チャージ式のプリペイドカードとして、JRなどの鉄道で使えるSuicaやPasmoは良く知られています。
交通系ICカードと呼ばれるこういったカードは、街中での買い物にも利用できて便利ですが、これに国際決済ブランドであるVisaが付帯したカードがあります。
それが「バンドルカード」です。
実はこのバンドルカード、スマホにアプリをインストールするだけで、年齢制限も審査もなしで今すぐ最大5万円をチャージできるのです。
その方法を、こっそりお伝えしちゃいますね!
バンドルカードの「ポチっとチャージ」で最大5万円

バンドルカードの最も大きな特徴は「ポチっとチャージ」という新機能です。後払いすることを前提に最大5万円までチャージできる機能です。
アプリからチャージする
「ポチっとチャージ」は、事前に支払いするのではなく後払いすることによって、すぐにお金を使えるようにした機能です。チャージしたお金は翌月の末日までに支払いします。
SuicaやPasmoにはこういった機能はありません。あくまで前払いです。これはVisaという国際決済ブランドが付帯しているからです。Visaの信用によってチャージできると言ってもいいでしょう。その代わり、決済が機能するのはVisaが使えるショッピングのみです。Visaが使えない街中の店舗では使えません。
使い方は非常に簡単で、金額を決めてアプリでポチッとするだけです。そのお金で好きなものを買うことが可能です。今必要なものを手元にお金がない状態で買って、支払いを遅らせるというのがポチっとチャージです。
アプリをインストールしよう

まずはバンドルカードのアプリをインストールしましょう。アプリはアンドロイドでもアップルのiOSでも機能します。
インストールしてアプリを開くと画面には「ポチっとチャージ」の紹介が出てきます。チャージするとVisa加盟店ですぐに使えると表示されます。
チャージできるのは1回に3000円から最大5万円ですが、何回でも申込み可能という紹介もされています。支払いは翌月末のいつでも自分ができるタイミングでチャージ金額と手数料を合わせて支払うことも表示されます。

アカウントを登録
バンドルカードを最初に使うときには、簡単なアカウント登録が必要です。

お金を使うためのアプリなので、本人確認も実施されます。本人確認のためにSMSで確認メッセージが送られてきます。IDとパスワードの入力後に電話番号の入力が必要なので、正確に入力しましょう。自分の電話番号を確認して送信します。

SMSでの認証が必要ですが、おおよそ1分から2分くらいで手続きは終わります。認証をして、利用規約を確認して同意すると、利用者のバンドルカードが発行されます。
アプリでの利用ですので、バーチャルカードになります。ここにカード番号やセキュリティコードが記載されているので、ネットでの決済では間違いなく入力するようにしましょう。

ポチっとチャージを起動
バンドルカードはチャージして初めて使えるようになるので、まずはお金を入金する必要があります。コンビニでも銀行でも可能ですが、ポチっとチャージを使うときには画面下になる「ポチっとチャージ」ボタンをタップします。
バンドルカードにすぐお金が入ることや、ネットショップでの買い物に利用できると表示されています。
次にポチっとチャージの申し込み画面が現れます。
ポチっとチャージを実行する
「ポチっとの申し込みへ」ボタンをタップすると、会員登録をしたときと同じような画面が表示されます。ここで名前とメールアドレスを入力する必要があります。
申し込み手続きをすると、メールを使って承認します。
登録したときにSMSで認証しましたが、ここでも再びメールに記載されたコードをアプリに入力する必要があります。後払いシステムですので、認証には念を入れていると考えられます。

登録したときと同様の承認を済ませて、ようやくチャージができるようになります。ポチっとチャージができるのが最大5万までです。

ポチっとチャージは上限が5万円です。最大5万円を限度として何回でもチャージは可能ですが、いったん5万円を超えてチャージすると前回分の金額の支払いをしておかないと次のチャージはできません。
その後は確認画面が表示されるので、ここで申し込みをすればチャージ完了です。チャージできれば、後はカードの番号を使ってネットで買い物が可能になります。
ポチっとチャージの注意点
支払日は翌月の月末
「ポチっとチャージ」は従来のプリペイドカードにはない画期的な機能です。単なる後払いというだけですが、SuicaにもPasmoにもQUOカードにもなかったシステムですので今後の利用の拡大が見込まれます。若い人の需要にも応えるでしょう。
とはいっても、今すぐ5万円使えるようになるからといって「もらったお金である」わけではありません。後から支払うことが前提です。支払日は翌月の月末までです。11月1日にチャージしたら、12月31日までにコンビニか銀行などで支払いをしておく必要があります。
うっかり忘れてしまうと、後から面倒なことになりますので注意しましょう。今すぐに支払いが必要なのにチャージしたお金がなくなってしまったというケースに利用できるサービスですので、できれば早めに支払いは済ませましょう。
チャージに手数料がかかる
バンドルカードのポチっとチャージで忘れてはならないのは、手数料がかかるという点です。支払いを後にした分だけの手数料が発生するので充分に注意しましょう。
ポチっとチャージ
申込み金額 | 手数料 |
---|---|
3000円~10,000円 | 510円 |
11,000円~20,000円 | 815円 |
2,000円~30,000円 | 1,170円 |
31,000円~40,000円 | 1,525円 |
41,000円~50,000円 | 1,830円 |
ドコモ払い
申込み金額 | 手数料 |
---|---|
1,000円~4,000円 | 300円 |
5,000円~100,000円 | 6.15% |
後払いしていい代わりに支払う手数料としてはかなり高めの設定です。2万円をチャージすると、最終確認画面には「20,815円」が表示されます。支払い期限は翌月の末日になっています。この内容を確認してタップしないとチャージ完了しません。
チャージ方法 | 手数料 |
---|---|
コンビニ | 無料 |
銀行ATM | 無料 |
ネット銀行 | 無料 |
ちなみにビットコインでもチャージできますが、これも手数料は無料です。
1万円チャージして発生する510円の手数料は相当高い部類に入ります。本当に必要かどうか考えてから利用しましょう。
支払いを忘れると延滞金がかかる
バンドルカードのポチっとチャージは後から支払うシステムですが、もし支払いを忘れると手数料のほかに延滞金を支払う必要があります。DVDをレンタルショップで借りて延滞すると延滞金がかかるのと同じです。
バンドルカードの利用規約には、「利用者が定められた期日(月末)に利用額を支払わないときに、年率14.6%の遅延損害金を支払うものとする」と記載されています。支払いが遅れると、その分だけ延滞料金がかかるということです。
2万円チャージして、翌月末に支払わないと1日につき8円の延滞金になります。支払いを延滞した状態ではポチっとチャージも利用できなくなります。そのまま放置していると法的な措置に出られてしまうので注意しましょう。
Visaカードが使えるならバンドルカードも使える!基本スペック


Visaブランドを使ってネットで買い物ができる方法がバンドルカードです。アプリでの発行は無料で可能ですし、年会費もかかりません。
バンドルカードはスマホのアプリを利用して、Visaに加盟しているオンラインショップやリアル店舗で決済できるサービスです。PasmoやSuicaと同様の使い方が可能です。
こういった交通系の決済手段にはリアルにカードを使うこともありすが、バンドルカードにもリアルなカードがあります。どちらも選択可能ですが、スマホの支払いに慣れている人にはアプリのほうが使い勝手が良いでしょう。
年会費 | 無料 |
---|---|
ポイントサービス | なし |
決済ブランド | Visa |
使い方 | 事前チャージ式(後払いも可能) |
利用条件 | 特になし(未成年は親権者の同意が必要) |
発行方法 | アプリをインストールしてアカウント登録 |
発行期間 | アカウント登録直後から(リアルなカードは1週間から2週間ほどかかる) |
有効期限 | 5年 |
発行手数料 | アプリは無料(リアルカードは300円) |
チャージ上限額 | 3万円 |
利用可能店舗 | Visa加盟店(実店舗・オンラインショップ) |
利用不可 | ガソリンスタンド、ホテル・旅館などの宿泊、公共料金、高速道路料金など |
バンドルカードのチャージ方法
バンドルカードはSuicaやPasmoなどと同様のプリペイドカードです。SuicaもPasmoはJRや私鉄の自動券売機でチャージできますが、バンドルカードの場合には、そういったやり方ではチャージできません。
コンビニでチャージする
コンビニに設置されているLoppiなどの端末で発券するか、またはバーコードを提示してチャージします。アプリでチャージのリクエストを作成して、コンビニ支払いを選択して、金額を入力して「レジでバーコードを見せる」方法を選びます。後はコンビニに行ってバーコードを店員さんに見せればレジで会計してチャージ完了です。
銀行ATMを使う
銀行を使うときには、ペイジーを利用します。チャージメニューから銀行を選択してリクエストを作成し、チャージ金額を入力します。銀行のATMに行ってペイジーに必要事項を入力すると、アプリに通知が来てチャージが完了します。
ケータイ払いからチャージする
ドコモを使っている場合には、ケータイ払いが利用できます。毎月の電話料金に上乗せしてチャージする方法です。メニューから「ドコモのケータイ払い」を選択してチャージ金額を入力するだけです。
バンドルカードのポチっとチャージとは?
バンドルカードの最大のメリットは、「ポチっとチャージ」です。バンドルカードはSuicaなどと同様のプリペイドカードですので、手持ちのお金がなければチャージはできませんが、そういった場合でもアプリから最大5万円をチャージ可能です。チャージじたお金はすぐに利用できます。翌月末までに支払うという方式です。「今はお金がないけど、どうしても必要なものがある」というときに便利に使えます。
便利な使い道
バンドルカードのメリットは様々な使い道があることです。たとえばAmazonや楽天などといった通販サイトでの決済に使うことができます。Qoo10やAmazon US、eBayなどの海外の通販サイトでも利用可能です。
バンドルカードは単なるプリペイドカードではなく、Visaという国際的な決済ブランドを使っているからです。そのため、Visaが通用するところであれば、問題なく使えます。
メルカリやラクマ、ZOZOTOWNなどの国内のフリマアプリや通販サイトも利用可能になります。スマホやPS4などのゲームの課金にも使うことができるので利便性は非常に高いと言えるでしょう。
Visaが使えてスマホ決済できるお店であれば国内のリアル店舗でも利用できますし、海外旅行で現金の代わりとして持ち歩くことも可能です。国内外の通販サイトで利用できるので、利用価値は高いです。
バンドルカードの審査に落ちた!?翌月以降は無条件ではない
バンドルカードのポチっとチャージ機能を使うと最大5万円までの利用が可能になります。
実際にお金をチャージしていない状態になるので翌月末までに利用した分の支払いを行います。
前月のチャージ分が未払いになっているとバンドルカードが利用できない
前月分のチャージの支払いを行っていなければ新たにチャージすることはできません。
ただし前月分の精算をするとすぐにチャージできるようになり利用再開となります。
遅延しすぎて債権回収会社に債権が渡っていることも
チャージ未払い分を支払っても、それでも利用が再開できない場合には「どのくらいの期間遅延したのか」を考えてみましょう。
61日以上の支払いの遅れはサービサーと呼ばれる債権回収会社に債権が渡り、支払いの督促は債権回収会社が行います。
利用規定に反する使い方をすると翌月以降利用停止に
バンドルカードの公式サイトでは利用規約に抵触していると判断されるケースとして禁止事項を明記しています。
- 一人で複数のアカウントを作成
- 海外電話番号を利用
- 親権者の同意が得られていない
バンドルカードは年齢制限なし、審査なしで利用ができますが、確実に支払いを行うことを前提として使い続けられるカードです。
バンドルカードが利用できない店
- ガソリンスタンド
- 宿泊施設
- 公共料金
- 定期支払い・定期購買
- 保険料の支払い
- 高速道路料金
- 機内販売
- 自動券売機など暗証番号の必要な店
- 本人認証(3Dセキュア)の必要な加盟店
- 他特定のお店
アプリをインストールしてアカウントを登録するとスマホの画面上に表示されるバンドルカードですが、すべての店で利用ができるものではありません。
また、利用が制限されるサイトもありますのでこれからバンドルカードを使って支払いを行いたいと考えている方はチャージ前の確認が必要です。
カード決済はクレジットカードを想定して作られていることが多いためプリペイドカードと同様の役割を持つバンドルカードでは利用ができない支払いが出てきます。
まとめ
バンドルカードのポチっとチャージは、誰にでも使える便利な機能です。事前にチャージするのではなく、後から支払うシステムになっているので、支払い忘れのないように注意しましょう。