消費者金融でお金を借りるときには必要な書類があります。基本的には「本人確認書類のみで借りられる」ので、申し込みの準備が少なくて済むのは大手消費者金融の特徴です。
ここでは大手消費者金融でお金を借りる際の、必要書類について詳しく解説していきます。
消費者金融でお金を借りる時の必要書類
①50万円以内の借入なら必要書類は「本人確認書類のみ」
借入金額が50万円以内であれば、消費者金融に申し込みをするときに必要な書類は本人確認書類のみとなっています。
【どうして本人確認書類が必要なの?】
消費者金融などの貸金業者では「犯罪収益移転防止法」と「貸金業法」によって以下5つの項目を確認することが義務付けられています。
- 住所
- 氏名
- 生年月日
- 職業
- 取引を行う目的
本人確認書類として認められているのは、「運転免許証」です。
運転免許証の交付を受けていない時には、保険証かパスポートとなりますが各消費者金融によって運転免許証以外の本人確認書類は認められているものとそうではないものがあるため確認が必要です。

本人確認書類は原則顔写真付きとなっています。申し込み時の準備が少なくて済むことからも消費者金融は気軽なキャッシングとして人気があります。
②50万円超、他社と合算して100万円超のお金を借りるときには「収入証明書類が必要」となる
消費者金融で借り入れをするときには、総量規制に従って収入証明書類を提出しなければならないラインが決められています。
総量規制では一定の借り入れ金額に達した場合には、収入証明書類の提出を必要としています。
- 1社からの借り入れ金額、借入希望額が50万円を超える場合
- 貸金業全体からの借り入れ金額が100万円を超える場合
プロミスの必要書類
プロミスでは申し込み方法によって本人確認書類が異なります。
申し込み方法 | 本人確認書類 | 運転免許証を持っていない場合 |
---|---|---|
WEB契約 | 運転免許証 | パスポート または 健康保険証+1点(住民票など) |
自動契約機 |
【本人確認書類の住所が違う場合】
本人確認書類の住所と現住所が違う場合以下のいずれかの書類(発行日から6ヶ月以内のもの)が必要です。
- 国税または地方税の領収書、もしくは納税証明書
- 社会保険料の領収書
- 公共料金の領収書(電力会社、水道局、ガス会社、NHK発行のもの)
- 住民票の写しまたは住民票の記載事項証明書
プロミスの収入証明書類
以下のいずれか1点
- 源泉徴収票(最新のもの)
- 確定申告書(最新のもの)
- 給与明細書(直近2ヶ月+1年分の賞与明細書)

アコムの必要書類
本人確認書類 | 運転免許証を持っていない場合 | |
---|---|---|
運転免許証 | 個人番号カードや健康保険証等 |
【本人確認書類の住所が違う場合】
本人確認書類の住所と現住所が違う場合以下のいずれかの書類(発行日から6ヶ月以内のもの)が必要です。
- 住民票
- 公共料金の領収書(電気、ガス、水道、固定電話、NHKのいずれか1つ)※・携帯電話の領収書は不可
- 納税証明書
アコムの収入証明書類
以下のいずれか1点
- 源泉徴収票(最新年度分)
- 給与明細書(直近1か月分)
- 市民税、県民税額決定通知書(最新年度のもの)
- 所得証明書(最新年度のもの)

SMBCモビットの必要書類
SMBCモビットは借入額にかかわらず申し込み時の必要書類に収入証明書類もあります。
本人確認書類 | 運転免許証を持っていない場合 |
---|---|
運転免許証 | 健康保険証かパスポート |
【収入証明書類としていずれか1点】
- 源泉徴収票の写し
- 税額通知書の写し
- 所得証明書の写し
- 確定申告書の写し
- 給与明細書の写し

レイクの必要書類
本人確認書類 | 運転免許証を持っていない場合 |
---|---|
運転免許証 | 健康保険証、パスポート、マイナンバーカード |
※自動契約機で健康保険証を用意する場合には公共料金の領収書(都市ガス・電気・水道・固定電話(NTT・NHK)、住民票の写し、印鑑登録証明書いずれか1点
レイクの収入証明書類
以下のいずれか1点
- 源泉徴収票(直近分)
- 住民税決定通知書、納税通知書(直近分)
- 所得(課税)証明書(直近分)

アイフルの必要書類
本人確認書類 | 運転免許証を持っていない場合 |
---|---|
運転免許証 | パスポート、住民基本台帳カード、特別永住者証明書、在留カード、公的証明書類、個人番号カード |
【本人確認書類の住所が違う場合】
以下のいずれか原本1点が必要です。
- 現住所が記載されている本人確認書類
健康保険証、パスポート、年金手帳、母子健康手帳 等 - 公共料金領収書(直近2回分までのもので領収印があるもの)
電気、ガス、水道、固定電話、NHK - 官公庁発行書類で氏名、住居、生年月日の記載がある書類(発行日より6か月以内のもの)
住民票、納税証明書、印鑑登録証明書 等
【顔写真付きの本人確認書類がない場合】
- 以下のAから2点
- 以下のAから1点とBもしくは「本人確認書類の住所が違う場合の必要書類」から1点
- Bから1点とアイフルからの簡易書留送付
A 健康保険証、年金手帳、母子健康手帳
B 戸籍謄本(抄本)、住民票、住民票記載事項証明書
アイフルの収入証明書類
以下のいずれか1点
- 源泉徴収票
- 住民税決定通知書
- 確定申告書
- 所得証明書
- 給与明細書(直近2か月分)

金額にかかわらず収入証明書類が必要になるケースとは?
ほとんどの大手消費者金融で収入証明書類提出についてはこのように記載されています。
- 借入希望額が50万円超のとき
- 他社との合算で100万円超の時
- そのほか審査によって収入証明書類の提出が必要とみなされたとき
審査によって必要とみなされるとはどのようなケースなのでしょうか。
他社借入が多い場合に収入証明書類が必要になる可能性がある
他社借入が多いと、収入を確認しなければ融資を受けられないケースが非常に多くあります。というのも、他社への返済が多いと融資をしても返済が行われない危険があるからです。
収入証明書類で実際の収入を確認し、返済額の確保ができると判断されなくてはなりません。
返済が滞った履歴がある場合に収入証明書類が必要になる可能性がある
個人信用情報機関に記録されているのは、60日以上の返済が遅れたなど長期の場合です。
しかし過去に借りたことのある消費者金融であれば自社情報として返済の記録を保有しています。
例えばアイフルで過去に借り入れをして返済が数日遅れることが何度もあった、となればその情報は保有されており今回の審査にも重要な項目としてピックアップされます。
過去の収入と現在の収入を確認し、返済が遅れずに済むかどうかのチェックが必要になるようです。

まとめ
大手消費者金融からお金を借りるには、必要な書類はそれほど多くはありません。基本的には本人確認書類として運転免許証があれば審査を受けられます。
希望額50万円超、もしくは他社との借り入れの合算で100万円超の場合には収入証明書類も必要ですが、用意しにくい書類ではありません。
必要書類を用意しスムーズに申し込みができるように準備をしておくとよいでしょう。