SMBCモビットなどカードローンの利用では、借りる前に返済計画を立てることがとても重要です。
カードローンは限度額の範囲内なら、何度でも繰り返して借りられるのが特徴です。
しかし、借りる前にきちんと返済計画を立てておかないと、返済できなくなる可能性があります。
SMBCモビットは借入残高に応じて返済額が決まるので、毎月必ずその金額以上を返済する必要があります。
毎月の返済を約定返済といいますが、利息を抑えるためには返済計画を立てて、約定返済額以上の返済を行うほうが安心です。
この記事では、毎月の約定返済やその返済日、返済方法などSMBCモビットの返済について徹底的に解説しています。
返済額に基づいた返済計画と、お得な返済方法がまとめてわかります。
SMBCモビットの返済方法は3種類

SMBCモビットでは3種類の返済方法が用意されています。
契約時に希望の返済方法を選べますが、会員になるとMyモビというサービスで返済方法を変更できます。
自分が返済しやすい方法を選びましょう。
①口座振替で返済
利用当初から銀行を利用した口座振替で返済したい場合は「WEB完結申し込み」で申し込む必要があります。
WEB完結申し込みは、以下の2つの条件を満たす必要があります。
- WEB完結申し込みは三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行のいずれかの口座を持っている
- 社会保険証または組合保険証を持っている
口座振替の返済は、WEB完結申し込みの条件である4つの銀行の口座から、自動引き落としで行います。
返済日の前日までに返済用銀行口座へ入金しましょう。
お給料の受け取り口座など、自分で入金する必要がない口座なら、返済忘れも起こりにくく手間もかからない方法です。
カードを発行するカード申込を選択した場合も、指定の4銀行のいずれかの口座を持っているなら、会員になった後は口座振替による返済に変更できます。
②提携ATMで返済する
提携ATMでの返済を選択する場合は、下記のいずれかの申込方法となります。
- WEBで「カード申込」を行う
- 三井住友銀行内のローン契約機を利用する
WEBでのカード申込は、WEB完結申し込みの条件を満たしていない方が対象です。
提携ATMでの返済の注意点を見ておきましょう。
- SMBCモビットの自社ATMはないので、ATM返済はすべて提携ATMとなる
- 提携ATMで利用手数料がかかる(三井住友銀行ATMのみ無料)
提携ATMは、銀行やコンビニなど全国14万台(2019年9月現在)のネットワークがあります。
三井住友銀行のATMのみ利用手数料がかからずお得に利用できます。
提携ATMではSMBCモビットのローンカードを利用し返済します。
WEB完結ではカードが発行されないので、提携ATMでの返済ができないというわけです。(WEB完結申込でも、後日カードを使いたい場合には発行もできます)
提携ATMでの返済は返済日に要注意
約定返済日の翌日から次の約定返済日までに返済すると、返済期日は翌日の返済日に繰り延べとなります。
たとえば、毎月25日を返済日としていた場合、4月25日の翌日つまり4月26日から5月25日が返済期間となります。
その期間中に返済すれば、5月25日の約定返済額は返済済となるため、次の約定返済日は6月25日となるわけです。
もしも25日以前に返済してしまうと、返済期日はそのまま5月25日となるので、再度約定返済額を返済する必要が出てきてしまいます。
返済期日と返済可能期間に気をつけましょう。
③銀行振込
銀行振込での返済は、SMBCモビット指定の銀行口座への振込によって行います。
三井住友銀行、三菱UFJ銀行では24時間即時振込が利用できるので、反映がスピーディです。
ただし、平日18時以降、土日祝、年末年始の振込は翌金融機関営業日の午前中に振込された日付にさかのぼり入金処理されます。
銀行振込での返済は、振込手数料がかかります。
そのため、毎月振込での返済を利用するとコストが気になる場合は別の返済方法を選んだほうがよいでしょう。
SMBCモビットの毎月の返済額
SMBCモビットは「残高スライド元利定額返済方式」という返済方式が採用されており、借りた後の残高に応じた返済額が設定してあります。
月々の最小約定返済額
月々の最小約定返済額は「最終借入後の利用残高」に応じて設定されます。
最終利用借入後残高とは最後に借りた利用残高のことで、追加借入を行うと返済額は変動します。
利用残高に応じた返済額は下記の表の通りです。
最終借入後残高 | 返済額 |
---|---|
10万円以下 | 4,000円 |
10万円超20万円以下 | 8,000円 |
20万円超30万円以下 | 11,000円 |
30万円超40万円以下 | 11,000円 |
40万円超50万円以下 | 13,000円 |
50万円超60万円以下 | 16,000円 |
60万円超70万円以下 | 18,000円 |
70万円超80万円以下 | 21,000円 |
80万円超90万円以下 | 24,000円 |
90万円超100万円以下 | 26,000円 |
※表は、実質年率18.0%が適用された場合
※100万円を超えた最終借入後残高は、20万円増すごとに返済額が4,000円追加となります。
返済額を確認する方法
SMBCモビットを利用している方が返済額を確認したい場合は、会員サービスや明細書等でできます。
Myモビ
SMBCモビットの会員専用サービス「Myモビ」は、利用登録しておけば様々なサービスが利用できます。
返済額を確認したい場合、ログインすると「次回支払い期日」「次回支払い額」「利用残高」「利用可能額」が表示されるので簡単にわかります。
Myモビでは、振込キャッシングの依頼や増額審査申し込み、支払い予定日登録、支払い予定日の変更に加えて取引履歴照会ができます。
パソコン、モバイル、アプリなどツールによってできることが異なるため、利用可能な取引内容を確認しておきましょう。
利用明細書
ATM利用後に発行される利用明細書でも、返済額を知ることができます。
ただし、設置しているATMによって明細書に印字される内容が異なることもあり、残高は確認できても次回返済額が記載されていない可能性もあります。
また、会員専用サービスMyモビまたはスマホアプリの「登録内容変更」で「領収書・ご利用明細書のお取り扱い」からネット受け取りを選択しない場合には、領収書が送付されます。
公式アプリ
パソコン版のMyモビに加えて、モビット公式アプリでも充実したサービスを受けられます。
公式アプリでは、ログインすると利用可能額等に合わせて「次回支払い額」が明記されているのですぐに返済額がわかるでしょう。
ただし、公式アプリでは取引履歴照会を利用できませんので、取引履歴を見たい場合はパソコン版のMyモビを使いましょう。
SMBCモビットの返済期間
SMBCモビットの貸付条件に、返済期間は5年間、返済回数は60回が最長と決められています。
ただし、合理的な理由があると認められた場合は、最長で8年10カ月、返済回数106回まで延長が可能です。
返済期間に基づいて計画的な返済を行うことは、SMBCモビットのような繰り返して利用できるカードローンでは重要なポイントです。
SMBCモビットの約定返済日はいつ?
SMBCモビットでは、毎月1回必ず返済する約定返済日を「5日、15日、25日、末日」のいずれかを選べます。
約定返済で利用できる返済方法はATMと口座振替がありますが、口座振替では指定した日に引き落としが実行されて返済となります。
ATMでの返済は、選択した返済日の前日までに入金すればOKです。
返済期日はMyモビ、明細書などで確認できますので安心ですね。
返済日の変更はできる?
SMBCモビットは約定返済日を、Myモビから変更できます。
変更の手続き手順は、下記で手続きを行えます。
- Myモビにログイン
- 「約定支払い日変更」をクリック
- モビットカード番号などの必要事項を入力
- 「認証」をクリック
- 希望の支払い日をチェックし「申込む」をクリック
- 内容確認の上「変更」をクリック
また、支払い日の延長もMyモビやスマホアプリで行えます。
入金可能な日を自分で登録できますので、期日までの返済が難しい場合には早めに変更することをおすすめします。
Myモビを活用して返済しやすくする

SMBCモビットでは、会員専用サービスMyモビで様々な便利機能を活用できます。
振込キャッシングによる借入、取引残高照会、増額審査申し込みなどができます。
Myモビは返済でもたくさん活用できることがあるので、さらに利便性がアップします。
大変便利なので、ぜひダウンロードすることをおすすめします。
支払い予定日登録
支払いが遅れるときに電話をしなくても予定日登録を変更できます。
(支払い期日経過後は遅延損害金が発生します)
返済方法の変更・返済用振替口座変更
返済方法や、登録している振替口座を変更できます。
どこかに行って手続きする必要がないので、とても便利ですね。
約定支払い日変更
約定支払い日は、毎月5日、15日、25日、末日から選べます。
またMyモビから返済日の契約変更手続きも行えます。
お給料日が変わった、別の日のほうが無理なく返済できるといった場合にも、スムーズに返済日を変更できます。
(変更手続きで、支払い期日の日数が短くなることもあるので、注意しておきましょう。
SMBCモビットは返済額を変更できる?
SMBCモビットで返済しなければならない約定返済額は、利用残高に応じて決まりますが、返済額を変更することはできるのでしょうか。
返済額を増額する方法
SMBCモビットの約定返済額は、無理なく返済できる額が設定してあります。
ただし余裕があるときに、追加で返済したい場合にはいつでも追加の返済が利用できます。
追加返済する場合にはATMや銀行振込で行えますが、Web完結申し込みの方はカードが発行されていません。
Web完結申し込みの方が追加返済をする場合は、銀行振込またはセブン銀行のスマホATM取引、インターネット返済のいずれかで行います。
スマホATM取引は、取引金額10,000円以下では110円、10,000円を超える場合には220円の手数料がかかります。
また、銀行振込での追加返済も振込手数料は利用者の方が支払うので、追加返済時の手数料には注意しましょう。
インターネット返済は手数料がかかりませんので、追加返済では最もおすすめの方法です。
ただし、利用できるのは月に10回までとなっています。
返済額を減らすことは可能?
SMBCモビットの返済額変更は、最小約定返済額以下には設定できません。
返済に困っていて毎月の返済額を変更したい場合には、モビットコールセンターへ相談しましょう。
0120-24-7217(営業時間9:00~18:00)で受け付けています。
SMBCモビットの返済で持っておいたほうが良い口座
SMBCモビットでは、WEB完結の場合は指定されている4つの銀行のうち、どれかの口座を持っておく必要があります。
- 三井住友銀行
- 三菱UFJ銀行
- みずほ銀行
- ゆうちょ銀行
WEB完結でなくカードが発行される申し込み方法を利用し、提携ATM返済のみ利用する予定なら、必ずしも指定される銀行口座を開設しなくてもよいでしょう。
口座振替による返済を利用したいなら、4銀行のうちいずれかの口座が必須です。
SMBCモビットの返済シミュレーションを活用する

ローン利用前には、ぜひ返済シミュレーションを参考に返済計画を立てておきましょう。返済シミュレーションでできることは、下記の2パターンです。
- 毎月の返済額を知る(利用希望額、返済月数を入力して月々いくら返済していくかを算出)
- 返済月数を知る(利用希望額、毎月の返済額を入力して返済月数を算出)
毎月の返済額を知りたいときには、希望借入額を返済する期間を入力し、月々いくらの返済額になるかを算出します。
返済月数(返済期間)がどれくらいになるかを知りたい場合には、希望借入額を月々の返済額で割って算出できます。
「返済月数が長すぎるから、毎月の返済額を少し増やそう」「月々の返済の負担を少なくしたい」といった希望に応じて返済計画を見直すとよいですね。
また、利用後も追加借入をした場合、繰り上げ返済をした場合などもシミュレーションを使って、こまめに返済計画を立て直すことをおすすめします。
SMBCモビットでは追加返済も可能

SMBCモビットでの追加返済は、いくつかの方法から選べます。
余裕があるときに、どんどん返済することで利息負担を軽減しましょう。
追加返済の方法
SMBCモビットで追加返済する場合は、下記の4種類から選択しましょう。
- インターネット返済
- ATM(カード申込を選んだ方)
- スマホATM取引(アプリを利用してセブン銀行ATMでの返済)
- 指定銀行口座への振込
追加返済は、特にSMBCモビットに連絡する必要なくいつでも行えます。
何度も追加返済する場合には、手数料のかからないインターネット返済、三井住友銀行ATMの利用をおすすめします。
追加返済は利息負担を軽くするおすすめ方法
追加返済は利息負担を軽くでき、賢い返済のポイントといえます。
約定返済額として返済した額がすべて借入の元金に充当されるわけではなく、遅延損害金、ATM利用手数料、利息の順に充当され最終的に元金が減ることになります。
返済しても返済しても元金が減らない、結局支払う利息が大きくなるという流れでは、返済の負担が大きくなってしまいます。
SMBCモビットは利息を日割りで算出するため、返済のポイントは、返済期間を短くすることです。
そのためには、どんどん追加返済してしまうのがベストの方法といえるでしょう。
インターネット返済など利便性の高い返済方法をどんどん取り入れて、少しでも元金を減らしていきましょう。
SMBCモビットで一括返済する方法
SMBCモビットで一括返済してしまうときの、返済方法や返済のポイントをまとめています。
一括返済とは、借入残高をすべて返してしまう方法です。
ただし、SMBCモビットでは一括返済をしても契約がある限り、つまり解約しないならまた借りられる状態です。
完済=ローン契約完了というローンではありません。
一括返済のメリットは、利息を抑えられる点が最大といえるでしょう。
一括返済するときに利用可能な返済方法
SMBCモビットで一括返済するときに利用できる返済方法は、提携ATM、銀行振込、インターネット返済です。
手数料がかかるかどうか、手間なくできるかなど自分の都合に応じて返済しやすい方法を選ぶとよいですね。
返済端数があるときはどこで返済できる?
返済端数があるときには、一部提携ATM、銀行振込、インターネット返済を利用しましょう。
ただし、解約しない場合は、1,000円以下の借入残高は無利息残高として利息はかからない状態で請求もされませんので、そのままにしておいても問題ありません。
SMBCモビットのATMは小銭で返せる?
SMBCモビットのATMは、直営のATMがなく提携ATMのみです。
提携ATMでは硬貨を使えるところもありますが、公式サイトでは特に記載されていません。
一括返済で提携ATMを利用する予定の場合は、事前に硬貨使用可能かどうかを確かめておきましょう。
一括返済は返済額に注意しよう
利息は日割り計算となるため、一括返済日が変わると利息も変わってきます。
返済しようと決めた日に都合が悪くなり後日返済を行う場合には、必ず一括返済の額を確認し直してから入金しましょう。
借入残高が変わったのに返済額が変わらないのはなぜ?
SMBCモビットの返済額は、借入残高に応じて決まります。
借入残高が変わっても返済額が変わらないのはなぜなのでしょうか。
借入残残高は、10万円単位で決まっています。
そのため、たとえばもともと借入残高が11万円あった場合に、追加借入をして借入残高が20万円となっても返済額は8,000円のままです。
特に20万円を超えて30万円以下、30万円を超えて40万円以下の借入後残高の場合はどちらも返済額は11,000円となっています。
逆に借入残高を減らして返済額を減らそうと思っても、もともと40万円借入残高があった方なら、20万円まで借入残高を減らさないと返済額も減りません。
返済が難しいと思ったら、返済日の変更やSMBCモビットのコールセンターへ連絡を入れるといった対応を取りましょう。
返済に遅れるようなことがあると、遅延損害金の発生等の問題が生じます。
SMBCモビット Q&A
SMBCモビットでは、遅延した場合の利率が通常の実質年率とは異なっています。通常は3.0%~18.0%での金利が設定され利息がかかりますね。遅延した場合は、20.0%(実質年率)で遅延損害金を計算することになります。
借入残高×20%(0.2)÷365×遅れた日数=遅延損害金です。遅れないように気をつけましょう。
口座振替による返済で、うっかりして口座残高への入金を忘れていた、返済額を勘違いして少なく入れていたという場合には、自動的に引き落としでの返済ができません。そんなときには、どうなるのでしょうか?
引き落としができなかった場合には、モビットカードを利用して提携ATMでの返済を行いましょう。また、WEB完結でモビットカードを発行していない方や、ATMに行けない方は銀行振込での返済も可能です。口座振替による返済で、うっかりして口座残高への入金を忘れていた、返済額を勘違いして少なく入れていたという場合には、自動的に引き落としでの返済ができません。そんなときには、どうなるのでしょうか?
引き落としができなかった場合には、モビットカードを利用して提携ATMでの返済を行いましょう。また、WEB完結でモビットカードを発行していない方や、ATMに行けない方は銀行振込での返済も可能です。
モビットではコンビニにも提携ATMがあるので返済可能です。セブン銀行、ローソン銀行などに提携ATMが設置してあります。提携ATMでは返済のみでなく、借入もできます。
コンビニエンスストアに設置してあるマルチメディア端末で手続きし、レジで支払うことで返済できます。ファミリーマートに設置のFamiポートが利用可能です。マルチメディア端末での返済は、入金のみ(返済のみ)となります。借入はできませんのでご注意ください。
まとめ
SMBCモビットのカードローンの利用では、絶対に返済遅れをしてはいけません。
ローンの利用での返済遅れは、単に遅延損害金を払えばOKというものでもないのです。
ローンやクレジットカードで重要なのは「信用」です。
特に、カードローンは担保や保証人がないので利用者の利用状況、返済状況は大変重要になります。
返済に遅れるということは、信用を失うことになり、その後のローンの利用に大きく影響してしまうでしょう。
カードローンはいつ利用停止、追加借入の停止となるかはわからないので、継続して利用するためにも返済額に基づいた返済計画を立てることが重要なのです。