カードローン

銀行カードローンの審査の流れ|通りやすい人の特徴とは

一般的に銀行のカードローンは消費者金融に比べて審査が厳しいと言われています。
様々な情報から考えても、確かに事実のようですが、近年ではアルバイトやフリーターでも利用できる銀行カードローンも増えています。

明らかに現在ブラックリストに載っているという状態でもない限り、ポイントを抑えておけば充分に審査に通る可能性があります。

FP監修者
森本 陽子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)CFP認定者。自身の経験や知識を活かし、複雑なお金の仕組みや知識をわかりやすく解説しておりツイッターでの有益な呟きにも注目。

銀行のカードローンの審査は本当に厳しいのか?

警視庁のデータベースへの照会がある

2017年、銀行カードローンの審査が厳格化される報道されました。
翌年から原則として銀行カードローンの即日融資が停止されています。銀行のカードローンの貸出残高は毎年増加の傾向があり、審査基準を見直すべきとも指摘されています。

注目される傾向として、銀行にカードローンを申し込むと、審査のときに警視庁のデータベースに照会を行うようになったことが挙げられます。

報道では「貸出残高急増の銀行カードローン、審査の厳格化」という点だけが強調されていましたが、これは一般の消費者からの申し込みを厳しくしたわけではありません。
この「厳格化」の目的は反社会的勢力への融資を阻止するというものです。

従来の審査でも反社会的勢力を排除する手順がありましたが、申込者のデータを警視庁のデータベースで確認することによって、より強化するというのが本来的な目的です。結果的に即日での融資が困難になる弊害が生じました。

独自の審査体制を構築している

注目したいのは、2017年頃から銀行は審査体制の構築に関して疑問視されていたという点です。

個人消費者向けの融資、つまりカードローンは元は消費者金融が請け負ってきました。
銀行は後から参入した格好です。

消費者金融業者は貸金業法が改正されたことによって、資金繰りに難渋した過去があり、そのときに多くの業者が銀行の傘下に入っています。

銀行とすると、個人向け貸付のノウハウを入手できるというメリットがありました。
そのため、銀行カードローンは保証会社である業者に審査を丸投げしていたという経緯があります。

消費者金融業者が問題視されたのは、借りすぎ・貸しすぎによる自己破産者が増加したことにあります。
次は銀行がカードローンを発行するようになって、銀行カードローンによる自己破産者が増加するようになりました。

銀行も審査体制を強化して、保証会社が実施している審査を監視したほうが良いとされ、結果的に各銀行が対応を見直しています。

上限金利が低いローンは審査が厳しい

そもそも、金融業界の基本として「金利が低いほど審査は厳しくなる」ものです。
金利は貸す側にとってはリスクヘッジです。
もし借りた人が返済不能になっても、元から高い金利で貸していればその分だけ未回収分を減らすことができます。

貸す側としては、相手が信頼できるほど金利を低くして貸出額を多くし、より利益を生む方向になります。
逆に、信頼が足らない相手ほど、金利を高くして貸し倒れのリスクに備えます。

住宅ローンの金利が低いのは、もしローンを返済できなくても「住宅」という価値のあるものを担保としているからです。
マイカーローンでも「車」という現物があるので同じことです。
返済できなければ現金化できる「担保」があるので、金利は低くなります。

カードローンには担保も保証人も不要です。
そのため、本人の返済能力だけが貸し手と借り手をつなぐものとなります。

信頼関係としては、住宅ローンやマイカーローンよりも薄いものとなります。
そのため、金利を高く設定して貸し倒れに備えるのです。

このような背景から、金利の低いローン商品ほど、申込者に対するチェックも厳しくなります。
銀行カードローンは消費者金融業者に比較して上限金利が低く設定されているので、審査のチェックが細かくなるのは無理もないと言えるでしょう。

審査通過の最低条件とは

一般的には、銀行カードローンは消費者金融業者に比べて契約に手間がかかりますし、審査が厳し目です。

ただ、アルバイトやパートで働いている人でも申し込める銀行カードローンも増えています。
明らかにブラックリスト入りしているという状態でもない限り、最低条件を満たしていれば充分に契約できるチャンスはあります。

銀行だけでなく、金融機関が何を基準にして審査しているかという情報は外に漏れてくることはありません。
多くのユーザーの意見やアンケートなどの結果から推測できるに過ぎません。

とはいえ、おおよそ以下の基準を満たしていれば、銀行カードローンの審査には通過できると考えられています。

・各銀行のカードローンの申込条件を満たしている。

・申込条件で重要なのは年齢制限と安定収入。

・以下の2つのいずれかを満たしている

1.正社員である。

2.正社員でなくても目安として年収200万円以上がある。

・いわゆるブラックリスト入りしている状態ではない。

・年収の2分の1を超えるような債務を抱えていない。

消費者金融業者のなかには、年収100万円未満での審査通過という事例もありますし、ブラックリスト入りしている人でも利用できる正規業者もあります。
ただ、銀行の場合にはそれよりは厳しくなります。

銀行カードローンの審査の流れ

審査から契約まで

一般的な銀行のカードローンの契約までの流れは以下のようになります。

1.インターネットなどから申し込みする。

2.機械による仮審査を受ける。

3.メールなどの案内に従って必要書類を提出する。

4.本審査が実施される。このタイミングで在籍確認が行われる。

5.メールや電話などで審査の結果が通知される。

6.ネットや窓口などで契約の手続きをする。

7.ローンカードが郵送される。

銀行によって若干の違いがあり、たとえば仮審査なしでいきなり本審査をするというところもあります。
とはいっても「申し込み→審査→書類提出→契約」という流れはどの銀行でも同じです。

一般的な銀行カードローンの場合、申し込みから借入までの必要日数は「1週間から2週間」です。
申し込み当日中に借入できる消費者金融業者に比較すると、かなり時間がかかると言っていいでしょう。

例外的に、三井住友銀行なら最短1営業日で融資、三菱UFJ銀行バンクイックなら運転免許証があれば最短1営業日で融資を受けることができます。

インターネット申し込みがおすすめ

現在の銀行カードローンの多くが、公式ホームページを通してインターネットで申し込みができるようになっています。
少なくとも、申し込みの意思表示はほとんど手間をかけることなく、済ませることができます。

送信するのは、氏名・生年月日・住所などの個人情報や勤務先・勤続年数などの勤務情報、他社での借入状況などです。
必要事項を入力した後は、申込者のアドレスに申し込み完了を知らせる自動返信メールが届きます。
その後は銀行次第ですが、仮審査または本審査の手続きや携帯電話への連絡を待つという形になります。

ごく一部の銀行では「申し込みはネット対応しているが、契約には来店が必須」というところもあります。

また、インターネットでの申し込みそのものが未対応の銀行もあります。
主に地方銀行に多いパターンですが、こういったカードローンでは申し込みそのものに時間がかかるため注意しましょう。

ネットで契約できるタイプの銀行カードローンの場合には、必要書類の提出もネットでできます。
通常はスマートフォンなどで書類を撮影してアップロードするという形になります。

必要書類は銀行によって異なりますが、多くの場合は「運転免許証などの本人確認書類」があれば完結します。

在籍確認は必ずある

銀行カードローンの審査で気になるのが「在籍確認」です。

これは原則的には「銀行または審査をする保証会社が申込者の職場に電話を掛けて、申告した通りの場所に勤めていることを確認する」工程です。

目的としては、成りすましや虚偽申告の防止で、そこで確実に働いている実態があることを確認することによって、労働による収入を得ているという返済能力を確かめます。

銀行の場合には、在籍確認では銀行名を名乗るケースがあります。
「〇〇銀行の××と申しますが、○○様(申込者)はいらしゃいますでしょうか」という具合です。

三菱UFJ銀行や三井住友銀行などの大手では、こういった連絡の仕方を採ることが多くあります。

また、個人名を名乗って申込者を呼び出してもらう、というやり方を採る銀行もあります。

どちらのパターンでも「カードローンの審査の在籍確認です」などといった用件を第三者に伝えることはありません。
また、本人がその場にいなくても、電話に出た人が「ただいま席を外しております」「本日はお休みを取らせていただいております」などと返答すれと在籍確認が取れたことになります。

契約が来店必須の銀行もある

在籍確認が済んで、すべての審査の過程が完了したら契約手続きに入ります。
銀行によっては「本申し込み」と呼ぶこともありますが、同じことを意味しています。

ただし、契約の方法は銀行によってまちまちです。

大手を始めとしてインターネット契約が浸透していますが、なかにはいまだに来店契約や郵送契約になっているカードローンも多くあります。

消費者金融業者のように自動契約機を持っているわけでもない銀行は多いため、どうしてもカード発行には窓口に行くか、郵送で受け取るしか方法がないということは多く発生します。

地方銀行が発行するカードローンは金利面で有利ものが多く、狙い目と言えますが、契約で来店必須というものが少なくありません。

金利などの条件が良いところほど、来店必須というのは良くある話です。
銀行は通常、平日の午後3時までしか窓口を開けていません。

そういった点から考えても手間はかかります。手間と時間と引き換えに金利の低いカードローンを使えると考えましょう。

借入方法はATM出金が基本

消費者金融業者のなかには、申し込みから契約、借入・返済まですべてスマホ1台で済ませられるローンもありますが、銀行のカードローンはこの点では大きく立ち遅れています。
徐々に利便性も重視する姿勢を見せ始めていますが、基本的には銀行のカードローンでは「ローン専用カード」が発行されます。

ローンカードは届き次第、ATMなどを使って自由に借入ができるようになります。
多くの銀行でローンカードとキャッシュカードの利用ATMは共通です。

いつもキャッシュカードを使っているのと同じATMを使って、必要なお金を引き出せます。
ATMの操作方法でも大きく変わることはありません。

手数料についても、キャッシュカードと共通であることが多く、手数料がかかるコンビニATMよりは、その銀行が設置しているATMを使いたいところです。

コンビニATMは、一定の条件を満たしているときに銀行のキャッシュカードやローンカードの利用で手数料を無料にしていましたが、近年ではこの条件が厳しくなりがりです。情報には注意しましょう。

こういう人は銀行カードローンの審査に通りやすい

社会的に信用されている職業

銀行のカードローンの審査に通るために最も重要なのは、安定した収入があることです。

銀行が審査で重視しているのは「この人はカードローンを使ってお金を貸したら、きちんと返してくれるか」という点です。
そのため、銀行では安定した収入の確保を返済の財源として申込者に求めてきます。

安定収入というのは、毎月1回のタイミングで労働による収入が継続的・安定的に入ってくる状態を言います。
隔月で入ってくるとか、入金が不定期、歩合給が収入の大半であるといった状態では「安定している」とはみなされません。

安定収入であることを示すのに最も都合が良いのは「正規雇用」の人です。
正規で雇用されているということは、社会的に信用があることを示します。勤めている会社は社員数が多い、業績が良い、知名度があるといった場合にはさらにプラスに評価されます。

この他にも、医師や弁護士、公認会計士といった職業の人も社会的信用が高く、一定以上の評価を受けます。

信用情報に問題がないこと

たとえ社会的信用があまり高くない職業に就いているからといって、銀行のカードローンの審査に通らないわけではありません。
収入は毎月1回必ず給与・報酬の形で入っていることが重要です。

銀行の審査で最も重要とされているのは「信用情報」です。

信用情報とは、その人の過去から現在に至るまでの各種金融商品の申し込みや利用履歴のことで、この信用情報の履歴に傷がついているとカードローンの審査に通りにくくなります。

たとえば以下のような場合には、信用情報としてネガティブと言っていいでしょう。

・過去のローンやクレジットカードの返済で何度も返済遅延を起こしている。

・現時点で返済が止まっていて長期に延滞している債権がある。

・クレジットカードの返済や利用状況が悪く信販会社から強制解約されてしまったことがある。

逆に、過去のローンやクレジットカードの返済で遅れることなく支払いをしており、完済したことがあるとき、評価は高くなります。キャッシングを使っていたが、それを完済して解約までしていると高評価となります。

債務の件数が少ない

銀行のカードローンの審査に通るためには、他社からの債務を一定の範囲内に収めておく必要があります。
他社債務とは、たとえば消費者金融業者からの借入やクレジットカードの借入残高、キャッシング枠の借入などです。

法律上は銀行は「総量規制」という規制には無関係です。
これは年収の3分の1以上の貸付をしてはならないとされる法律ですが、貸金業法に規定されているもので、銀行法が適用される銀行には関係がありません。

ところが、近年では銀行のカードローンの借りすぎによる自己破産者が増えていることが指摘されており、銀行側も自主規制として総量規制を取り入れています。

そのため、他社からの借入残高は、年収の3分の1以下に留めておくことが望ましいでしょう。
申し込み時点で総量規制を超えた借入額があるときには審査通過は困難です。

また、債務の件数も少ないほど良いとされています。
できれば2社以内が望ましいと言えます。

たとえば、すでにクレジットカードのショッピング枠で借入があり、消費者金融業者の1社から借入があるとき、それ以上の債務件数があると銀行の審査通過は困難です。

借入件数が3社以上あると銀行からは「多重債務者」と認定されてしまう可能性もあります。

自営業者は書類を準備

銀行のカードローンの審査では、個人属性としては正規雇用の社員が最も有利です。
公務員も安定性があるとみなされます。

次いで、契約社員や派遣社員などが審査には通りやすくなっています。

最も審査に通りにくいのは、収入が不安定になりがちな自営業者です。
個人事業主など商売に関わる自営業は個人所得が不安定な人が多く、銀行のカードローンを最も借りにくい業種のひとつです。

ただ、すべての自営業者の収入が不安定とも限りません。
一定の業歴があり、優良な取引先があれば売上や利益も一定水準を確保でき、結果的に個人所得も安定します。

注意したいのは、自営業者は一般的には評価は低く見積もられてしまうため、銀行のカードローンに申し込む希望限度額が低めでも、審査で所得確認の書類の提出を求められるケースが多いことは知っておきましょう。

申し込みの際には早めに準備しておき、いつでも提出できるようにしておきましょう。

派遣社員は在籍確認に注意

派遣社員や契約社員が銀行のカードローンの審査を受けるときには、在籍確認に注意しましょう。
こういった働き方は非正規雇用ですので、勤務先での存在感が薄いことが多くあります。

正社員の人たちも契約社員や派遣社員と同じ職場で働いていても、いざ名前を聞かれたときに「そんな人がウチの職場にいたっけ」となってしまうことがあります。

そのため、契約社員や派遣社員が銀行のカードローンに申し込んだときに、審査の担当者から職場に在籍確認があるときに、電話を受けた人が「そういう人はいません」と答えてしまう可能性も充分にあります。
それでは在籍確認が取れず、審査が進みません。

契約社員や派遣社員の人は、カードローンの申し込みではいったん審査担当者に事情を話して相談してみるのも良いでしょう。

銀行はあらゆるケースに対応してきた実績があり、たとえば申込者が必ず職場にいる時間帯に連絡をくれたり、派遣社員なら派遣元に在籍確認をしてくれたりといった配慮をしてもらえます。

そのような注意深いところを持っていることは「お金を借りるというのがどういうことが知っている人」とみなされます。

審査に通りにくいパターン

資金使途が明快でない

銀行のカードローンの審査に通りにくいケースとして、審査担当者に資金使途が怪しいと思われるというものがあります。カードローンですので、資金使途は自由というのが基本ですが、あくまで表向きです。
個人の資金として本当に何にでも使って良いとは限りません。

担当者から「お金は主に何にお使いですか?」と訊かれて、良く考えもせずに「他の借金の返済に使う」「ギャンブルに使う」などと返事をすると、審査落ちにつながることがあります。
実際にはギャンブルに使うお金であっても「生活費の補填です」「一時的な出費です」などと前向きな資金として申し出たほうがいいでしょう。

短期バイト

銀行のカードローンも「安定した収入」さえあれば、アルバイトで生計を立てている人でも借りることができます。

ここで注意したいのは、単発・短期のバイトでは審査には通らないということです。
今はネットで倉庫業務や建築関連の「日払い」バイトが多くあるため、それで充分に生活できます。
ただ、決まった場所に毎日通勤するというスタイルで働いていない場合には、銀行のカードローンの審査には通りません。少なくとも週に3日程度は、同じ職場に通勤している必要があります。

保証会社の保証が受けられない

銀行のカードローンの審査は銀行と保証会社が行います。
どの保証会社の審査も通らない人は当然、銀行のカードローンの審査も通りません。

保証会社の審査が通らない理由は様々にありますが、たとえばその保証会社が審査をしている他のローンで返済の遅延が過去にあったときには、審査に通りにくい状態になっていることがあります。

他の保証会社が審査するローンに申し込みましょう。

総量規制に抵触している

銀行のカードローンは総量規制は適用されません。
法律のうえでは、年収の3分の1を超える額でも借りることができますが、現在は金融庁からの指導もあり、銀行のほうが自主規制として総量規制を遵守しています。

一部の銀行では、総量規制を超えた額でも借りることができますが、あくまでレアケースです。

消費者金融からの借入が多い

消費者金融業者からの借入額・借入件数が多い人も、銀行のカードローンの審査に通りにくい状態になっています。
できれば件数を減らしてから申し込みましょう。

もしどこかの業者の借入残高が低く、完済できるような状態であるなら、まずは完済して解約までしてから申し込みましょう。

銀行カードローンの審査の流れ まとめ

銀行のカードローンは、消費者金融業者よりも審査が厳しい傾向があります。

とはいえ、安定した収入があり、金融履歴のキレイな人であれば審査に通過できる可能性は充分にあります。

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