お金に関する豆知識

お金がない無職の人がお金を用意する方法【NGも解説】

銀行や消費者金融、クレジットカードなど、お金を借りる手段はいくつも思いつきます。

しかし、いずれの方法も審査を受ける段階では「安定した収入があること」が条件であり、無職のままで申し込むことができません。

それでは、無職の人がお金を集めるにはどうすればいいのでしょうか?

今回は、お金がない無職の人がお金を用意する方法を解説します。

FP監修者
森本 陽子
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(個人資産相談業務)CFP認定者。自身の経験や知識を活かし、複雑なお金の仕組みや知識をわかりやすく解説しておりツイッターでの有益な呟きにも注目。

無職の人がお金を借りるのは難しい

家族や友人など、個人の間でお金の貸し借りをする時のことをイメージしてみてください。

たとえ家族や友人だとしても、無職の人から「お金を貸してほしい」と頼まれた時は躊躇してしまうのが普通ではないでしょうか。

それは「この人、本当にお金を返してくれるの?」という心配があるからです。

「返済能力」が不足しているため

個人間でもそうであるように、人にお金を貸すのは「確実に返済してくれる」ことが大前提です。
金融機関が貸したお金を回収できないのは「貸し倒れ」とよばれ、絶対に避けるべきこととされています。

結果として、無職や失業中・ニートと呼ばれる人は返済能力がないことから、融資が見送られてしまうのです。

カードローンを申し込むこともできない

急いでお金が必要な場合、思いつく手段の1つが「カードローン」です。
ただし、無職の人は原則として借りることはできません。

例えば消費者金融のプロミスでは、申し込み条件が以下のように定められています。

お申込みいただける方の条件は、年齢20~69歳のご本人に安定した収入のある方です。
主婦や学生でもパート・アルバイトなど安定した収入のある方はご審査のうえご利用が可能です。

引用元:プロミス|お申込条件と必要なもの

カードローンの提供元には消費者金融以外にも「銀行」がありますが、こちらも消費者金融と同様で無職の人は原則として申し込むことができません。

楽天銀行カードローンを例にして見てみると、申し込み条件として以下のように書かれています。

審査基準・審査内容の詳細についてはご案内することができません。日本国内に居住する20才から62才までで、お仕事に就かれており毎月安定した定期収入のある方であれば、どなたでもお申込みいただけます。もちろん、パートまたはアルバイトでお勤めの方もお申込みいただけます。

引用元:楽天銀行スーパーローン(カードローン・ローン)の審査について

消費者金融であっても銀行であっても「安定した定期収入」がキーワードになっているのがお分かり頂けるでしょう。

無職の場合はもちろん収入はないですから、申し込むことはできません。

仮に1週間前まで超優良企業に勤めていたとしても、退職していたら申し込みの条件からは外れてしまいます。最後の給与や退職金が入ってくるとしても、今後の収入がない以上は申し込めません。

安定した収入とは

「安定した収入」の定義は「毎月一定の金額を得られること」であり、サラリーマンや公務員の給与が該当します。

シフトの出勤日によって金額にバラツキはあるものの、アルバイトやパート社員の月給も同様です。

逆に、年収では会社員に迫るとしても「半年に一度しか収入がない」といった場合は安定した収入とはいえない可能性があります。

また、「自分で稼いだお金」であることも必要です。
親からの仕送りはもちろん「年金」に関しても安定した収入に含まれないとされるのが一般的です。

特に消費者金融の場合は、収入が年金受給だけの人が借り入れすることができません。必ず年金以外にアルバイトなどの働き口が必要です。

一方の銀行の場合、一部のカードローンでは申し込みできるところもあります。たとえば「三菱UFJバンクイック」では、年金について以下のスタンスを取っています。

Q.収入が年金のみですが申し込みできますか?

A。お申込みいただけます。

引用元:三菱UFJバンクイック|よくあるご質問

収入が年金のみの人の場合は、銀行カードローンから借入先を探すと見つかる可能性があります。

無職の人がお金を借りるための方法

無職の人は確かにカードローンに申し込むことができません。しかし、諦める前に「どうしたらお金を借りられるのか」を考えてみましょう。

お金を借りるために取るべき方法として、以下の5つを紹介します。

  • 職に就く
  • 公的な融資制度を活用する
  • 家族や友人から借りる
  • 生命保険の契約者貸付制度
  • クレジットカードのキャッシング

職に就く

もっとも手っ取り早い対策としては、とにかく「新しい職についてしまうこと」です。

就職して月給をもらえるようになれば「安定した収入を得る」という条件が満たされるため、銀行でも消費者金融でも申し込むチャンスが増えます。

ただし、安定した収入を得られたとしても、すぐに審査に通過できるようになるわけではありません。

審査では申込者の「属性情報」が調べられることになり、年収や勤務先情報以外に「勤続年数」も審査の対象になります。

勤続年数が短いと「すぐに辞めてしまうのでは?」と思われて評価が下がる可能性があるのです。

最低でも半年、できれば1年以上の勤続年数になってから申込むのが望ましいでしょう。

お金を借りるならアルバイトでも可

カードローンの審査では正社員や公務員の評価が高い傾向にありますが、アルバイトや派遣社員でも申し込みは可能です。

カードローンの申し込み条件に「正社員のみ」「アルバイトは不可」といった条件は付されていないためです。

まずは繋ぎでアルバイトを目指すことでカードローンを利用できるようにすることも、金欠対策には有効です。

ただし「日雇い労働」のお給料は、一般的には「定期的な収入」にカウントされないとされないとされています。
継続して雇用契約をしているわけではなく、いつ仕事が見つからなくなるか分からないリスクがあるためです。

理想は正社員、すぐに難しければアルバイトや派遣社員も検討しましょう。

公的な融資制度を利用する

無職や失業中などの仕事がない人にとって、以下のような地方自治体の公的融資制度を活用するのも有効です。

  • 生活福祉資金貸付制度
  • 求職者支援資金融資制度
  • 緊急小口資金貸付

例えば緊急小口資金貸付は、「年金・保険・公的給付などの支給開始までに必要な経費や医療費を支払ったために、一時的に生計の維持が困難になった場合」の生活費のカバーに利用します。

現在では新型コロナウイルスの影響で収入の減少があり、緊急で貸付けを必要とする世帯が対象です。なお、貸付金額は「10万円」までです。

これらの融資は地方自治体の「福祉協議会」などから申し込みできます。

興味があれば、住まいの自治体の公式サイトを確認してみましょう。

家族や友人から借りる

家族や親戚、友人からお金を借りることもできます。

手っ取り早くお金を借りられるうえ審査もなく、返済期限や利息についても発生しないのが普通です。

ただし、家族や友人だと甘えが出る可能性はあります。

約束した時期を過ぎても返さないでいると、今まで積み上げてきた信頼を失う結果になります。トラブルに発展しないためにも、安易に借りるべきではありません。

「どうしても」という時の最後の手段として相談しましょう。

生命保険の契約者貸付制度

契約者貸付とは、資金が必要な時に「生命保険の解約返戻金」の一定範囲内でお金を借りる方法です。

保険会社が定める一定の利息が発生する一方、以下のようなメリットがあります。

  • 保険を継続したまま借り入れができる
  • 金利がカードローンより低い
  • 審査が不要

とくに「保険を継続したまま借りられる」のが大きいメリットです。

終身保険など貯蓄性が高い商品の場合は、解約すれば今まで支払ってきた保険料の一部を「解約返戻金」として受け取ることが可能です。

ただし、一度解約するともう一度加入できたとしても保険料が上がってしまいます。
健康状態などによっては二度と加入できないことも考えられるでしょう。

契約者貸付であれば今の契約内容はそのままに、必要なお金を借り入れることが可能です。

クレジットカードのキャッシング

クレジットカードには買い物の支払いに使うショッピング機能に加えて、現金を借り入れられる「キャッシング枠」があります。

あらかじめキャッシング枠が設定されたカードを持っていれば、無職でも現金を借り入れることは可能です。

ただし、最初からカードに付帯しているわけではありません。

キャッシング枠をつけるためには審査が必要であり、無職になってから申込んでも、もちろん審査には通過できません。

絶対にNG!金欠でもやってはいけない借り方

無職の場合はカードローンに申し込めず、クレジットカードを新しく作ることもできません。
そこで焦ってしまい「どこでも良いから貸してほしい・・・」という考えになってしまいがちです。

しかし、そんな状態でも決して借りてはいけないNGな借り方があります。以下のような手段でお金を借りるのは、絶対にやめてください。

  • 闇金
  • 個人間融資
  • ショッピング枠の現金化
  • 年収等をごまかした借り入れ

闇金

街中を歩いていると「審査なし」「ブラックでも融資OK」といったチラシや広告を目にすることがあるかも知れません。

それらは「闇金」か、その関連企業とみて間違いないでしょう。

消費者金融と闇金の違いは、「金融庁に登録されている正規の業者」であるかどうかです。

消費者金融は貸金業法などの法律に従って業務を行います。審査なしで借りられる正規の消費者金融は存在しません。また、仮に返済しなくても職場や自宅に押し掛けてくるようなことはありません。

一方の闇金は法律の縛りがありません。いわゆる「トイチ」と言われる法外な利息を請求されるだけでなく、返済ができない場合は自宅でも職場でも、電話や訪問による取り立てが行われる可能性があります。

安易な気持ちで借りてしまうことで、人生をメチャクチャにしてしまうこともあるのです。

個人間融資

TwitterなどのSNSや掲示板を利用していると、個人でお金の貸し借りができてしまうことがあります。
それ自体は違法ではありません。

ただし、まったく面識のない個人からお金を借りること自体がリスクになります。
お金を借りるはずが逆にお金を盗まれる、個人情報を盗まれるといった被害に遭う可能性は否定できません。

取引相手やその裏で手を引いているのが「闇金」という可能性も考えられます。

所在の分からない個人とのお金のやり取りは決して行わないようにしましょう。

ショッピング枠の現金化

クレジットカードのショッピング枠は、買い物での支払いをするために利用できる枠です。現金で直接やり取りできる枠ではありません。

そこを、ある方法によって現金に変えてしまうのが「現金化」です。

インターネットで少し調べてみると、「ショッピング枠を現金化します」といった案内を見つける場合があります。

インターネット検索など「広告欄」に当たり前のように掲載されていることもあり、明確な違法行為ではありません。

主に、以下の2つの方法で、ショッピング枠を現金化します。

  • 買取式
  • キャッシュバック式

買取式はクレジットカードを使って金券などの換金率の高い商品を買い、それを買い取り業者に売る方式です。

キャッシュバック式は現金化業者から安い商品を購入し、その特典として購入金額の一部をキャッシュバックで受け取る方式です。

いずれも確かに違法ではないかもしれませんが、クレジットカード会社の規約では明確に禁止されいます。

発覚した場合、クレジットカードの利用停止などの厳しい処分が下されるほか、借りているお金を一括請求されます。

手に入れる現金は業者が手数料を取るため目減りするほか、クレジットカード会社に借金をする形になるのは同じです。翌月以降には結局、使った満額を請求されてしまいます。

自己破産できなくなるなど将来的なリスクも大きく、安易に利用していい方法ではありません。

年収等をごまかした借り入れ

年収が低いからといって、あたかも年収が高いかのように嘘をついて申し込むことは絶対にNGです。

借入れ金額が50万円を超える場合は収入証明書を提出する義務があるため、整合性が取れないのはすぐにバレてしまいます。

また、「50万円以下の借入ならバレないのか」というと、それも違います。

カードローン会社では何千何万件の審査を経て、職業ごとの年収などのデータが蓄積されています。職種と勤続年収さえ分かれば、大雑把な年収が分かるくらいの精度で、です。

業界の平均を上回るような年収を虚偽で報告したとしても、バレてしまうと思ったほうが良いでしょう。

お金がない無職の人がお金を用意する方法 まとめ

今回は、お金がない無職の人がお金を借りるためにするべき行動について解説しました。

将来のことまで考えると「正社員としての仕事を見つける」というのが理想ではあるのですが、なかなか難しいのが現状です。その場合はアルバイトでも収入の実績になりますし、無職のままでも公的な融資を受けられる可能性もあります。

闇金や個人間融資など、トラブルに巻き込まれそうな借り方だけは避けて、お金を借りる方法を模索していきましょう。

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