車やバイクを頻繁に利用する人にとって、年間のガソリン代は支出のうち大きな割合を占めます。
エネオスカードは「ガソリンカード」と呼ばれる石油会社が発行するカードで、給油が割引になるため節約に役立ちます。
運営者が見たエネオスカード

普段から車やバイクを良く使う人にとっては、毎月のガソリン代だけでもかなりの額になります。これを少しでも節約したいというのは無理もないでしょう。
楽天カードやJCBカードなどのクレジットカードでもある程度の割引が期待できますが、はっきりとお得に給油できるのは「ガソリンカード」と呼ばれるカードです。
ガソリンカードは、石油会社が発行するカードで、エネオスカードや出光の「appollostation card」などがあります。
なかでも、エネオスカードはスタンドの数が日本で最も多いENEOSで割引になるのでおすすめです。
割引率は実際にはどのガソリンカードを使ってもあまり変わりません。それならスタンド数の多いエネオスカードを選ぶほうが便利です。
また、ガソリンカードにETCカードを付帯させることもできるので、車関連の支出を1枚のカードにまとめるという使い方ができます。エネオスカードには年会費が無料のカードもあります。維持コストをかけることなく、ガソリンカードとETCカードを持つことが可能です。
日常的には楽天カードやJCBカードなどをメインカードとして使って、エネオスカードを車関連支出のためのサブカードとして持っておくのは良い使い方と言えます。
エネオスカード最新ニュース
①【最新】スタンド数の多さではENEOSはダントツ
「ガソリンスタンドといえばENEOS」というくらいに、店舗数では抜きん出て多いのがENEOSのスタンドです。
スタンド名 | 店舗数 |
---|---|
ENEOS | 1万2525 |
出光 | 3767 |
昭和シェル | 2471 |
コスモ | 2696 |
キグナス | 442 |
実は全国的にガソリンスタンドは減少傾向にあります。2017年10月にガソリンスタンドの店舗数が3万店を下回ったことはニュースにもなりました。それでもENEOSは全国で1万店以上もあり、コンビニのローソンくらいの店舗数があります。
店舗数の多いガソリンスタンドが割引になるカードを持っていれば旅先でも利用しやすく便利です。この点、ENEOSは他社から圧倒的に抜きん出てスタンド数が多く、見つけやすいというメリットがあります。
ENEOSでの給油がお得になるエネオスカードを持っておくのは、車好き・バイク好きにとっては節約に大いに貢献します。
エネオスカードのアプリを使うと、現在地から最寄りのENEOSステーションを検索でき、さらにリッター当たりの割引率なども表示されます。
②アプリがより使いやすく進化
エネオスカードには使いやすいスマートフォンのアプリがあります。毎月の請求金額をひと目で確認できる便利なアプリです。
明細Web確認サービスでいち早く利用状況を確認できて、メールで通知、紙の明細書がないので破棄の手間もかかりません。
また、エネオスカードには「無料ロードサービス」が付帯しますが、「もしもの時」に簡単に連絡できてGPS連動で素早く駆けつけてくれます。
アプリでは自動ログインでポイント交換やキャンペーンのエントリーが簡単にできます。
「お役立ちナビ」では渋滞情報や天候情報、公共料金のカード支払いなどの手続きが簡単にできます。
エネオスカードでは電子マネーのQUICPayが付帯しますが、これもアプリで起動できます。
③【最新】入会キャンペーン
エネオスカードにはC・P・Sの3種類がありますが、新規入会で最大1500ポイントがプレゼントされるキャンペーンが実施されています。
メールアドレスを登録して「電気料金・ガス料金・携帯電話料金」をエネオスカードで支払うと各500ポイントが贈呈されます。
ENEOSには「ENEOSでんき」「ENEOS都市ガス」もありますが、北海道電力や東北電力など全国の電力会社、北海道ガスや東京ガスなどほぼ全国のガス会社が対象となっています。
ポイントは入会付きを含めて7ヶ月以降に付与されます。2021年12月に入会すると、ポイントは2023年6月以降に付与します。
エネオスカードのメリット
①お得に給油できる
エネオスカードにはスタンダードタイプの「S」と、キャッシュバック型の「C」、ポイント還元型の「P」の3種類があります。
スタンダードな「エネオスカードS」

年会費が実質上無料で使えるのは「S」で、ガソリン・軽油がずっと割引になるというカードです。ポイント還元もあります。
年会費は初年度無料で、2年目以降は1250円ですが、年に1回のカード利用があれば年会費無料となります。給油で必ずカードを使うことになると、ずっと年会費はかかりません。
「C」と「P」には、2年目以降から年会費は必ず有料となります。
ENEOSサービスステーションでは、ガソリン・軽油がずっと「2円/L」引き、灯油「1円/L」引きでお得です。
エネオスカードSの割引の単位は利用金額ではなくリットルなので、ガソリン価格が安いほど高還元となります。
価格 | 還元率 |
---|---|
80円 | 2.50% |
90円 | 2.22% |
100円 | 2.00% |
110円 | 1.82% |
120円 | 1.67% |
130円 | 1.54% |
140円 | 1.43% |
150円 | 1.33% |
160円 | 1.25% |
キャッシュバックを受けられる「エネオスカードC」

エネオスカードCはキャッシュバックタイプのカードです。年会費は初年度無料、2年目以降は1250円になります。
入会後の当月と翌月のガソリン・利用金額で「2円/L」引きとなり、それ以降はENEOSと一般加盟店での1ヶ月のカード利用金額に応じて請求時の値引き単価が決まります。
1ヶ月の利用額合計 | キャッシュバック |
---|---|
7万円以上 | 7円/L |
5万円~7万円未満 | 5円/L |
2万円~5万円未満 | 4円/L |
1万円~2万円未満 | 2円/L |
1万円未満 | 1円/L |
灯油は利用金額にかかわらずいつでも1円/L引きになります。カードの利用金額には、「QUICPay・ETCカード・家族カード」の利用分も含まれます。
ポイント還元型の「エネオスカードP」

年会費のシステムはエネオスカードCと同じですが、給油でお得になるのではなく、ポイント還元型になっているのが「エネオスカードP」です。ガソリンや軽油、灯油での割引はありません。
ENEOSでの利用では、1000円ごとに30ポイントを獲得できて、還元率3%となります。
②無料のロードサービスが標準付帯
エネオスカードの最大のメリットは、給油というよりも「安心のロードサービスが標準付帯」という点でしょう。
ガソリンカードでの給油割引は実際には各カードでそれぞれ一長一短があり、使い方次第ではありますが、結局はあまり大きな違いはありません。
それよりも、付帯するサービスで選ぶのが正しい選び方です。エネオスカードではロードサービスの無料付帯がる点が他社との差別化できる点です。
このロードサービスは24時間365日の受付で、全国8500ヶ所以上の出動拠点とネットワークで、30分から1時間程度でどこにでも駆けつけてくれます。
レッカー車による移動や路上での修理まで付帯しています。路上修理のサービス内容は以下の通りです。
- キー閉じ込め開錠サービス
- バッテリージャンピング
- タイヤパンクの交換作業
- 落輪時の引き上げ作業
- ガス欠時給油作業
- その他30分以内の作業
対象となる車両は「車両総重量3トン以下」の自家用四輪車です。対象地域は一部の離島を除く日本国内全域です。海外は対象外です。
利用にあたってはENEOSロードサービスセンターに電話します。電話番号はフリーダイヤルになっています。
- ENEOSロードサービス:0120-125-775
ENEOSカード専用の「ENEOSカードアプリ」をスマホにダウンロードしておけば、緊急時の連絡も簡単になります。GPS機能で現在地をフォローしてくれます。
ただし、「レッカー移動の距離が10キロを超える」「特殊構造の鍵の開錠」「タイヤ交換でスペアタイヤがないとき」などは実費がかかります。エネオスカードで支払うことも可能です。
③各種の割引サービスが適用
カーコンビニ倶楽部
エネオスカードを使って「カーコンビニ倶楽部」を利用して修理すると、通常店舗価格から5%OFFとなります。
ただし、カーコンビニ倶楽部のWebサイト内からエネオスカード会員が「カーコン加盟店紹介サービス」を申し込んで、カーコンビニ倶楽部本部から紹介を受けた店舗でのみ適用されます。直接カーコンビニ倶楽部店舗に行った場合には適用されないので注意しましょう。
レンタカー優待
全国1000ヶ所以上のオリックスのレンタカーネットワークで10%割引の優待を受けることができます。ネットワークに参加しているのは以下の3社です。
- オリックスレンタカー
- レンタカージャパレン
- エックスレンタカー
一部に対象外の車種がありますが、基本的に自動四輪車であれば好きな車を借りることができます。
年中無休のフリーダイヤル「0120-30-5543」で電話予約します。
- 受付時間:平日午前8時~午後8時・土日祝午前8時~午後5時
エネオスカードの年会費
①3つのカードの年会費
カード名 | 年会費 | 特徴 |
---|---|---|
エネオスカードS | 1375円 | ・初年度無料 ・2年目から年1回の利用で無料 |
エネオスカードC | 1375円 | ・初年度無料 ・ポイント還元ではなくキャッシュバック |
エネオスカードP | 1375円 | ・初年度無料 ・ポイント還元がある |
最もシンプルな設計になっているのが「S」で、利用金額に関わらず「ガソリン・軽油が2円/L引き・灯油1円/L引き」になるので、たまにしか利用しない人でもお得になります。年会費がかからないので、「ENEOS専用カード」という位置づけてサブカードとして持つのに適しています。
②「エネオスカードS」の年会費無料の条件
エネオスカードSは「年1回の利用で翌年の年会費が無料になる」というカードです。
「年会費が1375円・年1回の利用で無料・給油でお得」という点では「シェル・Pontaクレジットカード」とまったく同様です。
年会費が無料になるための条件は「年1回以上の利用」ですが、この「年1回」がどこなのかというのは多少問題となる部分でしょう。
2年目以降は「年会費が引落になる月の前々月の5日まで」に利用していることが条件です。
たとえば、2021年6月2日が年会費引落日であるとき、2020年4月6日から2021年4月5日までが「1年間」です。この期間中に1回でも利用していれば年会費は無料となります。
ENEOSでの給油だけでもカウントされますし、Apple PayやQUICPayを含むショッピング利用でもカウントされます。ENEOSでガソリンを入れるときにエネオスカードで支払っていればしっかりと翌年は年会費無料になります。
③エネオスTカードは年会費無料
ENEOSは石油スタンドのなかでTポイントが貯まる唯一のサービスステーションです。
Tポイントはファミリーマートを中心に利用されているポイントプログラムで、非常に広範囲に利用できます。ENEOSならTポイントを貯めて使うことも可能です。
Tカードは基本的にファミリーマートなどで発行されるポイントカードなので、発行手数料や年会費などもかかりません。
ENEOSではサービスステーションでTポイントを貯めるための「エネオスTカード」を発行しており、これも年会費は無料です。
エネオスカードで発行できる追加カード
①家族カード
エネオスカードには3種類がありますが、すべてで家族カードを発行することができます。家族カードの対象者は以下の条件にあてはまる人です。
- 生計を共にする配偶者、満18歳以上の子供(高校生を除く)、両親
いわゆる「一親等」の家族で、兄弟姉妹は対象となりません。
発行枚数の上限は8枚です。ただし、1回の手続きでは2名分しか申し込めません。3名以上の家族カードを希望する際には回数を分けて最大8名まで申し込みましょう。
また、新規入会と同時に家族カードを申し込めるのは1名までです。
年会費は本会員がどのタイプのエネオスカードであっても無料で発行されます。
②ETCカード

エネオスカードでは、本会員・家族会員ともにETCカードを1枚ずつ発行することができます。本会員がETCカードを保有していないときの家族会員のETCカード申し込みはできないので注意しましょう。
また、「ETCカードのみの申し込み」はできません。必ずエネオスカードの本会員になってから申し込みましょう。
ETCカードは本会員でも家族会員でも年会費は無料です。
エネオスカードSは条件付きですが、事実上は年会費無料で使えるクレジットカードですので、ETCカードの発行と合わせてまったく維持コストがかかりません。
ガソリン代も節約できるため、「車関連の経費を一本化」するのも簡単にできます。
また、道路事業者が提供するETCマイレージサービスも登録しておけば適用されるため、お得に有料道路を利用できます。
エネオスカードの発行日数
①オンライン申し込みで約1週間~2週間
エネオスカードは「申し込みしてから約3週間から4週間程度でカードをお届けします」というアナウンスがされていますが、実際にはもう少し早めに届く傾向です。
郵送申し込みで最も遅いケースで3週間程度、オンライン申し込みなら早くて1週間程度で手元にカードが届きます。
エネオスカードでは「ENEOSタブレット」というENEOSサービスステーションに設置されているカード入会申込専用端末から申し込みをするという方法もあります。
この場合が実際には最も遅いと言われており、約3週間から4週間ほどカードが届くのに時間を要します。公式で発表されている発行日数はこのことを指していると考えられます。
エネオスカードはガソリンスタンドが発行するカードで、ENEOSサービスステーションでの申し込みが多いと推測されます。そのため、3週間程度と長めの日数がかかると発表していると推測されます。
②最短で入手する方法
エネオスカードを最短で入手するには、公式サイトから申し込む方法です。以下のような流れで申し込むと最短で1週間程度で手元にカードが届きます。
1.公式サイトから申し込む
「JXTGエネルギー(ENEOS)」の公式サイトにアクセスし、3種類のエネオスカードから選んで申し込みます。3種類は微妙に違いますので、事前にどれが良いのかしっかり検討しておきましょう。公式サイトに記載されている「今すぐWebで入会する」をクリックして先に進みます。
2.サービスステーションの登録
エネオスカードは申し込みの際にサービスステーションの登録をすることができます。よく利用するサービスステーションを登録しておきましょう。キーワードや地図、都道府県から探せます。
3.個人情報の入力
氏名や住所、電話番号、勤務先、年収といった個人情報を入力します。ここで記入ミスがあると審査に時間がかかってしまうので、ミスがないよう慎重に確認しましょう。
4.口座振替設定
オンラインで口座振替を設定すると手続きがスムーズになります。主要な銀行はすべて対応していますので、比較的簡単です。郵送で対応する場合にはカードに同封される「預金口座振替依頼書」に必要事項を記入して返送する必要があります。
5.審査通過
申し込みして審査に通過すると、最短1週間でカードが発行されます。オンラインで口座設定を完了した場合には「簡易書留郵便」で発送されます。
エネオスカードのポイントプログラムと還元率
①ENEOSカードS

エネオスカードで最もスタンダードなタイプのエネオスカードSは、「ガソリン・軽油が2円/L引き」「灯油1円/L引き」というのが特徴のカードです。年会費は事実上無料で使うことができます。
ガソリン代は常に「1リットル当たりの値引きの金額」が決まっているため、ガソリン価格が安いほど還元率に換算すると高還元になります。
また、ENEOSでのカーメンテナンス商品なら利用1000円ごとに20ポイントがたまります。1ポイントの価値は1円ですので還元率にすると2%となります。
店舗 | ポイントの還元 | ポイント還元率 |
---|---|---|
ENEOSカーメンテナンス商品 | 1000円ごとに20ポイント | 2% |
一般加盟店 | 1000円ごとに6ポイント | 0.6% |
QUICPayやETCカード、家族カードの利用分もポイント還元の対象です。また、利用ごとのポイント付与ではなく「月間の合計利用金額」が対象ですので、利用するたびに1000円未満が切り捨てられるわけではありません。
ポイントの有効期限は2年間で、獲得月から2年で1ヶ月単位で失効していきます。
貯めたポイントはアプリや会員サイトで交換することができます。1000ポイント単位でENEOSで1000円のキャッシュバックを受けることができます。また、JCBギフトカードやジェフグルメカードなどに交換できますが、「2000ポイント=1000円相当」となり、交換レートよりも価値が半減するので注意しましょう。TポイントやJALマイルにも交換可能です。
②エネオスカードC

エネオスカードCは、Sとは違って年会費を無料にはできません。2年目以降は必ず年会費1250円が発生します。
エネオスカードCの特徴は、ポイント還元ではなく「キャッシュバック」方式である点です。
1ヶ月の利用額の合計が7万円以上なら「1リットル当たり7円」がキャッシュバックされます。5万円から7万円未満なら「1リットル当たり5円」がキャッシュバックされます。
灯油は利用金額にかかわらずいつでも「1リットル当たり1円」引きになります。
キャッシュバックは1ヶ月目のカード利用金額合計に基づいて、2ヶ月目に値引き単価が通知されます。
そのため、還元率はガソリン価格によって左右されます。
ガソリン価格 | 5円/L | 7円/L |
---|---|---|
80円 | 6.25% | 8.75% |
90円 | 5.56% | 7.78% |
100円 | 5.00% | 7.00% |
110円 | 4.55% | 6.36% |
120円 | 4.17% | 5.83% |
130円 | 3.85% | 5.38% |
140円 | 3.57% | 5.00% |
150円 | 3.33% | 4.67% |
160円 | 3.13% | 4.38% |
エネオスカードCで注意したいのは、値引き単価の適用は「本人・家族の合算で毎月150リットルまで」という点です。これを超えると1円も得しません。適用される割引額と月間給油量を把握しておき、150リットルで止めるようにコントロールする必要があります。
③エネオスカードP

エネオスカードPはエネオスカードのなかで最もポイント還元率が高いのが特徴です。
年会費は初年度無料ですが、2年目以降は1250円がかかり、無料にすることはできません。2年目以降は必ず年会費が発生します。
エネオスカードPでは、ガソリンや軽油、灯油の割引はありません。ポイント型であって、割引ではなくポイント還元だけになります。
ENEOSでの利用は1000円ごとに30ポイントが得られます。還元率は3%となるのでエネオスカードでは最も高いレベルです。利用金額やガソリン価格にかかわらずポイント還元率が3%と一定しているので分かりやすいのがメリットです。
店舗 | ポイントの還元 | ポイント還元率 |
---|---|---|
ENEOS利用分 | 1000円ごとに30ポイント | 3% |
一般加盟店 | 1000円ごとに6ポイント | 0.6% |
QUICPayやETCカード、家族カードで利用した分もポイント付与の対象です。家族で効率的にポイントを貯めることができます。
エネオスカードの電子マネー事情
①QUICPayが利用可能
エネオスカードでは、電子マネーQUICPayを使うことができます。QUICPayはモバイルタイプもカードタイプも選ぶことができます。カードは一体型も選べますし、カードを別途発行することも可能です。
モバイルSuicaやSMART ICOCAへのチャージでもポイントが獲得できますし、JCBブランドなら「nanaco」チャージでもポイントを獲得できます。
楽天Edyへはチャージできますが、ポイント付与の対象外です。WAONとPASMOにはチャージそのものができません。
②Apple Payに対応している
エネオスカードは「7以降のiPhone」「Series 2以降のApple Watch」でApple Payを利用することができます。
モバイルSuicaと同様のシステムで、電車やバスを利用することも可能です。
また、iDやQUICPay店舗で買い物することも可能です。
エネオスカードをApple Payに登録すると、QUICPayとして割り当てられて、全国のQUICPay加盟店で買い物できます。エネオスカードS・Pではポイントも貯まります。
QUICPayに割り当てられると、QUICPay+の機能もあるので、加盟店では2万円を超える金額の決済もできます。
JCBブランドの場合は店舗での買い物だけでなく、SuicaへのチャージなどApple PayのSuica支払いにJCBカードを利用することができます。
エネオスカードの申込資格と審査
①審査への申込条件
エネオスカードは3種類どれでも申込資格は同じです。
- 18歳以上(高校生を除く)の人
ただし、ネットから申し込みする場合には20歳未満の人は申し込みができません。ENEOSに設置されている「ENEOSタブレット」または入会申込書を使って申し込みます。
また、20歳未満の人は申し込みときに親権者と同席する必要があります。親権者同伴でENEOS店舗に行って入会申込書に記入して郵送するか、タブレットに入力して手続きをします。
年齢条件によって申込方法が異なるクレジットカードは非常に珍しく、ほとんどエネオスカードくらいでしょう。
また、インターネットでは家族カードの同時申し込みもできません。本会員の契約が完了してから追加カードとして改めて申し込みをする必要があります。
そのため、20歳以下の人がエネオスカードを持つのは多少ハードルが高まります。
②どのカードに申し込めば良いか分からないとき
エネオスカードにはスタンダードタイプの「S」、キャッシュバックタイプの「C」、ポイント還元タイプの「P」の3種類があります。
自分がどのタイプを申し込んだら良いのか分からないという人は多いでしょう。ネット上でも「エネオスカードは申し込みで迷うことが多い」と言われています。
そういったときに便利なのが公式サイトの「ENEOSカード診断」です。このワードで検索しても表示されます。
【ENEOSカード診断の入力項目】
- 利用しているサービスステーションでの給油価格
- 月平均でガソリンを何リットル購入するか
- サービスステーションで給油以外の利用金額(洗車やオイル交換など)の月平均
- 一般のショッピングでのクレジットカードの利用金額の月平均
4つの項目で重視されているのは「月平均で何リットルのガソリンを入れるか?」という点です。それほど消費量が多くないとき、エネオスカードSがおすすめされる傾向があります。
③エネオスカードの審査は甘い?
エネオスカードはENEOSを良く利用している人が対象のカードです。車やバイクなどを所有している人がガソリンをお得に入れたいという目的で加入するのがエネオスカードでしょう。
そのため、エネオスカードは「車が買えるくらいの年収がないと発行されない」と考えがちですが、実際には主婦や年金受給者、学生でも申し込み可能で、審査のハードルは「収入ではない」と推測されています。
現在の日本はマイカー所有者そのものが減っています。車の利用者が減少すると、サービスステーションの利用者も減ります。以前ほど車が高級品ではなくなってきていることもあり、エネオスカードは「お得に給油したいと思っている普通の人が気軽に利用できるカード」という位置づけのカードになっています。
エネオスカードSは1年に1回使うだけでクレジットカードの維持費もかかりません。
車を持っている人に「いつでも2円引きならエネオスカードを作っておこう」と思ってもらい、ENEOSの顧客になって欲しいというコンセプトのカードですので、あまり審査の難易度は高くないと考えられます。
④審査状況を知りたいとき
クレジットカードの申し込みでは、メールで審査結果が通知されることが多いですが、エネオスカードでは申込方法が何であれ結果がメール通知されることはありません。
審査に落ちた場合には見送りの通知書、審査に通過した場合はクレジットカードが自宅に郵送されます。それまでの間に審査の状況を確認する方法はありません。
エネオスカードは申し込みからカード郵送までは約1週間から2週間程度かかります。この期間を過ぎてもまったく何も郵送されてこない場合には、エネオスカードのインフォメーションデスクに問い合わせてみましょう。
- 東京:03-3617-2577
- 名古屋:052-239-2577
- 受付時間:午前9時~午後5時
エネオスカードの付帯保険
①旅行保険は付帯しない
エネオスカードで注意したいのは「旅行保険は付帯しない」という点です。
ガソリン代はお得になりますし、CタイプはキャッシュバックがあってPタイプはポイントが貯まります。ところが、国内・海外ともに旅行保険はまったく付いてこないので注意しましょう。
2009年までは海外旅行傷害保険が付帯していましたが、現在はもっぱら「ガソリン・軽油で値引きされる」という点に特化したカードになっています。
国内旅行なら車を利用することがあれば、レンタカー料金が割引になったり、ロードサービスが付帯したりしているので大変にお得で便利です。
この点でも、エネオスカードについては「車関連の決済に利用する」ためのサブカード的な立ち位置になっていることが分かります。旅行保険が付帯したカードをメインカードとして利用し、ガソリン代をお得にするために持っているというのが、エネオスカードではふさわしい使い方と言えるでしょう。
②JCBなら「海外お買い物保険」が付帯
エネオスカードでは国際ブランドをVISAかJCBか選択することができますが、JCBを選ぶと「JCB海外お買い物保険」が付帯します。JCBによるショッピング保険ですので、VISAでは適用されません。
JCBの「海外お買い物保険」は以下のような仕様になっています。
- JCBカードで購入した品物に対して90日以内に破損・盗難などの被害にあったとき
- JCBカード付帯サービス専用ダイヤルに連絡すると年間最高50万円まで補償
- JCBカード事故受付デスク:0120-258-554
エネオスカードの活用情報
①3種類の比較ポイントは?
エネオスカードには「S・C・P」の3種類がありますが、ネットでは「3種類のどれを選んだらいいか分からない」という意見が見受けられます。
簡単には以下のように考えましょう。
エネオスカードS
ガソリン代を着実にお得にしたい人向けのカードです。一般の加盟店でもポイント還元があるのが特徴です。年1回の利用があれば年会費は無料ですので、使っている限り事実上無料です。バランスが取れていて最も使いやすいスタンダードなタイプです。
エネオスカードC
ENEOS以外での給油ではポイント還元がありません。2年目以降は1250円の年会費も発生します。ガソリン代の値引きが大きいのが特徴で、月間の給油量が確実に150Lあるという人向けのカードです。
エネオスカードP
ENEOSの利用分が3%と高還元になるのが特徴です。ガソリンや軽油以外にも、灯油やカーメンテナンス商品もお得になります。年会費は発生しますが、ENEOSを利用した分のポイント還元が大きいので、ENEOSを良く利用するという人に向いています。
②SタイプとPタイプのどちらがお得か
エネオスカードには3種類ありますが、Cタイプはポイント還元がなく仕組みが複雑なため合理的でないと判断する人も多いでしょう。ポイント還元があってガソリンをお得に入れるというガソリンカードらしいという点で、おすすめなのはSタイプかPタイプです。
- Sタイプ:年会費無料・ガソリンと軽油が2円/L引き・カーメンテナンス商品2%還元
- Pタイプ:年会費1275円・3%ポイント還元
常にガソリン価格に割引が適用されるタイプを選ぶのか、それともポイント還元を重視するのかという選択になります。
最も簡単に考えると「ENEOSを良く使う人はPタイプ、そうでない人はSタイプがお得」になります。
ガソリンカードですので、ガソリンや軽油を給油するために使うという人が大多数でしょう。そのため、「1ヶ月にどれくらい給油するのか」「それによってどちらのカードがお得になるのか」を検証していく必要があります。
エネオスカードSの割引の単位は「利用金額」ではなくガソリンのリットルなので、ガソリン価格が安いほどSタイプが有利になります。
月間の給油量によっても「どちらが有利か」が変わってきます。「損益分岐点」となる月間給油量をガソリン価格ごとに示すと以下のようになります。
ガソリン価格 | 損益分岐点の月間給油量 | Sタイプ割引額 | Pタイプ還元額 |
---|---|---|---|
80円/L | 300L | 600円 | 720円 |
90円/L | 178L | 356円 | 480円 |
100円/L | 120L | 240円 | 360円 |
110円/L | 100L | 200円 | 330円 |
120円/L | 84L | 168円 | 300円 |
130円/L | 70L | 140円 | 270円 |
140円/L | 58L | 116円 | 240円 |
150円/L | 54L | 108円 | 240円 |
160円/L | 50L | 86円 | 240円 |
Pタイプは月間利用金額の1000円未満は切り捨てです。そのため、月間利用金額で1000円未満の端数が出ないほど、Sに比較してお得になります。
③「ENEOS Tカード」という選択肢もある
ENEOSは「Tポイントが貯まる唯一のサービスステーション」です。Tポイントを貯めることもできますし、貯めたTポイントで支払いにあてることもできます。
給油でも洗車でも200円ごとに1ポイントが貯まります。Tポイントは利用範囲が非常に広いため、利用次第ではお得に使うこともできます。
Tポイントを貯めるには、たとえば普通のTカードを提示して現金または提携クレジットカードで決済するという方法を採ります。ENEOSでもこの方法でTポイントを貯められます。
ここでおすすめなのが「ENEOS Tカード」です。
エネオスカードではないクレジットカードを使ってTカードを提示しても、ガソリン代の割引は適用されませんが、ENEOS Tカードなら1リットルあたり2円程度の割引が受けられます。
エネオスカードのPタイプとSタイプのどれが良いか分からないという人や、ガソリンの給油が安定的ではなくお得なのがPタイプかSタイプか判別しにくいという場合におすすめできます。
メインのカードに高還元のクレジットカードや航空系のクレジットカードを利用している場合に、そういったカードで決済してENEOS Tカードで割引価格で給油してTポイントを獲得するという戦略も良い選択でしょう。
たとえば還元率が1.5%のカードを使うと、Tポイントと合わせてダブルで獲得できるので合計で2%還元となります。ガソリン価格が1Lあたり100円を超えるとエネオスカードSタイプよりもお得になります。
④「エネキー(EneKey)」の利用で決済がスピーディに
ガソリンスタンドでいちいちクレジットカードを出すのが面倒ということがあります。車に乗っているときに、何かを取り出すというのは、それだけで集中を欠く要因ともなります。給油は素早くスマートに行いたいものです。
ENEOSでは2019年から「エネキー(EneKey)」という決済ツールを導入しています。小指くらいのコンパクトサイズのツールで、セルフスタンドの「EneKey」と書いてあるリーダーにかざすだけで、登録したクレジットカードで支払いが実行されるというものです。
エネキーを使うにはクレジットカードと紐付けしておくことが必須です。クレジットカードは何でも登録可能ですが、ENEOSではエネオスカードを紐付けするのがお得です。自分の使っているメインのカードがあり、それを紐付けしておいても良いでしょう。
ENEOSのセルフスタンドでEneKeyを入手して、Tカード番号を紐付けしておくとTカード提示も必要ありません。決済とポイント還元の2つをワンタッチで済ませられます。
キーホルダー型なので車のキーに取り付けることができます。年会費は無料で、盗難補償も付帯しています。
エネオスカードのデメリット
- 旅行保険が付帯しない
- ポイントプログラムが1%未満
- どれを使うといいのか分かりにくい
①旅行保険が付帯しない
エネオスカードには、「海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング保険」のいずれも付帯しません。
JCBブランドを選択すると「海外お買い物保険」が付帯するという程度です。
Sタイプは年会費無料で使えるガソリンカードで、ガソリン・軽油で割引が適用されます。この部分とのトレードオフの関係と考えましょう。エネオスカードはENEOSでの給油を専門とするサブカードとして使うのが賢い使い方でしょう。
メインカードとして他に保険が付帯しているクレジットカードを持っていれば充分です。
海外旅行傷害保険が無料で欲しいという場合には、エポスカードなどを検討しましょう。横浜インビテーションカードも海外旅行傷害保険が無料で付帯し、さらに持っているだけで保険が適用される「自動付帯」です。
②ポイントプログラムが1%未満
クレジットカードのなかには、利用するところを問わず基本のポイント還元率が1%以上というものもあります。
そういった点では、基本のポイント還元率が1%未満になってしまうエネオスカードはもうひとつポイントプログラムにメリットが感じられません。
そのため、ポイントを貯めることを目的として保有するのは少し不向きと言えます。
ただし、ENEOSでのカー用品購入、メンテナンス、洗車などでポイント還元率がアップします。
普段使うためのカードとは別に、車関連の支払いに特化したカードとして使い分けるようにするのが賢いやり方でしょう。
エネオスカードのメリットは、「給油で割引が受けられる」ことと「無料でロードサービスが付帯する」という2点です。特にロードサービスはドライブでは心強い味方となります。
③どれを使うといいのか分かりにくい
エネオスカードには3種類ありますが、「いったい何が自分向きなのか」が分かりにくい人は多いでしょう。
キャッシュバックが良ければCタイプ、ポイント還元を重視するならPタイプと考えられますが、Sタイプはバランスが取れていて年会費が実質上無料なので申し込みしやすいとも考えられます。
ざっくりと月間のガソリン料金から考えるなら以下のようになります。
- 1ヶ月のガソリン料金が1万円以内→エネオスカードS
- 1ヶ月のガソリン料金が1万円以上→エネオスカードP
月間のガソリン料金が1万円を超えると、Pタイプで貯めたポイントをキャッシュバック利用すれば年会費分を回収できます。
それ以下の場合には、年会費が無料でガソリン代が2円引きになるSタイプが無難です。
【おすすめの利用方法】
- エネオスカードはお得に給油するためのカードと割り切る。
- 1ヶ月の利用料金からSタイプかPタイプかを選ぶ。
- エネキーに申し込んで入手したエネオスカードを紐付けする。
- 無料のロードサービスはいざというときに使う。特に女性にはおすすめ。
エネオスカードの解約
①解約は電話で
エネオスカードの解約は、会員専用Webサービスの「MY TS3」または電話で行います。家族カードも同様です。
クレジットカードの契約を継続して、ETCカードや家族カードのみ解約する場合には電話のみの対応となります。
「MY TS3」の場合
「MY TS3」にログインして「カード退会のお手続き」画面から手続きする。
電話の場合
音声ガイダンスで「各種変更・暗証番号・退会」から「カードの退会」に進む。自動音声サービスでは16桁の会員番号と生年月日の入力で手続きします。カードが手元になく、会員番号が分からない場合にはオペレーターにつないで問い合わせてみましょう
- 東京:03-3617-2577
- 名古屋:052-239-2577
- 受付時間:平日午前9時~午後5時
②解約の注意点
カードを解約すると、原則として新たな請求が発生しなくなります。もしカードに登録している継続的な支払いがあるとき、解約後も請求が継続します。公共料金やインターネット料金などをエネオスカードで支払っているとき、請求が届かなくなってしまうので支払い方法の変更が必要になります。
また、解約するとそれまで貯めていたポイントはすべて失効します。過去に貯めていたポイントの復活や還元はできません。解約前にポイント還元の手続きをしておきましょう。
エネオスカードの基本情報
年会費 | ・Sタイプ:1375円(年1回の利用で翌年無料) ・Pタイプ、Cタイプ:1375円 |
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国際ブランド | JCB、VISA |
申込条件 | 18歳以上 |
家族カード | あり |
ETCカード | あり |
旅行傷害保険 | なし |
その他付帯保険 | JCBブランド:お買い物保険 |
発行日数 | 1週間~2週間 |
還元率 | Sタイプ:0.06%~0.5% Pタイプ:0.06%~0.6% |
ポイントプログラム | ENEOSカードポイントプログラム |
電子マネー | QUICPay |
スマホ決済 | Apple Pay |
エネオスカードのQ&A
Webサイトでは24時間いつでも受付可能です。ENEOSのサービスステーションで「ENEOSタブレット」を使っても申し込みできます。また入会申込書の郵送でも申込可能です。
1ヶ月あたりどの程度給油するかによって異なります。エネオスカードの公式サイトでは、給油の利用状況を入力するとおすすめのカードタイプが表示される「カード診断」が設置されています。ライフスタイルに合わせてカードを選びましょう。
2022年4月の引落分より、郵送による紙の利用代金明細書の発行手数料として1通あたり88円の負担が必要になります。
サービスステーションでも申し込めますし、Webからも可能です。受け取りはサービスステーションになります。クレジットカードと運転免許証を提示します。
会員専用サイトの「MY TS3」ログインして「カード契約情報照会」の「カードご利用可能枠」から確認できます。電話では音声ガイダンスで「利用限度額・残高の照会」から進みます。