カードローンの借り換えをしようか悩んでいる方は、まず審査に通るのか、借り換えた時にどういうデメリットがあるのかは気になるところだと思います。
一般的に、こんな方は借り換えしたほうがいいと言えます。
- 金利が高い、利息が高いと感じている
- 毎月の返済額が大きく、大きな負担を感じている
- 今借り入れしているカードローンに不便を感じている
しかし、過去5年以内に延滞や債務整理をしているという場合には、借り換えでは審査が厳しく通らない可能性が高いためおすすめできません。
カードローン借り換えの審査に通るにはどうしたらいいのか、おすすめのカードローン借り換えやデメリットについても解説していきます。
銀行カードローン | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
横浜銀行カードローン | 年1.5~14.6%(変動金利) | 10万円~1,000万円 (10万円単位) |
- カードローン借り換え100万・200万・300万での返済シミュレーション比較
- カードローン借り換えのデメリット
- カードローン借り換えのメリット
- カードローンの「借り換え」とは?
- 借り換えとおまとめの違いとは?
- 低金利なローンに借り換えた場合の差はどのくらい?
- カードローンの借り換え先を選ぶポイント
- カードローンの借り換えで必要になる書類はどれ?
- 借換え審査を通りやすくする方法はある?
- カードローン以外の借り換え方法は?
- カードローンの借り換えに向いているのはどんな人?
- カードローンの借り換えに向いていない人は?
- カードローン借り換えでおすすめの銀行
- カードローン借り換えでおすすめの消費者金融
- カードローンと借換えについてのQ&A
- まとめ
カードローン借り換え100万・200万・300万での返済シミュレーション比較
カードローン以外の借り換え方法として「消費者金融」「銀行フリーローン」「ろうきん」と、金利の違うこれらの金融機関で借り換えをした場合、実際にそれぞれどのくらいの返済額になるのでしょうか。
シミュレーション結果を比較してみましょう。
100万円を4年(48回)で借り換えた場合
借り換え先 | アイフル 「かりかえMAX」 |
イオン銀行 フリーローン |
中央労働金庫 フリーローン |
---|---|---|---|
適用金利 | 15.00% | 13.50% | 6.325% (変動)2021年7月現在 |
毎月の返済額 | 28,000円 | 27,276円 | 23,634円 |
利息総額 | 333,511円 | 299,648円 | 134,422円 |
支払い総額 | 1,333,511円 | 1,299,648円 | 1,134,422円 |
200万円を4年(48回)で借り換えた場合
借り換え先 | アイフル 「かりかえMAX」 |
イオン銀行 フリーローン |
中央労働金庫 フリーローン |
---|---|---|---|
適用金利 | 15.00% | 13.50% | 6.325% (変動)2021年7月現在 |
毎月の返済額 | 56,000円 | 54,152円 | 47,268円 |
利息総額 | 667,062円 | 599,296円 | 268,869円 |
支払い総額 | 2,667,062円 | 2,599,296円 | 2,268,869円 |
300万円を4年(48回)で借り換えた場合
借り換え先 | アイフル 「かりかえMAX」 |
イオン銀行 フリーローン |
中央労働金庫 フリーローン |
---|---|---|---|
適用金利 | 15.00% | 13.50% | 6.325% (変動)2021年7月現在 |
毎月の返済額 | 84,000円 | 81,228円 | 70,902円 |
利息総額 | 1,000,607円 | 898,944円 | 403,318円 |
支払い総額 | 4,000,607円 | 3,898,944円 | 3,403,318円 |
※このシミュレーションは各社公式サイトの返済シミュレーションを利用して算出しています。返済額の概算を算出したものであり、実際とは返済額が多少異なる場合もあります。
※適用金利の決定は審査によります。今回はそれぞれの借入額において適用される最も高い金利でそれぞれ算出しています。
100万円ではアイフルとろうきんのローンの利息総額は20万円ほどの差だったのが、300万円だと60万円ほどの差となりアイフルの利息総額は100万円を超えています。
今回はすべて4年の返済期間に設定して算出していますが、500万円などより高額な借入になって返済期間が長引けば、金利の差による利息額の違いはさらに大きなものとなります。
カードローン借り換えのデメリット
カードローンを借り換えるデメリットは次の通りです。
- 新規よりも審査が厳しい
- 逆に返済総額が増える可能性も
- 借り換え専用なら追加借り入れはできない
①新規よりも審査が厳しい
借り換えとなるとすでに借入がある状態で審査を受けることになるため、新規の申し込みに比べると審査が厳しくなる傾向があります。
これまで借り換えといえば低金利の銀行カードローンがおすすめでしたが、現在はメガバンクのカードローンを中心に自主規制により貸付限度額を年収の3分の1へ縮小しており審査も厳しくなっています。
②逆に返済総額が増える可能性も
カードローンの借り換えは上手に行わないと、思いもかけない失敗を招くこともあります。よくあるのが「利息負担が増えてしまう」ケースです。
以下の「毎月の返済額を下げてしまった例」を見てみましょう。
金額 | 金利 | 毎月の返済額 | 返済期間 | 利息総額 | |
---|---|---|---|---|---|
借り換え前 | 50万円 | 18% | 19,000円 | 36ヶ月 | 140,679円 |
借り換え後 | 50万円 | 15% | 14,000円 | 53ヶ月 | 185,778円 |
金利は3.0%低くなり、毎月の返済額も5,000円減らすことができました。
しかし返済期間を長期化したことで、逆に利息負担が増えてしまう結果となったのです。
借り換え前にその点はしっかりと返済シミュレーションを行いましょう。
③借り換え専用は追加で借り入れできない
おまとめ目的の借り換え専用ローンは「返済専用」です。追加借り入れができないのは基本中の基本。その理由は「貸金業法で定められているから」です。
借り換えローンは総量規制の対象ではありません。
貸金業法施行規則第10条の23第1項第1号または第1号の2に基づく商品となります。
融資額は既存の借り入れの返済のみに充てられることが契約の条件となっています。
新たに借り入れをすることはできず、返済専用となるため急な出費でお金を借りなければならないという状況に陥ったときには対処ができません。
カードローン借り換えのメリット
カードローンを借り換えることで得られるメリットは次の通りです。
- 利息を減らせる
- 返済しやすいカードローンを選べる
- 債務の管理がしやすくなる
①利息を減らせる
現在利用しているカードローンの金利より低い金利のローンに借り換えれば、利息は少なくなります。
借入先 | アコム | イオン銀行フリーローン |
---|---|---|
適用金利 | 18.00% | 13.50% |
毎月の返済額 | 18,076円 | 16,967円 |
利息総額 | 150,721円 | 110,812円 |
また、複数社からの借り入れがある場合、各社の上限金利で借りている場合が多いですが、これらの借り入れをひとつにまとめる事で、借入金額が多くなります。
適用金利は極度額によって変わってくるため、例えば50万円ずつ3社から借りている場合はそれぞれ適用金利は18.0%程度になりますが、これを一社にまとめると150万円になり、適用金利も低くなります。
例えば、楽天銀行スーパーローンの場合、50万円ですと適用金利は年14.5%ですが150万円の場合には年6.6%~14.5%となっています。
上限金利は利息制限法によっても以下のように定められています。
元金 | 金利上限 |
---|---|
10万円未満 | 20.0% |
10万円以上100万円未満 | 18.0% |
100万円以上 | 15.0% |
金利が下がるという事は、利息の負担が少なくなり、月々の返済額や返済総額を減らすことにつながります。
②返済しやすいカードローンを選べる
- 毎月(あるいは35日ごと)の約定返済日に店舗などに行って返さなければいけない
- 返済に対応しているATMが近所にない
- 返済方法が口座引落しかない
- 追加返済が自由にできない
- 返済手数料がかかる
などなど、今、借入れをしているカードローンに感じている不便を解消するための借り換えもあります。
今現在不便を感じている方は、返済方法が充実している(インターネットバンキングを使った返済や、ATMからの返済など)カードローンに借り換えることで返済がしやすくなる、もしくは借入れがしやすくなります。
③債務の管理がしやすくなる
現在すでに複数社の借り入れがあり、借り換えをきっかけにおまとめをしたいという方は、管理が簡潔になるというメリットがあります。
複数社から借り入れがあると毎月の返済日や返済額がそれぞれに違うので、返済日ごとにその準備をするだけでストレスが溜まってしまいます。
おまとめローンで複数社の借り入れを一本化できれば、返済日は1日だけになりますし、返済額も1社分だけ用意すればよい事になります。
気分的に余裕が生まれる、というのもおまとめローンに借り換えが出来た時の大きなメリットです。
カードローンの「借り換え」とは?
今回はカードローンの借入残高を「借り換え」した前提で話を進めていきます。
まずは、借換えとは何なのかについて、しくみをおさらいしておきましょう。
【借換えとは】
現在借りているカードローンよりも金利が低いなど、メリットがあるカードローンに乗り換えること
カードローンでは借入した元金に加えて「借入残高×金利÷365×借入日数」で計算される利息を返済します。
金利が低いほど「借入額」「返済期間」が同じでも返済額が少なくなるため、返済負担を減らしながら完済まで進めることが可能です。
借り換えとおまとめの違いとは?
借り換えとおまとめローンは同じような意味で使われることも多いですが、以下のような違いがあります。
- 借換え
カードローンの借入先をA社からB社に切り替える
- おまとめ
A・B・C社で借りている全額をD社からの借入で完済し、返済をD社に一本化する
おまとめローンの場合、複数ある借入を1社にまとめることができます。
また返済期間も最長10年など長く、借金返済の負担を減らすことができます。
一方で借り換えは、今よりも金利の低いローンに借り換えることで利息を減らすことができます。
おまとめローンは複数のローンを一つに借り換えるわけですから、借り換えローンの一種であると言えます。
金融機関によって呼び方が違う場合もあり、おまとめできるローンを「借り換えローン」としているケースも少なくありません。
低金利なローンに借り換えた場合の差はどのくらい?
複数社から少額ずつ借入がある場合、消費者金融だとほとんどの場合、「金利は18%」です。
その金利で借り換えをした場合、どのくらい差が出るのかをシミュレーションしてみましょう。
150万円を3社からそれぞれ50万円ずつ18%で借りている場合
例えば50万円を3社からそれぞれ借りている場合、合計は150万円になります。
3社とも18%の金利適用だとすると、50万円借りた場合の毎月の支払いはどのくらいになるでしょうか?
この借入額の場合、大手消費者金融の最低返済額はそれぞれ15,000円程度です。
つまり、3社で借りている場合には毎月45,000円程度の返済額になります。そのうち利息は
借入残高×利率÷365日×借入日数=利息
↓
150万円×18%÷365日×30日=約22,200円
となります。
45,000円のうち、なんと22,200円も利息に取られる計算です。
元金は22,800円しか減りません。利息充当額は借入残高が減っていくことで少なくなっていきますが、やはり利息は高いです。
150万円を1社で借り換えした場合
では、150万円を1社にまとめて借り換えしたときはどうなるでしょう。
3社合計150万円 | 1社におまとめ | ||
---|---|---|---|
適用金利 | 18.00% | 13.50% | 13.50% |
返済回数 | 47回 | 48回 | 96回 |
毎月の返済額 | 約45,000円 | 40,614円 | 25,632円 |
利息総額 | 約600,000円 | 449,472円 | 960,672円 |
シミュレーション結果を見ると、前述したメリットのように毎月の返済額が安くなっていますね。ただし、借り換えローンやおまとめローンの返済期間は最長10年など長いです。
シミュレーションでも4年完済と8年完済とで結果を比べて見ると、返済期間を長くすることで毎月の返済額は大きく減らすことはできますが、その分、利息総額は大きく膨らんでいることがわかると思います。
カードローンの借り換え先を選ぶポイント
カードローンの借り換え先を選ぶ際には、借り換えのメリットを押さえたものを選ぶことがポイントです。
①借り換え目的は「毎月の返済額減」と「返済総額減」どちらなのか?
上記のように返済総額が増えてしまったとしても借り換えが失敗したわけではありません。
「毎月の返済負担が苦しくて借り換えをする」のかそれとも、「最終的な返済総額を減らすために借り換えをする」のかどちらを借り換えの目的にするかで違ってきます。
せっかく借り換えをしたのであれば今度こそ失敗のない返済をしたいもの。そこで自分が「借り換えに何を求めるのか」を明確にしましょう。
大きく分けるとこの2つです。
- 毎月の返済額
- 最終的な返済総額
あなたは、今のカードローンを利用していて何が負担になっているでしょうか?
毎月の返済負担を軽減したいなら、「月々の返済額が低くなると返済が長期化する」「利息の支払額が増える」ことも考えて計画をしましょう。
そして生活の建て直しができたころには返済額を増やすなど検討しましょう。
最終的な返済総額を軽減したいなら、「金利は今よりも低く」「今の返済額を最低返済額」として計画をしましょう。
②今よりも上限金利の低いところを選ぶ
金利は利息に直結する大きな問題です。
現在よりも高い金利になるならばおまとめをする意味が半減します。
少しでも低金利のカードローンに借り換えることで、返済総額を減らすことや返済期間を短くすることができます。
申し込み時には小さな違いと気にしていなかった金利の違いは、借入額などによっても大きな違いとなって響きます。
③総量規制に気をつける
貸金業法が適用されるカードローンには総量規制があり年収の3分の1を超える借入はできません。
また銀行カードローンは貸金業法は適用されませんが、自主規制によりメガバンク等では同様に貸付限度額を年収の3分の1としています。
もし借り換えの額が高額の場合、総量規制対象外となるような借り換え専用ローンなどでなければ借り換えが難しい可能性もあります。
④返済しやすいものを選ぶ
返済に不自由を感じている場合、「後で行けばいいか」「明日にしてしまっても問題ないか」といったように、少しずつ返済日に関して遅れがちになる可能性があります。
借り換えをしても専用ローンであれば、返済は月に一度の口座引き落としとなり計画を立てることが簡単になります。
ただし毎月一度の口座引き落としでは現状を大きく変えることはできません。
大きく現状を変えていきたいならカードが発行されATMからも自由に返済ができる方法は必須です。
カードローンでの完済をより早くしたい場合は、繰上返済や随時返済も取り入れていく必要があります。
お金に少しでも余裕ができればすぐに返済してしまうことで、その期間の利息を軽減することができます。
⑤カードが発行されない借り換え専用ローンに注意!
借り換え専用ローンであれば「返済専用」となり口座引き落としで返済をしていくこととなります。ここが借り換え失敗の落とし穴。
中小消費者金融でも借り換えに対応している専用ローンが用意されていますがカードが発行されないものがほとんど。
カードローンの借り換えで必要になる書類はどれ?
借換えをするには、各ローンで定められている必要書類を用意する必要があります。
カードローン等で求められる書類とさほど変わりません。大きく分けると本人確認書類と収入証明書類の2つが必要です。
本人確認書類 | ・運転免許証 ・パスポート ・マイナンバーカード ・在留カード など |
---|---|
収入証明書類 | ・給与明細書 ・確定申告書 ・課税証明書 ・源泉徴収票 ・住民税決定税額通知書 など |
くわえて、借換えローンはその性質上、以下の書類が必要なケースもあります。
借換えの対象である融資残高が確認できる書類 | ・残高証明書 ・返済予定表 ・ATM利用明細票 など |
---|
本人確認書類は運転免許証やマイナンバーカードなどの顔写真のものが望ましいのですが、ない場合は「健康保険証」などでも代用できる場合があります。
ただし、追加書類の提出が求められる場合があるため、事前に金融機関に確認が必須です。
借換え審査を通りやすくする方法はある?
借換えローンの審査は通常のカードローンよりも厳しいとされています。
理由は「すでに返済が厳しくなっている状態で審査を受けるから」です。
返済できなくなるリスクがある人に融資する以上、審査は慎重に行われるというわけですね。
「審査を通過する可能性をあげる方法」については、興味がある人が多いのではないでしょうか。
審査基準が公表されていないので必勝法はありませんが、少しでも審査通過の可能性を上げる方法として以下のことを検討しましょう。
- 少しでも借入残高を減らしておくこと
- 借換えに前向きなローンを選ぶこと
- 今の借入の返済遅れは絶対に起こさない
特に借換え専用のローンを選ぶことは重要なポイントです。
さきほども紹介したとおり、借換えは初めて借入する場合と比較して審査は厳しい傾向があります。
ただ、借換え専用として設計されたローンであれば、借換え融資に対して前向きに検討してもらえる可能性があります。
「少しでも借入残高を減らす」「今の借入で返済遅れを起こさない」など、現在の返済を真摯に行うことも大切です。
返済状況は信用情報をみればすぐに明らかになります。良い返済実績を残せれば、審査で好印象につながる可能性もあるでしょう。
カードローン以外の借り換え方法は?
上記でも紹介してきましたが、カードローンからカードローンに借り換えるのではなく、違う借り換え先もあります。
金利、返済方法、返済額などの注意点もありますが、現在の借入状況で借り換えの審査に通るかという大きな問題もあります。
カードローンに借り換える以外の方法をみていきましょう。
借り換えローン | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
楽天銀行スーパーローン | 年1.9%〜14.5% | 最大800万円 |
イオン銀行フリーローン | 年3.8%〜13.5% | 10万円〜700万円 |
みずほ銀行多目的ローン | 年5.875%(変動) 年6.65%(固定) |
300万円 |
auじぶん銀行 借り換えコース | 年1.7%〜12.5% | 100万円〜800万円 |
住信SBIネット銀行 フリーローン | 年3.7775%〜 年12.0% |
1,000万円 |
東京スター銀行おまとめローン | 年12.5% | 30万円〜1,000万円 |
横浜銀行カードローン | 年1.5%〜14.6% | 10~1,000万円(10万円単位) |
千葉銀行カードローン | 年1.4%〜14.8% | 800万円 |
アイフル「かりかえMAX」「おまとめMAX」 | 年3.0%〜17.5% | 800万円※ |
プロミス おまとめローン | 年6.3%〜17.8% | 300万円 |
アコム 貸金業法に基づく借換え専用ローン | 年7.7%〜18.0% | 1万円〜300万円 |
※ご利用限度額50万円超、または他社を含めた借り入れ金額が100万円超の場合は源泉徴収票など収入を証明するものが必要です。
銀行フリーローンは一部で借り換え可能
銀行のフリーローンは低金利が魅力です。しかしフリーローンでは借り換えができないケースもあります。
銀行名 | 限度額 | 金利 | 借り換え 対応 |
---|---|---|---|
三井住友銀行 フリーローン | 300万円 | 年5.975%(変動) | × |
みずほ銀行 多目的ローン | 300万円 | 年5.875%(変動) 年6.65%(固定) |
○ |
住信SBIネット銀行 フリーローン | 1,000万円 | 年3.7775%〜 年12.0% |
○ |
イオン銀行 フリーローン | 700万円 | 年3.8%〜年13.5% | ○ |
資金使途を確認すると「借換えには対応できない」と明記されています。唯一住信SBIネット銀行のフリーローンはおまとめや借り換えにも利用ができると明記されています。
住信SBIネット銀行のフリーローンはネット上で手続きが完了し、繰上げ返済も手数料無料で行えます。
大手消費者金融は借り換え専用ローン
大手消費者金融ではおまとめや借り換えに対応できる総量規制対象外のおまとめローンがあります。
おまとめのための専用ローンのためカードローンとは違った特徴があります。
- 返済専用で追加融資はできない
- 資金使途は他社への返済のみ
- おまとめ専用のため他社からの借入がある前提で審査がある
- 返済専用のカードが発行される
返済専用ではありますが、カードが発行されます。
基本の返済方法は口座引き落としですが、カードを使ってATMからの返済も行えます。
消費者金融 | 限度額 | 金利 | 申込時の来店 | 資金使途 |
---|---|---|---|---|
プロミス | 300万円 | 6.3%〜17.8% | 必要 | 消費者金融からの借り換え・おまとめ |
アコム | 300万円 | 7.7%〜18.0% | 必要 | 消費者金融からの借り換え・おまとめ |
アイフル | 800万円 | 3.0%〜17.5% | 不要 | 消費者金融や銀行、クレジットカードのリボ払いからの借り換え・おまとめ |
プロミスは自動契約機、もしくは電話で申込手続きを行います。
アコムでは、電話申し込みの後、自動契約機か店頭窓口での来店契約です。
アイフルのみネット申し込みが可能です。(電話申し込みも可)その後来店契約になります。お近くに店舗がない場合には郵送契約も可能です。
ろうきんでのカードローン借り換えは審査も条件も厳しい
労働金庫(ろうきん)では多重債務者の救済を目的とした借り換えや、おまとめに積極的に融資をおこなっていて、人気の借り換え先として利用されている時期がありました。
ろうきんは労働組合に入っていなくても、安定した収入があるサラリーマンなどの会社員であれば利用ができます。
ところが、現在は借り換えに対して厳しい審査が行われています。
ろうきんは過去には多重債務者に積極的に対応していましたが、現在は条件も審査も厳しい状況です。
その場合、一般勤労者は利用できないので注意してください。
お近くのろうきんが取り扱うローンが借り換えに対応しているかどうか、また利用可能かどうか条件を確認してみましょう。
カードローンの借り換えに向いているのはどんな人?
冒頭でも触れていますが、カードローンの借り換えをおすすめするのは現在の借入に対して以下のように感じている方です。
- 金利が高い、利息が高いと感じている
- 毎月の返済額が大きく、大きな負担を感じている
- 今借り入れしているカードローンに不便を感じている
①金利・利息が高いと感じている
例えば消費者金融の上限金利は大体18%前後になりますが、それに対して銀行カードローンの上限金利は15%以下のところが多いです。
18%の金利であっても、無利息期間があり、その間に完済できる場合や短期の借入なのであれば借り換えをする必要はないでしょう。
ただし、長期の返済になればなるほど金利の差は利息額に大きく影響してきます。
今ある借り入れが15%を超える金利であり、長期の借り入れやある程度高額の借り入れになる場合、そして金利・利息が高いと感じている場合は借り換えを検討してもいいかもしれません。
②毎月の返済額に負担を感じている
毎月の返済額が既に負担に感じているという場合、
- 金利の低いローンで借り換える
- 返済期間を長くする
こうした対処により負担を軽減することができます。後者は返済総額も増えてしまうデメリットがありますが、現時点で、毎月の返済に負担がある場合には有効な手段と言えます。
③今のカードローンが不便
今借り入れしているカードローンで返済方法や借入方法に対し不便を感じているという場合、より利便性の高いローンへ借り換えすることにはメリットがあります。
カードローンの借り換えに向いていない人は?
返済負担が重いと感じている人が負担を減らすための手段として有効な「借換え」ですが、人によってはおすすめできない場合があります。
ここではカードローンを借りている人のなかで、借換えに向いていない人の特徴を解説します。
①過去5年以内に金融事故を起こしている人
借換えローンでも通常のカードローンと同じように、審査の際に信用情報を確認します。
過去5年以内に以下のような金融事故を起こした記録が残った場合、審査通過が非常に難しくなります。
原則として、審査を通過することはできないと思っておきましょう。
- 61日以上または3ヵ月以上の返済延滞
- 代位弁済
- 強制解約
- 自己破産
- 任意整理 など
②特典だけを目当てに借り換えようとしている人
金融機関によっては、ローンの利用者を獲得するために特典を提供する場合があるかもしれません。
ただ、あくまで借換えは「低金利なローンに乗り換えることで返済負担を減らす」ことが目的です。
特典だけで借換え先を決めると返済負担が減らず、本末転倒になることがあります。
カードローン借り換えでおすすめの銀行
カードローンの借換え先としては銀行・消費者金融などの選択肢があります。
銀行カードローンを選ぶ場合におすすめの銀行は以下の3つです。
- 三井住友銀行
- PayPay銀行
- auじぶん銀行
三井住友銀行カードローン
三井住友銀行カードローンの金利は「1.5~14.5%」と、消費者金融と比較して3%以上低い上限金利で借入が可能です。
三井住友銀行の住宅ローンで借入中なら上限金利が8.0%まで下がるので、条件を満たせばさらに返済負担を減らせます。
毎月の返済は2,000円からと少額の返済額を指定できるので、毎月の返済負担を一気に少なくすることもできるでしょう。
ただし、毎月の返済額を減らすと返済期間が延び、かえって返済総額が大きくなる可能性もあります。
最低返済額に関係なく、できる限りの金額を毎月返済することが肝心です。

PayPay銀行
PayPay銀行カードローンは、以下のような特色がある銀行系カードローンです。
- 初回の借入から30日は無利息期間
- 最低金利が1.59%と低い
- 毎月1,000円から返済できる
特に大きなメリットは、「初回借入日から30日間は利息が0円になる」という点です。
消費者金融ではありふれたサービスですが、銀行で採用しているのはごく一部に限定されます。
最低金利も1.59%と低いため、借り方によっては返済総額を大きく減らすことができます。
ただし、上限金利が18.0%と消費者金融と同等の高さになっているのがデメリットです。適用される金利によって、借換えに適しているかが変わるでしょう。
https://www.holos.jp/media/japannetbank-cardloan.php
auじぶん銀行
auユーザーがカードローンを借換えするなら、auじぶん銀行のカードローンがおすすめです。
「誰でもコース」「借り換えコース」の2種類のローンのうち、借換えコースを選択した人がau IDを持っている場合、金利が最大で0.5%下がります。
審査で借入限度額が100万円になれば借入金額に関係なく、金利優遇の対象になるため、100万円以上の限度額になるかどうかが借り換え先候補になるかの境目になるでしょう。
コンビニATMの利用手数料も0円なので、ATMをメインの返済手段として利用したい人にもおすすめです。

カードローン借り換えでおすすめの消費者金融
銀行以外に、消費者金融も借換え先として検討できます。基本的な金利は銀行より高めですが、ほかのサービスが自分に合っている場合は選択肢になるでしょう。
【プロミス】初回の借入から30日間が無利息
アコムやアイフルと並び、テレビCMでもっとも有名といえるプロミスですが、借り換え先として検討できる場合があります。
理由は「消費者金融としては上限金利が低めである」こと。
大手消費者金融 | 上限金利 |
---|---|
プロミス | 17.8% |
アイフル・アコム・SMBCモビット | 18.0% |
わずか0.2%の差ではありますが、ほかの消費者金融より低金利です。
上限金利は初めての借入でも適用される金利なので、プロミスで借りれば全員がメリットを享受できます。
「初回の借入から30日間は無利息」のサービスもあるため、初めてプロミスを借りる場合は消費者金融からの借換え先として有力です。
カードローンと借換えについてのQ&A
最後に、カードローンの借換えに関する疑問と回答をQ&A形式でまとめました。
一般的にカードローンの借り換え審査は、新規申し込みの審査に比べると厳しくなる傾向があるといいます。なぜなら、新規申し込みの場合と違い、申込者は「すでに借入を利用している」ためです。
現在ある借入に合わせて、追加新規借入とみなされる(借入金額が増えるとみなされる)と、その分審査基準が厳しくなります。
お金を貸してもきちんと返してくれるかどうか、借入が他にない新規の申し込みの時よりも高い返済能力が求められるのです。
そのため、あらかじめ「借り換えで利用します」と審査担当者に伝えておくことが必要です。その場合、借り換えに利用したという証明(完済証明書など)を提出しなければいけないこともあります。
審査が厳しい傾向にある借り換え審査に通るためには、既存の借り入れをできる限り減らしておくことです。やはり総量規制ギリギリまですでに借りているという場合には、普通のカードローンの借り換えでは審査に通る可能性が低くなります。
その場合には、あらかじめある程度の高額融資が想定されている借り換え専用ローンを検討するといいでしょう。
前述のように、一般的にカードローンの借り換え審査は新規申し込みに比べて厳しい傾向にあります。借り換え審査が甘いローンはないと思っておきましょう。
しかし、借り換えする金融機関によって審査の難易度には違いがあります。
例えばろうきんのカードローンはかなり低金利であり審査も厳しいと言われています。それと比較すれば、消費者金融の審査のほうが通りやすいとは言えるでしょう。
結論から言って、リボ払いはカードローンでの借り換えが可能です。
リボ払いは月々の返済額が一定額になるというメリットがありますが、返済中に新たにリボ払いで買い物した場合、複数あるリボ払いにより毎月の返済額が増えてしまいます。
結果、月々の返済負担が大きくなり返済に困ってしまうケースも少なくありません。
そうした場合カードローンで借りたお金で複数のクレジットリボ払いを一括返済し、代わりにカードローン会社のほうに返済していくことも可能です。
リボ払いの金利は15~18%がほとんどのため、同程度の金利のカードローンの場合にはあまりメリットがありません。リボ払いよりも金利の低いカードローンを選びましょう。
ただしクレジットのショッピング枠のリボ払いの場合、ショッピング枠には貸金業法が適応されないため消費者金融のおまとめローンではおまとめできないことがありますので注意しましょう。
まとめ
現在利用しているカードローンを借り換えたいとき、自分が希望する条件によって借り換え先は異なります。
低金利で借り換えたいなら銀行カードローンが適しているでしょう。
ろうきんは低金利ではありますがおまとめや借り換えに積極的ではないため審査が非常に厳しくなります。
まずはカードローン借り換えの審査に通ることを優先したいのであれば大手消費者金融がおすすめです。
追加借入はできなくなりますが、最短即日借り換えが可能で返済もしやすい借り換えができます。