キャッシュレス決済が主流となり、さまざまなスマホ決済アプリが登場する中でも登録者数3,500万人以上と特に多くの人が利用しているのがPayPayです。
そのPayPayのトップ画面から利用できるミニアプリ「お金を借りる」が2020年5月28日から提供開始となりました。
PayPayの「お金を借りる」の機能や使い方はどのようなものなのか?詳しく解説していきます。
PayPayの「お金を借りる」はジャパンネット銀行のカードローン
このミニアプリ「お金を借りる」は、PayPayの提供するカードローンというわけではありません。
PayPayアプリからジャパンネット銀行が提供するカードローンの申込や借入が可能になる、要するにPayPayを窓口としたジャパンネット銀行のカードローンサービスです。
ジャパンネット銀行は2021年4月より「PayPay銀行」に社名変更が決定しています。
Zホールディングス(HD)子会社のジャパンネット銀行は15日、2021年4月に社名をPayPay銀行に変更すると発表した。
引用:日本経済新聞「ジャパンネット銀、PayPay銀に社名変更 来年4月」
「お金を借りる」アイコンタップすると、ジャパンネット銀行の運営するカードローンのページへ遷移します。
ジャパンネット銀行カードローン「ネットキャッシング」のスペック
金利 | 年1.59%〜18.0% |
---|---|
限度額 | 最高1,000万円 |
ネット完結 | あり |
審査時間 | 最短60分で仮審査結果連絡 |
審査申し込みはネット完結、仮審査結果最短60分!
ジャパンネット銀行ネットキャッシングは、申し込みはネット完結が可能。仮審査結果は最短60分での連絡です。(申し込み内容や混雑状況により、60分以上時間がかかることがあります。)ただし、即日融資はできません。
2018年1月以降、すべての銀行カードローンで即日融資はできなくなりました。そのため、申し込みから融資までは最短でも翌営業日以降となります。
PayPay経由なら100日間無利息キャンペーン!
PayPay経由でお金を借りれば、初回借入日から100日間の無利息キャンペーンが受けられます。
もともとジャパンネット銀行ネットキャッシングには初回借入日から30日間は利息が0円になる無利息特約がありますが、この30日間の既定の無利息特約期間に加えてPayPay専用の無利息特約期間70日間を設定。

この+70日間の無利息期間は、PayPay内の「お金を借りる」アイコンから遷移したページでジャパンネット銀行カードローンをはじめて契約した方に限り対象です。
PayPay「お金を借りる」の手続き方法は?
PayPay内「お金を借りる」アイコンから、ジャパンネット銀行が提供するカードローンページへ遷移して申し込み手続きをしていくことになります。
「お金を借りる」機能の申し込み方法
初回手続(ジャパンネット銀行口座を既にお持ちで、カードローンを初めて申し込む場合)

申込後の審査では以下のような流れになります。
- 在籍確認…届出た勤務先に在籍しているかどうかを確認するため勤務先へ電話をします。
- 書類送信…本人確認書類や収入証明書(必要な方のみ)などを撮影してアップロードします。
- 仮審査…仮審査結果は最短60分
- 本審査…仮審査から最短1営業日
「お金を借りる」機能の使い方
カードローン審査が終了したあとは以下のようにPayPayアプリから借入手続きを行うことができます。
口座情報連携、カードローン審査完了後

借入申込後は即時入金されます。
PayPay「お金を借りる」の審査は厳しい?
PayPayでお金を借りるための審査は厳しいのでしょうか。
一般的に、銀行カードローンは消費者金融と比較して審査が厳しいと言われていますが、ジャパンネット銀行カードローンの審査はどうなのでしょうか。
ジャパンネット銀行の利用条件はあまり厳しくない
ジャパンネット銀行カードローンを利用できるのは次の条件を全て満たす方です。
・申込時の年齢が20歳以上70歳未満の方
・仕事をしていて安定した収入のある方
・ジャパンネット銀行普通預金口座を持っている個人の方
・一定の審査基準を満たし、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の保証を受けられる方
申込年齢が70歳までと消費者金融並み
ジャパンネット銀行カードローンの利用条件は、申込時の年齢が70歳未満の方となっています。
メガバンクやネット銀行のカードローンでは多くが65歳未満まで、大手消費者金融がだいたい70歳までとなっていることを考えると、高齢の利用者に対しても非常に柔軟な対応のカードローンということが言えます。
金融機関 | 申込年齢の制限 |
---|---|
三菱UFJ銀行カードローン | 65歳未満 |
三井住友銀行カードローン | 満69歳以下 |
みずほ銀行カードローン | 満66歳未満 |
楽天銀行カードローン | 満62歳以下 |
プロミス | 69歳以下 |
アコム | 20歳以上 |
レイク | 満70歳まで |
SMBCモビット | 〜満69歳 |
アイフル | 満69歳まで |
専業主婦も利用可能
ジャパンネット銀行カードローンは、配偶者に安定した収入があれば専業主婦でも申込可能です。
配偶者に安定した収入があればお申し込みいただけます。
引用:ジャパンネット銀行カードローン 商品要項「ご利用いただける方」
実は専業主婦の方は、カードローンで有名な大手消費者金融やメガバンクのカードローンでお金を借りることができません。
消費者金融の場合には総量規制があるため、本人に収入のない専業主婦は基本的にお金を借りることができません。
総量規制の例外として配偶者貸し付けもありますが、大手消費者金融をはじめとしてほとんどの消費者金融では配偶者貸付を行なっていないのです。
銀行カードローンは総量規制の影響を受けませんが、メガバンクはいずれも不可、ネットバンクでもジャパンネット銀行をはじめとしたごく一部でしか専業主婦への貸付は行われていません。
ジャパンネット銀行カードローンの金利は消費者金融並みに高い
審査の難易度は一般的に、金利の高さと反比例すると言われています。
必ずそうなるというわけではありませんが、金利が低いほど審査が厳しく、審査が甘いほど金利は高い傾向があります。
そのため、一般に消費者金融は金利が高いが審査が柔軟で、銀行カードローンは低金利だけど審査がその分厳しいと言われるのです。
ジャパンネット銀行カードローンの金利は「年1.59%~18.0%」となっています。
下限金利だけ見ると銀行カードローンのなかでもわりと低金利に見えますが、実際の適用金利は利用限度額によって違ってくるため以下の表のとおりになります。
利用限度額 | 適用金利 |
---|---|
1,000万円 | 1.59% |
900万円以上1,000万円未満 | 3.0% |
800万円以上900万円未満 | 3.5% |
700万円以上800万円未満 | 4.0% |
600万円以上700万円未満 | 5.0% |
500万円以上600万円未満 | 5.5% |
400万円以上500万円未満 | 6.0% |
300万円以上400万円未満 | 6.5% |
250万円以上300万円未満 | 8.0% |
200万円以上250万円未満 | 10.0% |
150万円以上200万円未満 | 12.0% |
100万円以上150万円未満 | 15.0% |
100万円未満 | 18.0% |
表にあるとおり、100万円未満の場合には一律18.0%の上限金利になります。
一般的に、適用金利は利用限度額によって決められるため、初回の借入では上限金利の適用になるケースが多いのです。
金融機関 | 金利 |
---|---|
三菱UFJ銀行カードローン | 1.8%〜14.6% |
三井住友銀行カードローン | 4.0%〜14.5% |
みずほ銀行カードローン | 4.0%〜14.0% |
楽天銀行カードローン | 1.9%〜14.5% |
プロミス | 4.5%〜17.8% |
アコム | 3.0%〜18.0% |
レイク | 4.5%〜18.0% |
SMBCモビット | 3.0%〜18.0% |
アイフル | 3.0%〜18.0% |
また上の比較表をみていただくとわかるように、銀行カードローンの上限金利は大体14~14.5%程度、一方の消費者金融の上限金利は大体18%程度、ジャパンネット銀行の金利は消費者金融並みということがわかります。
PayPay「お金を借りる」のメリット
PayPayでお金を借りるメリットはどういった点でしょうか?
①PayPay経由で借りれる
これまでカードローンを利用したことがない場合、どのカードローンを選んだらいいのかでまず悩んでしまうと思います。
普段からPayPayを利用していてトップ画面アイコンから気軽に申し込めるのであれば、お金を借りるハードルも低くなるのではないでしょうか。
また、PayPayはコンビニやドラッグストア、飲食店など全国220万ヶ所以上で利用できるなど、使えるお店やWebサイトが非常に多く公共料金の支払いにも使える、つまりいろいろな資金使途で使いやすい決済アプリです。
借りたお金をPayPay経由で使いやすいというのも、一つのメリットと言えるでしょう。
②無利息期間が長くなる
同じジャパンネット銀行カードローンでも、直接申し込むのではなくPayPay経由で申し込みすることで無利息期間が長くなります。
PayPay専用の無利息期間70日間分がつくため、既定の30日間の無利息特約期間から100日間になります。
③銀行カードローンの安心感
はじめてお金を借りる際、消費者金融だとなんだか抵抗がある…という人は多いです。
しかし、そうした方でも、銀行カードローンでしたら銀行の提供するローンの一つですし、同じお金を借りるのでも安心できるのではないでしょうか。
PayPay「お金を借りる」のデメリット
PayPayでお金を借りるのはメリットも多いようです。では逆に、デメリットはどんな点でしょうか。
①銀行カードローンでも金利は低くない
ジャパンネット銀行カードローンの金利は、年1.59%~18.0%です。
審査についての項でも解説しましたが、適用金利は利用限度額によって決まります。
一番低い1.59%という金利が適用されるのは、利用限度額1,000万円の場合だけです。
100万円未満の場合には18.0%の適用金利となります。
そして初回の借入ではほとんどの場合、上限金利が適用される可能性が高いのです。
この18.0%というのは消費者金融の上限金利と同じです。銀行カードローンは一般的に金利が低めとは言われていますが、ジャパンネット銀行のカードローンにおいては金利は少々高めと言えるでしょう。
②口座開設が必要
ジャパンネット銀行のネットキャッシングの利用には、ジャパンネット銀行の普通預金口座が必要です。
そのため、口座をお持ちでない場合には、申込と同時に口座開設が必要になります。
一般的に口座開設が必要な銀行カードローンの場合、開設に時間がかかるため融資実行までかなり時間がかかってしまうケースが多いです。
2回目以降はジャパンネット銀行口座に即時入金となります。
PayPayを始めるには?
もしも、お金を借りたいけれどまだPayPayを利用したことがない、というのであれば、PayPayを登録するところから始めてみましょう。PayPayの登録は非常に簡単です。
PayPayの登録方法
- PayPayアプリをダウンロードする
- アプリを起動し、電話番号とパスワードを入力
- SMSで受信した4桁の認証コードを入力
- 登録完了
Yahoo! JAPAN IDを持っている場合には、そちらで登録することも可能です。
次に、3種類の支払い方法から自分に合った支払い方法を選びます。
- 銀行口座
- セブン銀行ATMから現金チャージ
- クレジットカード
100日間の無利息期間はお金を借りる際には大変魅力的ですし、もしも今現在「お金を借りたい」と思っている場合には、選択肢の一つとして、PayPayのミニアプリ「お金を借りる」を検討してみてもいいかもしれません