税資金などに利用可能です。

    審査は時間がかかり、多少厳し目ですが、その分金利は非常に低い設定です。商工会議所メンバなど一定の対象企業向けには、金利が年0.25%優遇されます。

    最大5000万円という限度額の高さも魅力的でしょう。

    業歴2年以上で決算書が2期分用意できることや、最新の決算で債務超過がないことなど厳しい条件はあるため、申し込みでは自社の状況を良く検討しておきましょう。

    りそな銀行「活動力」

    金利(実質年利) 年6.00%~14.00%
    最大限度額 500万円
    融資スピード 申込内容によって変動
    返済期間 36ヶ月(個人事業主12ヶ月)

    銀行のビジネスローンは審査が厳しい傾向がありますが、そのなかでも比較的審査が通りやすいと評価されているのが、りそな銀行の「活動力」です。

    りそなグループで融資取引がないことや、事業用の口座を保有していること、アイフル株式会社の保証を受けれることなどの条件はありますが、あまり厳しいものではありません。

    多少手間がかかる以外では、審査の柔軟さから定評があります。

    銀行のローンですので低金利な点でも検討の価値があります。

    りそな銀行をメインバンクに使っている法人や事業主の審査は若干緩めで融資までの時間も短縮される傾向があります。

    東京スター銀行「スタービジネスカードローン」

    金利(実質年利) 年6.50%~14.50%
    最大限度額 500万円
    融資スピード 1週間~2週間
    返済期間 12ヶ月

    第二地方銀行として最も知名度が高いと言われている東京スター銀行が提供しているローン商品は、ユーザー視点に立った開発コンセプトで数多くの人気商品があります。

    スタービジネスカードローンも使いやすいローンとして知られています。

    一般的な銀行のビジネスローンは業歴が2年以上ないと申し込むことができませんが、このローンは業歴1年で申し込み可能です。

    カード型のローンで、コンビニATMを使って24時間365日利用可能です。

    申し込みから融資まで1週間程度がかかるのは、銀行のローンとしては標準的です。

    限度額は500万円と控えめですが、銀行のビジネスローンの中でも審査に通りやすいと評価されています。

    楽天銀行「ビジネスローン」

    金利(実質年利) 固定金利または変動金利(非公開)
    最大限度額 1億円
    融資スピード 2週間~6週間
    返済期間 60ヶ月

    楽天カードで有名な楽天グループの楽天銀行もビジネスローンを提供しています。

    融資スピードが遅く、金利も非公開で変動金利制となっています。

    資金使途は運転資金に限定されており、申し込みでは3期分の決算書が必要です。

    デメリットはあるものの、最高限度額が1億円と高額の設定である点、ネット銀行ならではの利便性などのメリットがあります。

    審査はある程度厳しいことが推測されていますが、検討する価値はあるでしょう。

    信販会社・消費者金融系(6社)

    オリックスVIPローンカードBUSINESS(ビジネスローン)

    金利(実質年利) 年6.00%~17.80%
    最大限度額 500万円
    融資スピード 最短即日
    返済期間 122ヶ月

    オリックス株式会社の子会社であるオリックス・クレジット株式会社が提供しているビジネスローンが「オリックスVIPローンカードBUSINESS(ビジネスローン)」です。

    ローンカード型であるため、いつでも何度でも借入が可能です。
    オリックスはブランド力のある会社であるため、高い信頼性があります。

    スコアリングによる審査を採用しているため、審査も融資もスピーディ。

    申し込みして審査の回答が得られるまでに最短で1時間程度です。
    そのまま申し込み当日の融資も可能です。

    主要銀行をはじめ、コンビニのATMなどにも対応しています。アプリ・会員専用サイトからの手続きで24時間365日、手数料0円で希望の口座へ即時に振込が完了します。

    オリックスグループが提供している優待特典も付帯します。

    プロミス自営者カードローン

    金利(実質年利) 年6.30%~17.80%
    最大限度額 300万円
    融資スピード 最短即日
    返済期間 80ヶ月

    大手の消費者金融業者として高い知名度のあるプロミスが提供しているビジネスローンが「プロミス自営者カードローン」です。

    ローンカード型ですので、限度額内でいつでも利用可能です。消費者金融業者ですので審査は非常にスピーディで、最短1時間で申し込みから融資まで可能です。

    デメリットとしては、個人事業主しか利用できない点、また限度額が300万円と少額である点が挙げられます。

    逆に個人事業主に特化していることから、SOHOや小規模ビジネスを営んでいる方にとっては使いやすいローンでしょう。申し込みから融資まですべてWebで完結することも可能です。

    CREST for Biz(クレストフォービズ)

    金利(実質年利) 年6.00%~18.00%
    最大限度額 300万円
    融資スピード 数日
    返済期間 159ヶ月

    クレジットカード会社として知られるオリエントコーポレーションが提供しているビジネスローンが「CREST for Biz(クレストフォービズ)」です。

    個人事業主向けの特化したローン商品で、審査があまり厳しくないので使いやすいと評価されています。

    オリエントコーポレーションには法人向けの無担保ローン(ビジネスサポートプラン)もありますが、クレストフォービズが圧倒的に有名です。

    金利は高めの設定ですが、最大で2%優遇されるキャンペーンを実施することがあります。

    全国のATMと提携しており、使えるATMは17万台を超えると言われています。

    限度額が最大300万円と低めですが、ローンカードである点や利便性が高い点などがメリットです。

    セゾンファンデックス「個人事業主専用カードローン」

    金利(実質年利) 年6.50%~17.80%
    最大限度額 500万円
    融資スピード 最短即日
    返済期間 60ヶ月

    セゾンファンデックスは年会費永久無料で知名度の高い、セゾンカードのクレディセゾングループのローン会社です。

    セゾンファンディクスは法人・個人事業主向けの有担保ローンや、不動産業者や貸金業社に対する仕入資金の融資なども提供しています。

    なかでも個人事業主に限定した「個人事業主専用カードローン」は審査に通りやすく、個人事業者向けにしては限度額も高めの設定という点で評価されています。

    個人事業主向けのビジネスローンですので総量規制の対象外です。

    審査も素早く、来店も不要です。本人確認書類と確定申告書、公式サイトからダウンロードできる借入契約書に記入した書類の3種類のみで申し込みが可能です。

    事務手数料もかかりません。カードローンタイプですので、限度額の範囲内であれば何度でも繰り返し利用できます。1枚保有していればいざという時にも安心です。

    アイフル「事業サポートプラン」

    金利(実質年利) 年3.00%~18.00%
    最大限度額 500万円
    融資スピード 最短翌日で審査回答
    返済期間 120ヶ月

    大手の消費者金融業者として知名度の高いアイフルが提供しているビジネスローンが「事業サポートプラン」です。

    個人事業主向けの「個人プラン」と法人向けの「法人プラン」が用意されています。条件面はどちらもほとんど変わりません。

    消費者金融業者が提供するローンですが、ビジネスローンですので総量規制の対象外です。

    ローンカード型のビジネスローンであるためコンビニのATMで365日24時間利用することができます。

    また、個人事業主も対象にしたビジネスローンは利用限度額が低くなりがちですが、このビジネスローンでは最大500万円と高額の融資も可能です。

    審査結果は最短翌日に回答とスピーディーです。
    ただし、法人プランでは決算書が2期分必要である点に注意が必要です。

    アコム「ビジネスサポートカードローン」

    金利(実質年利) 年12.00%~18.00%
    最大限度額 300万円
    融資スピード 最短即日
    返済期間 89ヶ月

    大手の消費者金融業者であるアコムは、個人消費者向けだけでなく、個人事業主向けのビジネスローンも提供しています。

    ビジネスローンですので、事業性資金であれば資金使途は自由で、総量規制にも抵触しません。

    大手ならではの高い信頼性があります。ローンカード型ですので24時間365日借入可能です。

    消費者金融業者らしい審査のスピードと融資の速さが魅力です。

    個人事業主向けですので最高限度額は300万円と控えめですが、利便性が高いローンです。
    毎月の最低返済額が低めという点もメリットでしょう。

    審査が甘いと断言できるビジネスローンは存在しない

    審査が早い・審査が甘い

    ビジネスローンの審査については、銀行融資(プロパー融資)に比べて、ノンバンク(ビジネスローンの専門業者)や消費者金融では「審査が甘い」といわれることがあります。

    ノンバンクや消費者金融では、最短即日のスピード融資を実現しているため、審査に時間がかかる銀行などに比べて「甘い」と感じるかもしれません。

    しかし、ノンバンクの審査がスピーディなのは「スコアリング審査」が導入されており、決算数字などから自動的に審査を行うためです。
    銀行のように面談による審査が省略されることでスピーディな融資を実現しています。

    決して審査が甘いから結果が早く出るわけではありません。

    法人や個人事業主が作成した申込書類のデータを機械的に照合するため、不備やマイナスポイントがあれば審査を通過できないのは銀行も消費者金融も同じです。

    スピーディに審査を受けられるといっても「過去に返済の長期延滞があっても融資を受けられる」「赤字でも融資を受けられる」というわけではないのです。

    必ず審査を通過できる!といった甘い審査を強調するローンがあるとすれば、いわゆる闇金ですので注意しましょう。

    ビジネスローンとは?

    ビジネスローンとは

    「ビジネスローン」とは「無担保」かつ「第三者の保証人を必要としない」で利用可能な個人事業主、中小・零細企業向けのローンサービスを指します。

    いわば「法人向け(事業者向け)の消費者金融」のようなものと考えれば良いでしょう。

    正式には「法人向け(事業者向け)無担保ローン」という分類ですが、ビジネスローンという名称が定着しています。

    元来、ビジネスローンは銀行のプロパー融資では対象とならない中小・零細企業、個人事業主でも借入できるようにしたものです。

    こういった先では貸し倒れ率が大企業に比較して高いために、金利は高くなりがちですが、その分審査は甘くて通りやすくなっています。

    許容できる範囲が広いために、プロパー融資よりも審査は甘く通りやすい設定にされています。

    そのため、銀行のプロパー融資の審査で否決された法人や、信用保証協会の審査に通らなかった個人事業主などでも審査に通る可能性があります。

    中小企業向けの融資としては日本政策金融公庫がありますが、ここも審査はある程度厳しいものがあります。

    公的融資の審査に落ちた法人でも審査に通る可能性があります。
    ビジネスローンはそのために存在する金融商品です。

    ビジネスローンのなかには赤字決算でも審査に通る商品も存在します。資金繰りに悩む中小・零細企業にとっては強い味方となります。

    ビジネスローンの取扱先

    ひとくちに「ビジネスローン」といっても、取り扱っている金融機関はさまざまです。

    主に以下のような金融機関で取り扱われています。

    • 都市銀行(メガバンク)
    • 地方銀行
    • ネット銀行
    • 信用金庫
    • 消費者金融
    • 信販会社

      同じ金額を借り入れるのであれば、できるだけ金利が低い金融機関が良いはずです。

      一般的には金利が低い金融機関としては「メガバンク」「ネット銀行」次いで「地方銀行」が挙げられます。

      ただし、金利が低い金融機関ほど、審査が厳しくなります。
      これは万が一貸し倒れが起こった場合に、銀行の損失が大きくなるためです。

      一方で、消費者金融や信販会社等の「ノンバンク」は比較的柔軟な審査が期待できます。

      その代わり銀行の審査を通過できなかった企業等が集まることで貸し倒れのリスクが高まり、金利が高くなります。

      これは多くの利息収入を確保することによって万が一貸し倒れした際の損失をカバーするためです。

      ビジネスローンのタイプ

      「ビジネスローン」には次の2つのタイプ(契約形式)があります。

      1. 極度額型
      2. 証書型

      それぞれの特徴を見ていきましょう。

      ①極度額型

      極度額型は「ローンカード型」ともいわれており、個人が借りるローンでいえば「カードローン」にあたる融資方法です。

      契約時に利用限度額が設定され、利用限度額が無くなるまで何度でも追加で借入れることができます。

      追加の借り入れの際にも、新たに申し込んだり審査を受けたりする必要はありません。限度額の範囲内で何度でも借入と返済を繰り返すことができます。

      ただし、何度でも借り入れることができてしまうため、つい借り過ぎてしまうというネックがあります。

      貸し倒れになるリスクは証書型よりも相対的に大きくなるため、証書型よりも比較的金利が高い傾向にあります。

      ②証書型

      一般的なローンでいえば「フリーローン」「目的別ローン」と同じ方法のローンです。

      契約時に一括で資金を借入し、あとは返済するだけというシンプルなビジネスローンといえます。

      追加での借り入れには対応していないため、もう一度借り入れる場合はイチから申し込んで審査を通過する必要があります。

      その代わり、毎月の返済によって借入残高が確実に減っていきます。毎月の返済額もある程度一定のため、返済計画が立てやすい点がメリットです。

      即日ビジネスローンの注意点

      ビジネスローンで即日融資を受けるためのポイント

      日本ではお金を借りる際にはなによりもスピードを重視するという意見もあります。

      日本では、ローンに求められるのは低金利ではなく、第一に融資までの即時性、第二に与信 枠の大きさである。
      引用先:経済産業省:産業・金融・IT融合に関する研究会(FinTech 研究会)

      特に、事業を営んでいると「どうしても今すぐに資金が必要」という場面もあります。

      銀行の融資や日本政策金融公庫では、融資までに長ければ1ヶ月以上の時間がかかることもあり、即日融資を受けることはまずできません。

      そこで、少しでも早く融資を受けたい場合には、消費者金融などのノンバンクが提供している「即日融資可能なビジネスローン」の利用を検討してみましょう。

      ノンバンクのビジネスローンであれば、保証人も担保も必要なく、最短即日の融資にも対応しています。

      ここでは、ビジネスローンで即日融資を受けるための注意ポイントを解説します。

      1. 申し込みはできるだけ早く済ませる
      2. 必要な書類を事前に準備
      3. 申し込みで記入ミスを起こさない
      4. ほかの資金調達方法も並行して考えておく
      5. 申し込みの時期を選ぶ

      ①申し込みはできるだけ早く済ませる

      即日融資が可能といっても、24時間いつでも審査が行われるわけではありません。

      webからの申し込みは24時間いつでも利用できる一方、審査時間には一定の制限があります。
      当然、深夜に申し込んで当日中に融資を受けることはできません。

      また銀行振り込みで融資を受ける場合、平日15時以降は即日振込を受けられません。
      その場合は翌営業日以降の振り込みになります。

      できるだけ早めに融資を受けるためには、遅くても午前中のうち、できれば朝一番に申し込んでおくことが望ましいでしょう。

      ②必要な書類を事前に準備

      ビジネスローンの審査では、事前に一定の書類を提出することが必要です。

      法人か個人事業主かで、必要書類は以下のように異なります。

      法人経営者の必要書類 ・代表者自身を確認するための書類
      ・決算書 等
      個人事業主の必要書類 ・本人確認書類
      ・確定申告書
      ・事業内容の証明書類 等

      ③申し込みで記入ミスを起こさない

      申込フォームへの入力の際、入力ミスを発生させるのはNGです。

      例えば、住所や会社名に違いがあれば、確認のために余計な時間がかかってしまいます。
      もし自分の電話番号を間違えれば、連絡自体が取れなくなるのです。

      確認に余分な時間がかかることで、即日での融資に間に合わない可能性がありますので、入力後は再度間違いがないか十分に確認するようにしましょう。

      ④ほかの資金調達方法も並行して考えておく

      即日融資を受けられる融資といっても「審査が甘い」というわけではありません。

      申込内容をスコアリングで審査されるため、算出されたスコアによっては融資を受けられない可能性もあるのです。

      例えば過去に61日以上の返済遅れの事実があった場合、融資を受けることが難しくなります。

      ほかにも融資を受ける方法を同時に検討しておくと、お金が必要な期限までに融資を受けられる可能性が高まります。

      ビジネスローン以外の資金調達方法としての代表例が「ファクタリング」です。

      ファクタリングは売掛金を売却してお金に換える方法で、資産を売却するだけであるため厳しい審査を受ける必要はありません。
      最短即日で現金に換えられます。

      売掛金がないと利用できませんが、売掛金があるなら検討する価値があるでしょう。

      ⑤申し込みの時期を選ぶ

      銀行は貸し倒れをせずに長く融資を利用してくれる起業に融資をするため、財務が不安定などの「貸し倒れのリスクがある企業」は融資を受けにくくなります。

      そのため、ビジネスローンの審査では「業歴」が重要なポイントのひとつとなります。

      安定の目安になる事業歴としては、一般的に「3年以上事業を継続している」ことが求められます。

      経済産業省「2006年版中小企業白書」によると、開業1年後の企業生存率は「72.8%」です。これが3年経過後では「86.7%」と10%以上アップします。3年以上経過することで、事業継続の信頼性が高くなると判断されます。

      参照元:経済産業省「2006年版中小企業白書」第2節 事業の存続・倒産と再生 (ndl.go.jp)

      ビジネスローンで開業資金は借りれるの?

      開業時の費用はビジネスローンで調達できるの?

      すでに開業している法人や個人事業主がビジネスローンを申し込む場合、直近1~3期の決算書・確定申告書の提出が求められます。

      この点からも、ある程度の事業実績がないとビジネスローンで融資を受けることは難しいのが実情です。

      また、申込の必要条件として「決算書」「確定申告書」「業歴〇年以上」という条件がつくことがあります。そもそもこれらの条件をクリアできないと、創業時にビジネスローンで資金を調達できません。

      なぜ開業前に申し込めないかというと、事業の実績がないためです。

      借り入れたあとの返済能力が不透明のため、よほど担当者をうならせるような事業計画がないと融資を受けるのは難しいでしょう。

      一方で、開業費用にも利用できるビジネスローンが一部に存在します。それでもしっかりした「事業計画書」などにより「きちんと返済できる見込みがある」ということを認めてもらう必要があることは変わりません。

      提出する「事業計画書」は単に数字を羅列するだけでなく、実情を反映したものでなくてはいけません。

      また、開業前に新規事業資金で使えるビジネスローンに、「不動産担保ローン」があります。

      「不動産担保ローン」であれば万が一事業に失敗して返済不能に陥った場合でも、不動産から融資金を回収することができます。担保として提供できる不動産を保有している場合、開業資金としての有効活用を検討してもよいでしょう。

      ビジネスローン審査通過のポイント

      ビジネスローン審査通過のポイント

      いくら「柔軟な審査が期待できる」ビジネスローンでも、必ず審査に合格できるとは限りません。審査通過にはいくつか抑えておくべきポイントがあります。

      借入希望額を減らす

      審査の可否は、借入希望する金額によっても影響されます。
      全く実績のない事業者が1,000万円を希望するのと100万円を希望するのでは、どちらが厳しく審査されるのかは一目瞭然です。

      特に、返済実績がない新規での申し込む際は、必要最小限の金額を申し込むことを意識してください。
      少額返済の実績を積むことで、少しずつ金融機関から信用を得ることができます。

      実績と信頼関係を積み上げたあとであれば、大きな事業にチャレンジする時に数百万円単位の融資を受けられる可能性が出てきます。

      スコアリング審査をクリアできるようにする

      ビジネスローンの審査では、以下のような審査ポイントがあります。

      • 業歴が1年以上あるか
      • 決算は黒字か
      • 金融事故は起こしていないか

      これらの審査ポイントを「スコアリング=点数化」して審査の可否を判断するのが「スコアリング審査」です。現在のビジネスローンの多くでこの「スコアリング審査」が導入されています。

      例えば条件面で「業歴1年以上」と明記されている場合、どれだけ業績が素晴らしくても、1年以上の業歴がない(青色申告書や決算書がない)場合は、スコアリングが「0点」」となり融資を受けられません。その場合は、確定申告や決算を経ることで融資を受けられるようになります。

      上記の条件をクリアできるように、日々の業務を行うことが融資を受けられる近道です。

      返済能力があることを説明できるようにしておく

      スコアリング審査を導入している先では、1年以上の決算内容が重要となります。例えば決算内容が赤字であればスコアリングも低評価となり審査に合格できる可能性が低くなります。

      一方、ビジネスローン専門業者などでは、赤字決算などでも利用可能としている先があります。ただし審査に合格できるかどうかは「返済能力があるかどうか」が重要となります。

      • 赤字の原因は何か?
      • 今後の見通しは大丈夫か?
      • 返済能力は十分か?

      申込の際には、返済能力を具体的に説明できることを裏付けできる資料を添えて説明できるようにしておきましょう。

      金融機関を統括する金融庁では、各金融機関の「顧客の実態把握」を金融検査等で重視する傾向があります。

      「中小企業向けの貸出の状況」
      顧客との関係性に基づいて、顧客の実態をどのように把握しているのか(例えば、顧客の事業、正常な運転資金、貸出の資金使途、返済財源などを踏まえた将来のキャッシュフローの把握)や再生支援先の経営改善状況に着目することが考えられる。
      引用先:検査マニュアル廃止後の融資に関する検査・監督の考え方と進め方

      ビジネスローンの申込においても、実情に応じた返済能力を正確に提示できれば、「顧客の実態把握」に注力する金融機関では合格できるチャンスも高くなります。

      ビジネスローンで審査落ちしてしまう理由は?

      ビジネスローン審査落ちの理由は?

      いくら「柔軟な審査」が期待できるビジネスローンであっても、必ず審査に合格できるとは限りません。審査落ちの理由をしっかり認識しておかなければ、いつまでたっても審査に合格することはできません。

      過去に金融事故を引き起こしている

      • 長期の延滞を発生させた
      • 自己破産などの法的整理の実績がある

      このような、いわゆる「ブラック」である場合、審査に合格はできません。一部のビジネスローン専門業者は利用可能としている先もありますが、まず合格は難しいと考えておきましょう。

      スコアリングの条件を満たさない・スコアリングの評点が低い

      スコアリング審査を導入しているビジネスローンでは「創業1年未満」など、スコアリングの条件を満たしていないと合格はできません。

      また、「数年赤字が続いている」「利益率が低い状態が何年も改善されていない」といった状態でもスコアリングの評価が低くなり、審査に合格するのが難しくなります。

      返済能力が乏しい

      そもそも返済できない先に貸出を行う金融機関はありません。事業の利益などから確実に返済できる見通しを示すことができなければ、審査には合格できません。

      審査落ちの理由は公表されるものではありません。ただし事業内容を振り返ると、そこには必ず問題があるはずです。逆に審査落ちの理由がつかめないという方は、厳しい言い方になりますが経営者としては失格といえるかもしれません。

      申込内容の不備

      申込書類への記入漏れ、記入ミス、インターネットからの申込の入力ミスなどがあれば、審査落ちしても仕方がありません。ある意味最も基本的な注意点といえるかもしれません。

      単純なミスにより、本来十分に審査に合格できる内容であっても審査落ちしてしまうのは、本当に残念なことです。

      申込内容の虚偽

      審査に合格したい気持ちが高いあまり、申込内容を偽ってしまうこともあるかもしれません。例えば年収を多めに申告したりしても、決算内容から必ず虚偽であることが判明してしまいます。たとえ本来の数字の申告でも十分審査合格の能力があったとしても「嘘をつく事業者は信用できない」と判断され、致命的欠陥となってしまいます。

      多重申込

      申込履歴は信用情報として、各金融機関で共有されます。短期間に複数の金融機関に申込を行うと「なぜこんなに申込を行っているのだろう」「たくさん借入して逃げてしまうのでは」と疑われてしまいます。一度疑いをもたれると、もはや審査には合格できません。

      審査落ちの場合の対応は?

      審査落ちの場合はファクタリングを検討する

      ビジネスローンで審査に落ちてしまっても、どうしても早急に資金が必要という場合はどうすればいいのでしょう。一つの手段としては「ファクタリング」が挙げられます。

      「ファクタリング」とは、売掛金(債権)をファクタリング会社に売却して現金に換える方法のことです。

      借金をするわけではなく、売掛金という「資産」を売却するため厳格な審査は必要ありません。申し込んだ当日に現金を手に入れられる可能性があります。

      ファクタリング取引では申込先の健全性はそれほど求められないため、仮に「事業が赤字」「債務超過」「信用ブラック」といった状態であってもお金を得ることが可能です。

      ただしファクタリングにはいくつかのデメリットもあります。

      まず、売掛金を持っていないとそもそも取引ができません。

      また、利用には一定の手数料を支払うことも必要です。
      スピーディに融資を受けられる代わりに、売却時には10~20%の手数料が差し引かれます。

      100万円分の債権を売却する場合は、実際に手にできるのは80~90万円ということです。
      売掛金の満額を手に入れることはできない点は覚えておきましょう。

      誰でも利用できる制度ではありませんが、売掛金を持っていて「今すぐお金に換えたい」と思う場合には検討ができる制度です。

      審査落ちでも「闇金」はNG

      闇金は絶対に利用しない

      資金繰りに苦労している時、銀行や消費者金融のビジネスローンの審査を通過できない場合は藁にもすがる思いで中小の消費者金融を探すことになるかもしれません。

      ましてや審査落ちしてしまった場合、どこかで借入しなければいけないという気持ちのあまり、冷静な判断が難しくなることもあります。

      そうやって融資をしてくれる金融機関を探しているとき「絶対に融資」「審査不要」という広告を見つけることがあるかもしれません。

      これは金融庁に登録されていない、いわゆる「闇金(やみきん)」です。正規の金融機関で融資を受けるためには審査を通過する必要があり、「絶対に通過できる」正規の金融機関は存在しませんので、このような宣伝を掲げる業者は「闇金」と判断できます。

      どれだけ資金繰りに苦労していても、このような闇金には絶対に手を出さないでください。

      法律上、「絶対に通る」という広告は禁止されている!

      貸金業法では、審査が甘いことを強調して顧客を勧誘する行為や広告が禁止されています。

      【貸金業法第16条 誇大広告の禁止等】
      貸金業者は、その貸金業の業務に関して広告又は勧誘をするときは、貸付けの利率その他の貸付けの条件について、著しく事実に相違する表示若しくは説明をし、又は実際のものよりも著しく有利であると人を誤認させるような表示若しくは説明をしてはならない。

      引用先:e-Gov法令検索:貸金業法

      つまり「絶対審査に合格します」だけでなく「審査は甘いです」と宣伝している金融機関は、法律を遵守していない「闇金」である可能性が非常に高いのです。

      闇金の見極め方

      融資を受けようとしている金融機関が闇金かどうかを見極めるには、貸金業者として認可を受けているかどうかを確認してみましょう。

      正規の金融機関は金融庁の「登録貸金業者検索サービス」に登録されています。

      下記のサイトの入力フォームに消費者金融の会社名を入力することで、正規の消費者金融であれば検索結果に企業名が表示されます。

      何も表示されない場合は、金融庁に登録されていない闇金ということです。

      決算書不要のビジネスローンは?

      決算書不要

      ビジネスローンは個人事業主・法人向けのローン商品で、事業資金の借り入れに利用できます。

      もちろん、融資を受けるには審査に通過することが必要であり、その際に個人事業主なら「確定申告書」、法人なら「決算書」が多くの場合で必須になります。

      決算書は法人にとっては子どもの学校の成績表のようなものです。
      「返済能力」「信用」など、審査に必要な項目が網羅されています。

      そのため「できるなら公開したくない…」と考える方もおられるでしょう。

      しかし、全てのビジネスローンで決算書が必要と決まったわけではありません。
      ごく一部のビジネスローンに限っては、決算書不要で申し込めるケースがあります。

      具体的には「ビジネスローン専門のビジネスローン」です。

      ビジネスローン専門業者では、ビジネスローンとして融資をしないと利益を得られません。そのため審査基準は銀行系列とは異なっています。

      銀行系でも決算書不要としているビジネスローンは存在します。その代表が「GMOあおぞらネット銀行の「あんしんワイド」です。

      「あんしんワイド」では銀行口座の入出金取引などのデータを審査に活用しており、決算書の提出は不要としています。そのため創業期や赤字決算でも利用可能となっています。

      ビジネスローンで決算書が必要な理由

      事業内容・実態の確認のため

      決算書は、1年間の事業の成果と財務の状況が事細かに記載されています。

      金融機関は、業種ごとの決算資料をデータベースとして保管しています。
      提出された決算書とデータベースを比較して、事業が適正に行われているかチェックすることが可能です。

      また、決算書類を受け付ける税務署は時間をかけて精査を行っています。

      決算を重ねるごとに、税務署のチェックを潜り抜けているという実績が積み重なり、決算書の信用も上がっていきます。

      財務状況の確認

      決算書の確認によって、事業の収益性・借入・資産・財務状況が判明します。
      決算書を確認することによって、個人事業主の確定申告と同じように、返済能力を判断することが可能です。

      例えば売上総利益や営業利益が、黒字か赤字かで返済能力が判別できます。

      仮に売上総利益が赤字の場合は、原価割れで商売をしてしまっているということになり、根本的に事業の健全性が疑われます。営業利益が赤字の場合は、本業自体で収益を上げることができていないということになります。

      この場合は、審査を通過できる可能性が著しく低くなると考えられます。

      「土地や建物の所有」についても確認の対象です。

      土地や建物を所有していれば、返済が不能になった時に現金化することができ、金融機関としては貸し倒れを防げる可能性が高まります。

      本業が赤字でも、不動産の担保でカバーすることができます。

      決算書不要のビジネスローンのメリット

      • 赤字経営を知られにくい
      • 手間がかかりにくい

      赤字経営を知られにくい

      ビジネスローンの審査で金融機関が決算書を求めてくるのは、返済能力をみることが目的です。
      決算書を見れば、売上総利益や営業利益が黒字か赤字かを瞬時に確認できてしまいます。

      赤字経営であることを金融機関に知られたくないと思っていても、決算書を見られればすぐに知られてしまうでしょう。

      赤字であることを隠して融資を受けたい場合、決算書不要のビジネスローンが選択肢になります。
      ただし、ほかにも提出書類が必要なケースが一般的です。

      決算書以外の書類を確認されることで経営状態を知られてしまうことになるため「決算書が不要=絶対に赤字が知られない」わけではありません。

      手間がかかりにくい

      決算書が不要であれば、そもそも決算書を用意する手間が必要ありません。
      忙しい業務の合間を縫って、書類を用意しなくても良いのはメリットです。

      ただし、決算書以外の書類を提出することが求められる場合があります。

      準備の手間がさほど変わらないことも考えられるため、事前に必要書類を確認して容易にかかる時間をイメージしておく必要があるでしょう。

      決算書不要のビジネスローンのデメリット

      • 金利が高め
      • 決算書以外の書類を求められることもある

      金利が高め

      消費者金融のビジネスローンは、銀行に比べて金利が高いのがデメリットです。なかでも決算書不要のビジネスローンでは金利が高めの傾向があります。

      多くの場合で最大金利が17.0~18.0%で、消費者金融のキャッシングローン(カードローン)と大して変わりません。

      利息は「金利」「借入残高」「期間」の3つで計算されます。当然、金利の負担が大きいほど支払う利息が大きくなってしまいます。

      決算書以外の書類を求められることもある

      決算書が不要でも、別の書類を求められるケースがあります。純粋に決算書が不要な企業はほとんどありません。

      会計のデータなど、正式な決算書でなくても何かしら企業の業績が分かる書類を求められることがあります。

      必要書類については、見落としがないように事前に確認することは必須です。

      ビジネスローン審査落ちに関するQ&A

      審査落ちの理由は教えてもらえるのですか?

      ビジネスローンに限りませんが、金融機関のローン・融資で審査に落ちてしまった場合、その理由は絶対に教えてもらえません。「残念ですがご期待に沿えませんでした」「今回は見送らせていただきます」という通知や連絡が行われるだけです。直接、金融機関に問い合わせても「当社の規定によりお答えできません」という趣旨の回答を得るだけです。

      審査の内容は、金融機関にとっては重要な機密事項です。変に審査に落ちた理由を伝えてしまうと、そこから機密事項が漏れてしまう危険がありますので、絶対に教えてもらうことはできません。

      審査落ちした場合、提出した書類は返却してもらえますか?

      提出した書類を返却してもらえるかどうかの対応は、金融機関により異なりますが、最近では「返却不可」としている先が多くなっています。おそらくは情報管理の面からの対応と思われます。申込の際に「返却しません」と明示している金融機関も多いので、申込要領などを確認しておくようにしましょう。

      審査落ちした後、他のビジネスローンに申し込んでもいいのか?

      審査に合格できないということは、何らかの理由があるはずです。その理由を的確につかんで解決しなければ、他のビジネスローンでも審査落ちしてしまう可能性が高いといえます。

      審査基準は各金融機関によって異なります。他の金融機関で合格できるかどうかは不明瞭ですが、少なくとも自社の問題点を解決してから申込を行うことをお勧めします。

      保証人を立てると審査落ちするリスクは低くなりますか?

      保証人は、金融機関にとっていざという場合の補てんともいえるものです。契約者が返済不能となった場合、代わりに返済を行ってもらうことができる「保険」の役割となります。そのため保証人を立てることは審査落ちのリスクを少なくすることにつながります。

      ただしビジネスローン商品によっては、そもそも保証人を要求しない商品が多くあります。そのような商品で「保証人を準備できますが」と提示すると「本人の返済能力に問題があるのか」と疑いをもたれる可能性もあります。そうなると審査落ちのリスクが逆に高くなりますので注意が必要でしょう。

      最近の金融機関の審査では、より「申込者の返済能力を重視する」という傾向があります。保証人はあくまで補助的な存在であることを申込者も意識しておく必要があるでしょう。

      担保を準備できると審査落ちするリスクは低くなりますか?

      不動産などの担保についても、保証人と同様、金融機関にとってはいざという場合の「保険」の役割を担います。よって担保提供が可能であることを提示することは審査落ちのリスクも少なくすることにつながります。

      ただし、保証人の場合と同様に「本人の返済能力に問題があるのでは」と懸念される危険もありますので注意が必要でしょう。そもそも「担保・保証人不要」と宣伝しているビジネスローンでは、自ら「担保提供が可能ですが」と提示するのは避けておいたほうが賢明です。