2022年4月に成年(人)年齢が引き下げられ、お金を借りる方法も変化しています。
成人年齢引き下げ以前は、借りられる先が限定されていた18歳、19歳の方たちも申込先が広がりました。
難関だった親の同意なしで、親に気付かれずにお金を借りられる方法が増えたのです。
特に注目は、18歳・19歳でも消費者金融やカードローンに申し込めるようになった点でしょう。
プロミスなら18歳から現金を借りれるようになりました。ただし、従来通り20歳以上でないと利用できない消費者金融もあります。成人年齢の引き下げにより18歳・19歳の方の借入がどう変わったのか、見ていきましょう。
参考文献:民法改正 成年年齢の引下げ - 法務省
参考文献:18歳から“大人”に!成年年齢引下げで変わること、変わらないこと - 政府広報オンライン
このページの概要
18歳・19歳でも即日借りれる消費者金融カードローン
成年年齢引き下げにより、一部の大手消費者金融が18歳から申し込めるようになりました。
18歳から申し込めるのは、プロミスのみです。
消費者金融 | 申し込み可能年齢 |
---|---|
プロミス おすすめ | 18歳以上74歳以下※ |
アコム | 20歳以上 |
アイフル | 満20歳以上69歳まで |
SMBCモビット | 満20歳~74歳 |
レイク | 満20歳から満70歳まで |
※お申込時の年齢が18歳および19歳の場合は、収入証明書類のご提出が必須となります。
※高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)はお申込いただけません。
アコム、レイク、SMBCモビット、アイフルは2022年4月以降も満20歳以上の方のみ申し込めます。
18歳・19歳の方の消費者金融申し込みでの注意点
消費者金融の申し込み対象年齢が18歳以上になりましたが、若年者(18歳・19歳)は貸付額にかかわらず収入証明書の提出が必須です。
また総量規制に従って、年収の3分の1を超える貸付は行われません。
特に若年者は総量規制に関わらず、初めての申し込みでは10万円から20万円程度の限度額になるケースがほとんどです。
日本貸金業協会の自主ガイドラインでは、若年者への過剰貸し付けの防止のため新たな規制が盛り込まれています。収入を証明する書類を提出するだけでなく、借入目的の聞き取り等も慎重に行われます。
収入証明書を用意することで、18歳から申し込めるのは、プロミスのみです。
2022年4月から成人年齢引き下げにより18歳・19歳もお金を借りられる
2022年4月1日から成年年齢が18歳に変わりました。
18歳や19歳の方もお金借りる方法が増えています。
代表的な借入方法には下記のものがあります。
- 大手消費者金融
- 学生ローン
- ろうきんカードローン
学生ローン、ろうきんカードローンは従来より18歳以上の方も利用できるものがありました。
さらにJAカードローン、信販会社の目的ローンも、18歳以上の方に対応しているものが見つかるでしょう。
他にはクレジットカードのキャッシングもお金を準備する方法としてあげられます。
成人年齢引き下げで変化したこと
成人年齢引き下げ前から、もともと18歳以上の方は、地域によってはろうきんのフリーローン、あるいは一部の学生ローンの利用は可能でした。
しかし、学生ローンは申し込み方法や利用方法が限定されていたり、ろうきんは審査に時間がかかったりと利便性では気になる点があったのです。
インターネットで気軽に申し込め、即日融資も可能な大手消費者金融は、成人年齢引き下げ前は20歳以上でないと利用できませんでした。
成人年齢が18歳になったことで、消費者金融のカードローンも利用できるようになり選択肢が広がったといえます。
18歳・19歳の方も申し込みできない消費者金融がある
借りられる範囲が広くはなりましたが、18歳以上の方が大手消費者金融すべてに申し込めるわけではありません。
成人年齢引き下げ前と変わらず、20歳以上でないと利用できない消費者金融カードローンもあります。
また、18歳や19歳の方が消費者金融でも借りられるようになったといっても、借り過ぎや多重債務、延滞には十分に注意しないといけません。
18歳・19歳が借りられる消費者金融カードローン年齢チェック表
高校生 | 大学生 | 専門学校 | 就職 | |
---|---|---|---|---|
20歳 | × | ○ | ○ | ○ |
19歳 | × | △ | △ | △ |
18歳 | × | △ | △ | △ |
17歳 | × | × | △ | × |
○=申し込みができる
△=申し込みができるキャッシングもある
×=申し込みができない
成人年齢引き下げ後も、高校生は18歳になっていてもおすすめのカードローンには申し込めません。
また17歳以下の未成年の方は、どんなローンも利用できないのは、成人年齢引き下げ後も変化なしです。
カードローンに申し込める年齢条件を満たしている場合も、消費者金融への申し込みは貸金業法に基づき本人収入が必要です。アルバイトなどでの収入がない場合は、18歳や19歳の方もカードローンに申し込めません。
成人年齢引き下げ前から「学生ローン」は18歳・19歳も利用可
学生ローンとは、その名のとおり「学生を対象としたローン」です。
しかし、大きくわけると2つの学生ローンがあります。
- 20歳以上の学生を対象とした学生ローン
- 18歳以上の学生を対象とした学生ローン
学生ローンとは消費者金融が「学生にも貸付可能」としているキャッシングを指しているのではなく「学生を対象としたローン会社」です。申し込みの時点で学生である必要がありますが、卒業後も継続して使える学生ローンも多数あります。
成人年齢引き下げ後も、学生ローンは20歳以上の方のみ利用できるものと、18歳以上の方も利用できるものに分けられます。
消費者金融の一般的なローンは、最初に融資限度額を決めてその枠内で借入や返済を行います。カードを発行するものと、カードを発行せずにインターネットやアプリを利用するものがあります。
学生ローンも限度額を決めて繰り返し借入できるもの、カードを発行できるものもありますが、証書貸付が中心です。証書貸付では融資額は一度に受け取るため、以降は返済のみ行います。
学生ローン各社の年齢条件一覧
学生ローン | 年齢条件 |
---|---|
イー・キャンパス | 20歳以上 |
アミーゴ | 20歳以上 |
カレッヂ | 18歳以上 |
マルイ | 18歳以上 |
フレンド田 | 18歳以上 |
友林堂 | 20歳以上 |
キャンパス | 新規受付終了 |
学協 | 18歳以上 |
学灯社 | 閉店 |
ニチデン | 公式サイトに学生ローン表記なし |
正規の貸金業者である学生ローン各社の申し込み年齢です。
もともと18歳以上から申し込めた、「マルイ」と「フレンド田」に加えて、成人年齢引き下げ以降「カレッヂ」も申込年齢が18歳以上になりました。
ただしカレッヂの申し込み条件は、日本国籍を有すること、大学生・短大生・予備校生・専門学校生・高専生のいずれかであることです。
また大手消費者金融のカードローンなどと同様に、学生ローンでも19歳以下なら収入証明の提出も必須になります。
他には、キャンパス、学灯社、ニチデンは学生ローンの取扱自体が終了していますのでご注意ください。
18歳学生でも高校生は借入不可
学生ローンは、学生の方が申し込み対象となっていますが、高校生は18歳になっていても申し込めません。
大学生や専門学校生、予備校生などは18歳になっていれば申し込み可能な学生ローンもあります。
またアルバイトなどでの本人収入がないと、学生ローンには申し込めません。
原則として19歳以下は収入証明書を提出しないといけませんから、準備しておきましょう。
18歳・19歳の方もキャッシングができるクレジットカードがある
クレジットカードは「キャッシング機能」が付帯されているものがあります。
お店やインターネットショップで買い物をするときは、ショッピング機能で決められた額の範囲内で利用可能です。
クレジットカードには、ショッピング機能だけのものと、キャッシングもできるものがあります。
キャッシング枠が付帯しているクレジットカードを持っていれば、ATMですぐにお金を借りられるので安心です。
成人年齢引き下げ前は18歳、19歳の未成年の方は、親権者の同意がないとクレジットカードに申し込めませんでした。
2022年4月1日以降は、親権者の同意不要でクレジットカードを作成できます。
ただし、一部のクレジットカードでは親の同意を申し込み条件として継続していますのでご注意ください。
多くのクレジット会社で限度額を抑える対応あり
多くのクレジットカード会社では学生の方なら18歳以上でも、20歳以上の方たちより限度額を低めに設定する対応を決めています。
学生でない場合も、20歳になっていなければ限度額を抑える対応を取るクレジットカード会社も多数です。
キャッシング枠はどんなに大きくても10万円が最高額と考えておきましょう。
またキャッシング利用後の返済はショッピング枠のように一括支払いや2回払いなどではなく、毎月一定額を返済していく方式です。
利息額が大きくなる可能性があるため、計画的な利用を心がけ、一括返済や繰上げ返済していく必要があります。
未成年でもキャッシング枠が利用できるクレジットカードはある?
クレジットカードの申し込み条件は、成人年齢引き下げ後も18歳以上の方が対象となっています。
17歳以下の未成年の場合は、親の同意があってもクレジットカード自体に申し込めません。
また18歳以上の方が申し込めるクレジットカードも、「高校生を除く」という条件が入会資格に定められています。
スクロールします
クレジットカード | キャッシング枠 | 年会費 | 発行期間 | 入会資格 |
---|---|---|---|---|
JCB CARD W JCB CARD W plus L |
公式サイトに表記なし | 無料 | 最短3営業日 | 18歳~39歳までの本人または配偶者に安定した収入がある方。 または18歳~39歳までの学生の方(高校生を除く) |
三井住友VISAデビュープラスカード | 新規発行終了 | |||
三井住友カード(NL) | 総利用枠の範囲内で設定 | 無料 | 最短翌営業日 | 満18歳以上の方(高校生は除く) ※20歳未満の方は保護者の同意が必要 |
学生専用ライフカード | 10万円 | 無料 | 最短2営業日 | 高校生を除く満18歳以上満25歳以下で、 大学・大学院・短期大学・専門学校に在学中の方 ※進学予定の高校生であれば、卒業年の1月1日~3月31日までの期間で申し込み可能 |
学生の方に人気だった三井住友VISAデビュープラスカードは2022年5月末で新規取り扱いが終了しました。
年会費無料の三井住友カード(NL)が年会費無料で申し込み対象者も18歳以上(親権者の同意が必要)のため、後継カードと考えてよいでしょう。
18歳以上の方が申し込めるクレジットカードのキャッシング枠は、いずれも10万円以下程度で大きな額は設定できません。
銀行カードローンは成人年齢引き下げ後も満20歳以上のみ申込可能
成年年齢引き下げにより、18歳以上の方も申し込める消費者金融カードローンが登場しましたが、銀行カードローンはいずれも満20歳以上の方しか申し込めません。
大手都市銀行のカードローンである「バンクイック」(三菱UFJ銀行)、みずほ銀行カードローン、三井住友銀行カードローンはいずれも20歳以上が融資対象です。
18歳・19歳の社会人の方は、自分の収入があっても銀行カードローンには申し込めないので、別の借入方法を利用しましょう。
信用金庫なら18歳以上も申し込める!
信用金庫は成人年齢引き下げに応じて、カードローンの18歳以上の申し込みに対応したところもあります。
特にカードローンの場合、借入目的がはっきりとしていなくても利用可能なため、申し込み年齢の引き下げの対応に慎重な信用金庫も少なくありません。
信用金庫は営業エリアに住んでいる、または勤務している方が口座開設できる対象です。
利用できる信用金庫のカードローン申し込み条件をきちんと確かめる必要があります。
働いていれば一部のろうきんで18歳・19歳もお金が借りられる
ろうきん(全国労働者金庫協会)は営利を目的としない金融機関です。
団体会員や生協会員とその家族が利用できます。
ろうきんでは住宅ローンや自動車ローン等多彩なローンを取り扱っていますが、繰り返し利用できる低金利のカードローン「マイプラン」も発行しています。
利用できるろうきんのカードローン申し込み条件を確認しよう
ろうきんのカードローン「マイプラン」は、申し込み対象者が厳密に決まっています。
また、お住まいの地域のろうきんにより申し込み条件が異なっています。
東京都・千葉県・茨城県・埼玉県・神奈川県・群馬県・栃木県・山梨県に自宅または勤務先がある方が利用できる中央ろうきんでは満20歳からカードローンに申し込めます。
ところが、九州ろうきんなら、満18歳からカードローンの申し込み対象者になっています。
他にも、団体会員なのか、生協会員なのかによって限度額や金利も異なってきます。
ろうきんの利用には、条件をしっかりと確認するのがとても重要です。
ろうきんカードローンは審査が厳しく時間がかかる
ろうきんは、申し込み条件や利用条件も詳細に決まっていますが、さらに審査でも消費者金融のカードローンと同様ではないので注意が必要です。
審査には3週間から1ヶ月ほどかかります。
今すぐお金が必要なときに、さっと準備できる方法ではありません。
またカードローンには「前年度の税込み年収が150万円以上」「同一勤務先に1年以上勤務」という申し込み条件もあります。
やはり消費者金融カードローンより、申し込み条件では厳しめといえるでしょう。
正社員でなく、契約社員やパート社員の方は最寄りの営業店に申し込めるかどうかの確認が必要です。
消費者金融以外の18歳・19歳がお金を借りる方法
18歳・19歳の方が消費者金融カードローン以外でお金を借りる方法をご紹介します。
ゆうちょ銀行の自動貸付で定期預金からお金を借りる
ゆうちょ銀行の自動貸付とは、「貯金担保自動貸付」のことで、担保定額貯金や担保定期貯金を担保にしてお金を借りるものです。
通常貯金の残高を超える払い戻し請求があったときに、不足分を自動的に貸し付けます。
自動貸付は、定期貯金または定額貯金をしていることが利用条件のため、年齢や勤務形態での条件はなくローンのような審査もありません。
年齢条件 | なし |
---|---|
利用可能額 | 通帳1冊につき最大300万円 |
利用回数 | 制限なし |
貸付利率 | 返済時の約定金利+0.25%(担保定額貯金) 預入時の約定金利+0.5%(担保定期貯金) |
貸付期間 | 2年間 |
貸付金額の上限は預入金額の90%、貸付期間は2年です。
自動貸付は、言ってみれば貯金口座からお金を借りているものですから、通帳にはマイナスで記載されます。
JAバンクカードローンは地域によっては満18歳以上も可
JAバンクカードローンは、JAに口座がなくても本申し込みの際に普通預金口座を開設すれば利用可能です。
融資条件はJAにより異なるので、お近くのJAに問い合わせて確認する必要があります。
一部のJAカードローンの申し込み年齢を比較してみると下記のようになりました。
JA | 年齢条件 |
---|---|
JAバンクかながわ | 満20歳以上 |
JAたじま | 満18歳以上 |
JA兵庫みらい | 満20歳以上 |
JAセレサ川崎 | 満20歳以上 |
JAたじまのカードローンは満18歳以上が申し込めますが、極度額は20万円以下しか設定できません。
極度額50万円以上で契約できるのは、満20歳以上の方のみです。
年齢条件以外にも、極度額(限度額)の設定や、金利等の条件は各JAでばらつきがあるため、自分が利用できるか、どんな条件なのかはお近くのJAで確かめないとわかりません。
JAのカードローンは、変動金利が採用されており8%から10%程度です。
消費者金融カードローンより低金利ですが、年収の条件もあるため、申し込み条件を満たしていても簡単に審査に通るわけではないと考えておきましょう。
給料の前借りは緊急時に必要な金額のみ可能
今働いているなら、アルバイト先や勤務先で給料の前借りを頼む方法があります。
出産、疾病、災害その他厚生労働省令で定める非常の場合には支払い期日まででも、既往の労働に対する賃金を支払わなければならないと労働基準法で決まっています。
前借りを頼める条件は、緊急時に必要な金額と定まっているので、生活費や遊興費は理由にできません。
勤務先の従業員貸付制度を確かめよう
正社員として働いている方は、勤務先の従業員貸付制度を確かめましょう。
従業員貸付制度が導入されていれば、お金を準備できる可能性はあります。
ただし、会社により貸付可能な金額は異なります。
おおよそ10万円から100万円程度のところが多く、金利も5%以下でカードローンに比べると利用しやすいでしょう。
しかし、返済は給料から天引きとなるところも多いため、完済するまでお給料から手元に残る額は減ってしまいます。
借りた後の支出の計画をきちんと立てておかないといけません。
信販会社の目的ローンは18歳以上で利用できる場合も
信販会社は、ローンにより年齢条件が異なります。
信販会社のカードローンは、代表的なものだと下記の通り20歳以上でないと申し込めません。
- ジャックス ローンカード(ミラジツ) 20歳以上
- オリコ フリープラン 20歳以上
しかし、借入目的が明確なオートローンなどでは、18歳以上の方も申し込めるものもあります。
お金の使い道と、設定されている条件によっては、18歳以上の方も信販会社の目的ローンも選択肢に含めてもよいでしょう。
奨学金制度は利用条件を満たせば借りられる
18歳や19歳の方も日本学生支援機構の奨学金なら利用可能です。
ただし、奨学金の申請には利用条件を満たしておく必要がありますし、融資を受けるまでには日数が必要です。
もちろん借入目的は学業のためですから、遊興費が理由で借りたい場合は利用できません。
18歳・19歳が即日融資でお金を借りるコツ
18歳、19歳の方も消費者金融に申し込めるようになり、即日融資の可能性も広がっています。
ただし、18歳・19歳の若年者には消費者金融は特に慎重に審査を進めるようです。
申込前にカードローン利用の流れや、押さえておきたいポイントを把握しておくとより確実に即日融資につながるでしょう。
2カ月以上の安定収入を得てから申し込む
18歳、19歳の方が消費者金融に申し込む際は、収入証明書の提出が必須となります。
収入証明書は直近2カ月分、あれば賞与分も提出しますので、2カ月以上の安定収入が継続してから申し込みましょう。
アルバイトや仕事を始めたばかりだと、収入証明書が提出できませんし、安定していないとみなされます。
審査の時間をできるだけ早く完了させるためにも、書類をきちんと準備しておきましょう。
各社の利用条件やサービスをしっかり比較しておく
消費者金融は各社サービスが異なっています。
利用条件も違っているので、申し込み後困らないためにもどんな利用方法があるのか確かめておきましょう。
たとえば、借入方法や返済方法、無利息期間など各社個別のサービスを展開しているので、より自分が使いやすいカードローンに申し込むほうがよいのです。
借入や返済をインターネットで済ませたいのか、ATMでカードを使って借りたり返済したりする予定なのかを考えておきましょう。
カードローンによっては、申し込み方法で借入方法が決まるものがあります。
最短申込方法や借入方法を事前にチェック
インターネットだけで申し込み手続きをすませ、口座に振込融資を受けてお金が借りられるカードローンも増えています。
他にも、無人契約機(自動契約機)といって駅前など便利な場所に設置してある機械で、申し込みやカード発行を済ませる方法もあります。
すぐに現金が必要な場合は、振込融資だとATMまで行って引き出さないといけません。
無人契約機なら発行されたカードで、すぐにキャッシングできます。
銀行口座にお金が必要な場合は、振込融資が最短借入方法でしょう。
このように、申し込み方法~借入方法を考えてから手続きをスタートしないと、即日融資できない場合や時間がかかってしまう場合があります。
大手消費者金融は利便性が高いのが特徴ですが、自分の利用方法をきちんと考えておかないとフル活用できません。
18歳・19歳がお金を借りるときの注意点
18歳、19歳の方は初めてお金を借りる場合もあるのではないでしょうか。
消費者金融カードローン、クレジットカードのキャッシングのほかにも、お金を準備できる方法はいくつかあります。
どんな点に気を付ければよいのか、安全に利用するためにも確認しておきたい点をご紹介します。
クレジットカード現金化の利用は避ける
クレジットカードのキャッシング枠を利用してお金を借りるのは問題ありません。
返済計画をきちんと立てて借入額を決めれば、トラブルの心配をしなくてもよいでしょう。
しかし、クレジットカードの現金化はクレジットカードを使いますがキャッシングとは別のものなので、利用は避けることをおすすめします。
クレジットカードの現金化とは、キャッシング枠ではなくショッピング枠を現金するものです。
利用する場合は、業者からクレジットカードで物品を購入し、買い取りをしてもらって現金を入手する買取型とキャッシュバック型があります。
クレジットカードの現金化自体は違法ではないとされているものの、カード会社は換金を目的としたショッピング枠の利用は禁止しています。
現金化の利用が発覚した場合は、カードの利用停止や強制退会となってしまいます。
質屋は借入の金利と比較すると高い
手持ちの品物を質屋に預け、融資を受ける方法もあります。期限までに元金と利息を返済すれば、預けた物は戻ってきます。
しかし返済できなくなってしまうと、品物は質屋のものとなって販売品となります。
預けられる品物は、ブランド品、時計、ジュエリーなど限定的です。
質屋の利用ならローン利用の履歴は残らないものの、返済不可に陥ると品物は戻ってきません。
また、質屋は年利ではなく月利表示のため、ローンに比べるとかなり高い金利になってしまう点にも注意が必要でしょう。
質屋営業法に基づいて、年109.5%が上限金利なので返済を先延ばしにしていると、大きな利息額となりかねません。質屋の利用には十分な知識が必要と考えておきましょう。
日本貸金業協会の自主ガイドラインにより収入証明書が必須
18歳、19歳の方が成人となり、借入が可能になった消費者金融もありますが、日本貸金業協会が18歳や19歳の若年者への貸付には十分な注意を払うように決定しています。
日本貸金業協会が自主的なガイドラインを設け、若年者が借り過ぎないように、申し込み時に収入証明書の提出が必須となりました。
通常、収入証明書は50万円を超える借入や、複数社からの借入合計が100万円を超える場合に提出します。
18歳、19歳の方の場合は借入希望額にかかわらず、収入証明書を提出しないといけません。申込前に必ず準備しておきましょう。
18歳未満の未成年が注意しておきたいこと
17歳以下の未成年の方が、お金が必要なときに気を付けないといけないことがあります。
未成年ならローンは組めないのですが、困ったときにはお金が借りられる方法があると利用したくなってしまうかもしれません。
17歳以下ではローンは利用不可
17歳以下の方は、どんなローンにも申し込めません。
たとえ仕事をしていても、アルバイトで十分な収入があったとしても、申し込み条件を満たさないのでお金は借りられないのです。クレジットカードも18歳以上が申し込み条件となっています。
嘘をついて申し込んでも、本人確認書類は必ず提出しますので気付かれてしまいます。友人の名義で本人確認書類等を使って申し込むのも絶対にしてはいけません。
年齢制限なしのカードローンに申し込まない
カードローンを検索していると、大手消費者金融以外に無数に発行されていることがわかります。カードローン以外にも、カードを発行せずに必要額を自分の銀行口座に振り込んでもらう借入方法もあります。
いずれの方法でも、申し込み条件に「年齢制限なし」「誰でも申し込み可」とある場合は危険な業者です。
危険な違法業者は、お金を貸すことが目的なのではなく個人情報の入手を目的とする場合も多いです。一度連絡を取ってしまうと、違法業者間に自分の個人情報の詳細が知れ渡ってしまう恐れもあります。
どんなにお金が必要でも、年齢制限がないローンやキャッシングを見つけた場合には絶対に申し込まないようにしましょう。連絡を取るのも避けるべきです。
SNSの個人間融資での借入は禁止
個人間融資や掲示板などSNSを媒介とした借入もあります。
しかし、個人間融資はどんなトラブルが待ち構えているかわかりません。金融庁も警告を発しています。
顔の見えないSNSではまったく安全の保障はないのです。個人だけでなく、違法業者が裏に潜んでいる可能性もあります。
事件に巻き込まれないためにも、個人間融資には手を出さないようにしましょう。
【まとめ】18歳・19歳のローン利用は慎重に
成人年齢引き下げは、18歳や19歳の方のローン利用を大きく変えることになりそうです。
ただし、消費者金融を含めた金融機関は、19歳以下への貸付に大変慎重です。自主的に設けたガイドラインでも、収入証明書の提出が必須となりましたし、審査でも借入目的の聞き取りを入念に行います。
未成年の方も簡単に借りられる状況ができたわけではないので、お金が必要な時に適切に準備できる方法を選びましょう。
また、ローンやキャッシング利用後はきちんと返済していくことがとても大切です。延滞すると、その後のローン利用に大きく影響し審査に通らなくなってしまいます。
返済計画を立てて、無理なく返せる額だけ借りましょう。
青木 誠
株式会社ホロスプランニング東京オフィス所属。名誉将来設計士
得意な分野は、銀行勤務の経験を活かした決算書の読み解き、税務や資金繰りなど、経営者の考えに寄り添うコンサルティング。現在は税理士や銀行員、社内FPとコンサルティングチームを組み、総合的なFPサービスの提供を行っている。