「ニート」という言葉が広く使われるようになったのは2004年ころ。
もともとはイギリスで使われていた言葉が、日本でも使われるようになりました。
15歳から34歳までの、家事もしない、学校にも行かない、仕事もしない、さらに仕事に就くための勉強もしていない状態の人を指す言葉だそうです。
厚生労働省でもニートという言葉を頻繁に出していますので、もはや日本で周知されている言葉なのでしょう。
そんなニートでもお金を借りることはできるのでしょうか?実際に調べてみました。
アコム・プロミス・レイクならニートでも借りれる?
まずは結論、消費者金融からニートは借りることができません。
その理由はもちろん「返済能力がない」からです。
消費者金融や銀行カードローンで求められる申込者の条件を確認してみましょう。
- 20歳以上であること
- 安定した収入があること
これら2つは絶対条件です。安定した収入がつまり返済能力になります。
そのほか審査で調べられることも2つあります。
- 他者からの借り入れ状況
- これまでの信用情報
つまり信用力です。
貸した以上は返してもらわなければならない、さらにいえば利息をつけて返してもらわなければならない。
金融機関にとって利息が収益になるものであり、そもそも貸した分も返ってこないのであればマイナスになります。
確実に返済ができるかどうかを調べること、それが審査になります。
そのため、無職であるニートでは審査に通ることはできません。
ニートはダメだけど、フリーターなら借りられる
ニートとフリーターは混同しがちです。
非正規労働者に分類されるニート、フリーターですが実際に収入があるかないかとしてみてみるとフリーターは無職ではありません。
それではニートとフリーターはどのような特徴の違いがあるのかを見てみましょう!
ニート | フリーター |
---|---|
非正規労働者 | 非正規労働者 |
無職 | アルバイトなどによる収入がある |
働ける状態にありながら働かない | 働く意思があるが正社員ではない |
社会とのかかわりを避けている | 社会とのかかわりがある |
審査で最重要となるのが「無職か?収入があるか?」ということです。
収入の高い低いは融資額に影響するものであり、まずは収入があるかどうかが重要です。
そのためフリーターでもアルバイト収入で毎月安定しているのであれば審査に通る可能性は非常に高くなっています。
無職だけどお金借りたい!派遣登録ではダメ?
カードローンの審査では属性スコアリングというものがあります。
申込書に入力した内容を元に採点方式で評価をするもの。そのなかで職種に関する項目もあります。
公務員や上場企業の正社員が最も評価が高く、アルバイト・パートは評価が低く、無職は評価が0です。
一方、派遣社員はアルバイト・パートよりもいくらか高い評価となっています。
派遣社員登録の事実だけで審査に通る?
一昔前の「ニートが審査に通る裏技」として広まっていたのが、派遣会社に登録だけをしてカードローンの申し込みをするというもの。
在籍確認は派遣先に行われるのではなく、実際の給料を支払う派遣元にカードローン会社から電話がかかってくるため在籍は確認できます。
それがニートが審査に通る裏技として使われてきました。
しかし、現在では派遣登録の事実だけで審査に通ることは難しくなっています。
これから収入を得る予定、つまり見込み収入として審査に通っていたのは一昔前のこと。
現在は正社員として内定をしていたとしても、実際に働いてなければ無職と同等となっています。
そのため派遣登録だけでニートが審査に通るというのは非常に難しい技です。

ニートは今すぐお金借りれる?ニートがお金を借りる方法5つ
自身に収入のないニートであっても、お金を借りる方法は実はいくつかあります。
ただし、誰もが簡単に借りれる方法ではなく、借りられるのは条件に合う方だけです。
自治体に相談して利用する公的貸付制度
自治体が行っている生活費や一時的な資金の貸付を行う支援貸付に、「生活福祉資金貸付制度」というものがあります。
各自治体の社会福祉協議会が窓口となっていて、対象となるのは次のような世帯です。
・必要な資金を他から借りることが困難な「低所得者世帯」
・障害者手帳などの交付を受けている「障碍者世帯」
・65歳以上の高齢者がいる「高齢者世帯」
申し込みをして審査があり、実際に貸付が実行されるまでには短くとも2週間程度がかかりますが、生活再建のための貸付として利用されています。
「借りずに働けばよい」と簡単に言う人もいるでしょう。
しかし、就職活動をするにも、生活を立て直すためにもお金が必要になることはあるでしょう。
生活福祉資金貸付制度は簡単な審査ではなく、民生委員との面談や今後の生活再建計画も話し合う必要があります。
総合支援資金
生活副資金貸付制度には、総合支援資金、福祉資金、教育支援資金、不動産担保型生活資金の4つの貸付があります。
中でも総合支援資金の対象は、貸し付けを行うことにより自立が見込まれる、失業や収入の減少などによって生活に困窮している方が対象です。
「総合支援資金」は、失業などによって生活に困窮している人が、生活を立て直し、経済的な自立を図ることができるようにするために、社会福祉協議会とハローワークなどによる支援を受けながら、社会福祉協議会から、生活支援費や住宅入居費、一時生活再建費などの貸付けを受けられる貸付制度です。
引用:政府広報オンライン「失業して生活にお困りの方など、一時的に生活資金などが必要な方を支援するための「生活福祉資金貸付制度」があります。」
審査なしで借りれる生命保険の契約者貸付制度
自分で終身保険や養老保険など解約返戻金のある生命保険に入っているのであれば、生命保険の契約者貸付制度が利用できます。
ニートの場合には金融機関からお金を借りることは難しいです。
しかし、自身が加入している生命保険の契約者貸付であれば、審査なしで利用目的を問われることもなく最短即日~数日程度でお金を借りることができます。生命保険を解約しなくてもいいのです。
保険会社や契約内容によっても異なりますが、基本的には解約返戻金の7割~8割程度が借りられる範囲になります。
解約時に自分が受け取る解約返戻金を元手にお金を借りられる制度のため、銀行や消費者金融と比べても金利はかなり低いです。
借金ではないため信用情報に傷がつくこともありませんが、利息が福利方式で積み重なって息利息が膨らみやすいです。
また、期限内に返さなければ保険契約が失効してしまうというデメリットもありますのでその点には注意が必要です。

クレジットカードの家族カードでキャッシング
家族の承諾を得ていればできるのがクレジットカードの家族カードを使ったキャッシングです。
本会員とはクレジットカードに申し込みをした本人であり、こちらは安定した収入のある方でなければ審査に通ることはできません。
一方の家族カードとは、主契約者である本会員の家族が利用できるクレジットカード。
キャッシング機能が付帯しているカードもあります。
銀行カードローンでも、大手消費者金融、中小消費者金融であればニートは無職となるため審査に通ることはできませんが、家族の承諾を得ていればクレジットカードの家族カードを使ってキャッシングができるでしょう。
ニートでも作れるVisaプリペイドカード
バンドルカードとはVisaの加盟店で支払いができるVisaプリペイドカードです。
ネットでもリアルのお店でも使えるリアルカードと、ネット専用のバーチャルカードの2つのカードから選択できます。
プリペイドカードとは、事前にチャージ・入金をし、利用するカードのことです。
楽天Edy、auWALLET、LINEPay、Suica、PASMO、nanaco、WAONなどもその一つです。
バンドルカードは、未成年をはじめとする学生や収入のない主婦の方、高齢者の皆さんもバンドルカードを入手してクレジット決済できるようになります。
そのバンドルカードの新機能である「ポチっとチャージ」を利用すれば、今すぐ2万円借りる事が可能です。

担保となる品物があれば無審査で借りれる質屋
高価なものなど担保となる品物を持っているのであれば、それを担保に質屋でお金を借りることができます。
質屋というとブランド品など高価なものを買い取ってもらうというイメージがあるかもしれませんが、品物を担保として預けてその査定額内でお金を借り、返済時に品物を返してもらうこともできるのです。
ただし、返済できなかった場合には担保となる品物は回収されてしまいますが、質屋には金融機関のような審査がありません。
そのため無職の人や金融事故を起こした人でも利用できるのです。
ただし、質屋の年利は最高109.5%まで認められており、大手消費者金融の18%、中小消費者金融の20%と比べてもずば抜けて高金利なため注意が必要です。

まとめ
ニートでもお金を借りる方法はいくつかあります。
しかし、お金を借りるということは、返さなければならないということです。
無職の状態でお金を借りれる方法があるとしても、それを返済するあてはあるでしょうか?
借入を考える前に、まずは返済できるかどうかの返済計画を立てる必要があります。
そして、もしもお金を借りるのがどうしても難しいという場合は、お金を作る、お金を稼ぐ方法を検討しましょう。
アルバイトや日雇いの仕事などの他にも、不用品をフリマアプリで売る、クラウドソーシングやポイントサイトの利用やブログ運営など、ネットを通して収入を得る方法もあります。