一般的に無職の方は収入がないので、クレジットカードを作ることは難しいとされています。
しかし、楽天カードの申込資格は「高校生を除く18歳以上」となっているため、職業について定めがありません。
更に、多くのクレジットカードの申込資格に書かれている「安定した収入」の記載もないので、無職でも作ることが出来るクレジットカードと判断できます。
但し、楽天カードに限らずクレジットカードは、会員が利用した代金を一時的に立て替えて支払い、後日会員から立て替えたお金を返済してもらう仕組みですので、お金のない人にクレジットカードを発行することはできません。
審査により、使ったお金を決められた日に遅れず返済してくれる人であることがわかれば楽天カードが発行されるということになります。
ここでは無職の人が楽天カードを作るために知っておいて欲しいことをまとめていますので、参考にしてくださいね。
無職の人は楽天カードの審査に通るのか?
実際に無職でも楽天カードの審査に通過して利用している人もいますので、働いている人よりは審査に通りにくいですが、審査に通る可能性も十分にあります。
楽天カードは無職の人の申し込みに対しては、配偶者や世帯主を審査対象とする他、預貯金額などで返済能力があるかを判断します。
尚、不動産による収益や年金を受給している場合は、個人の収入があると判断されますので、勤務していなくても審査に通る可能性が十分にあるんです。
職に就いていない、収入がないなどの理由だけで審査に落とすことはありませんが、返済能力があることを証明するのも難しいものです。
無職でクレジットカードに申し込みする際に、少しでも審査に通りやすくしようと日雇いや短期アルバイト、派遣会社への登録などをして一時的に収入を得ようとする人がいます。
しかし、楽天カードへの申し込み前後のわずかな期間だけ仕事に就いていても勤続年数や年収により逆に疑われてしまいます。
疑いがかかれば更に細かい調査を実施され、審査にマイナスな影響を出しかねません。
楽天カードの場合は勤務状況の申告欄に「お勤めされていない方」という選択肢があることを考えると、無理に一時的な就業をせずに無職として申告した方が良いでしょう。
無職の人が楽天カード申し込みで注意すること
無職の場合、申し込み時にどうしても良く見せようと思ってしまうことがあります。
また、家族に知られたくないなどの理由から申告すれば審査でプラスに影響する事項も申告しないことが見受けられます。
何度も繰り返しになりますが、楽天カードは無職でも申し込みが出来るクレジットカードですので申し込みする際は変に取り繕わない方が良いでしょう。
同様に楽天カードに申し込みするにあたり、具体的に注意すべき事項を解説します。
絶対に虚偽申告をしない
先にも解説しましたが、楽天カードの申し込みフォームに入力する際、絶対に虚偽申告をしないようにしましょう。
楽天カードは全員に勤務先の在籍確認をしないことから、既に退職した勤務先を申告したり、面接を受けただけのアルバイト候補先を申告したりする人がいますが、すぐにバレます。
年収や預貯金額については別途解説しますが、それらももちろん嘘を申告してはいけません。
楽天カードの申し込みで虚偽申告があると判明した場合は、最悪はその後半永久的に楽天カードの審査に通ることがなくなります。
カード会社にはそれぞれ社内ブラックリストがあり、会社にとって顧客にしたくない個人情報を保管しています。
虚偽申告が悪意のあるものとみなされれば、社内ブラックリストに登録され、その後何度申し込みをしても審査に落ち続けることになるので、注意しましょう。
世帯年収をしっかり書く
無職で申し込みした場合は、年収ではなく「世帯年収」の申告欄が入力フォームに出てきます。
世帯年収は同居別居を問わず、同一生計で暮らす人たちの収入合計金額になります。
実家に家族全員で住んでいる場合は、父・母・兄弟・自分の年収を合計した金額、祖父母も同居で同じ生計にいる場合はその年金額も加算することが出来ます。
また、年収は手取り金額ではなく所得税や社会保険などの金額が引かれる前の金額を申告します。
親からの仕送りで一人暮らしをしている場合は、別居をしていても同一生計とみなしますので実家にいる親兄弟の年収を加算した金額が世帯年収になります。
もしも預貯金などのみで仕送りなく生活をしている場合は、親兄弟は同一生計にならないため自分自身の年収のみとなります。
自宅の電話番号を申告する
無職の方に限らず、当サイトでは再三お伝えしていますが、自宅に固定電話番号がある場合は必ず申告しましょう。
無職なのにクレジットカードに申し込みしていることを家族に知られたくないという理由から、自宅の固定電話があっても申告をしない人がいます。
しかし、楽天カードは同じく申告している携帯電話への連絡を優先します。
携帯電話に何度か連絡しても連絡が取れない場合は、自宅の固定電話番号に連絡がくる可能性がありますが、その場合でも個人名での連絡です。
携帯電話は簡単に解約して番号が変わってしまいますが、自宅の固定電話ではそのようなこともないため、自宅と携帯両方の連絡先がわかることをメリットと捉えます。
自宅固定電話番号は楽天カードの初期審査に採用されているスコアリングシステムでも加算対象です。
自宅固定電話があるということは、申告した住所に住んでいることを裏付ける役目も果たしますので、必ず申告しましょう。
預貯金額申告の判断
無職の方がクレジットカードに申し込みした場合、預貯金額は審査において重要な参考情報となります。
これは収入のない無職の方にとって楽天カードの返済に充てることができる大切な資金ということです。
この預貯金額で申告する金額は、実際にある預貯金額のうち1年間にクレジットカードの支払いに充てることができる金額のため、全額を申告する必要はありません。
と言っても預貯金額が100万円以下の場合は、審査への影響を考えて全額申告することをおすすめします。
また、もしも最低選択肢の10万円に満たない場合は「なし」ではなく、「申告しない」を選択しましょう。
楽天カードは申し込みの預貯金口座を確認することが出来ないため、「なし」よりも「申告しない」を選択した方が審査にマイナスの影響を与えにくくなります。
無職の人が楽天カードの審査に落ちる理由
無職の人が楽天カードの審査に落ちる理由の根本は「無職だから」ではありません。
楽天カードの審査では仕事があるかどうかを審査するのではなく、楽天カードの利用代金を返済できる能力があるかどうかを審査します。
そのため、無職であっても返済能力があると判断されれば審査に落ちることはありません。
では、安定した収入がない無職の人に対して、何を元に返済能力の有無を見るのでしょうか。
具体的な審査落ちの理由と共に解説していきましょう。
預貯金額と世帯年収から返済能力がないと判断した
無職の人が楽天カードを利用した場合、一般的に預貯金額や世帯年収から返済すると考えます。
そのため預貯金額や世帯年収が少ない場合は、返済能力がないと判断されるのです。
審査はそれらの金額だけでなく、持家の有無やクレヒスなどで総合的に行われるため、審査に通過できる預貯金額の金額が決まっているわけではありませんが、一般的に申告している預貯金額が300万円以上だと安心できると言われています。
また、無職の人のクレジットカード利用代金は同一生計の家族がサポートすることを前提に審査をしますので、世帯年収も重要視されます。
生活保護を受けている
無職で生活保護を受けている場合は、楽天カードの審査に通りません。
生活保護で受給している金額を安定した収入と勘違いする人がいますが、生活保護はあくまでも最低限の生活を送れるように国が援助しているお金であり、クレジットカード会社の求める収入ではありません。
生活保護を受けている場合は、楽天カードを作るよりも仕事に就くことを優先すべきでしょう。
過去の信用情報に問題があった
過去にクレジットカードやカードローンで金融事故を起こしている場合は、楽天カードの審査に通りません。
楽天カードに申し込みをした場合、必ず個人信用情報機関に信用情報を照会します。
過去に利用していたクレジットカードやカードローンでも行われており、個人信用情報機関には過去の履歴が多数積み重ねられています。
特に長期に渡る延滞や自己破産などの債務整理をした人は金融事故者として5年~10年ブラックリストに登録されることになり、その間はクレジットカードの審査に通ることはありません。
また、一定期間が経過してブラックリストが削除されるとその間の利用履歴がすべて削除され、まっさらな状態になります。
この状態を「ホワイト」と呼びますが、楽天カードはホワイトに対してい非常に厳しい見方をします。
無職であれば尚更です。
利用履歴がなく、無職の場合は審査に通るよりも落ちる確率の方が高いと思っておきましょう。
家族カードという選択肢
無職であるがために楽天カードの審査に通らなかったり、審査に不安があったりする場合は、家族が持つ楽天カードの家族会員になるという選択肢もあります。
家族が楽天カードと持っていない場合は、家族が楽天カードに申し込み、同時に家族カードも申し込むことが出来ます。
尚、楽天カードは申し込みから発行までが最短3日と短いですが、最短発行は本カードのみとなります。
家族カードの発行には一般的なクレジットカード同様に2週間程度の期間が必要になるので、注意しましょう。
楽天カードの家族カードは審査に落ちる心配がない
無職の人が家族カードに申し込みしても基本的に審査対象になることはありません。
以前、楽天カードを利用していて強制解約になったり、ブラックリストに登録されてしまったりしている場合は、稀に発行を見送られる可能性がありますが、家族カードの場合は原則家族カードの親カードとなる本会員が審査対象となります。
本会員が支払い遅延などなく正常に楽天カードを利用している場合は、相当なことがない限り問題なく家族カードが発行されるでしょう。
本会員と家族会員は常に一心同体のようなもの。どちらかの楽天カード利用や支払に問題が生じた場合は、両者共に影響を受けることになるので気を付ける必要があります。
楽天カード家族カードのメリットとデメリット
楽天カードの家族カードには様々なメリットがあります。
但し、メリットは裏を返せばデメリットになり得る可能性を秘めているとも考えられます。
ここでは楽天カード家族カードのメリットやデメリットを解説しますので、自分にとってどう影響するのかを確認すると良いでしょう。
その結果、やはり本会員として申し込みをしたいということであれば、楽天カードに申し込みすればいいのです。
家族カードのメリット
メリット① ポイントはまとめて貯めて、分けて使える
家族カードを利用した場合、本カード利用時同様に還元率1.0%で楽天スーパーポイントが貯まります。
楽天市場や楽天グループの利用で受けられる特典も本カードと同じなので、楽天市場で家族カードを利用した場合は通常の3倍ポイントが貯まります。
獲得したポイントは本カード、家族カード合算で貯まるので本カード1枚よりも家族カードがあった方がより効率よくポイントが貯まります。
貯めたポイントは本カードに貯まりますが、そこは「家族でポイントおまとめサービス」を利用すれば家族間でポイントを分け合うことができるんです。
本カード会員と家族カード会員で保有しているポイントを移行しあえるので、一緒に貯めて必要な時に移行して使うことができます。
メリットの裏側
家族間でうまく調整しないと自分が貯めたポイントも使われてしまうので、きちんとチェックして家族で相談するようにしましょう。
メリット② 一括請求で家計管理も口座管理も楽々
楽天カードと家族カードの利用代金はすべて合算のうえ、指定日に金融機関口座から引き落としされます。
毎月発行される利用明細には利用明細ごとに利用したカードが記載されますので、誰が使ったのかわからない!なんてことにもなりません。
家族カード会員も楽天e-NAVI利用開始手続きをすれば、自分が利用した分の利用明細書を確認することも出来ます。(家族会員から本会員分は確認できません)
メリットの裏側
家族カードで利用した明細はすべて本会員が把握できてしまうため、誕生日プレゼントなど本会員に内緒使うことが出来ません。
メリット③ 海外旅行傷害保険も利用できる
楽天カードには、充実した内容の海外旅行傷害保険が付帯していますが、家族カード会員も本会員同様に利用することが出来ます。
利用付帯となるため所定の条件を満たす必要がありますが、本会員と家族会員どちらかでまとめて決済していてもその決済が条件を満たしている場合は、保険が適用されます。
家族カードのデメリット
デメリット①利用限度額が本会員と家族会員共有
家族カードを発行した場合、家族カードに利用限度額が付与されることはありません。
家族カードは本カード利用限度額の枠内でのみ利用できます。
そのため、家族間である程度の利用状況を把握していないと誰か一人だけが多く利用してしまい他の家族が必要な時に利用できないということが起きてしまうのです。
デメリット②家族カードにETCカードは発行不可
楽天カードはETCカードを発行できますが、本会員に対して1枚までとなります。
そのため家族カード会員がETCカード発行を希望しても発行することが出来ません。
本会員と家族会員それぞれがETCカードを必要とする場合は、家族カードではなく本カードに申し込みする必要があります。
デメリット③家族カードは国際ブランドを選べない
家族カードの国際ブランドは、自動的に本会員の国際ブランドと同じになります。
家族カードはあくまでも本カードに付帯しているカードの位置づけとなるため、家族カードだけ異なるブランドを選択することが出来ません。
また、国際ブランドと同じく券面デザインも家族カードと同じになります。
まとめ
楽天カードは無職でも申し込みすることが出来る数少ないクレジットカードです。
無職だからとクレジットカードを諦めていた人には、とても役立つ存在になるかもしれませんね。
申し込みの際は、下手に無職であることを偽らずに正直に、ポイントを抑えた申告をしてください。
また、審査に落ちる原因がある場合は、その原因を解消してから申し込みすることを忘れずに!