コストコは世界に9000万人以上の会員が登録している世界最大の会員制小売業者です。
「大容量・まとめ買い・格安」を強みとするアメリカ型の大型店舗を各地に構えています。
1回の買い物で数万円単位になることが多く、そういったときに現金払いするのも面倒ですし、クレジットカードを使うことが多くなります。
そこで投入されたのがコストコ専用のクレジットカード「コストコグローバルカード」です。
運営者が見たコストコグローバルカード
コストコは倉庫型の「大容量販売」を専門とする小売業者として知られています。アメリカ発祥の「メンバーシップ制ウェアハウス・クラブ」です。会員にならないと使うことはできません。
店舗は郊外にあり、自家用車がなければ買い物に行くことすらできません。そもそも、少量での販売はないので、車に商品を詰め込んで運ぶという方法での利用になります。そのため、利用するのは「家族持ち・自家用車あり」という人に限られます。
とはいえ、すべての商品が格安で、家族の食費や雑貨などにお金がかかる「子育て世代」にとっては非常に利用価値の高いお店です。
また、コストコには独特のルールがあります。支払いでは「コストコ専用カードかアメックスしか使えない」という支払い上のルールが存在しました。これはいかにも「アメリカ型」と言えます。
近年は「Mastecardならどこの会社でも使える」ようになっていますので、たとえばセゾンインターナショナルカードなどが使えます。
コストコグローバルカードは「コストコ専用カード」として、コストコのユーザーにはおすすめできるカードです。
ただし、コストコを良く利用する人以外には、ほとんど利用価値はありません。
コストコを利用するなら「おすすめ」ですが、コストコを使わない人には「何の意味もない」という極端なカードと言えます。
コストコで利用できるカードの中でも、特におすすめなのが以下のカードとなります。
三井住友カード(NL) | イオンカード | dカード | セゾンカードインターナショナル | 楽天カード | |
---|---|---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
還元率 | 0.5%~5% | 0.5%~1% | 1%~4% | 0.5% | 1%~3% |
ポイント種類 | vポイント | ときめきポイント | dポイント | 永久不滅ポイント | 楽天ポイント |
追加カード | ETCカード 家族カード |
ETCカード 家族カード |
ETCカード 家族カード |
ETCカード 家族カード |
ETCカード 家族カード |
年齢 | 満18歳以上 | 満18歳以上 | 満18歳以上 | 満18歳以上 | 満18歳以上 |
備考 | 大手コンビニ3社とマクドナルドで利用すると5%ポイント還元 | イオンでの買い物がメインならおすすめ | dポイントはドコモの携帯料金に充てられる | ネットショッピングでのポイントがお得 | 大手デパートやドラッグストアでポイントを貯められる |
これらのクレジットカードは、コストコで利用する際のポイント還元率が低くなってしまうものの、別のお店でも利用できるクレジットカードであるため、普段使いとしては非常におすすめです。
コストコグローバルカード最新ニュース
①導入された理由
コストコでの買い物は「大量・一気買い・まとめ買い」になる傾向があります。1回行くだけで支払いは数万円という人がほとんどでしょう。
そのような買い物でいちいち現金払いするのは面倒です。コストコはコストカットによって成り立っている小売業者であるため、スーパーマーケットにあるような「ポイントプログラム」も存在しません。
そのため、支払いはクレジットカードにしたいところでしょう。
ところが、つい最近までコストコで使えるクレジットカードは「コストコオリコマスターカード」かアメックスしか使えませんでした。この点もアメリカ的と言えます。近年ではMastecardであればどの会社のものでも使えます。
かつて使われていた「コストコオリコマスターカード」は新規受け付けを停止しており、今は「コストコグローバルカード」しか受付していません。従来カードも使っていると必ず「コストコグローバルカード」への切り替えを勧められます。
カードの仕様も若干変更されていますが、「オリコ発行であること」「Mastecardブランドであること」の2点は変わりません。
コストコを頻繁に利用する人向けのカードに特化しており、「リワード」というポイントプログラムが提供されています。元から安いコストコで「ポイントが使える」という制度を導入したのが、コストコグローバルカードです。
②キャンペーンに積極的
コストコグローバルカードには「ポイントプログラム」もありますし、実質上は年会費無料で利用できます。
さらに海外旅行傷害保険も付帯するというクレジットカードですが、ポイントプログラムがあまりお得ではなく、さらにコストコでしか使えないというデメリットがあります。
とはいえ、コストコのユーザーにとってはお得であることには変わりありません。
また、新規入会などでポイントが獲得できるといったキャンペーンは非常に積極的に行っており、会員にはできる限りのサービスを提供しようという姿勢は感じられます。
【新規入会キャンペーン】
1.キャンペーン期間中のエントリーで1000ポイント
キャンペーン期間中にエントリーと登録が完了された月の翌々月中旬に500ポイントが贈呈されます。
- 家族カードの登録:500ポイント
- マイ月リボ登録:500ポイント
2.カードショッピングで最大6000ポイント
コストコ以外の利用金額に応じて最大3000ポイントが贈呈されます。
- 合計3万円以上:1000ポイント
- 合計10万円以上:2000ポイント
- 合計20万円以上:3000ポイント
- 「どこでも合計5万円以上リボ払い」利用:3000ポイント
【オリコ会員向けキャンペーン】
コストコグローバルカードは発行会社はオリコ株式会社ですので、オリコが提供するキャンペーンに参加できます。
- オリコモールを経由して対象ショップで買い物:抽選で1000ポイント贈呈
- QUICPAYの合計利用金額1万円以上:抽選で1万円をキャッシュバック
- 公共料金をカード決済:抽選で1万オリコポイントを贈呈
③みずほ銀行「うれしい特典」が利用可能
コストコグローバルカードは発行会社であるオリコが提供する便利なサービスを受けることができます。
そのため、コストコグローバルカードでもオリコカードのみずほ銀行口座が対象の「うれしい特典」を受けることができます。
コストコグローバルカードの引落口座をみずほ銀行に指定して、カードをショッピングで月に3000円以上利用した人に提供されます。
みずほ銀行「うれしい特典」
- みずほ銀行ATM・イオン銀行ATMの時間外手数料が無料
- イーネットATM(ファミリーマートなど)は利用手数料・時間外手数料が月2回まで無料
- みずほダイレクト利用でみずほ銀行本支店宛振込手数料が無料
条件として「みずほマイレージクラブへの入会」「みずほダイレクトまたはかんたん残高照会の初回登録をしている」ことが必要です。Web上の手続きだけで済ませることができます。
近年ではATMの手数料が上がりつつあり、「無料で使える」範囲が徐々に減りつつあります。そういったなか、ATM時間外手数料無料はありがたいサービスでしょう。
コストコグローバルカードのメリット
①安心のMastecardブランド
コストコグローバルカードの決済ブランドはMastecardのみです。こういった事例は、小売業とカードブランドとの提携カードに良くあるパターンで、ジュンク堂書店が発行するカードや京成グループが発行するオリコカードなどは決済ブランドがMastecardです。
オリコと他社の提携カードはJCBもあればVISAもあります。コストコグローバルカードは全世界のMastecard加盟店で利用することができます。
オリコカードはMastecardの「プリンシパルメンバー」で、Mastecardの国際理事という立場です。
Mastecardは世界中で幅広く利用できるというメリットがあります。ヨーロッパなどで良く見かける「Maestro」や「cirrus」はMastecard加盟店のことで、世界の店舗が加盟しています。
JCBやアメックス、ダイナースクラブカードは海外の一部の国や地域では加盟店がまったくないというケースもあり、結局はサブカードとしてVISAかMastecardを持っていないと不便です。
Mastecardは地球上のあらゆる場所で広範に使えるという圧倒的な決済力を持っています。
②維持費ゼロ
コストコグローバルカードの大きなメリットのひとつが、「維持費がまったくかからない」という点です。
公式サイトには以下のように記載されています。
「クレジットカードの年会費は、初年度無料で年1回以上カードショッピングのご利用があれば、次年度の年会費1250円も無料になります。」
コストコグローバルカードのような店舗との提携カードにはこういった事例は多く、会費を払うことなく店舗を利用してもらいたいというコンセプトが現れています。
家族カードも発行できますし、ETCカードも発行可能ですが、それもすべて年会費はかかりません。
年会費無料のカードでもETCカードは発行手数料がかかるケースは多く、楽のカードやヤフーカードは原則として500円のETCカード年会費が発生します。この点、コストコグローバルカードは優位性があると言っていいでしょう。
入会金や発行手数料、年会費、解約手数料など一切発生することなく、利用可能です。
③高水準の還元率
コストコグローバルカードはコストコの顧客向けのカードです。おおよそ、こういった店舗発行型のカードは自社の店舗でのポイントプログラムが充実しているのが普通で、コストコグローバルカードも「コストコの利用でポイント還元率1.5%」と高還元率を実現しています。
このカードがさらに優位なのは、「コストコ以外の利用でも1.0%のポイント還元がある」という点です。通常、店舗発酵型のカードは自社以外の利用ではこれほど還元率は高くありません。
クレジットカードは還元率1.0%あれば「還元率は高い」と言って良く、その点でコストコグローバルカードは有能です。
還元率1.0%はカードで決済すれば必ず付与されます。世界のあらゆる場所で使えるMastecardブランドですので、クレジットカードが使える店舗ならおおよそ利用可能です。
貯まるポイントは「リワードポイント」と呼ばれますが、これはコストコ各倉庫店やガソリンスタンドで現金と同じように使えます。
- 1リワードポイント=1円
たとえば1ヶ月のカード利用額が「コストコで3万円・食事で2万円・公共料金で2万円・通販で5000円・コンビニで5000円」あれば、月に950ポイント、年間1万1400ポイントが還元されます。このポイントはそのままコストコで1万1400円として使うことが可能です。
④コストコの年会費が自動引落になる
コストコは会員制の倉庫型マーケットで、利用するにあたっては必ず年会費が必要です。
- ゴールドスターメンバー:4840円
- ビジネスメンバー:4235円
- エグゼクティブメンバー:9900円
これらの年会費は、コストコグローバルカードを持っていれば自動引落になります。支払い忘れを防ぐことができて便利と言えます。
- 自動引落日:コストコメンバーシップカードの裏面に記載されている更新月の27日
自動引落にしたくない場合には、更新月の2ヶ月前までに、コストコメンバーシップカウンターに申し出ましょう。
コストコグローバルカードの年会費
①年会費は実質無料
コストコグローバルカードの年会費は以下のような規定となっています。
初年度 | 無料 |
---|---|
2年目以降 | 1375円(年1回の利用で無料) |
年会費無料の対象となる期間 | カード有効期限月の前月から1年間 |
コストコの年会費を「コストコグローバルカードで自動引落」に設定しておくと、支払いにカウントされるので、クリアするのは簡単です。
ただし、使っていれば実質的に無料ですが、使わなくなった場合には通常の年会費がかかります。引っ越しなどの理由でコストコに行かなくなったといった場合にはすぐに解約しましょう。
②ホントにお得か?他のMastecardと比較すると
コストコグローバルカードは「グローバル」という名前が付いているだけあって、世界中のコストコで使えてリワードポイントが貯まります。日本国内のコストコでは1.5%の還元となりますが、海外のコストコでは1%還元となります。
コストコの年会費の自動引落が設定されるので、あまりコストコに通わなかった人もずっと年会費が自動で引落されてしまいます。
また、コストコの会員でなくなった場合にはポイントの利用ができなくなります。付与されるポイントはあくまで「コストコの支払いで利用するもの」だからです。
そのため、「今はコストコを利用しているが、いずれ利用しなくなる可能性がある」という場合には、本当に加入しておくべきなのか検討したほうが良いでしょう。
ここで比較したいのが、「コストコで使えてポイントが貯められる他のMastecardブランドのカード」です。コストコはMastecardブランドのカードであれば決済可能ですので、他のカードでポイントが貯まるカードなら利用する価値は高いからです。
たとえばセゾンカードインターナショナルと比較すると、実はコストコグローバルカードとは違ったメリットが浮かび上がります。
コストコグローバルカード | セゾンカードインターナショナル | |
---|---|---|
年会費 | 年会費1375円
(年1回利用で無料) |
永年無料 |
ETCカード | 無料 | 無料 |
コストコでポイントが貯まるか | 貯まる | 貯まる |
コストコのガソリンスタンド | 利用可能 | 利用可能 |
ポイント有効期限 | 1年間 | 無期限 |
ポイントの利用 | 国内のコストコ | 全国どこでも商品券などに交換可能 |
コストコグローバルカードは「コストコの利用が前提」となるカードです。コストコを利用しない限り、あまり恩恵は受けられません。もし「いずれコストコは利用しなくなる」というなら、セゾンカードインターナショナルなど他のカードと比較検討してみる価値があります。
コストコグローバルカードで発行できる追加カード
①家族カード・ETCカードも年会費無料
家族カード
コストコグローバルカードは家族カードの発行も可能です。「契約者本人と生計をともにする18歳以上の家族」に対して発行できるカードです。
年会費は無料で1名まで申し込み可能です。
家族の利用でもリワードポイントを貯めることができて、家族カードでの利用分を合算のうえ、本人会員のカードにポイントが付与されます。支払口座はひとつにまとめて管理します。
ETCカード
コストコグローバルカードはオリコカードが発行元で、オリコカードではクレジットカード1枚につき発行できるETCカードは1枚となっています。
年会費は無料で、ETCカードでの利用でもリワードポイントが貯まります。
②コストコの会員証との違い
コストコグローバルカードは家族カードも発行可能ですが、これは「会員証」ではありません。
コストコ各倉庫店には、会員証として付与される「コストコメンバーシップカード」の提示で入店できます。グローバル会員も、入店のときには顔写真付きのメンバーシップカードが必須です。コストコグローバルカードで入店できるわけではありません。
忘れた場合には店舗カウンターで当日のみ有効の「仮会員証」の発行をしますが、ここでは身分証明書の提示が必須です。
コストコに行く際には、「コストコグローバルカードと会員証」の2枚が必ず必要となります。
これは家族カードについても同様で、コストコグローバルカードの家族カードだけで入店できるわけではありません。メンバーシップカードの提示が必須です。
コストコ会員は、「メンバーシップ1枚につき同伴者として大人2名」の入場が可能です。家族カードを持っている人でも、メンバーシップカードがないと入場できません。
コストコメンバーシップでは主会員・家族会員でも同伴者の人数制限は同じです。会計時にも会員の確認が行われるので、非会員との別行動はできません。
コストコグローバルカードの発行日数
①申込から約2週間程度で発行
コストコグローバルカードはコストコ会員にしか発行されません。そのため、初めてコストコを利用する人は最寄りのコストコに行って会員登録する必要があります。
申し込みはWebからも可能ですが、店舗で会員カードを受け取る必要があります。
コストコグローバルカードの申込方法は2種類あり、カード受取までの流れが異なります。
【店頭】
- 店頭でコストコ会員になる。
- コストコグローバルカードに申し込みする。
- 審査のうえ発行が決定する。
- 約2週間~3週間で届く。
【Web】
- 店頭でコストコ会員になる。
- 公式サイトの申し込みページでコストコ会員番号を入力して申し込む。
- 審査のうえ発行が決定する。
- 約2週間~3週間で届く。
②即日発行には対応していない
コストコグローバルカードは申し込みすると、発行会社であるオリコ株式会社が審査を行うので、カードが手元に届くまで平均2週間から3週間ほどかかります。
即日発行には対応していません。店舗発行型のクレジットカードには、受付カウンターで即日発行というカードもありますが、コストコグローバルカードはそれほど手軽には発行されません。
即日発行に対応していないので、店頭で申し込みしてもその場で受け取ることはできないというのは、若干のデメリットでしょう。
ネットでも申し込みできますが、カードの受取はどちらにしても郵送のみです。
届くまで時間がかかるので、その間はコストコでの買い物でポイントを貯められないということになります。
③即日発行対応でコストコで使えるカードとは
コストコではMastecardブランドのカードであれば利用可能です。クレジットカードの多くはポイントプログラムがあるので、そのポイントを目当てにコストコグローバルカードではない別のクレジットカードに申し込むという方法もあるでしょう。
セゾンカードインターナショナルなど、発行が早いMastecardはいくつか存在します。
セゾンインターナショナルカード
カードの発行 | 最短5分 |
---|---|
利用まで | デジタルカードなら最短5分で利用可能 |
受け取り方法 | 専用スマホアプリ |
年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.5% |
VIASOカード
カードの発行 | 最短翌日 |
---|---|
利用まで | ネット申し込みで最短翌日に発行 |
受け取り方法 | 郵送 |
年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.5% |
上記2種類ともクレジットカードでは定番のもので、使い勝手も良いカードです。
コストコグローバルカードのポイントプログラムと還元率
①基本は「キャッシュバックリワード」
還元率
コストコグローバルカードのポイントプログラムは「リワードポイント」と呼ばれるポイントが加算されるものです。
コストコ店内の決済で1.5%のリワードポイントが還元されます。
国内のコストコでの利用は「1.5%」、そのほかの決済では「1%」となります。
通信費や公共料金などの固定費もまとめることができ、月5万円の公共料金などをカード決済にすると500リワードが貯まります。
使い方
コストコグローバルカードの決済で貯まる「リワードポイント」は、キャッシュバックとして使います。ポイントは「1リワード=1円」としてコストコでの決済に使えます。1円から支払いに使えるので無駄がありません。
おすすめの使い方は、貯まっているポイントが少なくてもすべて会計で使ってしまうという方法です。
というのもリワードポイントは有効期限が1年と短いため、その場で使ってしまったほうが無駄が出にくいからです。
②リワードの注意点
付与は年1回
コストコグローバルカードで貯まるリワードポイントには大きなデメリットがあります。一般的なクレジットカードであればポイントは毎月付与されますが、コストコグローバルカードは年に1回しか付与されません。1年分、リワードポイントが貯まるまで使えないということになります。
有効期限が短い
リワードポイントの有効期限は、リワードが付与された年の年末までです。リワードポイントは原則として毎年2月に付与されるので、有効期限は11ヶ月しかないということになります。大事に取っておくのではなく、早めに使うことをおすすめします。
リワードはコストコでしか使えない
一般的なクレジットカードならポイントは様々な商品やサービスに交換できます。しかし、コストコグローバルカードのリワードポイントは「コストコでしか利用できない」ものです。また、倉庫店とガスステーションでは利用できますが、オンラインショッピングでは利用できません。
③エグゼクティブカードと併せてポイントアップ
コストコの個人会員には、「ゴールドスター」と「エグゼクティブ」の2種類がありますが、エグゼクティブメンバーシップに入会すると利用金額に対して2.0%のポイントが貯まります。
コストコグローバルカードを持っていると、コストコでの利用分に対して1.5%、コストコ以外での利用分が1.0%としてポイント還元されます。
1.コストコ利用
エグゼクティブメンバー利用分2.0%+コストコグローバルカード利用分1.5%=3.5%
2.コストコ以外の利用
コストコグローバルカード利用分=1.0%
エグゼクティブメンバーは年会費が9900円かかります。この金額と自分のコストコ利用との兼ね合いを良く考えたうえで加入を決めましょう。
コストコは大量買い・一気買いに適したショッピングモールです。大家族であって、毎週のように大量の買い出しが必要という人は、エグゼクティブ会員に加入して多くのポイントを獲得してお得に買物しましょう。
④オリコモール利用でオリコポイントも貯まる
コストコグローバルカードは発行元がオリコ株式会社なので、オリコが提供するサービスを使うことができます。そのなかでもお得なのが「オリコモール」の利用です。
オリコモールは多くの人気ショプが出店しているネット通販サイトで、モールを経由してコストコグローバルカードで決済することで、リワードポイントと最大15%のオリコポイントが貯まります。
コストコの利用ではは貯まりませんが、オリコモールを利用するとオリコポイントを貯めることができ、利用範囲は断然幅広くなります。
- PayPayモール
- Yahoo!ショッピング
- 楽天市場
- ベルメゾン
- ディノス
この他、楽天トラベルやるるぶトラベルなども出店しています。
- コストコグローバルカード利用で1%還元:100リワードポイントを獲得
- オリコモール利用で5%還元:500オリコポイントを獲得
ポイントの二重取りができてお得です。
コストコグローバルカードの電子マネー事情
①電子マネーのチャージでもポイントが付与される
コストコグローバルカードから電子マネーへチャージしてもリワードポイントが付与されます。ただし、楽天Edy、nanaco、オリコプリペイドカードへのチャージではリワードポイントが還元されません。
【チャージ可能な電子マネー】
- 楽天Edy
- nanaco
- モバイルSuica(ポイント還元あり)
- PASMO
- SMART ICOCA
- Mastecardコンタクトレス
- iD
- QUICPAY
コストコの倉庫店では交通系電子マネーは使うことができません。使えるのはコストコが発行する「コストコプリペイドカード」です。チャージは最高10万円で、コストコに設置されているチャージ機からの現金払いのみです。クレジットカードは使えません。
2018年からコストコではMastecardは使えますが、逆にアメックスは使えなくなっているので注意しましょう。
②Apple Payに対応
コストコグローバルカードはMastecardですので、iPhone7以降の端末に搭載されているiOS端末を使った支払いサービスの「Apple Pay」にも対応しています。「おサイフケータイ」のようにスマホを読み取り機にかざすだけで決済できます。
コストコグローバルカードをApple Payに登録すると、QUICPAYに割り当てられるので、全国のQUICPAY加盟店での支払いに利用できるようになります。
Apple PayはMastecardコンタクトレスにも対応しており、そちらを登録して利用することもできます。
どの利用方法でも利用金額の1%のポイント還元があります。
③Mastecardコンタクトレスも利用可能
コストコグローバルカードは非決済型電子マネーの「Mastecardコンタクトレス」を搭載しています。
Mastecardコンタクトレスは、Mastecardが開発した「非接触IC技術」を使った電子マネーで、レジに設置されたリーダーにかざすだけで支払いが完了できます。
利用店舗や利用金額によってはサインが必要となる場合があります。
利用代金はカード利用分を併せて支払う「ポストペイ方式(後払い式)」となっています。事前にチャージする必要がないので便利と言えます。
日本国内ではローソンやマクドナルド、すき家、京王百貨店、ビックカメラなどで利用できます。
海外では対応店舗が拡大しており、利用可能な国は80ヶ国にものぼり、600万ヶ所以上の店舗で導入されています。
Mastecardコンタクトレスは今後も利用の拡大が予想されており、Apple Payとともに様々なシーンでの決済に対応すると考えられています。
コストコグローバルカードの申込資格と審査
①安定収入が条件
コストコグローバルカードの申込資格は以下のようになっています。
原則として年齢20歳以上で本人に安定した収入がある人
これをどう考えるかというのは個人差もありますが、「安定した収入がある」ということを公式サイトにも記載しているということは、たとえば「自身に収入がない専業主婦」は申し込みできないことを意味するので、この点では「申込資格は厳し目」とも言えるでしょう。
クレジットカードのなかには、配偶者に収入があれば専業主婦でも申し込めるものもありますが、コストコグローバルカードでは本人に収入がなければ資格はないことになります。
専業主婦の人は、たとえば収入のある配偶者を本会員として自分は家族カードを発行してもらうといった方法でしかコストコグローバルカードを持てません。
②専業主婦は「収入条件がないカード」を作ろう
もし専業主婦の人が、「コストコでも使えるクレジットカードが欲しい」という場合には、コストコグローバルカードではなく、専業主婦でも申し込めるクレジットカードを作るしかないことになります。決済ブランドはMastecardでないとコストコでは使えないので、ある程度範囲は狭まります。
ここでも「セゾンインターナショナルカード」は有力な選択肢になります。
【セゾンインターナショナルカードの特徴】
- 申込資格は「18歳以上(高校生除く)で連絡が可能な人」で、収入条件はない。
- Mastecardブランドを選ぶとコストコでも使えてポイントも貯まる。
- カードの年会費は無料。
- 有効期限のない永久不滅ポイントが貯まる。
- 家族カードやETCカードも発行手数料・年会費が無料。
- 主婦でも作れる。
③申し込みはオンラインがおすすめ
コストコグローバルカードの発行には、コストコの会員番号が必要です。申し込みはコストコの店舗でも可能ですし、公式サイトからでも可能です。
公式サイトでは24時間申し込みできます。店舗で申し込んでもその場で発行されるというメリットはありません。
どちらにせよ郵送でカードが届くシステムですので、簡単にできるオンライン申し込みがおすすめです。
【必要書類】
・コストコ会員番号:カード裏面に記載されている「最初の0を除く11桁」が会員番号
・引落先の銀行口座
・顔写真付き本人確認書類(運転免許証など)
口座振替設定は、カード発行後に郵送で届く「預金口座振替依頼書」へ必要事項を記入して返送します。
コストコグローバルカードの付帯保険
①海外旅行傷害保険が付帯
コストコグローバルカードには海外・国内の旅行中のアクシデントに対応する保険が付帯します。
海外旅行傷害保険は最高2000万円を自動付帯、国内旅行傷害保険は最高1000万円が利用付帯となります。
自動付帯は「クレジットカードを持っているだけで保険が適用される」もので、利用付帯は「旅行に関わる代金をクレジットカードで支払っているときに保険が適用される」ものです。
補償の内容 | 保険金額 |
---|---|
死亡・後遺障害 | 最高2000万円 |
傷害治療費用 | 最高200万円 |
疾病治療費用 | 最高200万円 |
携行品損害 | 最高20万円(免責金額1事故3000円) |
賠償責任 | 最高2000万円 |
救援者費用等 | 最高200万円 |
・国内旅行傷害保険
補償の内容 | 保険金額 |
---|---|
死亡・後遺障害 | 最高1000万円 |
海外旅行傷害保険では最も利用頻度が高い「傷害治療費用・疾病治療費用」も最高200万円とゴールドカード並みに充実しています。
海外旅行のために自宅を出発したときから帰宅するまでの間で、かつ日本出国日の前日午前0時から日本入国日の翌日午後12時までの旅行期間中となります。
補償対象期間は、原則として1旅行につき最長90日となります。
携行品損害は保険の目的の対象となる1個につき、10万円が保険金額の支払限度となります。
パスポートと乗車券などは、それぞれ5万円を支払いの限度とします。
海外では医療費が高額となる地域が多く、病院に運ばれて入院したら数百万円も費用がかかることがあります。たとえば、シンガポールで救急車搬送されて胃炎で7日間入院して治療費として「440万円」が請求されたという事例もあります。
そのため、コストコグローバルカードの保険だけでは心もとないとも言えます。さらに海外旅行傷害保険を上乗せしたい場合は、複数のクレジットカードを保有するか、旅行のたびに医療保険に加入しておくと良いでしょう。
②ショッピング保険も付帯
海外旅行傷害保険だけでなく、コストコグローバルカードにはショッピング保険が付帯しています。
カードで購入した品物の破損や盗難などの損害が購入日から90日間補償されます。
年間の限度額は「最高100万円」となっており、免責金額(自己負担額)は1品につき1万円です。
保険金の請求には、購入した際の売上票が必要となります。レシートで充分です。
自転車やノートパソコンなど、一部保険の対象外となる品物もあるので注意しましょう。
コストコグローバルカードの活用情報
①コストコの買い物に特化させること
コストコグローバルカードは通常でもポイント還元率は1.0%と高めですが、やはりコストコでの「1.5%」は特筆すべきでしょう。
現金払いで10万円をコストコで使っても何もポイントは付きませんが、コストコグローバルカードで支払うと1500ポイントが付きます。これはコストコで1ポイント=1円で使えるのでお得でしょう。
ただ、買い物はコストコが主軸という人にはおすすめできますが、利用頻度が低い人にはあまり必要はないかもしれません。
というのも、コストコではMastecardブランドならどんなクレジットカードでも使うことができるからです。
たとえば、楽天カードなら「通常ポイント還元1.0%、楽天市場利用で3.0%」と高還元です。オリコカードザポイントは「通常ポイント還元1.0%、Amazonなどの大手ECサイトで2.0%以上の還元」となっています。
コストコの利用頻度の低い人は、こういった使い勝手の良いカードのほうがポイントが貯まりやすいでしょう。
コストコグローバルカードは「とにかく買い物といったらコストコ」というヘビーユーザー向けです。
②コストコのガソリンスタンドでも使おう
コストコというと「大容量・一気買いのスーパーマーケット」というイメージの人も多くいますが、実はコストコのガソリンスタンドは「激安」で有名です。
コストコの利用はそれほどでもないのに、給油のためだけに行く人もいる程度には安く給油できます。
このコストコのガソリンスタンドは「現金払い不可・カード払いのみ」という支払い方法です。カードはMastecardブランドのクレジットカードか、コストコプリペイドカードのみです。
コストコグローバルカードを使えば1.5%のポイントを獲得できるので、ガソリン代の節約につながります。
ネットの口コミ情報によると、「コストコの利用は月に1回くらいで、そのときにコストコグローバルカードで給油もする」という世帯の場合には、年間1万円以上のポイントが獲得できるので、充分にコストコグローバルカードを利用する価値があると言われています。
コストコのガソリンスタンドは周辺にあるガソリンスタンドよりは「確実に安価な料金設定」になっています。レシートにはショッピングで使える割引クーポンが付いていることが多いので、買い物前に給油しておくと良いでしょう。
③リワードポイントはコストコの決済で利用する
コストコグローバルカードで貯まるポイントは「リワードポイント」です。これはコストコのみで利用できるポイントです。
「コストコで貯めてコストコで使う」という循環型です。他に使い道がないのはデメリットとも考えられますが、「何に使うか悩む必要がない」と積極的な考え方も可能でしょう。
リワードは1ポイント単位から利用できて、クレジットカードなどの他の決済手段との併用も可能です。
コストコで買い物をしたときに端数だけリワードで支払うという使い方が分かりやすくおすすめです。
支払額が5万462円のときに「462円」をポイント払いにすれば無駄がありません。
支払い時にコストコグローバルカードを店員さんに渡して「462円分はリワードでお願いします」と伝えるだけです。
決済ブランドはMastecardですので、世界のどこでも通用します。通販サイトでの利用でも問題ありません。
④公共料金の支払いでもポイントが貯まる
コストコグローバルカードのリワードポイントは、公共料金の支払いでも貯めることができます。
電気料金 | 北海道電力・東北電力・北陸電力・東京電力・中部電力・関西電力・中国電力・四国電力・九州電力・沖縄電力 |
---|---|
ガス料金 | 北海道ガス・仙台市ガス局・東部ガス・東京ガス・京葉ガス・ミライフ・大阪ガス・大和ガス・岡山ガス・広島ガスなど |
水道料金 | 札幌市・旭川市・東京23区内・区外・川崎市・川口市・名古屋市・大阪市・京都市など |
携帯電話 | ドコモ・au・ソフトバンク・Y!モバイル |
固定電話 | KDDI・NTT東日本・NTT西日本・NTTコミュニケーションズ |
新聞 | 朝日新聞・産経新聞・毎日新聞・大阪日日新聞・日本海新聞・読売新聞・日経新聞 |
放送 | スカパー・WOWOW・NHK |
生命保険 | SOMPOひまわり生命・アフラック・オリックス生命保険・東京海上日動あんしん生命・メットライフ生命など |
公的保険・年金 | 国民健康保険・介護保険・後期高齢者保険・国民年金 |
コストコグローバルカードの注意点
①コストコ以外での使い道が乏しい
コストコグローバルカードのデメリットとして挙げられるのが「コストコ以外での使い道があまり多くない」という点でしょう。
還元率1.5%になるのはコストコでの利用だけですし、獲得したリワードポイントはコストコでしか使えません。コストコ以外での利用では1.0%で決して悪い還元率ではありませんが、コストコでの支払い以外に使い道がないというのは困ります。
たとえば、楽天カードなら常時還元率が1.0%で、楽天市場での買い物なら3.0%にアップします。楽天カードのMastecardブランドならコストコでの支払いもできます。
Mastecardブランドが使えるカードなら、オリコカードザポイントも有力な選択肢です。
オリコモールを経由するとAmazonでのポイント還元率が2倍になるというカードで、電子マネーもiDとQUICPAYの2つが使えます。
ただ、コストコのヘビーユーザーにとってはお得であることには変わりません。コストコは家族持ちで自家用車保有なら、非常に安く買い物ができる大型店舗として使い勝手は非常に良いでしょう。買い物に行くついでにコストコで給油すれば安く上がります。
②リワードポイントの使い勝手が良くない
コストコグローバルカードを使ってコストコで買い物するとポイントはどんどん貯まりますが、使いときのことを考えると不便です。
たとえば、ポイントが使えるのが「コストコとコストコのガソリンスタンドのみ」です。それ以外にポイントの交換先はありません。
ここまでポイントの使い道が限定されているクレジットカードは非常に珍しく、思い切りが良いとも言えます。良く言えばシンプルです。
リワードポイント最大の欠点は「ポイント付与のチャンスが1年に1回しかない」というところです。
ポイントが貯まる期間 | 1月1日~12月31日 |
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ポイント付与日 | 翌年2月1日 |
頑張って1万ポイントを貯めたとしても、それが付与されるのは翌年の2月1日で、これではタイムラグが大きすぎます。たいていのクレジットカードは翌月には付与されます。
何年もコストコを使っていて、今後も絶対にコストコで買い物をする予定があるという「コストコヘビーユーザー」でないと価値はあまり感じないでしょう。
③家族カードだとポイントを使えない
ポイントの使い道が限定されるというだけでなく、家族カードだと「ポイントを使って買い物ができない」という点です。ここは盲点になりやすいところでしょう。
たとえば世帯主である男性が本会員で、配偶者の女性が家族会員であるとき、配偶者がコストコに行ってもポイントを使って買い物をすることができません。ポイントを当てにして思いっきり買い物してしまったとき困ったことになります。
本会員が旦那さんであるとき、奥さんが1人でコストコに行ってもポイントを使えません。ここでもし、旦那さんのカードを使って奥さんが買い物をしてしまうと、利用規約違反になります。
④ボーナス払いが選べない
コストコグローバルカードは1種類しかありません。他のカードのようにゴールドカードなどのランクアップシステムがありません。
スーパー系列やデパート系列のクレジットカードには、優良顧客向けにゴールドカードを発行することがありますが、コストコにはそういうシステムはありません。「コストコで年間50万円以上利用したら、さらにポイントアップするゴールドカードに招待」などといった楽しみがないカードです。
Mastecardブランドのゴールドカードとしては、たとえばMUFGカードゴールドは年会費が安いゴールドカードとして充実のサービスを受けられますし、楽天ゴールドは楽天市場での買い物で5%というポイント還元率となります。
このように、コストコグローバルカードは「コストコのヘビーユーザーに特化したカード」と言えます。
買い物といえば必ずと言っていいほどコストコを利用しており、今後もコストコを利用していくという予定の人にはおすすめできますが、そうでもないという人はMastecardブランドの他社カードも検討しておきましょう。
コストコグローバルカードの基本情報
年会費 | 1375円(初年度無料、年1回の利用で翌年度も無料) |
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国際ブランド | Mastecard |
申込条件 | 年齢20歳以上で本人に安定収入がある人 |
家族カード | あり |
ETCカード | あり |
旅行傷害保険 | ・海外旅行保険:最高2000万円
・国内旅行保険:最高2000万円 |
その他付帯保険 | ショッピング保険 |
発行日数 | 最短1週間~2週間 |
還元率 | 1.0%(コストコでも買い物は1.5%) |
ポイントプログラム | リワードポイント |
電子マネー | - |
スマホ決済 | Apple Pay・楽天Pay |
コストコグローバルカードのQ&A
コストコ店舗には会員証として付与されるコストコメンバーシップカード提示で入店します。グローバルカード会員も、入店時には顔写真付きのメンバーシップカードが必須です。忘れた場合は店舗カウンターで当日のみ有効の仮会員証を発行してもらえます。
コストコでクレジットカード払いをするにはコストコ会員と名義が一致している必要があります。コストコグローバルカードで貯めたポイントは、コストコでしか使えないのでポイントは使い道をなくします。
コストコグローバルカードもマイナポイント事業の対象です。対象期間中にコストコグローバルカードを利用すると合計2万円の利用で5000ポイントが付与されます。
オリコモールの利用で貯めることができます。Amazonや楽天市場など大手のネット通販サイトも提携しているオリコモールを経由してネットショッピングをするとオリコポイントが獲得できます。