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目的別ローンとは?主な種類と選び方を解説【カードローンとの違い】

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ローンを組むとなった場合、最初に選択肢として思い浮かぶのは銀行でしょう。
銀行にはさまざまなローンがあるため、何を選べば良いのか迷ってしまう人もいます。

中でも低金利で人気があるのが「目的別ローン」です。

しかし、メリット以外のデメリット・注意点を知っておくことも大切になります。

そこで今回は、目的別ローンの概要とメリット・デメリットを紹介します。

著者
森本 陽子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)・CFP認定者・ 貸金業取扱主任者。自身の経験や知識を活かし、複雑なお金の仕組みや知識をわかりやすく解説しておりツイッターでの有益な呟きにも注目。

目的別ローンとは|概要を紹介

目的別ローンとは、文字通り「あらかじめ決められた目的のために融資を受けられるローン商品」のことです。

ひとくちに目的別ローンと言ってもその種類は千差万別であり、金融機関によっては同じ名称でもサービス内容が全く異なることは珍しくありません。

まずは、目的別ローンの特徴を見ていきましょう。

特定の目的にだけ使えるローン

目的別ローンは文字通り、特定の目的にだけ利用できるローンです。

銀行によって多様な種類が用意されていますが、有名な目的別ローンには以下のような種類があります。

  • 住宅ローン
  • マイカーローン
  • ブライダルローン
  • 事業ローン
  • 医療ローン
  • デンタルローン
  • 美容ローン
  • 教育ローン

代表的なのはマイカーローンでしょう。
自動車の購入や買い替え、車検費用の支払いなどに利用でき、銀行のほかにも信販会社・損害保険会社などの選択肢があります。

新車だけでなく、中古車でも利用可能です。
クルマの購入関連だけでなく、免許の取得費用にも利用できます。

一方で、目的外のことに使えないという制約があります。

教育ローンを借りてクルマの購入資金に充てることができない、といった具合です。

証書貸付による融資が行われる

ひとくちにローンといっても、以下の2つに大別できます。

  • 証書型
  • 極度額型

目的別ローンは証書型です。融資を受けられるのは、契約書を作成したときの1回きりになります。

返済は「一括払い」「分割払い」は存在するものの、カードローンと違ってリボルビング払いは存在しません。

一方の極度型で代表的なサービスはカードローンでしょう。
極度額(利用限度額)の範囲内なら、何度でも借入・返済が可能です。

変動金利と固定金利に分かれる

目的別ローンは種類によって、変動金利と固定金利に分かれています。

住宅ローンなどがイメージしやすいでしょう。それぞれの特徴とメリットを見ていきましょう。

変動金利

変動金利の金利は一定ではなく、景気・政策金利などによって一定の頻度で金利が上下します

一般的に固定金利より変動金利のほうが低金利であることが一般的です。
ただし、変動金利が今後どのように変動するかを考えるのは簡単ではありません。

「少しでも安い金利で返済したい。今後に多少上がっても問題ない」という人に向いているでしょう。

固定金利

文字通り、契約した時の金利がずっと適用されるタイプです。

固定金利のほうが変動金利よりも高い一方で、契約時の金利がずっと適用されるのがメリットです。

「ずっと同じ返済額で返していきたい」という場合は固定金利が向いています。

有担保と無担保に分かれる

目的別ローンは種類によって有担保ローン・無担保のローンに分かれます。
有担保の場合は、借り入れる時に何かしらの担保の提出が必要です。

借りる金額と同程度の担保を用意することで、返済ができなくなった時はその担保を処分してお金に換えることになります。

もっとも代表的な例は住宅ローンでしょう。
建てる住宅そのものに抵当権が設定され、もしローンの返済ができない場合は担保である一戸建て・マンションを売却します。

金融機関は、その代金で融資した金額を回収することになります。

有担保ローンのメリット・デメリット

有担保ローンは無担保と比較して、金利が安いのがメリットです。

借入の限度額が大きいため、返済期間も長期間に渡って設定されます。
住宅ローンなどでは金利1%台、30~35年でローンを組むことも可能です。

ただし、融資する金額に見合った価値が担保にあるのか金融機関が判断するほか、さらに抵当権の設定にも相応の期間が必要です。

無担保と比較して融資までに時間がかかる点は覚えておきましょう。

無担保ローンのメリット・デメリット

無担保ローンは、担保を差し出すことなく融資を受けられるローンです。
申し込む人の返済能力だけが審査されるため、手軽に申し込みが可能です。

提出する担保がない分、担保の不動産・動産の審査や抵当権の設定を行う義務がありません。
スピーディに融資を受ける時にも向いています。

逆にデメリットは、金利が高い点です。

有担保ローンなら万が一返済できないときも金融機関は担保を処分すれば損失をカバーできますが、無担保では返済できなくなったとしても損失をカバーできません。

万が一に備えて利息を多く受け取ることで、損失リスクを補う必要があるのです。

また、借入の限度額も少なめで、長期間の借入がしにくいことも知っておきましょう。

他のローンより低金利で利用できる

銀行で利用できるローンは、目的別ローン以外にも以下のような種類があります。

  • フリーローン
  • ビジネスローン
  • カードローン

この中で目的別ローンはもっとも安く利用できるものの1つです。

もちろん目的別の種類によっても異なりますが、住宅ローンなら1%台、マイカーローンなら2~5%台で借入れできます。

一方で、カードローンは高めの金利が設定されるうえ、2.0~15.0%と幅があります。
フリーローンでは年利10%あたりが一般的です。

目的別ローン以外のローン

フリーローン

フリーローンは、目的別ローンとは違って融資の目的は自由です。
利用目的を申請する必要はありますが、基本的にどんな用途にも使えます。(ギャンブルや他社への返済は除く)

金利は目的別ローンより高め、カードローンより低めであることが一般的です。

カードローンとの違い

同じ利用使途が自由なローンですが、タイプは全く異なります。
フリーローンは証書型のローン、カードローンは極度型のローンです。

フリーローンでは借入は1回のみであり、その後は返済しかできません。
追加で借り入れたい場合、申し込みと審査を最初から受け直す必要があります。

その分、「返済残高がいつまでも減らない」ということにはなりません。
返済するほど元金は確実に減っていくため、計画的な返済が可能です。

デメリットとしては、目的を審査時に伝える必要がある点です。使途は自由ではありますが、申し込み時に金融機関に申告します。その必要額が融資額になる仕組みです。

カードローンなら目的を聞かれることもなく、好きなタイミングで限度額まで好きな額を借り入れられます。

このような細かな違いを知っておくと、ローン商品を選ぶのに役立つでしょう。

カードローン

カードローンは無担保・保証人なしで借りられるローンです。

専用のカード(ローンカード)を使ってATMから借り入れできる従来の方式のほか、カードレスでATM・振り込み依頼などを利用して取引もできます。

無担保である分、限度額は少額で金利は高いのがネックです。
銀行で2.0~15.0%、消費者金融では3.0~18.0%と他のローンより高めの設定であることが分かります。

その分、審査はスピーディな点がメリットです。特に消費者金融であれば、最短当日に融資を受けられます。

さらに最大のメリットは、「極度型」のローンであることでしょう。

契約時に利用限度額が設定され、利用限度額が残っている限り、返済途中であっても追加の借入が可能です。完済していない状態でも、必要な時に追加融資を受けられます。

その分、利用し過ぎるといつまで経っても完済できないデメリットがあります。

銀行カードローン

銀行は目的別ローン、フリーローンと並んでカードローンも提供しています。

銀行のローンとしては融資がスピーディであり、最短数日から1週間での融資が可能です。
金利は消費者金融よりも低めであり、少しでも返済総額を減らしたい方に向いています。

その代わり、即日融資には対応していないのがデメリットです。

カードローンに限らず、銀行ではローンの申込があった場合は必ず「警察庁のデータベース」を照会する義務があります。
申込者が反社会的勢力の関係者かを確認するために必要な作業で、最低でも1日以上の時間が必要です。

銀行では即日融資には対応していないため、今すぐに融資が必要という人は消費者金融が選択肢になります。

消費者金融カードローン

消費者金融では年3.0~18.0%と、銀行と比較して年2~3.0%程度は金利が高いのがデメリットです。

一方で即日融資が可能な点が大きなメリットになります。
銀行と違い警察庁データべースにアクセスする義務がないため、審査時間は最短で30分、申し込みから融資までの手続き全体でも1時間で完了します。

さらに、最大の特徴として「無利息期間」の存在があります。
一定の条件は必要ですが、金利が高いというデメリットを帳消しにできるでしょう。

無利息期間を利用するための主な条件は以下のとおりです。

  • その消費者金融の利用が初めて
  • 無担保のカードローンを利用する

消費者金融ごとに別の条件が設定されていることもありますが、概ねこの条件は変わりません。

消費者金融ごとに設定される無利息期間はさまざまで、大手の消費者金融であっても以下のとおり異なります。

消費者金融名 無利息期間
アコム 契約の翌日から30日間
プロミス 初回出金日の翌日から30日間
アイフル 初めての方なら、契約の翌日から最大30日
レイク ・契約の翌日から60日間
・5万円まで、契約の翌日から180日間

無利息期間内に完済すれば、何度借り入れても無利息です。元金だけの返済で完済になるため、銀行と比較してもお得に利用できます。

ただし、無利息期間だけが全てではありません。使えるATMの種類や振込みサービスの使い勝手など総合的に判断しましょう。

主な目的別ローン

住宅ローン

もっとも代表的な目的別ローンの1つで、新築・中古の住宅のほか、住居用の土地の購入に利用できるローンです。

有担保ローンとしても知られており、ローンを組んでいる間は対象の土地・建物は抵当権が設定されます。

また、住宅に関連した類似のローンとしてリフォームや増改築の目的で使える「リフォームローン」も存在します。

マイカーローン

文字通り、自動車を購入する際に利用できるローンです。
クルマだけでなく、オートバイの購入でも利用できます。

銀行だけでなく、信販会社がマイカーローンを取り扱っているのが特徴です。
自動車販売店の窓口で組めるローンを信販会社が取り扱っています。

信販会社のローンは立替払いです。
信販会社が利用者に代わって一括で自動車販売会社に支払い、利用者は信販会社に分割で返済します。
この点が銀行から利用者が一括でお金を受け取ってから販売会社に支払うマイカーローンとは異なっています。

目的別ローンの選び方

金利

同じ目的別ローンであっても、金融機関によって適用される金利は全く異なります。

支払う利息は「借入金額」「金利」「返済期間」で計算されるため、同じ借入金額・同じ期間で返済するとしても金利が高いと返済総額も大きくなります。

金利を比較する際は「最大金利」で比較しましょう。
ローンの金利の表記を見ると〇%~〇%と金利に幅がありますが、初回の利用で最低の金利になることはまずありません。

その金融機関の利用が初めてであれば、基本的に高い方の金利が適用されます。

保証料・手数料

目的別ローンを選ぶうえで、金利だけで決めるのは早計です。

利用するのに保証料が必要になるほか、繰り上げ返済をする時に事務手数料がかかることもあります。
大切なのは「総合的に考えてお得なカードローンはどれか」ということです。

保証料、手数料を計算に入れて優位性を比較しましょう。

利便性

カードローンを取り扱う銀行・消費者金融などによってサービス内容は全く異なります。

現在は契約・借入・返済を全てwebで完結できることは珍しくありませんが、契約のために来店が必要になるケースもまだ残されています。

遠方に住んでいると、そのようなローンは利用しにくいでしょう。

金利の安さだけで判断せず、保証料や利便性まで含めて総合的に判断することが大切です。

まとめ

ひとくちに目的別ローンと言っても、その種類はさまざまです。

住宅ローンのように原則として担保を求められるものもあれば、担保がなくても借り入れられる商品もあります。

目的が限定されている分だけ金利が低く設定されている一方で、低金利ゆえに慎重な審査が実施されるなどのデメリットもあります。

メリットだけでなくデメリットにも目を向けて、他のローンも検討しながら最適な融資方法を模索していきましょう。

レイクの無利息サービス条件
※Web以外の無人店舗やお電話で申込むと、お借入額全額30日間無利息またはお借入額5万円まで180日間無利息のどちらかになります。
※60日間無利息(Webでのお申込み限定)、180日間無利息それぞれ契約額1~200万円まで。
※30日間無利息、60日間無利息(Webでのお申込み限定)、180日間無利息それぞれの併用はできません。
※無利息開始日は初回契約日の翌日からとなります。
※無利息期間経過後は通常金利適用。

レイクの商品概要(貸付条件・利息について)
【融資額】1万円~500万円【貸付利率(実質年率)】4.5%~18.0%※貸付利率は契約額および利用残高に応じて異なります。【利用対象】満20歳~70歳(国内居住の方、日本の永住権を取得されている方)【遅延損害金(年率)】20.0%【返済方式】残高スライドリボルビング方式・元利定額リボルビング方式【返済期間・回数】最長5年・最大60回※融資枠の範囲内での追加借入や繰上返済により、返済期間・回数は借入れ及び返済計画に応じて変動します。【必要書類】運転免許証等※収入証明(契約額に応じて新生フィナンシャルが必要とする場合)【担保・保証人】不要【商号・名称】新生フィナンシャル株式会社【貸金業登録番号】関東財務局長(10) 第01024号 日本貸金業協会会員第000003号

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