教育費として用意するには次のような方法があり、それぞれ用意できるタイミングには違いがあります。
- 学資保険…積み立てていた保険の満期に受け取る
- 奨学金…入学後にお金を受け取る
- 教育ローン…申込後、数日から2週間ほどで受け取る
奨学金の支給は入学後となっていることが一般的のため、すでに奨学金の利用が決まっていても入学金や合格発表後に用意しなければならない必要な学費を教育ローンでまかなっているという家庭は少なくありません。
教育資金にとって、必要なときに必要な資金を準備できるかどうかが重要になります。申込後、他の方法に比べてスピーディーに資金を準備できる教育ローンはその点で非常に頼りになります。
とはいえ、大きな金額である以上少しでも低金利が望ましいものです。
最も利用者が多く低金利な教育ローンは日本政策金融公庫の「国の教育ローン」ですが、民間の金融機関でも教育ローンを扱っています。
おすすめ教育ローンの金利比較
最も利用者が多く低金利なのは日本政策金融公庫の「国の教育ローン」ですが、(年1.71%固定金利 2019年9月時点)その他民間の教育ローンの金利と比較すると次のようになっています。
種別 | 金融機関名 | 金利 | 金利体系 |
---|---|---|---|
国 | 日本政策金融公庫|教育一般貸付(国の教育ローン) | 1.71% | 固定 |
都市銀行 | 三井住友銀行|教育ローン(無担保型) | 2.975%(有担保型) | 変動 |
3.475%(無担保型) | 変動 | ||
三菱UFJ銀行|ネットDE教育ローン | 3.98% | 変動 | |
みずほ銀行|みずほ銀行教育ローン | 3.48% | 変動 | |
4.05% | 固定 | ||
地方銀行 | 横浜銀行(カードローン型) | 1.7%〜2.7% | 変動 |
横浜銀行|教育ローン | 年0.9%〜2.9% | 変動 | |
千葉銀行|スーパー教育ローン | 2.20%〜2.40% | 変動 | |
ネット銀行 | 楽天銀行(非提携型)|教育ローン・学費ローン | 3.21% | 変動 |
3.90% | 固定 | ||
イオン銀行|教育ローン | 2.80%〜3.80% | 変動 | |
JA | JA教育ローン 各地域により異なる |
2.000%〜2.400% | 変動 |
2.335%〜2.735% | 固定 15年以内 |
||
信用金庫 | 朝日信用金庫|朝日教育ローン | 1.600%〜2.400% | 変動 |
ろうきん | 中央労働金庫(カード型) | 2.900%〜3.180% | 変動 |
中央労働金庫|証書貸付型 | 2.200%、2.400% | 変動 | |
2.400% 2.600% 3.400% |
固定 10年以内 |
||
2.900% 3.100% 3.900% |
固定 10年超 |
複数の教育ローンを簡単に金利比較する方法
E-LOANの比較サイトを使えば、誰でも簡単に教育ローンの金利を比較することが可能です。メガバンクから地方銀行まで対応しているので、「実質年率」「金利」や「借入可能額」などで並び替えができるので便利でおすすめです!
国と民間教育ローンの違いは?メリットデメリットで解説
民間教育ローンでも金融機関によってそれぞれ違いはあるのですが、「国」と「民間」とで教育ローンをおおまかに比較すると次のような違いがあります。
国の教育ローン | 民間教育ローン | |
---|---|---|
借入限度額 | 350万円 | 500万円や1,000万円など 国より多い |
金利 | 1.71%固定金利のみ 民間と比べて低い |
2〜4%程度と国と比べると高い 固定と変動を選べる |
返済期間 | 15年以内 | 10年〜30年など金融機関により異なる |
融資までの 時間 |
最低2週間 | 数日〜2週間程度 |
特徴 | 低金利だが利用条件は厳しい! | 国より利便性が高く多様 |
国の教育ローンのメリット
①国は固定金利だからメリット高い
国の教育ローンのメリットはその金利の低さもありますが、なにより「低金利の固定金利」だという点です。固定金利では完済まで金利がずっと変わりません。
それに対し、金融情勢により金利が変化するのが変動金利です。通常、固定金利よりも変動金利のほうが金利が低くなります。
国の教育ローンは、固定金利であるにもかかわらず、変動金利を採用している他の教育ローンと比べ非常に低金利であるというところが非常にメリットが高いのです。
②年収が低くても申し込める
国の教育ローンでは世帯年収の上限には制限がありますが、下限は定められていません。そのため、年収の低い世帯でも申し込める教育ローンになっています。
③ひとり親世帯や低所得世帯ならさらに低金利に
国の教育ローンは以下のような世帯であれば金利がさらに下がり年1.31%になる優遇制度があります。
- 母子、父子家庭
- 世帯年収200万円以内
- 子ども3人以上の一部世帯
この優遇制度では金利のほか、返済期間や保証料が優遇されます。
国の教育ローンのデメリット
①入金までに最短20日程度かかる
民間の教育ローンは融資まで最短数日というスピーディーなものもありますが、国の教育ローンは審査結果がでるまで10日前後、そこから融資実行までさらに10日前後かかるといいます。
さらに入学シーズン中は申し込みが殺到するため、時間がかかるケースがあるようです。
国の教育ローンは受験前でも申し込みが可能であり、またいつでもキャンセル可能ですので、余裕を持って2~3ヶ月前には申し込みをしておきましょう。
②原則、連帯保証人が必要
国の教育ローンでは、原則連帯保証人が必要になります。(公財)教育資金融資保証基金による保証を利用する場合には必要ありませんが、その場合には別途、数万~20数万円の保証料を融資金から一括で差し引くことになります。
連帯保証人は進学者・在学者の4親等内の親族(進学者・在学者の配偶者を除く)から立てます。
民間の教育ローンの場合には、保証料や連帯保証人不要で契約できるところが多いです。
民間の教育ローンのメリット
①限度額が大きい
国の教育ローンの限度額は子ども1人につき350万円、それに対し、民間の教育ローンでは500万円や1,000万円といった高額なローンも珍しくありません。なかには医学部向けで3,000万円まで借入可能といった非常に高額なものもあります。
②変動金利と固定金利を選べる
教育ローンの金利には選択肢があり、変動金利か固定金利の選択ができることが多くなっています。年に2回金利の見直しが行われますが、景気がよければ金利が上がり変動金利が不利になることもあります。
先の見通しがつきづらい今、「長期の返済をする場合には固定金利」が安心であるとされています。
③融資スピードが早い
入金まで最短で20日程度かかる国の教育ローンと比べ、民間の教育ローンは比較的融資スピードが早いのが特徴です。なかには審査回答が最短で翌営業日の融資が可能という金融機関もあります。
融資スピードは各金融機関ごとでかなり違いがあるため、急ぎの場合にはとくにしっかり確認しておきましょう。
④資金使途が幅広い
教育に関わるものであれば幅広く対応しているのが民間教育ローンの大きな特徴でもあります。幅広く「教育のための資金」としているため、学校に関わるものだけではなく、塾、予備校、習い事や海外留学費用などにも対応しています。
大学の入学費用として利用する方が多い傾向にありますが、幼稚園から大学までの教育のための資金として使え、例えば中学受験や小学校入学時のランドセル購入費用としても利用ができます。
⑤一括借入型のほか、カードローン型もある
国の教育ローンは一括借入だけですが、民間の教育ローンの場合には必要なときにその都度カードで借り入れができるカードローン型を用意しているところもあります。
一括で借り入れの場合には、追加融資の際にはその都度審査が必要になりますが、カードローン型の場合にはそれが必要ありません。限度額の範囲内で何度でも借り入れが可能です。
常陽銀行教育ローンでは、90%以上がその都度借入できるタイプを選んでいるというデータがあるそうです。
⑥金利優遇がある
国の教育ローンではひとり親世帯や低所得世帯で金利優遇がありましたが、民間の場合には住宅ローンを利用している場合などに金利の優遇を受けることができます。
各金融機関によっても異なりますが、優遇条件には次のようなものがあります。
- 住宅ローンを利用している
- カードローン契約をしている
- 給与振込で利用している
- 証券口座を保有している
そのほか、インターネット申し込みをするだけで優遇が受けられるというところもあります。まずは自身が利用している金融機関の教育ローンをチェックしてみるといいでしょう。
民間の教育ローンのデメリット
①国の教育ローンと比べて金利が高い
民間教育ローンのデメリットはなんといっても金利の高さです。金利比較表を見ていただくとわかりますように、民間の教育ローン、とくに都市銀行(メガバンク)の金利は3%~4%程度と教育ローン全体のなかでも高めな傾向にあります。
民間の教育ローンは保証人なしで借りることができますが、その代わり、金利に保証会社の保証料が上乗せされているため、連帯保証人ありの国の教育ローンと比べて金利が高くなるのです。
~4%でもカードローンなどと比べれば十分に低金利と言えますが、教育ローンは借入額が大きくまた返済期間も長いローンですので、国の教育ローンと比べたときの金利の高さはやはりデメリットです。
ただし、民間教育ローンでも地方銀行や信用金庫などでは低金利な教育ローンがありますので、条件が合う方はそうしたローンを狙ってみるといいかもしれません。
②年収は一定以上必要
年収が低くても申し込めるうえ、低所得世帯だと優遇もある国の教育ローンに比べ、民間の教育ローンは一定以上の年収が必要な場合があります。
国と民間、どちらの教育ローンが向いている?
国の教育ローンが向いている人
- 低金利の教育ローンを探している
- 年収が低い
- ひとり親世帯
- 連帯保証人がいる
民間教育ローンが向いている人
- 入学前にお金が必要
- 2週間~1ヶ月程度の時間的な余裕はない
- 国の教育ローンの利用ができなかった
- 利便性の高い教育ローンを利用したい
民間の教育ローンそれぞれの特徴は?
まず、民間で教育ローンを扱う金融機関には次のようなところがあります。
- 都市銀行(メガバンク)
- ネット銀行
- 地方銀行
- JAバンク
- 信用金庫
- ろうきん
民間の教育ローンといってもそれぞれ特徴が違ってきます。
【都市銀行の教育ローン】意外と高い金利
金融機関名 | 金利 | 金利体系 | 限度額 | 最長借入期間 |
---|---|---|---|---|
三井住友銀行 | 2.975% (有担保型) |
変動 | 3,000万円 | 10年 |
3.475% (無担保型) |
変動 | 300万円 | 30年 | |
三菱UFJ銀行 | 3.98% | 変動 | 500万円 | 10年 |
みずほ銀行 | 3.48% | 変動 | 300万円 | 10年 |
4.05% | 固定 | |||
りそな銀行 | 4.475% | 変動 | 500万円 | 10年 |
2.975% (住宅ローン利用者) |
もし国以外の民間教育ローンを検討する際、まず多くの方が思いつくのが大手メガバンクの教育ローンではないでしょうか。都市銀行でも教育ローンの扱いがあり全国どこからでも申し込みができます。
それぞれの都市銀行によって特徴には大きな違いがあります。
三井住友銀行 | 無担保型と有担保型がある。 |
---|---|
三菱UFJ銀行 | ネット申し込みなら金利が低くなる。 |
みずほ銀行 | 変動金利と固定金利がある。 |
りそな銀行 | 資金使途が幅広い。 |
都市銀行の教育ローンは前述のとおり、3%~4%程度と民間教育ローンのなかでも金利が高めです。なぜ大手の金利は高いのか?これは、大手銀行がこれまで大企業を主な取引先としてきており、個人融資にあまり力を入れてこなかったことに関連しています。また、金利が高めなだけでなく、限度額も低めです。
【地方銀行の教育ローン】低金利な傾向で人気が高い
金融機関名 | 金利 | 金利体系 | 限度額 | 最長借入期間 |
---|---|---|---|---|
横浜銀行(カードローン型) | 1.7%〜2.7% | 変動 | 1,000万円 | 17年 |
横浜銀行(一括借入型) | 1.7%〜2.7% | 変動 | 500万円 | 10年 |
千葉銀行 | 2.20%〜2.40% | 変動 | 1,000万円 | 16年6ヶ月 |
常陽銀行(その都度タイプ) | 2.2%〜2.3% (web申込み時) |
変動 | 500万円 | |
常陽銀行(一括借入タイプ) | 3,000万円 | 卒業後10年 | ||
群馬銀行 | 2.6%〜3.3% | 変動 | 3,000万円 | 16年6ヶ月 |
地方銀行は個人向け融資に力を入れており、住宅ローンや教育ローンなどが低金利な傾向にあります。金利は各銀行によっても異なりますが、1.7%~3%程度と大手メガバンクの金利と比べると低い金利であり、教育ローンのなかでも人気があります。
また限度額も高めな傾向で、例えば千葉銀行の場合、最大限度額は1,000万円ですが、医学部や薬学部などの学部であれば最大で3,000万円までと非常に高額な融資が可能となっています。
低金利でメリットの高い地方銀行ですが、注意点は利用可能エリアが決まっている点です。地方銀行ですから、各銀行の管轄エリア内に居住している、もしくは勤務している方でなければ利用することができません。
例えば人気の横浜銀行の場合、原則、神奈川県・東京都(一部地域を除く)・群馬県(前橋市、高崎市、桐生市、みどり市)に居住またはお勤めの方のみ申し込みが可能となっています。
【ネット銀行の教育ローン】楽天銀行は提携校合格なら検討してもよい
金融機関名 | 金利 | 金利体系 | 限度額 | 最長借入期間 |
---|---|---|---|---|
楽天銀行 (非提携型) |
3.21% | 変動 | 500万円 | 14年 |
3.90% | 固定 | |||
イオン銀行 | 2.80%〜3.80% | 変動 | 500万円 | 15年 |
住信SBIネット銀行 | 2.775%〜3.975% | 変動 | 1,000万円 | 15年 |
ネット銀行の教育ローンの金利は大手メガバンクの金利とそれほど大きく変わらない印象です。そのなかでも、特筆すべきは「楽天銀行の教育ローン」でしょう。
楽天銀行の教育ローンは、一部の大学と提携して優遇金利で借入することができます。
優遇金利は提携校ごとに異なりますが、例えば早稲田大学の場合ですと、
固定金利…年3.100%
変動金利…年2.414%(2019年9月時点)
となり、通常金利と比べるとかなりお得です。
最短翌営業日に融資可能と非常に融資スピードも早く、提携校に合格している場合には検討してもいいかもしれません。
【信用金庫の教育ローン】低金利な傾向
金融機関名 | 金利 | 金利体系 | 限度額 | 最長借入期間 |
---|---|---|---|---|
朝日信用金庫 | 1.600%〜2.400% | 変動 | 1,000万円 | 16年 |
大阪シティ信用金庫 | 1.58%〜2.68% | 変動 | 1,000万円 | 16年 |
東京東信用金庫 | 2.00%〜2.70% | 変動 | 1,000万円 | 16年 |
京都信用金庫 | 2.00% | 変動 | 1,000万円 | 17年 |
京都信用金庫 (当座貸越) |
3.45% | 変動 | 500万円 | 10年 |
信用金庫の金利も1.6%~3%程度と非常に低金利ですね。各信用金庫によっても差があるため一概には言えませんが、どちらかというと地方銀行と同様な金利設定のところが多いようです。
信用金庫の教育ローンの注意点
信用金庫も地方銀行同様、注意点は利用可能エリアが決まっている点です。各金庫の営業地域に居住または勤務している方でなければ利用することができません。
例えば東京東信用金庫、ひがしんの教育ローンですと、営業区域内は東京都(区の存する地域)・埼玉県(草加市や八潮市など8市町)・千葉県(松戸市、市川市など20の市と郡)に居住または勤務していることが条件となっています。
ご自身が住んでいる地域の信用金庫でなければ借りることができませんので、まずはお近くの信用金庫の金利を調べてみましょう。
【ろうきんの教育ローン】団体会員の構成員なら検討してもよい
中央ろうきん 教育ローン(カード型)
金利体系 | 金利 | 限度額 | 最長借入期間 | |
---|---|---|---|---|
変動 | 団体会員の構成員 | 2.90% | 1,000万円 | 20年 |
生協会員の組合員と 同一生計家族 |
3.18% |
中央ろうきん 教育ローン(証書貸付型)
金利体系 | 金利 | 限度額 | 最長借入期間 | |
---|---|---|---|---|
変動 | 団体会員の構成員 | 2.20% | 2,000万円 | 15年 (固定金利は10年以内と10年超えがあり) |
生協会員の組合員と 同一生計家族 |
2.40% | |||
固定 10年以内 |
団体会員の構成員 | 2.40% | ||
生協会員の組合員と 同一生計家族 |
2.60% | |||
それ以外の一般勤労者 | 3.40% | |||
固定 10年超 |
団体会員の構成員 | 2.90% | ||
生協会員の組合員と 同一生計家族 |
3.10% | |||
それ以外の一般勤労者 | 3.90% |
労働金庫は公的金融機関のようなイメージがありますが、一般の金融機関の一つです。
労働金庫は日本に13あり、それぞれに教育ローンがありますが利用できるのは事業エリア内のろうきんです。また申し込み資格や金利など条件は各労働金庫ごとで違いがあります。
ろうきんは共同組織の金融機関のため、団体会員の構成員や生協の組合員および同一生計家族の方とそれ以外の一般の勤労者とで借入条件が違ってくるのが大きな特徴です。
中央ろうきんの場合を例にとって、かんたんに説明します。
団体会員の構成員
中央ろうきんに出資し加入している以下の団体の方
・労働組合
・国家公務員・地方公務員等の団体
・勤労者ののための福利共済活動を目的とする団体で一定の条件を満たすもの
生協の組合員
中央ろうきんに出資し加入している生協のうち、生協組合員融資制度を導入している生協の組合員の方
一般の勤労者
関東1都7県(茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨)に居住または勤めていて、以下に該当しない方
・労働組合などの組合員の方
・生活協同組合の組合員の方および同一生計家族の方
ろうきんの教育ローンのメリットは、固定金利でも低金利な点でしょう。確かに地方銀行や信用金庫の教育ローンでは2%を切る1%台のものも少なくありません。しかしそうした教育ローンは変動金利です。
固定金利ですとみずほ銀行が4.05%、楽天銀行が3.90%、東京信用金庫で2.98%などとなっていますが、ろうきん教育ローンは団体会員の構成員であれば固定10年以内で2.40%という低金利です。
それ以外の一般勤労者の場合ですと3.40%と平均的な金利になりますが、団体会員の構成員や生協の組合員で、申込条件をクリアしているのであれば検討してみてはいかがでしょうか。
【JAの教育ローン】地域によって融資条件はかなり違う
金融機関名 | 金利体系 | 金利 | 限度額 | 最長借入期間 |
---|---|---|---|---|
JA東京中央 (一括借入タイプ) |
変動 | 2.000%〜2.400% | 1,000万円 | 15年 |
固定金利 15年以内 |
2.335%〜2.735% | |||
JA東京スマイル (都度借入タイプ) |
変動 | 3.35% | 1,000万円 | 15年 |
JA東京スマイル (一括借入タイプ) |
固定 | 2.000%〜3.500% | ||
JA横浜 | 固定金利 5年以内 |
3.00%〜3.50% (1.80%〜2.30%) |
1,000万円 | 15年 |
固定金利 10年以内 |
3.50%〜4.00% (2.30%〜2.80%) |
|||
固定金利 15年以内 |
4.00%〜4.50% (2.80%〜3.30%) |
各地域のJAが提供している教育ローンです。ろうきん同様、お住いの地域のJAによって融資条件が異なります。金利をみていただいてもわかりますように、各JAによって金利の高さもかなりの違いがあります。
JA横浜では、固定金利15年の店頭金利は4.00%~4.50%とメガバンク並みかそれ以上の高さですが、金利引き下げ条件が5つあり、最大で年1.20%の金利引き下げになります。
金利は各JAでかなり違うため、申込可能な地方銀行や信用金庫等の教育ローンとどちらが金利が低いのか、比べてみてもいいでしょう。
【J.Score】高金利だが最短即日でスマホ完結
金融機関名 | 金利 | 金利体系 | 限度額 | 最長借入期間 |
---|---|---|---|---|
J.Score | 0.8%〜15.0% | 固定 | 1,000万円 | 10年 |
どうしても教育ローンの審査が通らないときやもっと早く借りたい場合、金利は高くなりますがフリーローンやカードローンを選択するのも1つの方法です。
J.Scoreは、みずほ銀行とソフトバンクが作ったAIとビッグデータを活用した新しい個人向け融資を提供する会社です。
資金使途が自由なのでもちろん教育資金にも使えます。
金利は0.8%~15.0%と教育ローンと比較すると正直かなり高金利に感じるかもしれませんが、キャッシング業界ではトップクラスの低金利です。
J.Scoreではチャット形式の質問に答えていくことで、AIがビッグデータからスコアを算出し、そのスコアから貸付上限と金利を決定します。 さらに金利を下げたい場合、診断後でも追加の質問に回答するほどスコアアップが期待できます。
最短即日融資が可能で平日夜間や土日も融資可能、申込から借入までの手続きもスマホで完結するので、資金調達のための一つの手段として考えてみるのもいいかもしれません。
J.Scoreでは、レンディングの申込み前にスコア診断をして金利を確認できるため、納得できる金利になったら申し込みすることができます。ただし、申込み前の表示条件は入力情報に基づく参考値であり、実際の契約時の適用金利とは異なる場合があるのでその点は注意しましょう。
教育ローンQ&A
据置期間とは?返済方法の種類
据置期間とは、元金部分の返済はしないで利息分のみ返済する期間のことです。何かとお金がかかる在学中の返済負担を抑えられれば助かりますし、安定した返済計画をたてることができます。
ただし、返済が長期化するほど最終的な返済総額も大きくなってしまうので注意が必要です。
教育ローンの返済方法にはそのほか元利均等返済やボーナス併用分割払いのほか、就職後は親から子に支払いをバトンタッチする親子リレー返済などがあります。
学生本人は申し込みができない?
保護者ではなく学生本人が教育費を借りたい場合、一般的には奨学金を利用します。しかし、奨学金が利用できなかったり、それだけでは足りないということもあるかもしれません。
国の教育ローンでは、学生本人の申込について次のように定めています。
例えば、すでに正社員などで働いていて、スキルアップのために専門学校に通うという場合には自分で教育ローンを組むことができますが、学校に行くために今の勤務先をやめるという場合には学生本人の申込はできない、ということですね。
また、収入があったとしても未成年であれば一般的には申し込みができず親権者が申し込みをすることになります。
申込みから融資までの流れは?
申込みから融資までの流れは各金融機関によっても異なります。
ここでは国の教育ローンの申込み手続きを例に紹介します。
国の教育ローンの手続き方法
申込み | ネット・郵送・来店などの方法で申込み 必要書類の郵送 |
---|---|
審査 | 申込み必要書類が揃った後、審査 |
10日前後 | |
審査結果の連絡 | 審査結果の書類が発送される |
契約 | 必要書類を郵送または来店で提出 |
審査結果の連絡から10日前後 | |
融資実行 | 振込による融資が実行される |
国の教育ローンでは基本的に必要書類の提出は郵送もしくは来店になりますが、民間金融機関の場合には書類提出を画像アップデートでできるところもあります。
資金使途はどうやって証明する?
入学金や学費であれば納付書を提出しますが手元にない場合には金額が明記されている募集要項等でも対応されています。支払いを済ませた後の教育ローンの利用の場合には領収書が必要です。
期待できる融資額はいくら?
融資額と公式ホームページに記載されているのは「最大融資額」です。つまり審査の結果によって融資額は異なり希望の額に達しないこともあります。
一般的にカードローンでは年収の1割が相場とされています。教育ローンは年収の1割~2割程度までという傾向があるため参考にしたい数字です。
教育ローンはブラックリストでも必ず借りれるの?
教育ローンには審査がありますので、ブラックリストの人は利用することができません。債務整理をした過去があるなど、個人信用情報に事故情報が記録されているということは、返済能力と信用度が著しく低い状態であるということ。
お金を貸しても返ってこない可能性が高い相手とは、誰も取引したくありませんよね。
ただし、もしも保護者がブラックリストの状態だった場合でも、教育ローンを借りる方法はあります。
それは、ブラックリスト入りしている人ではなく、学生本人や学生の親族が申し込めばいいのです。国の教育ローンでは、親族の申込の場合、次のように定めています。
審査では銀行と保証会社が個人信用情報機関に個人の債務状況を照会します。過去の返済に問題があったり、現在の債務残高が大きければ審査に通ることはできません。現在債務がある場合、返済ができるかもしくは借入件数をまとめられるか確認してみるとよいでしょう。
複数の教育ローンに同時申込は大丈夫?
国の教育ローンは奨学金との併用も可能です。まとまった額の必要になる入学前後の費用を教育ローンでまかない、入学後後、在学中の費用を奨学金で補うというケースはすくなくありません。
ただし、教育ローンの複数申込はNGです。
教育ローンの審査では、信用情報機関へ照会を行います。複数同時申込をした場合、その履歴は信用情報に記録されるため、他にも申し込みをしている=お金に相当困っている人と判断されて申込ブラックになる可能性があるからです。