JCBは日本発の国際ブランドで、海外での活用範囲も広がりつつあり、「サムライカード」という愛称でも知られています。
JCBゴールドカードは、日本らしいデザインとゴールドカードの名前にふさわしい充実したサービスで、手堅くゴールドカードを持ちたい人におすすめのカードです。
初めてのゴールドカードとしておすすめできます。
運営者が見たJCBゴールドカード
JCBゴールドカードは「JCBゴールド」が正式名称で、JCBが発行するプロパーのゴールドカードです。医者への24時間の電話相談や空港ラウンジ、グルメ優待サービス、充実した保険が付帯するハイクラスのカードとなっています。
ステイタス性の高いカードとしては、ゴールドカードの他にプラチナカードやブラックカードなどが挙げられますが、こういったカードは社会的な地位が高く、高収入の人向けです。そのため、一般の人には手の届かないところにあるカードと言えるでしょう。大企業の幹部クラスや医者、弁護士といった富裕層向けに発行されているのが、こうしたステイタスカードです。
JCBゴールドは、こういったカードへの入口となるカードで、もっと一般人寄りです。JCBのなかでも最上位のランクである「JCBゴールド・ザ・プレミア」や「JCB・ザ・クラス」はJCBからの招待を受けて初めて申し込めるカードで、このときにインビテーションが届くのは「JCBゴールドを使っている人」が基本です。
そういった意味でも、「ハイクラスカードの最初の一歩」という位置づけなのがJCBゴールドです。初めてのゴールドカードとしておすすめできます。
ハイクラスカードの一歩目とはいえ、サービスは他社のカードのプラチナカードの水準で、一般人が持てるゴールドカードとしてはかなり強いカードと言えます。
JCBゴールドカードのメリット
①発行のハードルが低い
最短即日発行
JCBゴールドカードは年会費1万円台で、ゴールドカードとしては安い部類に入ります。さらに、オンラインから申し込むと最短で即日発行されるため、この点は大きなメリットでしょう。
平日午前11時までに申し込みが完了し、午後12時までに「オンライン入会判定結果」のメールが届けば、最短即日で発行され、早ければ翌日には郵送で自宅で届きます。
初年度年会費無料
JCBゴールドカードは、オンラインから申し込むと初年度の年会費は無料になります。また、家族カードも1枚目が年会費無料になります。お得にゴールドカードを持つことができるカードです。
②同じクラスのゴールドカードとして破格のサービス
「ゴールドカード」というと、かつては限られたごく一部の人だけが持てるカードでしたが、近年では年会費が安くて付帯サービスも充実しているゴールドカードも増えています。JCBゴールドカードも、維持費があまりかからないゴールドカードとして高い人気があります。
カード名 | 年会費 | 特徴 |
---|---|---|
JCBゴールドカード | 1万1000円 | ・最高1億円の旅行傷害保険が自動付帯
・空港ラウンジサービスが付帯 ・プラチナなどのハイクラスカードへのインビテーションあり |
楽天プレミアムカード | 1万1000円 | ・最高5000万円の旅行傷害保険が自動付帯
・プライオリティパスが付帯 ・楽天市場で還元率5% |
アメリカン・エキスプレス | 1万3200円 | ・最高5000万円の旅行傷害保険が利用付帯
・プライオリティパスが無料で付帯 ・空港手荷物無料宅配サービス |
三井住友カードゴールド | 5500円 | ・最高2000万円の旅行傷害保険が利用付帯
・年間100万円以上の利用で年会費が永年無料 |
旅行傷害保険の条件では、JCBゴールドカードは非常に高いレベルにあります。利用できる空港ラウンジも多く、付帯サービスではゴールドカードのなかではトップクラスと評価されています。
③豪華な優待サービスが付帯
空港ラウンジサービス
JCBゴールドを持っていると、国内の主要な空港とハワイホノルル空港のラウンジを無料で利用できます。利用にあたっては、航空券とJCBゴールドを提示するだけでパスできます。空港で快適に過ごせるラウンジが無料で利用できるのは、ゴールドカード保有者ならではの特権です。
海外利用でポイント2倍
JCBゴールドは海外での利用でポイントが2倍になります。通常還元率は0.5%ですので、2倍だと1%還元となります。決済するだけで自動的に2倍となりますが、事前にWeb明細サービス「MyJチェック」に登録が必要です。
ゴルフコースの優待
JCBゴールドでは、会員でないと予約できない名門ゴルフコースなど全国約1200ヶ所のゴルフ場の予約が可能です。有名コースのゴルフイベントや「JCBゴルファーズ倶楽部」への入会もできます。
グルメ優待サービス
JCBゴールドは、全国約250店舗のレストランで飲食代が20%OFFになります。割引を受けるには、事前予約とクーポンの提示、JCBゴールドでの支払いが必要です。有名ホテルのレストランやデパートの飲食街など多くの店が対象となっているので、チェックしておきましょう。
④「和」を感じさせるカードフェイス
JCBゴールドのカードデザインは、著名な工業デザイナーである服部一成氏が手掛けた「和」のテイストを感じさせるものとなっています。
唯一の日本発の国際ブランドのカードとして、日本から世界に広がるJCBのネットワークを表現したデザインです。
カードは「JCB」というアルファベットをベースにした文様を採用して、カード中央のシンボルマークは日本の伝統的な「家紋」を組紐風にしたデザインで高級感あふれるものとなっています。
シンボルマークには「ネットワークの信頼性」「しっかり結ばれた縁」という意味合いが込められています。
カードは表面も裏面もゴールド一色で、シンプルで洗練されており、美しいホログラムは「ゴールドカードらしさ」を存分に味わえます。
⑤さらに上位のカードの取得を目指せる
ゴールドカードのメリットは、旅行保険や補償が手厚くなることで、様々な「万が一の事態」に備えることができる点です。
各社のベーシックなカードである一般カードとは比べものにならないほどの補償が受けられるため、ゴールドカードには価値があると言えるでしょう。
ゴールドカードよりも上位のカードには「プラチナカード」や「ブラックカード」などがありますが、このレベルになると補償がさらに手厚くなり、充実したサービスが受けられます。
プラチナカードやブラックカードは、単に申し込めば持てるというものではなく、それ以下のグレードのカードの保有者にカード会社から招待が届いて申し込むことができるものです。
JCBカードでも、そのようなグレードアップのシステムを採っており、その手始めとなるのが「JCBゴールド」です。
順序としてはJCBゴールドの保有者がインビテーションを受けて「JCBゴールド・ザ・プレミア」に昇格し、さらにインビテーションがあって「JCBザ・クラス」という最上位のカードを持てるようになります。
注意したいのは、このインビテーションのシステムはプロパーカードの「JCBゴールド」を持っている人のみに与えられる特権であって、JCBと他社が提携したカードにはこのシステムは適用されないという点です。JALゴールドやディズニーゴールドなどのカードを持っている人にはインビテーションは届きません。
上位のカードを目指す人は、まずJALゴールドの審査に通過するところから始めましょう。
⑤ヤングゴールドカードとして優秀なJCB GOLD EXTAGE
JCBのプロパーカードは、ゴールドクラスが「JCBゴールド」、一般カードクラスが「一般カード」、若年層カードが「JCBカードW」、ヤングゴールドが「JCB GOLD EXTAGE」という位置づけになっています。どのカードも競合する銀行系のカードと同等かそれ以上のスペックを備えています。
なかでも、JCBが「若い人向けに優待のお得感とゴールドのステイタス感を併せ持つゴールドのエントリーモデル」と位置づけするJCB GOLD EXTAGEのハイスペックは目立ちます。
他社のヤングゴールドカードに比較しても旅行傷害保険の補償が手厚く、さらにJCBゴールドの特典の一部がそのまま利用できます。たとえば、空港ラウンジサービスや無料健康電話相談、JCBトラベル利用時の手荷物無料宅配サービスなども付帯します。
これだけの特典がありながら、年会費3300円で初年度年会費は無料とかなりお得な設定です。
JCB GOLD EXTAGEは20歳から29歳向けのカードですが、継続利用することでワンランクアップの「JCBゴールド」にグレードアップすることができます。
JCBゴールドカードの年会費
①本会員は1万1000円
JCBゴールドカードの年会費は、カード会社のゴールドカードの相場としてはごく標準的なレベルで、「安くもないが高くもない」という金額に設定されています。
JCBの競合他社にも同様の価格設定のゴールドカードは数多くあり、おおよそ1万円台の年会費です。
- JCBゴールドカード本会員年会費:1万1000円
オンライン入会の場合のみ、初年度の年会費は無料となります。
ただし、JCBの一般カードからの切り替えの場合には初年度無料の対象にはならないので注意しましょう。JCB一般カードの利用開始のときすでに「年会費初年度無料」という特典を提供しているからです。
②初年度無料のゴールドカードの比較
初年度の年会費が無料になるゴールドカードは、いくつか種類があります。それぞれに特徴があるので、選ぶ際には良く検討しておきましょう。
カード名 | 年会費 | 特徴 |
---|---|---|
JCBゴールドカード | 初年度無料
2年目以降:1万1000円 |
・ポイント還元率1%前後
・知名度が高い ・旅行傷害保険最高1億円 |
イオンゴールドカード | 永年無料 | ・通常のカードを年間100万円以上利用でインビテーション
・イオン利用でポイントアップ |
三井住友ゴールドカード | 初年度無料
2年目以降:1万1000円 |
・VISA・Mastercardから選ぶ
・コンビニなどでポイント5倍 |
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス | 初年度無料
2年目以降:1万1000円 |
・永久不滅ポイント
・アメックスブランド |
③JCB GOLD EXTAGEは格安の設定
JCB GOLD EXTAGEは若い人向けのカードなだけに、破格の低価格で提供されるゴールドカードです。
- JCB GOLD EXTAGE年会費:3300円
初年度の年会費は無料で、家族カードも1名までは無料です。
JCBプロパーカードのゴールドクラスのサービスがこの低価格で利用できるのは非常に大きなメリットといえます。
継続利用していくと、ワンランク上のJCBゴールドにグレードアップすることができます。
入会から5年後の初回更新の時点で、JCB GOLD EXTAGEからJCBゴールドに自動的に切り替わります。その際に審査はありますが、あまり厳しい基準にはなりません。「支払いに遅れが多い」「返済でトラブルを起こした」などの大きな問題になる利用をしていなければ、まず通らないということはないでしょう。
ただしJCBゴールドになると、年会費は1万1000円に上がります。JCB GOLD EXTAGEからぐっと上がるので注意しましょう。
JCBゴールドカードで発行できる追加カード
①家族カード
JCBカードはどのグレードでも家族カードを申し込むことができます。JCBゴールドもJCB GOLD EXTAGEも「ゴールド」のグレードですので、家族カードの条件も同一です。
カード | 年会費 |
---|---|
JCBゴールド | ・1人目無料
・2人目から1100円 |
JCB GOLD EXTAGE | ・1人目無料
・2人目から1100円 |
本会員の年会費が無料のときは、家族会員も無料となります。
本カードと家族カードで利用した支払いは、一括して本会員の口座からの振替となります。JCBカードを利用して貯められる「Oki Dokiポイント」も本会員と家族会員で合算することができ、その分ポイントが早く貯まります。
注意したいのは、「JCBスターメンバーズ」というメンバーシップサービスです。このサービスでは、Oki Dokiポイントが通常よりも多くもらえるボーナスアップなどが適用されますが、JCB GOLD EXTAGEは家族カードも本カードと同様にスターメンバーズの対象外です。
その他の海外旅行傷害保険やショッピングガード保険については、家族会員も同様に適用されます。
②ETCカード
JCBゴールドでもJCB GOLD EXTAGEでも、ETCカードを発行することができます。支払いをショッピングなどと一括できるので便利です。
会員専用のWebサービス「MyJCB」から申し込めます。申し込みから約1週間で発送されます。ただし、インターネットで申し込めるのは本会員のみで、家族カードの場合には入会申込書を請求のうえで申し込む必要があるので注意しましょう。
JCBゴールドカードの発行日数
①最短で翌日に到着
JCBゴールドは、最短で申し込んだ翌日に届きます。極めてスピーディに発行されるカードです。
JCBのカードはおおよそ審査スピードが早い傾向がありますが、特に「JCB一般カード」と「JCBゴールド」は審査が早く、即日発行できます。
ゴールドカードで即日発行され郵送されるものは珍しく、この点もメリットと言っていいでしょう。
ただ、券面デザインが通常デザインとWeb限定デザインの場合が対象で、ディズニーデザインのカードはもう少し時間がかかります。
最短で発行するには、「平日午前11時まで」に申し込むことが必要で、さらにオンライン口座を設定することも必須条件です。12時までに審査結果が通知されたら翌日に届きます。
また、ETCカードを同時に申し込むと若干郵送までに時間がかかる傾向があるので注意しましょう。
②申込方法によって受取までの日数が異なる
JCBゴールドはゴールドカードとしては他に類を見ないレベルでスピード発行されますが、申込方法によっては受取までの日数が違ってくるので注意しましょう。基本的にはWebで申し込みして手続きもすべてWebで完結しますが、郵送でも申し込みすることができます。
申込方法 | カード受取まで |
---|---|
Web申込:午前11時までに支払口座設定 | 最短当日発行翌日受取 |
Web申込(上記以外) | 最短3営業日発行、約1週間で受取 |
カード受取時に運転免許証提示 | 最短3営業日発行、約1週間で受取 |
本人確認書類を画像データで提出 | 加増確認後カード発行、約1週間で受取 |
書類郵送 | 書類到着後カード発行、約3週間で受取 |
最短当日発行で翌日受取にするには以下の条件を満たす必要があります。
- ディズニーデザイン以外であること
- Webで支払口座の設定を行うこと
- 平日の午前11時までに申込が完了すること
- 午後12時までに「カードオンライン入会判定結果のお知らせ」メールを受信
また北海道や九州の一部、沖縄などでは郵送が遅れる可能性があります。
JCBゴールドカードのポイントプログラムと還元率
①着実なポイント還元システム
「Oki Doki for ORIGINAL」の基本
JCBゴールドを利用して貯まるポイントはJCBの「Oki Dokiポイント」です。
- 1000円ごとに1ポイント
- 1ポイント=5円
- 還元率0.5%
ポイントは月間利用額に対して付与されます。多くのクレジットカードが「利用金額」ごとにポイント付与ですが、JCBゴールドは月間の利用額を合計した金額に対してポイントが貯まります。
JCBスターメンバーズ
JCBゴールドには「JCBスターメンバーズ」が適用されます。JCB GOLD EXTAGEには適用されないので注意しましょう。
年間の利用金額が一定以上になると、翌年度のポイント還元率がアップします。年間の集計期間は12月16日から翌年の12月15日です。
年間利用額 | 30万円以上 | 50万円以上 | 100万円以上 | 300万円以上 |
---|---|---|---|---|
ステージ | スターePLUS | スターβPLUS | スターαPLUS | ロイヤルαPLUS |
優遇率 | 10%アップ | 20%アップ | 50%アップ | 60%アップ |
還元率 | 0.55% | 0.60% | 0.75% | 0.80% |
1000円あたり | 1.1ポイント | 1.2ポイント | 1.5ポイント | 1.6ポイント |
②ポイントアップのチャンスが豊富
海外利用でポイント2倍・Amazonも海外利用扱い
JCBゴールドではWeb明細サービス「MyJチェック」に登録しておくと、JCBの海外加盟店での利用で自動的にポイントが2倍の1%となる「海外ダブルポイント」というサービスが適用されます。
海外加盟店にはオンラインショップも含まれるため、日本の「Amazon.com」もポイント2倍の対象です。
優待店でポイントアップ
JCBと「JCBオリジナルシリーズパートナー」として提携している店舗でカード決済するとボーナスポイントが貯まります。
- セブンイレブン
- 成城石井
- ウェルシア
- スターバックスカード
- ドミノピザ
- タイムズ
- コナカ
- U-NEXT
ポイントモールでポイントアップ
JCBは「Oki Dokiランド」というポイントモールを運営しており、ここでカード決済するとポイントがアップします。
楽天市場やYahoo!ショッピング、メルカリなど多くの通販サイトが加盟しており、「ネットで買い物しよう」と思ったらまずは「Oki Dokiランド」をチェックしましょう。
JCB GOLD EXTAGE独自のポイントアップシステム
JCB GOLD EXTAGEでは「1000円利用ごとにOki Dokiポイントが1ポイント貯まる」というポイントプログラムを採用しています。さらに、ボーナスポイントも付与されます。
- 海外利用:2倍
- 入会後3ヶ月:3倍
- その入会後1年まで:1.5倍
翌年度以降は以下のようになります。
- 年間利用額20万円以上:1.5倍
- 年間利用額20万以下:1.0倍
JCB GOLD EXTAGEではゴールドカードで適用される「スターメンバーズ」というステージ制が適用されないので注意しましょう。
③QUICPayとnanaco併用でポイントアップ
JCBゴールドはセブンイレブンで利用するとポイント還元率が1.5%です。これをnanacoと併用するとポイント還元率がアップするという裏技があります。
「nanacoカード」にはQUICPayが搭載されていて、登録するとQUICPayが使えるようになります。
セブンイレブンでnanacoカードに搭載されているQUICPayで買い物をすると200円ごとに1ポイント貯まります。さらにQUICPayに登録したクレジットカードのポイントも貯まります。
JCBゴールドでは、「支払いにオリジナルシリーズ対象カードを指定しているQUICPay」でも還元率が1.5%になるので、JCBゴールドを登録したQUICPayをセブンイレブンで使用すると、1.5%のOki Dokiポイントに加えて0.5%のnanacoポイントも付与されます。そのため、合計で還元率は2%となります。
いったんクレジットカードでQUICPayにチャージしてからセブンイレブンで使うという手間はかかりますが、慣れれば気になりません。
JCBゴールドカードの電子マネー事情
①QUICPay搭載型を利用できる
JCBカードには「QUICPay」が標準搭載されます。JCBゴールドにはQUICPayの機能が搭載されたカードも発行可能で、1枚でクレジットカードと電子マネーの両方を兼ねることができます。一体型ではないタイプも選択でき、「おサイフケータイ」でも利用可能です。
QUICPayは楽天EdyやSuicaなどとは異なり、事前にチャージする必要がないため使いやすい電子マネーです。
使った金額は後日、登録したクレジットカードから引落になります。Suicaなどのようなプリペイドカードとは違って、残高を気にする必要がなく、その分利便性は高いと言えます。
コンビニなどの少額決済や、クレジットカード払いでサインや暗証番号が必要な店舗で面倒な場合などに便利です。
②対応している電子マネー
JCBゴールドはQUICPayの他にも、以下の電子マネー決済に対応しています。
- 楽天Edy
- nanaco
- WAON
- Suicaなど交通系電子マネー
楽天市場を良く利用する人にとっては、楽天Edyを使ってポイントを貯めたいという人もいるでしょう。WAONも独自のポイント制度があります。こういったケースにもJCBゴールドは対応可能です。
③Apple Payに対応
「Apple Pay」は7以降のiPhoneで標準的に搭載されている「おサイフケータイ」に類似するサービスで、iPhoneユーザーにとっては利便性が高く、利用価値があります。
モバイルSuicaに似た仕組みで、電車やバスなどの乗車料金として使うことができますし、iDやQUICPayの店舗でも利用できます。
そのため、iPhoneユーザーはQUICPayや楽天Edyなどではなく、Apple Payに集約させて買い物などに利用でき、毎日の生活を「キャッシュレス」で支払いを済ませることができます。
Apple PayではSuicaとPASMOは使えますが、SMART ICOCAやPiTaPaには対応していないので注意しましょう。
JCBゴールドをApple Payに登録すると、QUICPayとして割り当てられてOki Dokiポイントも貯まります。
また、QUICPayに割り当てられた場合、「QUICPay+」の機能も使えます。QUICPayでは2万円を超える支払いはできませんが、QUICPay+加盟店なら2万円を超える金額の決済も可能です。加盟店はビックカメラ、ヨドバシカメラなどです。
JCBゴールドカードの申込資格と審査
①申込資格
JCBゴールドの申込資格は以下のようになっています。
- 20歳以上(学生を除く)
- 本人に安定継続収入がある
安定継続収入とは、単に収入が多いことを意味するのではなく、「収入の上下が少なく、ある程度継続して収入を得る状態が続いていること」を指します。
この条件を満たす最も分かりやすい状態は、「毎月決まった日に給与収入がある」ことです。
会社勤めしていれば、毎月決まった日に給与の振り込みがありますし、アルバイトであっても決まった日に給料が入ります。この状態が「安定継続収入」です。
「継続している」というのは、おおよそ6ヶ月以上毎月給料が支払われていることを意味しています。
会社員であっても短期間に転職を繰り返して収入が変動していたり、勤務を初めてから短いときには安定継続収入とは認められないことも考えられます。
JCBカードでは、たとえば「一般カード」では安定継続収入は申込資格に記載されていませんが、JCBゴールドには記載されます。その分、審査基準は厳し目になっていると考えられます。
②申し込みページにある「職業欄」から難易度を探る
JCBゴールドカードの難易度を探るヒントとして有力なのは、申し込みページにある「職業欄」です。
一般的には「大企業の正社員なら有利」「自営業者は不利」などと言われることが多いですが、職業欄を「自分のところのカードはこういった人たちに利用してもらうことを想定しています」というメッセージとして見てみると、申し込みのハードルがどの程度高いかを計る目安となります。
- 一般企業にお勤めの方
- 派遣社員、出向中の方
- 公務員の方
- 学校、医療機関にお勤めの方
- 自営業(経営者)の方
- 自営業(医師・弁護士・会計士等)の方
- 自由業(著述家・芸術家等)の方
この他、パートやアルバイト、年金受給者も申し込み可能とされていますが、たとえば「自営業」のところにわざわざカッコを付けて「経営者」という文言を付け足している点や、自由業として「著述家」、つまり小説家などを想定している点から見て、多少審査のハードルが高いことが推測できます。
③JCBのカードでの位置づけは?
JCBが発行するプロパーカードは主に4種類あります。それを難易度が高い順に並べると以下のようになります。
JCBザ・クラス>JCBプラチナ>JCBゴールド>JCB一般カード
このうち、上位の「ザ・クラス」「プラチナ」は下位のカードからのインビテーションがあって申し込めるカードです。JCBゴールドは自分から申し込むことが可能です。
JCBからすると、「インビテーションを渡すほどではないが、新規で申し込みするカードとしては最も高いグレード」です。ユーザーが自分で「このカードにしたい」と希望できるカードとして最上位に位置しているカードです。
そういった意味でも、審査の難易度は「低い」とは決して言い切れないでしょう。
「今までのクレジットカードなどの利用履歴がキレイであること」「クレジットカードなどの支払いで遅れたことがない」「高額の支払いを完済したことがある」などの実績があるほうが明らかに有利です。
④審査状況の確認方法は?
JCBゴールドカードは、Webで発行状況を確認することが可能です。
公式サイトにある「入会メッセージボックス」で判定状況を確認します。必要なのは以下の2点です。
- 入会受付番号
申し込み完了画面・受付完了メールで、16桁の「入会受付番号」が通知されます。
- 判定状況確認用キーワード
申し込みのときに指定した「半角英数字・記号8~20桁」の数字
この2つを入会メッセージボックスに入力すると判定状況のステータスが表示されます。
入会メッセージボックスの件名 | ステータス |
---|---|
カード入会受付完了のご案内 | 入会判定中 |
お手続きが完了していません | 入会判定中(確認事項あり) |
カード入会判定結果のお知らせ | 入会判定完了 |
発送手続き完了のお知らせ | 発送準備完了 |
確認できるのは「判定中」か「判定結果」のどちらかです。判定結果のお知らせで「審査通過」かどうかが分かります。
⑤JCB GOLD EXTAGEの申込資格に注意
同じ「ゴールドカード」であっても、「JCB GOLD EXTAGE」は申込資格に注意しましょう。JCBゴールドカードは「学生を除く20歳以上で安定継続収入のある人」が申し込めますが、JCB GOLD EXTAGEでは年齢制限があります。
- 20歳以上29歳以下
- 本人に安定継続収入があること
初年度の年会費が無料で、次年度以降も3300円という低価格で維持できるゴールドカードです。
このカードは「若い人にゴールドカードの満足感を手軽に体験してもらう」という目的で発行されているものです。
若いうちにゴールドカードを使うことに慣れてもらい、その後はJCBゴールドに切り替えてそのままJCBユーザーとして継続使用してもらうことがJCB GOLD EXTAGEの役割です。
そのため、JCB GOLD EXTAGEでは初回のカード更新である入会5年後にワンランク上のJCBゴールドに自動で切り替わります。
クレジットカードには、「最初に持ったカードはその後も長年にわたって利用し続ける」というユーザー特有の心理が働きます。最初に持ったゴールドカードがJCBなら、その後もゴールドのユーザーを継続するだろうというJCB側の意図があります。
JCBゴールドカードの付帯保険
①JCBゴールド
海外旅行傷害保険が自動付帯
JCBゴールドでは国内外の旅行傷害保険が自動付帯します。「自動付帯」というのは、そのカードの会員であれば保険が適用されるもので、旅行代金の支払いに使っていなくても補償されます。
また、JCBゴールドの海外旅行傷害保険は本人会員・家族会員だけでなく、「家族特約」もあります。本会員と生計を共にする19歳未満の子供も補償の対象です。
内容 | 最高保険金額(本人/家族会員) | 最高保険金額(家族特約) |
---|---|---|
死亡・後遺障害 | 1億円(うち利用付帯5000万円) | 1000万円限度 |
傷害治療費用 | 300万円限度 | 200万円限度 |
疾病治療費用 | 300万円限度 | 200万円限度 |
救援者費用 | 400万円限度 | 200万円限度 |
賠償責任 | 1億円限度 | 2000万円限度 |
携行品損害 | 1旅行50万円/年間100万円 | 1旅行50万円/年間100万円 |
補償対象期間は3ヶ月で、以下の2点を満たす期間が補償対象となります。
- 海外旅行の目的で日本国内の住居を出発してから住居に帰着するまでの期間
- 日本を出国した前日の午前0時から日本に入国した翌日の午後12時まで
最高金額1億円というのは、ゴールドカードとしては最高水準です。JCBゴールドの競合カードである三井住友カードゴールドは最高5000万円です。
最も利用頻度が高い疾病治療費用・傷害治療費用の補償額も最高300万円と充実しており、他社のハイスペックカードに匹敵するレベルです。
国内旅行傷害保険も自動付帯
国内旅行傷害保険も自動付帯です。電車やバスなどの代金やツアー料金をカード払いしていなくても保険が適用されます。ただし、こちらには家族特約はありません。日本国内を旅行中に以下の状況で傷害をこうむったときに補償されます。
- 乗客としてバスや列車などの公共交通乗用具搭乗中
- 旅館やホテルなどの宿泊施設に宿泊者として滞在中の火災や爆発事故
- 宿泊を伴う募集型企画旅行(パッケージツアー)に参加中
内容 | 保険金額 |
---|---|
死亡・後遺障害 | 最高5000万円 |
入院費用 | 1日あたり5000円(事故日から180日程度) |
手術費用 | 最高20万円(5万/10万/20万) |
通院費用 | 1日あたり2000円(事故日から180日以内90日程度) |
入院・手術・通院は、8日以上の治療から対象です。
航空機遅延保険
搭乗した航空機の遅延や航空便に預けた手荷物の遅延などによって、負担する必要が生じたホテルの客室料や食事代、衣料品購入費などが補償されるものです。
国内・海外ともに対象で、他社のゴールドカードにはあまり見られない補償です。以下の場合に上限2万円または4万円の保険金が出ます。
名称 | 補償内容 | 保険金が支払われる場合 |
---|---|---|
乗継遅延費用保険金 | 客室料・食事代 | 遅延した航空便の実際の到着時刻から4時間以内に代替便を利用できなかった場合 |
出航遅延費用等保険金 | 食事代 | 出航予定時刻から4時間以内に代替便を利用できなかった場合 |
寄託手荷物遅延費用保険金 | 衣料購入費など | 到着後6時間以内に手荷物が届かなかった場合で、到着後48時間以内に購入した場合 |
寄託手荷物紛失費用保険金 | 衣料購入費など | 到着後48時間以内に手荷物が届かなかった場合を紛失として、到着後96時間以内に購入した場合 |
ショッピング保険
JCBゴールドで購入した品物の破損や盗難などの損害を補償する「ショッピングガード保険」が付帯します。
JCBゴールドでの購入日から90日間、最高500万円まで補償されます。1事故につき3000円の自己負担があります。
年間最高500万円という金額は非常に高額で、通常ならプラチナカード並みの補償額です。年間500万円あればたいていの人は問題ないでしょう。
②JCB GOLD EXTAGE
利用付帯の海外旅行傷害保険
JCB GOLD EXTAGEにも通常のゴールドカード並みの旅行傷害保険が付帯します。ただし利用付帯で、「搭乗する公共乗用具」または「参加する募集型企画旅行」の料金をJCB GOLD EXTAGEで支払った場合にのみ適用されます。また、家族特約は付帯しません。
内容 | 最高保険金額 |
---|---|
死亡・後遺障害 | 5000万円 |
傷害治療費用 | 200万円限度 |
疾病治療費用 | 200万円限度 |
救援者費用 | 200万円限度 |
賠償責任 | 1事故につき3000万円限度 |
携行品損害 | 1旅行50万円/年間100万円 |
海外は医療費が高額になることが多く、病院に運ばれて入院したら数百万円の費用がかかることもあります。そのため、傷害治療費用・疾病治療費用が200万円もあるのは心強いと言っていいでしょう。
国内旅行傷害保険
国内旅行傷害保険も利用付帯で、家族特約はありません。日本国内を旅行中にこうむった傷害に保険金が支払われます。
内容 | 保険金額 |
---|---|
死亡・後遺障害 | 最高5000万円 |
入院費用 | 1日あたり5000円(事故日から180日程度) |
手術費用 | 最高20万円(5万/10万/20万) |
通院費用 | 1日あたり2000円(事故日から180日以内90日程度) |
これはJCBゴールドと同じ水準で、年会費3300円のカードとしては最高レベルの補償です。
ショッピング保険
JCB GOLD EXTAGEで購入した品物の破損・盗難などの損害を「ショッピングガード保険」で補償するものです。
JCB GOLD EXTAGEで購入した日から90日間、年間最高200万円まで補償されます。ただし、1事故につき1万円の自己負担額があります。
年間200万円もあれば、おおよその買い物で問題ないでしょう。国内外の買い物が対象で、1回払いでも対象となります。
JCBゴールドカードの活用情報
①トラベル関連のサービスが充実している
空港ラウンジサービス
JCBゴールドを保有していると、国内の主要空港とハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港の空港ラウンジが年中無休・無料で利用できます。
ソフトドリンクやインターネット無線LANといったサービスを無料で使えます。
ラウンジによっては無料のアルコール類があり、シャワールームが設置されています。
家族会員も特典の対象なので、家族で旅行する場合にも便利です。夫婦のうち1名が本会員、1名が家族会員だと両方が無料となります。
- 新千歳空港
- 青森空港
- 羽田空港
- 成田国際空港
- 中部国際空港セントレア
- 関西国際空港
- 岡山空港
- 高松空港
- 福岡空港
- 那覇空港
都度料金でラウンジキーが利用できる
JCBゴールドでは「ラウンジキー」が利用可能で、家族カードも対象です。世界100ヶ国以上の都市で1100ヶ所以上の空港ラウンジを利用可能な特典で、プライオリティパスと同様のサービスです。
ラウンジキーの年会費は無料ですが、利用の都度1回あたり32米ドルの料金が発生します。
チェックイン前やトランジットの待ち時間をゆったりと過ごすことができ、慣れない外国の空港でもくつろげます。
ラウンジキーで使えるラウンジにはドリンクや軽食、インターネットサービスなどがあり、フライト前のひとときを快適に過ごせます。
世界のラウンジには様々なものがあり、ドリンクサービスだけでなく、軽食とは言えないレベルの本格的な食事を楽しめるところもあります。
パッケージツアーでボーナスポイント
「JCBトラベルOki Dokiトクトクサービス」というサービスがあり、JCBトラベルデスクに連絡して対象の国内・海外パッケージツアーに申し込んでカードで旅行代金を支払うと、Oki Dokiポイントが5倍になります。
JALパックやANAワンダーツアーズなどの多彩なパッケージツアーが対象となっています。
また、JCBトラベルでディズニーホテルに申し込んでカードで料金を支払うとポイントアップしますし、この他JTBの国内宿泊オンライン予約、アップワールドの海外ホテルオンライン予約などを使ってもポイント還元率がアップします。
手荷物無料宅配
JTBトラベルデスクで5万円以上の海外パッケージツアーに申し込むと、手荷物無料宅配便が1組につき1枚プレゼントされます。成田・羽田・中部セントレア・関西国際空港などで利用可能です。しかも、行きだけでなく帰りにも利用できます。一部のクレジットカードにも同様のサービスがありますが、「行きだけ」「帰りだけ」で付帯することが多く、往復で使えるのは大きなメリットです。
JCBトラベルを利用しなくても、空港手荷物宅配の優待を受けられます。1人あたり手荷物を1個500円で宅配できます。
②ゴールドだけのサービス
ドクターダイレクト24
JCBゴールドカードを持っていると「ドクターダイレクト24」というサービスを使うことができます。
日本国内で24時間年中無休で健康や介護、育児に関して無料で電話相談できます。
具合が悪くなったり、トラブルでケガをしたりした場合の応急処置などを相談できます。
他の会社のカードでも、ゴールドカードだろうとプラチナカードだろうと医師の無料電話相談サービスがないカードもあります。
JCBゴールドカードのドクターダイレクト24はメリットが大きい特典です。
ゴールド会員専用デスク
JCBゴールドには会員専用の通話料無料のゴールドデスクがあります。年会費無料のカードだと相談窓口が有料なことが多く、しかもオペレーターの人数が少なくて出るまでに時間がかかることも珍しくありません。
JCBゴールドならストレスなく電話で問い合わせることができます。
専用デスクとして使い勝手が良いのは、「JCB暮らしのお金相談ダイヤル」です。暮らしにまつわる税務や年金、資産運用についての電話相談です。税金や年金の制度は複雑で自分で調べるのは面倒です。電話で聞けるのはうれしいサービスでしょう。希望によっては、税理士やファイナンシャルプランナーに直接電話で相談することもできます。
ダイニング特典
この他、JCBゴールドには数多くの特典が付帯します。
たとえば、「JCBゴールドグルメ優待サービス」で、全国の対象店舗で飲食代金の割引が受けられます。かなり有名なレストランも対象となっており、コース料理や代金の合計が20%OFFとなります。
また、2018年から「JCB GOLD Service ClubOff」という特典が開始しています。ファミレスやカフェ、ホテルやカラオケ、映画などのレジャー施設でのお得な優待特典が利用可能になりました。
JCBオリジナルカレンダー
JCBゴールド会員は毎年JCBオリジナルカレンダーがもらえます。秀逸なデザインで部屋に飾ると美しいカレンダーです。
毎年かなりのハイクオリティで、ユーザーには非常に好評です。インターネットや電話で申し込むことができます。いかにもゴールドカード会員ならではの気分にひたることができます。
会員誌
ハイスペックのクレジットカードには「会員誌」が付き物です。JCBゴールド会員にもプレミアムカード会員向けの情報誌「JCBザ・プレミアム」が毎月届けられます。
「本物を知る大人にふさわしい、上質感の演出」がコンセプトの情報誌です。旅行やグルメ、趣味、地域情報などが掲載されています。
- 有名作家によるエッセイ
- 季節に応じたサービスの案内
- 期間限定イベントの紹介
- JCB優待のある演劇やコンサートなどのチケット情報
③クレジットヒストリーを構築できる
JCBには「JCBプラチナ」や「ザ・クラス」などのハイクラスカードがあります。これらのカードは単に申し込めば発行されるというものではありません。
いわゆる「インビテーション」と呼ばれる制度で、そのクレジットカード会社の「優良顧客」にのみ招待のメールや手紙が届くことで初めて申し込めるカードです。
そのため、こういったハイクラスのカードを持つためには、それよりも下位のカードで利用実績を積む必要があります。
JCBでは、ユーザーの年収や社会的地位よりも「利用実績を重視する」という傾向があります。そのため、JCBゴールドやJCB GOLD EXTAGEなどを使って買い物やサービス利用代金の支払いなどを続けていると、ハイクラスカードで重視されるJCBのクレジットヒストリーを積み上げることができます。
単に保有しているだけではインビテーションが届くことはありませんが、将来的にプラチナやザ・クラスに切り替えるときにゴールド時代の利用実績も考慮されます。
年収や勤務先、勤続年数、カード利用先がそれほどでなくても、JCBの加入歴・利用実績が積み上がっていれば、インビテーションが届く可能性があります。
JCBは「グレードアップがしやすい」カードです。ゴールドカードから始めて、ハイクラスカード保有者を目指しましょう。
JCBゴールドカードの注意点
①使える電子マネーが少ない
JCBゴールド・JCB GOLD EXTAGEともに、QUICPayは基本的に使えて、設定しておけばApple PayもGoogle Payも利用できます。
ただ、それ以外の電子マネーには弱いという傾向があります。電子マネーではたとえばiDやnanaco、楽天Edy、WAONなどの人気の高いものは搭載できません。
この点は、「自分の個人的な経済圏」をどのサービスで構築するかという問題でもあります。
たとえば、楽天経済圏なら「楽天カード・楽天Edy・楽天市場」で構成されます。そういった人にとってはたとえゴールドであってもJCBは必要ないでしょう。同じことはYahoo!経済圏や三菱UFJ経済圏などにも言えます。
JCB経済圏を構築するのは「JCBカード・QUICPay・Oki Dokiポイント」です。自分が利用しやすく、性格やライフスタイルに合っている経済圏を選ぶようにしましょう。
②JCB GOLD EXTAGEにはJCBスターメンバーズが適用されない
JCBには利用金額によってメンバーランクが変わる「JCBスターメンバーズ」という制度があります。ランクアップするごとにポイント還元率がアップしたり、JCBが提供するサービスの申し込み口数が増えたりするというものです。
たとえば、JCBゴールドを保有していて年間30万円以上の利用があると「スターePLUS」というランクに入ります。このランクに達すると、ポイント還元率が10%アップします。
ところが、JCB GOLD EXTAGEにはJCBスターメンバーズが適用されません。JCB GOLD EXTAGEには独自のポイント優遇制度があります。
- JCB GOLD EXTAGE
- JCBカードW
- JCBカードW plus L
いわゆる若年層向けカードで、そのカード独自の優遇制度のあるものはJCBスターメンバーズが適用されません。
③必ず年会費が毎年かかる
小さなことのようですが、JCBカードは全般的にどれも必ず年会費がかかります。一部の若年層向けカードが年会費無料となっているだけで、一般カードでも年会費はしっかり取られます。
JCBゴールドは年会費1万1000円で、毎年必ず支払う必要があります。ネット申し込みなら初年度無料ですが、それ以降は自動的に請求されます。JCB GOLD EXTAGEは年会費3300円で、これも必ず請求されます。
若いうち、また働いているうちは気になりませんが、年齢を重ねて年金生活者になると、小さな年会費でも支払うのが無駄に思えてくるようになります。「いつまでこのような費用を払うのだろう」と思えてきます。年会費無料のカードのほうが、いざというときにすぐ解約できて使いやすく感じられます。
多くの人が「働いているうちはゴールドカードを持ってても年会費を支払う価値があると思っていたが、年をとったら嫌になって無料のカードに変える」という経験をしています。
年会費1万1000円はそれなりに高額ですので、毎年の請求があることは忘れないようにしましょう。
JCBゴールドカードの解約
①解約は電話で
JCBゴールドカードは「JCBプレミアムカード」の1つですので、インターネットで解約することができません。JCB一般カードなら電話の自動音声案内で退会手続きが可能ですが、JCBゴールドとJCB GOLD EXTAGEは電話連絡が必要です。
カードを用意のうえで、カード裏面に記載された電話番号に問い合わせましょう。
- 東京:0422-76-1700
- 大阪:06-6941-1700
- 福岡:092-712-4450
- 札幌:011-271-1411
②解約の注意点
解約する場合には、以下の点に気をつけましょう。
- ポイント残高
カードを解約するとOki Dokiポイントは消滅しますので、ポイントを無駄なく利用しているかどうか確認しましょう。おすすめなのはAmazonでの買い物です。1ポイント=3.5円でポイント数がいくつでも利用可能です。
- 年会費の支払い
年会費が加算される月が迫っている場合には、翌年度の年会費が請求される前のタイミングで解約しましょう。JCBでは有効期限月の末日までに手続きしておけば翌年度の年会費はかかりません。
また、リボ払いなどの支払い残高があるときに解約すると一括請求されますし、ETCカードや家族カードも解約となるので、注意しましょう。
JCBゴールドカードの基本情報
年会費 | JCBゴールド:1万1000円(初年度無料) JCB GOLD EXTAGE:3300円 |
---|---|
国際ブランド | JCB |
申込条件 | JCBゴールド:学生を除く20歳以上で安定継続収入がある人 JCB GOLD EXTAGE:20歳以上29歳以下で安定継続収入がある人 |
家族カード | あり |
ETCカード | あり |
旅行傷害保険 | JCBゴールド:最高1億円 JCB GOLD EXTAGE:最高5000万円 |
その他付帯保険 | ショッピングガード保険 |
発行日数 | JCBゴールド:即日~1週間程度 JCB GOLD EXTAGE:1週間程度 |
還元率 | 0.5% |
ポイントプログラム | Oki Dokiポイント |
電子マネー | QUICPay |
スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay |
JCBゴールドカードのQ&A
JCB GOLD EXTAGEには申込可能年齢が20歳から29歳までで、JCBゴールドは20歳以上となっている点が大きな違いです。年会費はJCB GOLD EXTAGEは3300円、JCBゴールドは1万1000円という点も違います。
一般カードからゴールドカードへアップグレードすることができます。会員専用Webサービス「MyJCB」で切り替えを申し込めます。「各種お申し込み・購入」を選択肢、「カードのアップグレード」を選択すると申し込み完了になります。
JCBゴールドのユーザーのなかで一定の条件を満たした人にインビテーションを届けて申込可能になるのが「JCBゴールドザ・プレミア」です。JCBゴールドにはない「プライオリティパス」が付帯するなど、サービス内容が充実します。
ゴールドカードのなかには、一般カードから招待を受けないと申し込めないものもありますが、JCBゴールドは招待制ではないので、学生でなければ誰でも申し込みすることができます。
JCBゴールドのショッピング利用合計金額が2年連続で100万円以上というのが基本の条件です。集計期間は12月16日から翌年12月15日となっており、この期間中に100万円以上の利用が2年連続すると、インビテーションが届きます。