お金に関する豆知識

借金でお金がない人が普通の生活を取り戻す方法

借金をした場合は、元金とともに利息を支払う必要があります。

利息は借りた金額が大きいほど、完済までの期間が長いほど大きく膨らんでしまうため、場合によっては返済できないほどの負担になってしまうこともあります。

現状のままでは完済できないなら、「収入」や「支出」を見直して返済負担を軽減するしかありません。

今回は、借金でお金がない人が普通の生活に戻るためのヒントを解説します。

FP監修者
森本 陽子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)CFP認定者。自身の経験や知識を活かし、複雑なお金の仕組みや知識をわかりやすく解説しておりツイッターでの有益な呟きにも注目。

借金でお金がない人が把握するべきこと

借金をなかなか完済できない人に共通する事項として「借金の全体像を把握していない」ことが考えられます。

まずは、借金の全体像を把握し、借金を完済するためのロードマップを作っていく準備を整えましょう。

  • 借金の総額の把握
  • 収入と支出の把握
  • 返済計画を立てる

借金の総額の把握

借金がいつまで経っても減らない人に共通しがちなのは「借金の総額を把握していない」ことです。

「借入れ残高」「月々の返済額」「金利」の3つくらいは常に把握しておきたいものです。

なかでも「毎月の返済額」は重要になります。

借りたお金の返済方法はカードローン会社によってさまざまですが「残高スライド方式」が採用されている場合、借入金額が増えると毎月の返済金額も増えてしまいます。

毎月5,000円ずつの返済だと思っていたものが、追加でお金を借りたことによって月10,000円の返済になってしまうこともあるわけです。

もしギリギリの金額しか口座に残していなければ残高不足で返済遅れとなり、遅延損害金が発生してますます返済が困難になることも考えられます。

収入と支出の把握

借金に悩まされる生活から脱却するには自分の「収入」と「支出」を見直すことが大切です。

まずは、手を付けやすい「支出」から見直していきましょう。
毎月の生活費が本当に適切かどうかを一つひとつ見直していきます。

例えば毎月定額で支払っているような遊興費がある場合、その分を借金の返済に充てれば借り入れ残高が減り、毎月の利息も減額されて完済に一歩近づきます。

スポーツジムなどで定額の月謝を払っているなら、一時的に中断して借金の返済に充てることを考えましょう。

なかなか大きな出費が見つからない時は「家計簿アプリ」も便利です。

無料で使えるだけでなく、口座残高や引き出し情報などが自動で反映されるため管理も簡単です。
一覧を見返すことで、当時は気にならなかった出費でも「これはおかしい」と気になることがあるかもしれません。

支出の次は収入を見直す

支出を見直したら次は「収入を伸ばすこと」を考えましょう。

会社員なら毎年1回は昇給するはずですから、借金を返済するタイミング次第では昇給分を返済に充てられます。

とはいえ、残業時間削減・ワークライフバランスが叫ばれるなかで収入を増やすのは難しいこともあるでしょう。

本業で厳しいなら、副業で収入を増やすことも考えます。

タウンワークなどを使ったアルバイトもありますが「クラウドワークス」「ランサーズ」といったサイトで仕事を探すのもおすすめです。

webライターやデータ入力など、未経験でも取り組みやすい仕事が紹介されています。
自宅で作業する案件が大半のため、通勤に時間を取られることもありません。

休日にゆっくりする時間を労働に充てれば、その分だけ完済が早まります。
完済した後は自分の小遣い・遊興費として利用もできます。

返済計画を立てる

収入と支出を見直しても返済が厳しいようであれば、借金が本格的に滞ってしまう前にカードローン会社の担当者に相談をしましょう。

絶対に相談に乗ってもらえるとは限りませんが、それまでの返済実績によっては返済計画の見直しに協力してくれることもあります。

得られるサポ―トとしては毎月20,000円の返済を半額の10,000円にするなど「毎月の返済額の見直し」が一般的です。

返済期間が伸びてしまうデメリットはありますが、減らしてもらった分だけ毎月の返済は楽になります。

借金で首が回らない人が起こすべき行動

頑張って家計を見直しても、効果的に借金が減らないことは考えられます。そうなっても、諦めず、次のアクションを考えましょう。

起こすべき行動として、以下の4つを紹介します。

  • 家族に相談する
  • 借り換え・おまとめローン
  • あるものを全て売却する
  • 支出を限界まで減らす

家族に相談する

完済までの前段階として「借金の負担を減らすことができないのかどうか」を考えましょう。人によっては、家族に正直に相談することも視野に入れる必要があります。

家族に借金を肩代わりしてもらえば、それ以上は利息が増えることはありません。

家族とじっくり話し合い、少しずつ返済していけばいいのです。

中には「家族に借金はバレたくない!」という考えが強い人もいます。ただ、返済ができないと利息と遅延損害金はますます大きくなるばかりです。

家族でも返済できない金額になってから相談しても手遅れになってしまい「どうしてこうなる前に相談しなかった?」と聞かれてしまいます。

自分の力で返済が難しいなら、素直に家族に相談することを考えましょう。

借り換え・おまとめローン

借金は時間が経つほど利息が大きくなり、ますます返済できない状態になります。

返済能力をあげることはすぐにはできない場合は、借金に適用される「金利」を安くすることを考えるのも1つの方法です。

1社からの借り入れによって返済が苦しいなら、ローンの「借り換え」を行います。今よりも金利が安い他社に借り換えることで、利息の負担が減少します。

複数社からの借り入れで困っているなら「おまとめローン」がおすすめです。複数の借金が1つにまとまるうえ、金利が安くなって毎月の返済額を減らすことができます。

一方、注意点もあります。

借り換えやおまとめローンを利用したとしても、総返済額が減るわけではありません。毎月の支払金額が安くなるということは、「完済までの期間が伸びる」ということでもあることを忘れないでください。

あるものを全て売却する

身の回りを見回してみると、デジタルカメラや腕時計、貴金属などが見つかりませんか?

売却できるものは全て売却することで、まとまったお金に換えることが可能です。

デジタルカメラや家電なら「ハードオフ」などの中古ハード買取専門店に持ち込み、腕時計や貴金属なら「質屋」に持ち込むことで15分くらいで鑑定、価値に見合ったお金を受け取ることができます。

質屋は利息も相応に高いですが、預けたものを放棄すればお金を返す必要はありません。

時間があればネットオークションやフリマがおすすめ

時間があれば、「メリカリ」「ラクマ」などのフリーマーケットアプリやYahoo!オークションなどのネットオークションの利用も検討しましょう。

店舗への持ち込みは鑑定された金額で売却になるのに対し、ネットオークションなどであれば自分で値段をつけることが可能です。商品によっては買取より大幅に高く売却することもあります。

ただし、値付け次第では買い手がつかないことがある点がネックです。値引き交渉もあり、必ずしも自分の言い値で売れるというわけではありません。

支出を限界まで切り詰める

収入を増やすというのは、容易なことではありません。
逆に支出を減らすのであれば、一時の我慢で何とかできることも多いです。

普段の生活はできる限り続けたいものですが、完済のために我慢できる範囲で徹底して支出を切り詰める方法を考えましょう。

家賃

賃貸に住んでいる場合、間取りにもよりますが50,000円~100,000円の家賃を支払うのが一般的です。

例えば賃貸を引き払い、一時的に実家に帰ることはできないかを考えてみましょう。

家賃がかからない分を返済に回すことができます。

スマートフォン代金

毎月の固定費の中でも、大きな割合を占めるのがスマートフォン代金です。docomoやauなどの大手キャリアの場合、毎月10,000円近い利用料がかかるケースもあります。

いわゆる「格安SIM」に切り替えることで、同じ利用条件で半額以下になることも珍しくありません。

一方で「大手と比べて通信速度が遅い」など、使い勝手が悪い場合がある点には注意が必要です。格安SIMごとのメリット・デメリットをきちんと把握したうえで借り換えを検討しましょう。

食費

数千円レベルの金額を生み出すなら食費に手を付ける手もあります。

毎日買っていたデザートを買わない、おかずを一品へらすなど、地味ではありますが確実にお金を節約できます。その分を臨時返済でコツコツと支払うことで、完済が早まります。

お金がない時のNGな行動

追加の借入で返済に充てる

銀行や消費者金融は、闇金のような無茶な取り立てはしません。
とはいえ電話やメール・書面で連絡はひっきりなしにあります。返済が遅れるほど遅延損害金も積み重なっていくため、完済が大変になっていきます。

ここで、督促を避けるためだけに他の消費者金融からの借金に頼ってはいけません。

適用される金利次第ではますます返済総額が大きくなり、完済が遠のいてしまいます。

多重債務者とは

多重債務者とは、複数の消費者金やクレジットカードから借り入れ、その借金の返済が困難になっている人のことです。

まさに「借金の返済のために新しく借金を借りる」ようなパターンが当てはまります。

多重債務者である事実は信用情報機関に紹介すればすぐに分かってしまうため、新しくクレジットカードやローンを組む際の大きな足かせになります。

闇金・個人間融資

どうしてもお金が返せないからと言って、闇金や個人間融資に手を染めるのは絶対にNGです。

闇金はその名の通り「非正規の消費者金融」のことを指します。

アコムやプロミスをはじめ、正規の消費者金融は金融庁に登録されている正式な業者です。貸金業法という法律に則って業務を行っています。

法律で規制されている過度に厳しい取り立てはされず、金利も年20%を超える利息は発生しません。

闇金はいわゆるヤクザなどの反社会勢力が営んでいるため、金融庁に登録されていません。

法外な利息を請求されるほか、自宅や職場に押し掛けてくるような強引な手法で取り立てが行われます。

大手消費者金融で融資を断られた場合など、貸してくれる業者を探しているうちに闇金を見つけてしまうこともあるかもしれません。

名前を聞いたことがない業者に申し込む前に、正規の金融業者か必ず確認してください。

金融庁のホームページで、正式な業者かどうかの確認ができます。

>>金融庁|登録貸金業者情報検索サービス

どうしても返せない時は「債務整理」

借金を返済する見込みがない人は、債務整理(借金問題を解決するための手続き)を視野に弁護士に相談することも検討します。

任意整理

任意整理とは、取引開始時点にさかのぼって利息制限法の上限金利(15~20%)まで金利を引き下げて再計算することです。

自己破産のデメリットを避けながら、何もせずに返済を続けるよりは総返済額が安くなるというメリットがあります。

また、見直した結果「過払い金」が発生していた場合は貸金業者に過払い金の返還請求ができます。

ただし、メリットばかりではありません。

信用情報機関に「任意整理をした」という記録が残され、5年間は新しく借り入れができなくなります。

また、和解の条件は業者や案件ごとに異なります。希望する金額まで減額することはできない可能性があることは知っておきましょう。

民事再生

民事再生とは、大幅に減額された借金を分割して返済していく手続きのことです。

後述する自己破産と違い、全額が免除されるわけではありません。その代わり、自分の住宅などの価値あるものが処分されることもありません。

借金を減額しつつ、今の財産を失いたくない人に有効です。

ただし、手続きに6ヶ月程度の時間がかかる点がネックになります。

自己破産

自己破産とは、借金の返済ができないことを裁判所に認めてもらい、借金の返済義務を免除してもらう手続きのことです。

自己破産が認められると、借金を支払う義務はなくなります。

ただし、メリットが大きい分だけデメリットも大きいため、安易に選択してはいけません。

99万円を超える現金及び時価20万円を超える財産(例えば「自宅」など)を所有する場合は、処分されてしまいます。

自宅を守りたいなら自己破産ではなく、任意整理や民事再生が選択肢になります。

借金でお金がない人が普通の生活を取り戻す方法 まとめ

今回は、借金で苦しんでいる人が普通の生活に戻るためのヒントを紹介しました。

まずはご自身の支出を見直し、返済に回せるお金を捻出することが最優先です。それでも返済が難しいなら、今度は収入を増やせないかを考えていきます。

最終的には法のセーフティネットがあるため、どうしようもなくなったら弁護士に相談しましょう。

闇金などから融資を受けるのだけは絶対にNGです。

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