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CFP独学【タックス編】2日間の勉強方法

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私は元々FP2級とAFPを取得しているのですが、もう一段レベルアップしたいと思い2019年11月にCFP3科目を受験して合格しました。ライフ、リスク、タックス3科目の中でタックスが1番高得点を取ることができたのですが、勉強期間は2日間でした。

元々税務の知識はあったものの、どうしても勉強時間が確保できない中で自分なりに色々と試行錯誤しました。

私がどのようにタックスの勉強に取り組んだのか、かかった費用や時間なども合わせて合格のポイントを詳しくご紹介します。

著者
森本 陽子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)・CFP認定者・ 貸金業取扱主任者。自身の経験や知識を活かし、複雑なお金の仕組みや知識をわかりやすく解説しておりツイッターでの有益な呟きにも注目。

CFPタックス合格にかかった費用

約1万円(1科目につき)受験料で5000円、テキスト代(FPKオリジナル精選過去問題集)で4000円。他の参考書を購入したり交通費やら加えると1万円超えになります。

CFPを受験するのに1科目で約1万円かかるので全6科目取ると受験するだけで6万円程度かかる計算になります。6科目合格後はこれとは別に年会費等の資格維持費がかかります。

CFPタックスで使ったテキストや参考書

使用したのはこちらの過去問集1冊のみです。

  • 「CFP受験対策FPKオリジナル精選過去問題集」

FPK研修センター株式会社

定価3,545円(税抜)

科目別の過去問題集で、内容は現法制度に改訂編纂されたものです。約5~6回分の試験のボリュームが1冊に収録されています。

解説を読んでも理解できないとこだけネット検索

過去問集の解説で理解できない部分は参考書があると便利かもしれませんが、私は参考書は使わずネット検索で調べて勉強していました。

タックス以外はど素人の私ですが、CFPの他の合格科目もこの過去問集1冊しか使いませんでした。基本的に過去問題集のみで合格可能です。

CFPタックスにかけた勉強時間

タックスは試験前2日間、1日約12時間近く勉強しました。正確には2日間プラス試験当日の早朝も数時間勉強していたのでトータル25時間ほどだと思います。本来は1週間ぐらい時間を取るはずだったのですが他の科目に手間取ってタックスが後回しになってしまいました。

朝や夕方は子どものお世話があるのでそれ以外の時間は細切れでも使い、夕ごはんの時も子どもたちの隣で勉強しました。

さすがにこの時間で過去問1冊約300問を一周するのは無理だったので、自分の理解度別に問題を分けて解けそうな問題はスル―、解けない勉強に集中、理解に時間がかかりそうな部分は捨てました。

CFPタックスの勉強の手順

①過去問を一通りこなす

CFPを勉強する時、私はどの科目でもいきなり過去問を解くようにしています。使うのはおなじみFPKオリジナル精選過去問題集です。参考書を読んだりまとめたりが苦手なのでいきなりアウトプットする方が私には合ってます。

前職の職業柄、所得税だけは自信があったのですがいざ解いてみるとCFPタックスは問題の出し方がかなり独特。「この知識は実務で全く必要ないのに」とひとり突っ込みながら進めました。

最悪タックスはノー勉で挑もうと思っていたのですが、やはり過去問を見ておいてよかったです。実務とは全く違った形式で解答する必要があります。

②法人税は簡単な部分にフォーカス

元国税専門官とは言え法人税は素人に近いため、全体の⅓ぐらいを占める法人税がほとんど分かりませんでした。最低でも6~7割の正答率がないと不合格になってしまうので、簡単な部分に絞って覚えることにしました。

具体的には接待交際費や計算、申請書など簡単なところはマスターして、他の小難しい問題は捨てました。

③覚えられなかった弱点をまとめる

私は法人税以外に譲渡所得もテリトリー外なので、覚えることがけっこう多くてノートにある程度まとめておきました。ノート数ページに自分の弱点をまとめ、覚える箇所は極力少なくして集中暗記しました。

④試験前1時間の集中勉強

試験当日は科目ごとの試験の合間に1時間の休憩があるので、直前の見直しにちょうどいいタイミングです。自分でまとめた弱点ノートを試験開始5分まで眺めて覚えました。これはとっても効果的で実際に点数アップにつながったのでぜひ実践してみてほしいです。

CFPタックス試験本番の様子

CFP試験の科目ごとの制限時間は2時間で50問解きます。タックスは計算問題が多くスピーディーに解いていかないと時間オーバーになります。私のいつものパターンですが、計算問題で答えが出なくてかなり時間を取られてしまいました。

時間通りに終わらせるためにはやはり集中力が何より大事です。

睡眠時間確保で集中力を保つ

6科目同時受験の場合は1日3科目、6時間も集中しなければならないので特に睡眠不足には注意した方がいいと思います。最後の科目になると疲れて集中力が途切れがちです。

しかも2週連続で受験するのですごい疲労感に襲われます。試験前は体力を温存して集中力を高めておきましょう。

CFPタックス合格のためのポイント

CFPの試験でどの科目でも感じたのは過去問がそのまま形を変えて出題されるということです。当たり前なんですがやはり過去問をどれだけマスターするかで合格が決まるんだと確信しています。

基本的にはFPKオリジナル精選過去問題集(最新版)を1冊全問マスターすれば確実に合格できると感じています。

今回タックスについては全問マスターできなかったものの、元からの知識が手伝って合格に至りました。他の合格科目については過去問題集全問マスターした上で受験し、合格しています。

CFPタックスの合格発表

試験翌日はネットの解答速報を見ながら自分で答え合わせをします。1番得意なはずの所得税の計算問題(かなり時間かかった)を間違えたのは痛恨でしたが、50問中40点の快挙。例年33点ぐらいから合格圏内なので余裕でした。

翌日の自己採点で大体合否が分かりますが、約1ヶ月後には協会のマイページやハガキでも合否のお知らせが届きます。

CFPタックスに合格してよかったこと

私はまだ3科目残っているのですが、CFP合格者に聞くと仕事の幅が広がったりセミナーの依頼がきたりなど資格が役立っているようです。資格を活かすかどうかはその人次第ですが、実際に活躍するファイナンシャルプランナーの先輩方の話はとても参考になります。

資格の活かし方が分からない人は、日本FP協会会員向けセミナーやSGに参加するとたくさんの先輩に出会えてリアルな情報を得られるのでおすすめです。それ以外にもFacebookのFPグループに参加して積極的に質問すると親切に色々教えてもらえます。

もっとこうすればよかった点

それまで勉強しなかった自分が悪いのですが、時間がない中での勉強は苦しかったので勉強のスケジュールを早めに立てておけばよかったと思いました。3科目同時受験の場合は最低でも2か月確保すると少し余裕が出ると思います。

急な予定が入ったり、家のことなどもあって大人の資格取得は勉強だけに集中できないのが辛いところです。自分のスケジュールを見ながらある程度学習計画を立ててから勉強することをおすすめします。

まとめ

CFPタックスは税務経験ありの私でもなかなか面倒で難しい科目だと感じました。そのためしっかり過去問と向き合うことが大切です。CFPは過去問の勉強さえすれば必ず合格できる資格です。

自分なりの細かい勉強方法はありますが、結局CFPは過去問を解けるようになれば受かるし、過去問の理解を曖昧にしておくと落ちます。そのことを忘れずに勉強すると合格が見えてくると思います。

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